不理解理解

文末にはすべて必ず(※個人の考えです)が付きます

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#東京ディバンカー
クー!「自分よりみんな」の艸楽先輩が活躍するシナリオで、そのことを蓮君が怒った後、主人公がトワ君に願うのが「みんなと私を助けて!」なの、気持ちいいーーー!
つーか先輩のスティグマのデメリットが体の外部からの衝撃・病気耐性低下なの意地悪すぎる。初手自分捨てを選ぶ人間にそんなデメリット振るなだしそのデメリットを負ってなお自分捨てを選ぶな

というかサガラ先輩、1・2章に比べて衣装の切り替えが少ないのに負傷立ち絵の些細な切り替えが多いな~って思ってたけどこれ今後負傷を繰り返すからな気がするここまで

感想

#東京ディバンカー
今気づいたけど蓮君の武器が浮き輪なのって水苦手だからか!?!??!

感想

#eiga
』さっき見終わったので軽く感想。

物語の回転も速ければちょくちょく戦も入ってくれるしコメディもあり恋愛もありでしっかりエンタメ作品をやってくれている。
ホモソーシャルにおける恋愛やら誇りやらをそれなりに真面目にやりつつ、徹底してショーもな!の気持ちでやってくれるので見ていて楽しかった。
私は愛やら恋やら友情やら誇りやらを丁寧に書きながらしょーもなと言ってくれる作品が好き。
最後の「首なんかどうでもいいんだよ!」を聞きたいがための映画だったので満足である。

ここまで

感想

#クッキーランキングダム
オデッセイのぎすぎす英雄会談があまりにもよかったのでネタバレ感想を残します。
全然オデッセイ読み終わってないのに……。

■シナリオ概要
見つかった英雄ピュアバニラ・ホーリーベリー・ダークカカオとクレーム共和国の代表クロテッドクリームによる4国会談。
会合の主な目的は「世界の脅威である暗黒魔女クッキーにどう対抗するか?」なんですが、クロテッドクリームの目的は英雄たちが持っている強力な力の封じ込められたソウルジャムという石を英雄たちから借り受けて研究すること(途中までしか読んでいないので本当かわからない)。

■ここまでで私の英雄に対しての印象
ピュアバニラ:聖人的ふるまいをしながらもセイントリリーへの気持ちを全然断ち切れていない存在。OPで君のことが好きだと熱唱させられる程度にセイントリリーへの感情が苛烈だがそれを第三者に隠匿している。
ホーリーベリー:気風のいいガハハ系の器がでかい|がさつな王。国の最大戦力で力仕事は全部自分でやろうとするが、逆に政治周りは完全に周りの人に任せているあたり適材適所は判断できるっぽい。私は力の強いガハハ系の強者が好きなので好き♡
ダークカカオ:気難しくまじめで短気で短慮で猪突猛進で自省も自制もできない王。私からの評価が著しく低い。


会合が始まった時点からピュアバニラが「暗黒魔女の正体がセイントリリー(5英雄の一人)」だということを隠匿して会合を進めている。
ホーリーベリー王国とダークカカオ王国の時点でクッキーランキングダムのシナリオはかなり細部が雑だという認識なので、「まぁそこらへんはすっ飛ばしているかピュアバニラがその事実を知っているという情報を忘れているのかな♪」と思っていた。(今思うと本当にシナリオへの一貫性への信頼が0だな。でも会合に勇敢なクッキーもいるので、それで話が出てこないのはおかしいからさぁ……。)
クロテッドクリームがソウルジャムを譲ってほしいという話をした時点で、怒り狂うダークカカオとホーリーベリー。話し合いにならないため一度会合は解散。怒りで会議が続行できないようになるという点で英雄二人に対する評価がマイナス!
ホーリーベリーに関しては「ソウルジャムの制御は難しいしそれを軽々しく提案するのは無責任だ」という怒り方だったっぽいのでまぁまぁまぁ。ダークカカオに関してはプライドしか詰まっていない脊髄反射で話していると思います!なぜなら会合の後に勇敢なクッキーに「君がそんなに怒るなんて驚いたけど、あんなに大変な目にあったんだから仕方ないよね!」とダークカカオ王国が傾いた事件について話された時の第一声が「なんのことだ?」だったあたり、ソウルジャムの危険性についての怒りではないらしい。反射で怒ったとしか思えない……。そのあとも理由についてもあんまりしゃべってくれないし。「なんのことだ?」言われた勇敢なクッキーの「ん-、だから」からの指摘に味わいがある。ちゃんとぼかしてくれた勇敢なクッキーさんに全部言わせるんじゃないよ。そしてそのあとなんとも言えない感じで「恥ずかしいところを見せてしまった……」という言葉選びなのもまた絶妙。迷惑をかけたとかひどい目に合わせたとかではなく外聞に傾いた言葉を吐くのだな~。
ピュアバニラは議論の進行を行っているが、場があれると会議を打ち切るだけという挙動を取りながら、クロテッドクリームの提案に対しては好意的である。力の制御が難しいという理論を受け入れている。なぜなら暗黒魔女になったセイントリリーを知っているからである。

そしてそのあと勇敢なクッキーがクロテッドクリームを連れてピュアバニラ王国を案内するんだけど、その最中に勇敢なクッキーが「セイントリリーが暗黒魔女クッキーだったこと」を言う。勇敢なクッキーさんどうして今までの会合でそのこと言わなかったの!?!??!
それを受けたクロテッドクリームは次の会合で「ソウルジャムを個人にゆだねるのは危険である」←「なぜならソウルジャムを手にしたセイントリリーが暴走して暗黒魔女になったのだから」という論法でソウルジャムを英雄に手放すように説得する。ロジックが通っている!!!!えらい!!!!!!
それに対してダークカカオが再びぶちぎれる!クロテッドクリームが「理性的になってください!」と言う!(大好き!)ダークカカオが「理性などいらぬ!!!!!!!!!」とソウルジャムの剣で切りかかる(!?!?!??!?!)(お前もともと持ってないだろ!!!!!!!)(いったそばからこういう人はソウルジャムを持つと暴走するから渡しちゃダメのいい判例になるな(クロテッドクリームはそのことも指摘してくれるぞ♡(ダークカカオは頭に血が上っているから聞いてないぞ💛)))(ダークカカオを話し合いの場に連れてきたの誰だよ!?!??!)
ダークカカオを見て冷静になったのか実は一緒にキレていたホーリーベリーが仲裁に入る!「ダークカカオは剣をしまえ!反射で反論するのはよくない!」「でもクロテッドクリームも悪い。私たちはこれでも一応国を守るために努力してきた存在である。そんな仲間であるセイントリリーが悪く言われたら私でもさすがに怒る」論理ではなく喧嘩両成敗式の仲裁法!人間関係を継続するには必須の話法!しかしそう!この時点でホーリーベリーは知らないのである!セイントリリーが暗黒魔女なのは事実であること!
この間始終無言のピュアバニラ!実はクロテッドクリームが事実開示した瞬間に言葉なしに絶望立ち絵に切り替わっている!クキダムの豊富なネガティブ感情差分が火を噴く!
そんなホーリーベリーとピュアバニラに追撃するようにクロテッドクリームが「なぜその事実を知りながら黙っていた!?」とピュアバニラに矛先を向ける!
ピュアバニラは「ごめんね、みんな……。もっと早くに言いたかったけど……」と謝罪する!あたかも本当は言いたかったけど、どうしてもタイミングがつかめなかったんだ……みんなを傷つけたくなくて……という様相だが、ピュアバニラは会合内でそれを言うタイミングがなかったわけでは全くないし、なんならホーリーベリーから「ゴールデンチーズとセイントリリーはどうしている?」という質問に対して「二人とも見つかっていない」と回答しているので、明言を避けているのは明らかなのである!!!!!!!!!
OPや1章でのピュアバニラのセイントリリーへの感情蒔きを知っている場合、この男、誰にも指摘されなかったら最後までセイントリリーが暗黒魔女であることを開示しなかったであろうことまで予想される!!!!
それに対して先ほどまで冷静だったホーリーベリーは「なぜそれを私はクロテッドクリームの口から利くことになったことががっかりだ。お前はいつだって私やダークカカオに本当のことを言わないじゃないか!」と怒る!やっぱりダークカカオもあとに聞かされる枠なんだなというのはちょっと笑うぞ!
「一人で勝手に抱え込んで、私たちを信用してくれないのなら、それは暗黒魔女と同じだ!」とピュアバニラに指摘するホーリーベリー!プレイヤー的にはピュアバニラがいつ暗黒魔女側になっても違和感全然ないと思っているので芯を食っている指摘である!3人の雰囲気の最悪さは最高値に達し、今度の会合も終了!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!最高!!!!!!!!!!!!!!どうなるんだよ!?!??!??!
私が読んだのここまで!


ここにおいて、ホーリーベリーがいう「お前たちはいつも相談してくれない!」について考えてみよう!ホーリーベリーの理屈では、我々は全員仲良しで時にはぶつかり傷つけあいながらも切磋琢磨し進んできたらしい!これはホーリーベリー側からの情報でしかなく、我々にその事実を確認することはできない!
次、公式から提示された関係図である!

この際セイントリリーからの?はあくまで隠匿としておいておくとして、すでにこの時点でダークカカオは「仲間だから同行している」で完全にビジネスライクであり、セイントリリーは「いい友達!たまにわけのわからないことを言う時がある!」であるが、たぶんこのわけのわからないことというのはセイントリリーが学生時代から周りの人間に話していた「クッキーはなぜ作られているのか?なぜ生まれるのか?」というかなり高度な魔法や魔術や哲学の話の可能性が高い!セイントリリーは学生時代からそれらの言動のせいで同級生から何を言っているのかわからないと忌避されていたからである!加えてホーリーベリーは難しい話を「難しいことはよくわかんねーけど」的言動をするクッキーであるからである!そして、セイントリリーはそのような高位の学問を理解しないクッキーのことを下に見ていた言動が作中に大量にちりばめられているのである!
ついで英雄二人の議論傾向はダークカカオは反射・プライドであり、ホーリーベリーは義理人情!そして今までの会合の流れを見てわかる通り、この二人は片方はコミュニケーションはできるがそれは調和の軸足でありロジックではなく、もう片方はその両方ともできない!それでいて自我が強いので自分の主軸を議論用にずらすことはほとんどない!ディスカッションにもディベートにも自己ルールをチューニングできない!そう、議論に決定的に向いていないのである!
そしてピュアバニラは感情もありつつ軸足は理性のクッキーであり、そしてセイントリリーはがちがちの理論派である!そして自分の理論を理解しない他人に近づかない傾向がある!これらの条件がそろったとき、セイントリリーやピュアバニラが二人に相談するという手段を選びやすいかというと、どう頑張っても否!!!!!!!!!!!!!
この会合テキストを読んでいるときの私は常に「夏休みの大会直前の吹奏楽部のパートリーダー会議みたいだ!!!!!!!!!!!」と思ってすごいウキウキしていました。パート内の信頼があるからリーダーをやっているし、長時間一緒に話し合いをするからお互いを仲良しと表現するが、それはそれとしてピリピリした時には露骨に怒りあうし、クラスに戻った時はリーダー同士ではなくそのパート内やクラスのグループの仲良しと一緒になる人々。うちち一音入魂だよね!と同じTシャツを着てそこにがんばろうの文章も書くが、一番の仲良しかと言われると即答する人はそんなにいないあれです。お前は吹奏楽部に恨みでもあるのか?後半の文章はノリで加筆しましたが、この会議が吹奏楽部大会前パートリーダー会議なのは本当なんです……。ホーリーベリーとダークカカオとゴールデンチーズが金管で、セイントリリーとピュアバニラが木管くらいの分断感。ふ、ふふふ……。
こんな険悪な話し合いがテキストで見られるとは思っていなくて本当に嬉しい……私はそれぞれがそれぞれのルールで話し合っており、そのルールがちゃんとそれぞれに定められた上で会議がうまくいったり泥沼にはまったり相手がルールに沿わないから悪いみたいなのをお互いに根底に持ち続ける会議を外から見るのが大好き。
オデッセイに出ている3英雄がこんなぐだぐだな会議をして、外部の人間+ピュアバニラによってめちゃくちゃになっているのすごいよ。オデッセイで現状英雄の株が下がることしかしてないもん。良い意味で人間的で、英雄のこといとおしくてたまらない。彼らは全員強い意志を持った国を守った英雄ではあるが、聖人君子・ヒーロー的な存在ではなくあくまで意思を持った一人のクッキーでしかないのですが強固になっていく。
特にピュアバニラに対する俗人愛らしい判定が上がっていく。ピュアバニラ、言い訳するときにも常に「みんなのために」みたいな雰囲気を醸し出して他人が責めにくい言動をとっているのがこいつ……という気持ちになる。ただしそういう立ち振る舞いはホーリーベリーには効かないのでまっすぐ義理人情パンチされる。
というかピュアバニラは普段の言動的に本当に「感情も含めるが軸足は理性」の人なんだけど、セイントリリーが絡んだ時だけ理性をかなぐり捨ててセイントリリーを最優先にする(ただしその理屈付けをするための理性は残す)みたいな挙動をするのが危うくてラブだ……。理性を一回折った生き物を議論の場に引っ張り出すのは最高に気持ちがいい。

そして最大の功労者であるクロテッドクリームさん……。この人本当に最初から最後までこの理論で会話ができない強大な力をもったクッキーどもに対して理屈と根回しだけで渡り合っているから超株が上がっている。えらすぎる。
剣を持って自分に襲い掛かってくるドラゴンを殺したこともある凶悪な存在(ダークカカオ)に対して「理性で話してください」と、暴力と同じ土俵に下りずにい続けられるクロテッドクリームさんのことが私は大好きだよ……。
四者四様の議論に対する向かい合い方が見れて、私はオデッセイの議論シナリオを読めてとても幸せである。

■ここまでで私の英雄に対しての印象
ピュアバニラ:感情含みの理屈型。現状怒る描写はない。しいて言うなら「ほかの英雄は怒ると思う」のような自分とは一歩引いた感じの物言いをする。王国全体をよくしたいという理性はあるが、それを踏み越えるセイントリリーへの感情があるせいで正常な議論ができない側面がある。
ホーリーベリー:感情型。議論の起点は義理人情。怒ると議論不能。怒りの起点は議論参加者の不義理。見る目があるためか怒る時には相手の最も嫌がる言葉を投げることが可能。
ダークカカオ:感情型。議論の起点は自国の安定。怒ると議論不能。怒りの起点は自分や自国が嘲られたとダークカカオが感じること(相手に他意があったかどうかは関係ない/なかったとしてもダークカカオはあったものとして判定してくる)怒ると暴力に走る。議論の場にいてほしくなさすぎる。
クロテッドクリーム:理屈型。うさん臭く演技のような話し方をするせいで英雄から信用してもらえない。えらい。

にしてもピュアバニラの「僕は大丈夫だけどほかの人だと怒ると思うよ」みたいな言い方も場合によってはほほほとなるし、それを言うのがピュアバニラなところがいい塩梅だよな……。
ホーリーベリーも怒って反論するとき、議論的な反対ではなく相手を傷つけることを目的とした攻撃表示の言葉を投げ返すあたりがマジで嫌だよ。最悪な「おれ難しいことはわかんないけどよ」を発動するな。
それはそれとしてダークカカオの下がりきった株をどうにかしてほしいんだけど、ダークカカオの言動は一貫性がありすぎてたぶんこれらの頭が固くて反省しない猪突猛進型の生き物として提示されているからダークカカオのキャラを輝かせれば輝かせるほど株が下がりそうですごい。
でもそこが一貫してくれるのは好き……。

はぁ、英雄たち、誰も議論に向いてなさすぎるし、この人たちが仲良しだったというホーリーベリーの言説いまいち信じきれなくて面白い。一応ピュアバニラもそういっているけど、この二人の言動信用に足らないからな……。かわいいな、英雄たち。
ここまで

感想

#eiga
犬神家の一族がyoutubeで無料公開されていたので見たけど、見たのが一週間以上前なので感想がぼんやりしている。
にしても犬神家は原作既読映画もドラマも見ているのに、毎回トリック忘れる。
犬神家はトリックよりもそこに発生した人間関係の方が重要で、私がホワイダニットに興味がないので結果的に最後の重要だけどトリックがないところがすっぽ抜けているだけです。

感想

#eiga
ミステリと言う勿れ 』見た
原作はどこまで読んだか覚えてない
ドラマ未見
あまり原作が好きではないが、すすめられたので見た

なぜミステリと言う勿れが好きじゃないか考えるタイプ
以下ネタバレ感想


■総括
シナリオラインがそもそも原作の時点で好きではないのだが、加えて演技のわざとらしさとBGMの気の合わなさとが相まって割と集中できなかったし好みではないと感じました。

■BGM
マジで私BGM興味ないんだけどちょくちょく「いまこのBGM?」とか「何このBGM」って思考が止まる場面が多々あって気になった。覚えてないけどBGMで思考止まったことだけ超覚えている。知らん。

■演技
私基本的に演技に対する興味ないんですがこてこてのわかりやすい演技で見ていてつらかったです。特に主人公の依頼人である汐路。
一応途中で「大人の要求にこたえるためにわざとらしく子どもっぽい演技をしていた」と開示されるので「あの鼻につく演技はわざとだったのかー」となるのですが、最後にすべてを吹っ切ったっぽい時の「また会いに行くからね!」みたいなセリフもわざとらしくて「結局本心っぽい演技もわざとらしいんかい!」ってずっこけました。私の受け取り方が悪いんですか?いや子どもの心の傷がすぐに治るわけがないのでそのわざとらしい演技もわざとで、最後に声をかけたという事実が大事なんです!と言われればまぁそうなんですが……。全体の演技のチューニング的にわざとらしい演技に全員が寄っていたのであんまりそのラインに対する信用がない。
整君の演技に関してはあんまり意識が途切れなかったので良かったんだと思う。というか私は本当に演技に対する頓着があんまりないので、気になるときくらいしか言及できないのでよぅ…………。

■シナリオ
この映画は伏線が出てきた時点でカメラの「ここが重要ですよ!」の圧がすごい上にそこから特にひねることもないので解答部分を聞いても全部「そうね……」という気持ちになる。謎の転換部分に関しても、火曜サスペンス方式で後出しの証拠が出てこないと進展がない(自力推理が不可能)やつなのでどんでん返し的な驚きもなく。いやミステリじゃないらしいんでそれでいいんですけど……。
「秘密の花園は紫色なんだ!」とかいう子どもが覚えているかわからないようなヒントによって解決するというのが「些細な言葉でも子どもにはいつまでも残る」とつながっているのはわかるんだけど、本来お父さんはあそこで死ぬとは思っていなかったので他にヒントを残していなかったということなんだろうか。仮にお父さんが意図的に汐路に紫をそこで与えたことをヒントだよ!と考えているんだとしたら子どもに重責負わせすぎだろと思う。博打ということか?(それでも作中で執拗に繰り返される紫はここにしかないので推理としては普通にたどり着く
まぁ本作はミステリじゃないらしいので、じゃあ何を楽しめばいいのかというと残るのはキャラクターなのか?と思うが、割とどのキャラクターも舞台装置的かつミステリーが得意ではないみなさまなので整君がいないと話が進まないので私はいったい何を見ればいいんだろう……と思っていました。キャラクター誰も好きになれない……何をみればいいの……

■なんで好きじゃないのか
私が「ミステリと言う勿れ」を好きじゃない理由の一つに、整君の現実問題に対するフラットな視線っぽいやつを今ままでそんなこと考えてもいなかっただろうみんながくそ早い理解速度で納得して迎合していく様があまりにも非現実的なところだったんだけど、まぁそれに対しては創作物だからいいんじゃない?という気持ちもある。そうだったらいいねとは思いますし。今回も子ども枠である汐路の前でばりばりに言い争いをしていた家族たちが後半になってから汐路に対して「あなたは子どもなんだから」と守る側になっていくのが爆速で、まぁこれに関しても根は善良な人たちが遺産相続という異常事態のせいでそうなっちゃっただけなんだろうからな~という落としどころもある。個人的には最後に犯人に汐路さんが攻撃されているシーンで誰も言葉でも行動でも止めに来ない時点で「ぶ、舞台装置ども……!」みたいな気持ちですが……。これはたぶん原作だと漫画なのでもっとテンポよくいってるから止める暇がない感じなんだろうな。これは映像化するにあたっての時間経過の調整の難しさでもあるが。
気になるとは言っても理由付けによってはフォローできるのになんでこんなに読む気しないんだろうな~と自分で今までよくわかっていなかったんだけど、今回の映画で音声化されたことで勝手に得心がいったんだけど、整君の発言がフラットっぽい演出になっている割にあんまりフラットじゃないところがちょくちょくあって気持ち悪いからでした!
整君は「なんでみんなはそういう風に偏った・凝り固まった見方をするのかな~?」って独り言を言うんだけど、女性の権利について語るときにわざわざ「おじさん」という単語を使って逆襲したり、父親の死は事故じゃなかったと信じたい汐路に対して証拠なしで「あなたの父親は事故だったんです」と断定したりする物言いをめちゃくちゃするんだけど、そこが私にはめちゃくちゃブーメランに見えるんだということが分かりました。
女性の権利でおじさんという単語を出すのは男性と女性の権力の不均衡があるからいいじゃん!という気持ちもあるが、それをするのって相手を殴り返すときの物言いであって独り言ではなく、それなのに整君のはあくまで独り言ですから!みたいな感じでどこからどこまでが独り言でどこからどこまでが明確な反論なのかが不明瞭なのがめちゃくちゃずるいなと思う。誰かの味方であるための言葉であるならそれでいいんだけど、あくまで独り言という体だから……。作品的には意見であり、整君(キャラクター)的には独り言であるということは本来成り立つんだけど、整君の独り言であるさまが作品内で一貫できていないように私が感じる。それに整君の立ち位置はたぶん作品テーマ的に「みんなそれぞれの思いがあって、それは他人によって虐げられてはいけない。私たちはそれぞれ尊重されるべき人間なのだからお互いを大事にしてください」の人で、途中で登場するジェンダーとかの解体は「あなたは一人の人間であってそれらのラベリングは他人がつけたものであってあなたがそれに従う必要はない」ことの自覚を促すための手段であって目的じゃないのだから、そこで別のラベリングを発生させて殴るようにするのは独り言で他人を救うスタンスと私はかみ合わせが悪いなぁと感じて嫌だ。スタートのテーマと途中に発生する独り言の方向性にばらつきがある点が大変気になる。
汐路に関してはもう「なんでみんなはそういう風に偏った・凝り固まった見方をするのかな~?」ってあたかも自分がそれから外れているように言っている割に、証拠もなしに汐路の父親の死の真相を断定してきた当たりがそのままブーメランになっているのにそれに対する突込みがないのがかゆい。あと自分のテリトリーに厳しいがその代わり他人のテリトリーも大事にする的なふるまいをしている人間が、汐路のアルバム本人に無許可で見ているのとかめちゃくちゃ気になる。整君自分のアルバム勝手に他人に見られたら怒るタイプだと思うんだけどそうでもないんですか?
作品内の自他ともに繊細な男という描写の整君に対して、他人に対してそこまで繊細じゃなくないかという違和感が大きいのであんまり好きじゃないっぽいということが分かってよくはあった。ここら辺は私の面倒くさくて細かい部分でただの重箱の隅つつきか自分の気持ち悪さに対する後出しの理論づけかもしれないのでしばらく寝かせるが、いったんメモ。
あと私が映画の犯人が、普通の人ではないみたいな描き方をされるのも気になってしゃーないんだよな。演技的にも異常者のような立ち振る舞いをしていたように見える。人を大事にしようね人それぞれ思想があるからねという話をするわりに、犯罪者を自分たちの地続きからかなり離す描写は苦手かもしらん。一応各々の正義で動いているだけなんですよねとセリフでは語られますから、「同じ人間なんだ。あんな人でも……」って感じではあるんだろう。原作どんな感じなんだろう。これ映画だけの演出なのかな。ここに関してはバランスというか演出の比重の好みでしかないような気がする。
ここまで

感想

#eiga
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 』見た
原作はちょくちょくつまみ読んでいる。鬼太郎の1話?なんか水木が鬼太郎拾う漫画も既読。なんで既読なのかは覚えてない。
アニメは古いやつをつまみつまみ見ていたような見なかったようなので未見でいいです。
今回3本分感想書くから概要飛ばす

以下ネタバレ感想

■総括
思ったよりバトルシーンが多くて面白かった。子ども向けにしては子ども(というか弱者)が搾取され、未来も明るいかと言われるとそうでもない!で着地するのが悲しい意味で今風。子ども向けか?と言われるとわからん。どっちかっていうと大人向けというか大人に向けて「これから我々は未来をちゃんと作っていかないといけませんよねぇ!?」と言っている感じ。
風景描写が綺麗。その中でちょくちょく明らかな空間論的境界線ずらしがあってそこはいい意味で古典的だな~とちょっと面白かった。
キャラデザはかわいい~。しかしそのキャラデザからどうやって墓場鬼太郎1話へ?と思っていたらそこもちゃんと回収されていて面白かった

■映画的演出
タバコとか食べ物とかの小物の使い方が良い。シナリオ本筋に直接関係ないんだけど、作中の描写に一役買っているものが多いので変なところでおぉ~となった。
タバコをガンガン吸う時代なので水木のカッコよさの演出になりつつ、最初の電車の中で子どもがせき込む・サヨさんに対する許可なくタバコを吸い始めるさまから弱者に対する視線のなさの表現にもなっているし時代的にもそれが自然なことっていう塩梅が面白い。当時は子どももガンガン煙草吸っていたという話を見たことあるけど、それを描くと文脈がずれるので省いたのだろうから、時代考証をやりつつテーマとそぐわないところはかっ飛ばすというのが良かった。
水木が食べ物を食べるのがめちゃくちゃ早いのは戦争帰りでいつ食べ物が奪われるかわからないしいつ敵襲が始まるかわからないときの名残だろうしな~。
あと作中の風景描写でたびたび橋と川とか雨の降る境内と外とかの境界線の描写と水木がそれをまたぐ・ゲゲ郎と同じ側に立つという演出が頻発しており、勝手になつかしさを感じるなどしました。トンネルをくぐった先に異なる世界があるなども境界ずらしである。
サヨさんが水木に呼び出されたところで服を一新しており、それを水木への期待とするなども好き。

■水木
制作人からのキャラ萌えしてください!!!!!!!の意思をひしひしと感じる男。片耳欠けに左目の傷だけかと見せかけて全身のやけど。戦争帰りかつ戦争で生き残ってしまった念に駆られており、死なないために偉くならなければ、強者に食い物にされない存在にならねという強迫観念に駆られている男。それでもなお戦争に縛られ苦しんでいるヒロイックな男……。
それだけ並べ立てれば割と影のある近寄りがたい男になりそうなものなのに、最初にサヨさんに対して組みひもを直すための会話を仕掛ける会話を見て「こいつモテるだろうなーーーーーーーーーーーーーー」と思いました。下手に潔癖な感じを見せず女性慣れした自信を見せ、それでいて気軽に下の名前を呼んでくる。こ、こいつ……
途中で妖怪知識が豊富なのは笑っちゃったけど。どうして初見であの妖怪が鬼火ではないことがわかるのですか……。
決断即行動だし打算的だが義理人情で動いてしまう部分もあり、それでいて子どもを守らねばならないという思想はちゃんとあるみたいなバランスが不安定でかわいかったです。
最後にこんな国滅んでしまえよで捨て鉢になるところも好きだったな。それはそれとしてもらった日記を即座に破いたのは外部にその記録を持っていけないようにという演出が原因なんだろうけど、びっくりしました。結局全部忘れているしな……。
それはそれとしてゴジラ-1.0と同じ時期に戦争帰りで生きて帰ってきてしまった念にとらわれている男が子どもを引き取って育てるようになるという文脈がここまでかぶるの珍しくいな。流行りか?ついでにその前に見たyoutube再放送の犬神家とミステリという勿れの映画では遺言書開示からの一家のごたごたがあり、それもそれで被っていて鬼太郎見ている最中めちゃくちゃ混戦しました。

■うみねこ病
これはもう私は自分のどうにかしたい点なんだけど、途中から「これうみねこ的な部分がないか?」と気づいてからずっとうみねこ正誤判定みたいな見方がずっとちらちらしていてマジで集中できなかった。私はこのバイアスが外せないし外せない事実が本当に嫌なので自分に対してこれは病と断定することにしている。ほかのうみねこを好きな人に対する他意はなく、私が自分と作品限りなく一対一でありたいという願いがありそのようにふるまえないという事実に呻いていることによるものです。
毎回いうけどこれは作品が模倣しているとかではなくうみねこの当たり判定がでかいだけなので悪いのはそのバイアスを外せない私です。
以下うみねこの要素がちらついて集中できなかった点。自分で書き上げることで外部に排出して忘れる方針です。
・戦後昭和の物語
・戦争によって大成した一族
・当主の遺言公開にまつわる一族のいざこざ
・赤い鳥居
・島に伝わる祟り
・妖怪は見ようと思わないと見えることができない
・愛を持って接するから相手の悪いところや足りないところも含めてまなざすことができる妻
・その人と出会ったことで世界が変わったゲゲ郎
・「大切な人を得ることで新しい世界を見ることができる」
・クローズドサークル(言葉によって作られたクローズドサークルである点は似ていない点なのだが言葉によって世界をそう認知するという点では相似形になる(許されるか?
・島に住む村人全員が共犯者
・当主と孫による近親相関
・サヨ
・「あなたなら私をここから救い出してくれる」
・少女に嘯く/誠実に対応しなかった色男
・「あなただけには知られたくなかった」
・村が全部燃えて何が起きたのか知る者はゲゲ郎とその妻しかいなくなる
・狂骨になった少年の最後の願いが「忘れないで」(これは微妙
・それを受けて「君のことを忘れないよ」という鬼太郎と「ではあの男との出会いを語ろう」と受ける目玉おやじ(こっちが本筋
はぁ……はぁ……バーっと描いただけだから全部思い出せてないんですが……
水木が「君を東京に連れて行こう」というところで「こいつ戦人枠かよ!!!!!!!」ってなった後にサヨという名前に気づいて閉口した。もう嫌だ……これは私が悪いのか?しらんが……。
ここまで

感想

#eiga
リゾートバイト 』見た!
リゾートバイト原作既読

■総括
後半の「くらえインターネットオカルト掲示板住みのみなさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」という畳みかけに爆笑しました。
こんにちはインターネットオカルト掲示板住みのみなさんです。

■概要
主人公とその幼馴染の3人組で夏の旅館で住み込みのバイトをすることになる。その旅館には使われていない2階の部屋があり、毎晩おかみさんがそこに食べ物を供えている。
肝試しとしてその2階へ行った主人公たちだったが、その結果主人公と1人の幼馴染は子どもの霊に追い回されるようになり、最終的に八尺様に魂を奪われてしまう。
霊感の強い和尚の力を借りて魂を肉体に取り戻したことですべて解決と思われたが、実はその肉体に戻された魂は主人公とその幼馴染ではなく、過去に八尺様に魂を奪われた旅館の女将の息子と和尚の娘だったことが分かり終幕。

■オカルト掲示板のみなさん大集合
「ぽ」って音が出てきた瞬間笑っちゃった。なんで八尺様が出てくるんだよ。車と並走する八尺様もビンタで応戦してくる八尺様も面白すぎてズルだよ!中途半端に子どもというワードでインターネット怪異が本物になってしまったという言霊現象に接続してくるのもオカルト掲示板で見た奴!ってなって良かった。
贅沢なVFXを使っての八尺様とのバトル。なんで?
こちらの期待通り和尚も多彩なCGを駆使して「破ァ!」してくれるので元気。馬鹿。
みんな大好き寺の本堂に閉じ込められて声をかけられる奴もやってくれるし、そこで話を間延びさせるのは良くないので主人公は速攻で開けてしまう。いいね!
さらにみんな大好き強キャラ霊感少女を出すために和尚の魂を主人公の肉体に入れます!!!!!!!!!で解決してくる。
赤い袈裟で無表情で強い霊感少女も大好きだし、イケメンの体に入ったおっさんも、おっさんの体に入った少女もみんな大好きだから楽しいね。その後からの雑なギャグも大好き。冒頭のカーレースゲーム好きの設定が活きてくるとはこっちも思ってないよ。そんなにうまくないのも知ってるからオチも見えているけど、おっさんの体なので腰をいわすのとダブルで張って来るのでどうやっても笑っちゃった。やっぱり見え見えのオチは二重にするのがアドです。
そんで後半ここまでのギャグを叩きこんでからの、中身入れ替わり系の読後感悪い終わりにしてくるオカルト掲示板で見た奴に帰ってくる!!!!!!!!
エンタメジェットコースター映画だ……。
公式の煽り文が「絶対に先が読めない」だったけど読める訳なくて笑いました。前後の展開を無視して忍者が出てきた方が面白い時点でその映画は面白くないという言説に対して、割と「途中でスーパー忍者が出てきたらどんな映画でも笑っちゃうよな」って思ってたけど、私は今回の突然の八尺様で大満足ですし全体的にいい映画だったと思います!伏線も回収しているしな!
まぁ一応八尺様はインターネットオカルト掲示板出身という文脈が乗っているけども……。でもこれが許されるなら面白くないのはシナリオとか以前に演出の問題だなって感じだ。
車と並走する八尺様の動きが雑CGなのも味で良かった。カタカタと小刻みに動く八尺様。
きさらぎ駅と同じ監督らしいけど、インターネット文脈をうまいこと使ったエンタメ映画を作るのが上手になっているな。私は真・鮫島事件は面白くなかったので……。

ここまで

感想

#eiga
ゴジラ-1.0 』見た!
ゴジラはシリーズ追うとかはしておらず、モスラとかキングギドラとかが出ている映画をちょくちょく見ているくらい。シン・ゴジラも見た。
以下感想

■総括
多方面にチューニングされつつ王道展開をやっていて真面目な映画だ…‥!というのと、神木隆之介の演技が迫真過ぎて初めて演技について考えました。
あとゴジラの演出がいつもと違うような気がして面白かった。いままでで一番こちらの生命の危機感を感じさせるゴジラだったように思う。
それはそれとして戦争を扱う作品としてはかなり雑だけどこれはエンタメ映画なので―――――――――――――!と突き進んでくるのでそうだね!となる。

■概要
1945年戦時下で特攻隊員の敷島は機体不良の名目で不時着した日本領土の島でゴジラに襲われ、自分と1名の隊員を残して全滅する。
敷島は敗戦の中戦争で生き残ってしまったことを悔いながらも、スミコと孤児のアキコと出会い人生をやり直そうとするが、ゴジラが日本に上陸したことでスミコは行方不明となり敷島はゴジラへの復讐を決意する。
ゴジラを海の水圧差で倒す作戦が失敗したが、敷島の乗った飛行機でゴジラの口に突っ込む特攻によってゴジラを倒すことに成功。
ただし敷島の飛行機には脱出装置が付いており、敷島は生存。またアキコも発見され、日本は死ぬためではなく生きるため前に進みだすのだった。

■ゴジラ
最初の島に登場するゴジラが小型で足が速いし人間のことを狙ってくるし口で咥えて吹っ飛ばしたりするので滅茶苦茶怖い!今までの私が知っているゴジラって、災害的故に建物を破壊した末に巻き込まれて人間が死んでいるんだろうな~(画面外)という感じだったので、直接人間に対して敵意を持って襲ってくるので怖いよそりゃ!ジュラシックパークのティラノサウルスの動き!
最初の人間を吐け狙う動きがあったおかげで、この後のゴジラの反撃行為が敵に対して狙っているという文脈が付与されるのか、今までで一番敵意が強くて怖いゴジラだったように感じました。そりゃ敷島も撃ちませんよあんなの……。
その後は巨大になるので動きはゆっくりになります。これは結果的に1映画内で違うゴジラの動きが見れる感じになっていて良い。シン・ゴジラにおける完全体とカマタンみたいなお得感があります。
今回は街だけじゃなく船をたくさん壊してくれるんだけど、船の壊し方がメグと似ているので勝手に盛り上がりました。船をバキバキに折ってくれる巨大生物はカッコいい。横から口で1噛みで破壊する奴が一番好きだけど、上に乗っかって握りつぶす奴も良かった~!こんなん敵う訳ないじゃないですか!最後の口に爆弾突っ込む流れとか完全にジョーズで見た奴!!!!!!!!!!!(総じてサメ映画でよく見る奴)でテンション上がっちゃった。ゴジラの口に何か突っ込んで爆発させる奴は良く見るんだっけ?
あとビームを打つときの演出がかっこいいんだ!背中のとげとげが尻尾から段々に青白く光り突出していってビームを吐くんですが、それが戦隊ロボットのビームのための力溜めみたいで超かっこいいし、演出としてもビームが来るぞ!とこちらが思えるので良い。さらにそのビームの火力が強すぎるのでゴジラの口が自壊するんですよね!力が強大過ぎて反射ダメージがある強い技大好きなので嬉しかったです。その代わり今回のゴジラには再生能力があるので自壊してもすぐに治ります。ズル。
あと演出面で面白かったのが、ゴジラは災害ではあるんだけど登場するときの音楽がオーケストラっぽいというか神々しいものになっていて、有名なゴジラの曲じゃなくなっているんですよね~。災害だけでなく神のような生物としての演出が強かったような気がする。これはちょっと珍しいなと思った。KOMの影響なのかな。KOMはゴジラ周りを神聖なものとして描いていると聞いているのですが、KOM見ていないので今度見ます。なんか今回のゴジラは放射線の話は出てくるけどゴジラ本体が水爆物質によってつくられたみたいな文脈がほとんど出てこなかったのも、神みたいななにかっぽさを強めているような気がする。
逆に有名なゴジラの曲は人間が対ゴジラ作戦を決行した時に流れたんだよな。これに関しては他作品でもやっていたかも。シン・ゴジラどうだったかな。シン・ゴジラは普通にゴジラ登場であの曲使っていたと思うけど。
あのゴジラの曲ってカッコよくて盛り上がるので、今回のようなゴジラを災害として描く作品でゴジラ登場に使うと文脈と違ってしまうし、人間がゴジラに立ち向かう視聴者として一番テンションが上がるシーンにあの曲を採用すると音楽効果が何倍にもなる感じがするので個人的には好きでした。
ゴジラが現れると深海魚が海に浮かぶというのも不気味な演出でよかったな……。個人的にゴジラ周りの演出では今までの作品の中で一番好きかもしれない。

■戦後の日本
シン・ゴジラの後にゴジラ作品作らされるの大変だろうな~って思っていたので、要素を一つずつちゃんとずらしたうえで価値観を原題向けにチューニングしつつ王道も踏んでおり、滅茶苦茶真面目な作品だ!??!?となった。
まずゴジラを災害扱いするというフォーマットは同じだけど、そこにゴジラと戦争から生き残ってしまった敷島という主人公を刺しこむことで人間の成長物語にスライドし、敷島の成長を描きながら科学者の「我々は死ぬための戦いではなく生きるための戦いをしなくてはならない」と戦争の有様を否定しこれからの未来を肯定する話をちゃんと入れることで価値感のチューニングもしつつ、敷島の成長をちゃんとそのチューニングに合わせて着地させるというのをやっているのでマジで偉いな!?!??という感想になった。あとゴジラと戦う主体がシン・ゴジラの時は国だったけど、こっちは民間になっているところも個人的には面白かった。シン・ゴジラだと国の人たちがみんな有能だったけど、こっちでは国は情報隠匿!足きり!改ざん!って感じなのでへへへ……。
あと1人の成長物語に終始することで、他のこまごまとした大事をショートカットできるのも良いよね……。あと戦後設定で調べられる機材も人材も禄にいないので不明瞭な部分が多いのが許容されるのもいい。わからないことを描いているので受け取り手もそれに納得するので描かなくていい。科学技術が発達する前の時代設定とか、クローズドサークルで鑑識が呼べないとかのミステリーの味がする。
戦争に際して自分に「国のために役立てる」というロールを与えることで立ち直れる人々を描きながら、立ち直ることは否定しないがそのロールは決してあってはいけない認めるわけにはいかないというのを1人に言わせて、周りの人もそれに看過されるという流れを踏んでいるのも面白い。これ看過させるタイミング難しかっただろうな……。
ほいで戦争の良し悪しについては悪いに主軸を置きながら敷島個人の成長物語なので細部に関しては描写しなくて良い!逃れ!となるのはエンタメ映画的でうまいことやっとるな~って感じだ。

■対ゴジラ作戦
やっぱりゴジラの作戦にはかっけー名前を付けるとかっこいいよな!!!!!!11みんなが集まってゴジラを引っ張り上げるシーンに繋がるとこも好きだけど、1回減圧止まっている時点で失敗では!?と思わなくもないけどとりあえずやることを全部やるぜ!が主軸なのでヨシ!

■敷島
本作の主人公兼生き残ってしまった悔恨をこれでもかと植え付けられた復讐者。敷島が立ち直ろうとするたびに現れるゴジラ、お前は一体敷島に何を……?
どんなにゴジラを殺したいと思っていてもベースは「生きたい」の人なので、だから最後の時にもちゃんと脱出装置が動かせたんだというのが好きだ。
敷島、ラックとアイディアはクリティカル出すのにEDUかINTが低いのかゴジラが来るってわかっている状態でアキコさんを銀座へ放つから「なんなんだ……」って思ってたけど、多分これ後日敷島が公開するための失敗判定だったんだろうな!敷島…‥
作中で何回も何回も絶望に叩き落される人なので、敷島の泣きや叫びの演技を何度も見ることになるのですが神木隆之介の演技がうますぎる。全部違う苦悩だと思わせる演技ばかりでびっくりした。邦画の絶望の演技って「うぉぁぁああああああ!」って絶叫してシーン切り替えなものが多く、私はそういうの見ると白けるタイプだったので今回滅茶苦茶びっくりしたし演出と演技で与える印象全然違うしやっぱり今までの私が見たことある邦画真面目にやってなかったんじゃないですか!?!?!?!?ほかの作品を腐すのはやめなさい。はい。ともかく神木隆之介の演技がすごい。演出もすごい。ついでに演技でいうとアキコちゃんのは演技というよりそこにいる子どもにそのまま喋らせてる感じが良い意味で強く、演技なのかそうじゃないのかわかんなかったんですが、泣きの演技がどう見てもガチ泣きでこれどうやって撮ったんですか!?!??て普通に心配になった。どうとったんだ。
ここまで

感想

#game
Penultima 』やった

以下ネタバレ感想

■総括
縛りをノベルゲームのUIの世界観に接続する作りをしていて大変面白かった。
あとライバルキャラの子の悲痛さと主人公に救われた側面なども可愛くキャラクターゲームとしての満足度も大変高かった。

■概要
O2A2 2023jamの企画作品。1ポーズ立ち絵1枚背景1つBGM1000words以内縛りのノベルゲーム
優秀なパイロットである主人公が、先ほど自分で倒した死に際の反逆者かつ元同級生のキャラクターと会話するゲーム

■縛りをゲーム世界に落とし込む作り
1枚立ち絵なのは相手が負傷しており動けないからだし、1spriteをホログラムと解釈することで背景と画面に立体感を追加しているし、1BGMを環境音と解釈することで宇宙空間の表現かつ2人の緊張感を追加する要素にもなっているなど、O2A2を縛りでありつつ世界観に入れ込むためのフックにできている点がテクニカルで滅茶苦茶カッコいい!
こういう縛りをどう世界観に接続するのか考えるのが大好きなんだけど、このゲームはそれが全部効果的に組み合わさってて拍手しちゃった!
加えて、ライバルキャラの男の子が可愛いんだ~。戦争に巻き込まれてしまった中下流層の優秀な男の子が最後に学生時代に自分が一度も勝てなかった主人公に出会ってしまう……。
主人公と一緒に暮らすのであろうエンドでの会話も主人公に振り回されていそうなところも込みでかわいかったし、もう片方では自分で宇宙に投げ出されるところが責任感の強さと真面目さを感じてかわいいな……となりました。

ここまで

感想

『左様なら今晩は』みた時も『東京最低最悪最高!』読んだ時も思ったけど、
そういう生き方の主人公のことを描くことが主体の作品に対して「この主人公好きになれないな~」で終わりでいいと思っている。
作品自体で何かしらを提起する必要もなく、ただそれを描きました!で終わる作品もあるのでそれ自体は否定しない(場合によってはただそうある人を描くことに成功した漫画と受け取る)のは可能なのでそういうスタンスだな……。
その主人公の何が嫌かを言語化していると、たまに外野からはその作品自体を批判しているように受け取られることもあるのでこういう内々のところでこねるくらいでいいんだ……私は……
それはそれとしてそういう嫌さをただそういう嫌さとして描いてフォローなしで終わり!とすること自体に無邪気だな……と思いはする。ここまで

感想

#manga
東京最低最悪最高!  』
この作者の漫画大抵私向けじゃないので今回も記録しておくぜ~
以下ネタバレ感想

■総括
主人公が嫌な視線の持ち主であることが最後にがっつり描かれているので受け取りやすくはあるんだけど、それはそれとして田舎とかジェンダーとかに対する悪意で滅茶苦茶殴ってくるのが気持ち悪いしそれらに自覚的かどうかが信頼しきれないので苦手だ~。
それらのジェンダー観や差別的な視線の嫌さを環境や両親の責任として書いている比重が強いことに自覚的かどうかいつもわからん。

■ネットにおける都会よりも価値観が遅れている地元描写
作中で主人公の帰る場所は「地元」としか呼ばれていないんだけど、感想を見るに地元のことを多くの人が「田舎」と読み替えているし作中でも割とそういう扱いではあるのが気になってしゃーない。
描写をみるによもや東京大阪などの発展都市以外を全て田舎と呼ぶのか?という気持ちと、あの家庭の問題を田舎のせいにして語るミステリーにおける因習村的手つきが強くて田舎ってラベリングは便利だな~という気持ちがあります。自覚的にそれらが運用されているならいいんだけど、かなり無邪気に採用されている気がする。
あとこれフィクション作品における扱いの話ですが、お互いの生活に直接干渉しないが外部から嫌な態度をしたり噂話の的にしたりしつつないものとして振る舞うって田舎というよりマンションとか集合住宅とかの隣接しながらも関わりの希薄な都会空間的描写として採用されがちだと私は思っていた。作中の街中描写が個人的にそちらに近いので、これを見て田舎と言われると不思議な感じがする。空港が近くにあって、町散策が出来る空間があって、集合住宅地があって、家から徒歩圏内にゴミ捨て場があって、都会の人から見てもオシャレで綺麗だと判定される街並みがあって、町を歩いていても知人とかち合わなくて、歩いている人たちがみんな綺麗な格好をしていてを並べた時、私は全然田舎だとは思わないんだな~。ここまで行くと個人個人による本当の田舎論になってしまうけど、だから作中だと「地元」と表現されているのだろうなと思う。でもインターネットではこの地元を「田舎」と受け取るらしい。オレとお前、どっちが本当の田舎か勝負だ!
それを思うと、社会的に遅れているといわれる価値観がある場所=田舎っていう刷り込みがもうあるのだろうか。
家庭内男尊女卑(社会的に遅れている価値観)=田舎!!!!となっているのだろうか。田舎には家庭内男尊女卑が空間的に芽吹きやすいのは情報の偏りが出来やすい・関係が固定化しやすいからわかるけど、家庭内男尊女卑があるからここは田舎!の論法は酷いやい!
ここまで作品というよりそれを受け取ったインターネットの感想に対する「うわッ!」という感想だな……。
ただそれとは別軸で私は多分この作中描写は九州の方の奴なんだろうな……と思うし、九州出身の友人とかがこういう九州男尊女卑描写を見ると「うちもそうだったし九州地方大体これ」と言っているのことが多いので、なんとも……言えないな……

■作中の嫌な価値観
最後に主人公の嫌さが指摘されることで、これらの地元蔑視の視点を開示されるってシステムなのだろうけど、その反転を使った場合どこまでが嫌なことと自覚しているのか判定が難しいので相変わらず安心して読めないな~と思いました。
主人公の振る舞いを100%主人公のせいにするのもおかしいが、100%両親や環境のせいにするのもさすがに主人公の選択の自由や責任を奪われすぎだろうと思う。全部主人公のせいという訳じゃないが、全部他人のせいでもないんだけどそこに関しての自己言及があんまりない。
偏見に対する批判の話のわりに、構造的に偏見を助長することで没入感を高めるやり口を使っているのがいっつも気になるぜ。
外野の人間がよく知りもせず主人公に対してお前や家庭が全部悪いというのはやってはいけないことだし、地元に住む彼らを見下す主人公が家庭や環境が全部悪いというのもそれは自分の選択責任をあまりにも放棄しすぎでは!?だって現在のあなたはその様に気付けているのに!?となる側面もあるし(そしてそれは何も知らない第三者が指摘するのもまた良くないし…………
でも結論を出さないことでほとんどの作品がネットで侃侃諤諤になっているのでもうそういう手法なんだろうな~。おぉ我もそれに引っかかりしもの♪
おしまい。
ここまで

感想

#kanso
ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart 2周年記念コンサート 』行ってきた!
ときメモのこういうイベント参加するの初めてだったので割と困惑してた。
以下ネタバレ感想

■総括
パーカッションが滅茶苦茶小物多くて良かった。
参加者全体のノリがぎこちなくてライト振ればいいのか声出せばいいのか手叩けばいいのかわからないのが初めての音楽イベントっぽくて面白かった。
途中で楽曲に対する小ネタがあったので嬉しい!もっとあってもいいよ!
大接近モードのBGMになった瞬間会場の雰囲気がふわふわするのが面白かったし私の脳も瞬間的に快感物質が出ているのがわかった。

■概要
ときメモGS4のBGMやOPを生演奏で聞けるよ!というイベントでした。
曲順もOPからの入学式から始まって季節にあわせた特別BGMの演奏をする形式でした。
風間君の誕生日の時点ではハッピーバースデーを歌いました。

■演奏
パーカッションの小物の数が滅茶苦茶多い上に持ち替えの回数が多くてカッコよかったねぇ!スレイベル久しぶりに見た。
本田君の曲の時に使っているヤシの実みたいなやつに小石いっぱいついてるあの楽器なんなんだろう。
途中にキャラクターごとの制作側の作曲依頼イメージについて触れてくれているのが良かった。
風間君の依頼文が「①ときメモGS4のメインヒーロー②王子様!③最初からずっとあなたのことが大好き!」で③の言及をなんどもしてくれていて嬉しかったね~。
風間君は今までの王子様キャラと大きく違うキャラである!嬉しいね~。
巴君と七ツ森君は見た目と中身のギャップ・複雑性を表現するために軽やかなBGMに見せかけてメロディラインに強めにエレキギターを入れているらしい。そういうの聞けるの嬉しい。
個人的に夜ノ介と空也さんという私の中の二大どうしてそこまで他人のために生きるのですかキャラが二人とも三拍子だったの聞いていて面白くなっていました。あんまりBGMの拍などを気にしたことがなかったのでいい機会だった。
それはそれとしてゲーム音楽にライトを持ってきてもどう振ればいいのかわかりかねるね!
コンサート系のイベント参加したことあるのがメギド72だけなんだけど、メギドは戦闘BGMだけじゃなくってキャラクターソングがあるから合いの手は入れやすいんだなというのが良く分かった。
一応ときメモGSはOPとエンディングに歌詞があるけど、コーレスするタイプの曲じゃないからね!

■参加者
参加者の層を確認するのが趣味。
全体の年齢層は高いというか中高生を見かけなかった。大学生以上かな?
実況動画とかで若年層もやっているのかと思ったけど実況経由でコンサートイベント参加するまでくる人はあんまりいないのか、こういうイベントに来るのは金銭的余裕がある層なので偏りが出るのかコンサートイベントという人が入るのかよくわからないイベントに来るファンとなると偏りが出るのか。
ただ大学生から上だとかなり年齢に幅があったので、GS1の時から現役の人までいる感じがして面白かった。
司会者の方のしてくださった2018年から突如始まった謎のはばたきウォッチャーアカウントの話で沸き立つ会場を見ていたのでときメモGS4開発前から待っていた人が多い感じがして嬉しい。不穏なアカウントだったからね……。
どのBGMでも全員どういう反応をすればいいのか、司会者の人の絡みにどう反応すればいいのかわかりかねる…‥という雰囲気があったんだけど、大接近モードのBGMになった瞬間沸き立つ会場、プロジェクターで風間君が映った途端上がる黄色い声で面白くなっちゃった。
大接近モードの時は理性を外してもいい物とする。

ここまで

感想

#hon
神薙虚無最後の事件 』読んだ!
以下ネタバレ感想

■総括
多重解決ミステリーに「真実とは受け取り手が信じて初めて成立する」ロジックを適用して物語ることによって作家が届けたいことを探偵が開示するという物語肯定に着地する作品なんだけど、私の思想が脆弱すぎて読みながら徹頭徹尾「うみねこだ……」となってしまいました。
うみねこの当たり判定がデカいだけだし物語肯定や信じることをやるとそこに着地して結果的にうみねこ判定が出てしまうのは分かるんだけど、それはそれとして関係者が全員口を噤み真実を封印して永遠にする『王の宝物庫』は『黄金卿』の言い換えすぎて笑っちゃった。

■概要
大学生の主人公の所属する探偵サークルに神薙虚無シリーズの著者の娘がやってきて、解答編がなかった「神薙虚無シリーズの最終巻の謎を解いてほしい」と依頼してくる。
20年前に一世を風靡した神薙虚無ミステリーシリーズはノンフィクションと標ぼうしていたが、神薙虚無が存在していなかったとしてバッシングを受け絶版になった作品である。
サークル関係者の3人は思い思いに解決法を提示していくが、それによって依頼人の母親の不貞の事実を推理してしまう。
「誰かを不幸にする事実を開示することしか出来ない探偵は不要」という考えを持つ人物は、その事実を打ち破り依頼人は両親たちに愛されていた事実を推理する。

■推理
推理作品の名前がたびたび出てくるし、多分たくさんオマージュがあるんだろうなと思う。
タイトルもメルカトル鮎最後の事件のオマージュで、多重解決で密室で館ものなので贅沢だね~。
ミステリー部分に関しては多重解決ものなのでいろんな推理が見れるのが良い。
二つ名とか偽解決でトンデモ解決もくれるので満足!
メフィスト賞育ちなので初見の時点で多重人格ものだろうな~とは思っていたけど、畳みかける叙述と名前の入れ替わりを多重人格と絡めているところが楽しい!一個一個は分かるかもしれないけど、それらを全部接続した上に語り手がなぜそのずらしをしたのか?というところを名探偵・怪盗というフィクション存在の本懐「エンタメを提供するため」に接続する理屈がポンポンとつなげられて良かった。
私は多重人格の部分しかわからんかった。

■みんなが望む真実
30年も前の物語なので真実を開示することはできないので、あくまでたくさんの解決法を提示してその中で依頼人が一番真実であって欲しい真実を選んでもらおう!という理屈なので、偽解決のうち2つは登場人物以外の正体不明Xさんが登場し、なんなら最初の名探偵が提示する偽解決で登場人物のうちの1人を犯人としたときに止めようとさえするのが面白い。最初から推理の方向性をみんな決めている。
最終的にこの物語は著者と妻からの神薙虚無と依頼人への愛の物語であり、それでいて怪盗写楽からの世の中の人に向けた永遠の娯楽であるというところに着地する。
怪盗写楽は最後までみんなの心に残る物語であろうとしていたらしいけど、作中描写だと主人公や真実の名探偵は神薙虚無シリーズのことなにも知らなかったのでそうなると永遠の物語ではなくなるけど、そこらへんに関しては本を読んでくれた人に限定するんだろうか。
仲間たち内で虚無に対する緘口令を敷いた結果、本が絶版になり関係者以外一切口にしないようになったら本末転倒では!?と思うけど、その程度で緘口令敷かれるほどか?というのもあるのでまぁ深く考えないこととする。
むしろそれくらい秘密にされたら政府陰謀論説の方が納得できるぜ。
物語構造的に、作中真実を覆す真実がまだ残っていそうな気もするけど、私は推理が苦手なのでまた時間あるときにやろうかな~。

■うみねこ
私がうみねこだな~と思ったところを羅列していくぜ!
あくまで思想や構造部分がうみねこ!という感じなのでパクリだ!という指摘ではない。なぜなら真実とは何か?という投げかけをする手つきを取ると大抵こういう感じになるから。問題はうみねこがそれをガチガチにやったのでその構造を見ると「うみねこの構造だ……」となっちゃうこと……。
・真実とはその人が信じるかどうかで決まるということをテーマに進行していく
・受け手が不幸になる真実なんて許さないぜ!という主張をするキャラがいる
・その思想を汲んだ人々が関係者以外の犯人Xを仮定することで罪の所在を外部に逃がすことがある
・館を全焼させることで真実をうやむやにするという思想の実践がある
・名前によって人物を定義できない/肉体によって人物を定義できない思想が採用されている
・探偵は事実を解体する存在として最初登場する
・関係者が全員口を噤むことで真実を隠匿し、それによって守られる幸せな真実『黄金卿』概念
はい。
ネットで調べてもうみねこだ…‥って言ってる人がほとんどいなくて私が……悪いんですか……
ここまで

感想

#eiga
『MEG ザ・モンスターズ2』見た!
今の私はご機嫌だぜ!
MEG視聴済み
以下ネタバレ感想。

■総括
あのMEGがもーっとジェイソンステイサムになって帰ってきた!!!!!!!!!!!

■概要
前作で海底には白亜紀の生き物が生存していることを知ったジェイソンステイサムたちは海底の調査に乗り出すが、なんやかんやあって海底のメガロドンが海上に出てきてしまった!
その上今回はメガロドンだけではなく、なんかよくわからない両生類と巨大蛸も一緒だ!
なんやかんやジェイソンステイサムはメガロドンを撃退したぜ!
なんにせよめでたしめでたしだぜ!

■ジェイソンステイサム
開始5分で屈強な肉体とバトルシーンが始まったのでキャッキャしました。ジェイソンステイサムが強いと嬉しい!
水上スキーもする!そしてシャークネードみたいな口に鉄パイプを突き刺す!友情もある!
前回はジェイソンステイサム:メガロドンが6:4くらいだったけど、今作はジェイソンステイサム:メガロドン:そのほかが7:2:1くらい!ジェイソンステイサムのカッコいいところをみたいならぜひ見るといいと思います!

■前作との違い
前作はジェイソンとメガロドンが出てくる映画でした。
それはそれとして中盤に人間関係の話や教訓的な部分がちょっとあって中だるみしたのですが、今作はそれらがすべて取っ払われています。一応あるにはあるけど最終的には結果良ければすべてよし!というモンスターパニックあるある教訓なので何も考えなくて良し!
序盤中盤終盤で全然違う映画になっており、序盤は幻想的かつ恐怖の海底を逃げるパニックホラー、中盤は敵の暗躍する海底基地を捜査するアクション、そして待ちに待った終盤でご機嫌なビーチとメガロドンと巨大蛸と狂暴な両生類!お子様ランチだ!
巨大蛸と狂暴な両生類の時点でお察しですが、メガロドンの出番がすごい減る!序盤の海底パニックホラー部分での死亡者の人数は3人なのですが、そのうちメガロドンによって死亡した人数は1人!
そもそも海底での死亡理由が1人は巨大蛸に捕食され、2人目は酸素が無くなり生存を諦めて仲間を助けるためにメガロドンに食べられ、3人目は対圧性のヘルメットが壊れたことが原因で圧縮されて死亡するという感じなので、描かれていたのはメガロドンの怖さというよりも海底の恐ろしさの描写に感じました。
それはそれとして圧死は初めてみたので超良かった。死亡理由が三者三様なので飽きない。
次にアクション部分は今までの仲間が裏切っていたということが発覚する推理パートなのですが、敵方が早々にゲロってくれるのであとは暴力で脱出するだけなので展開が早く良かったです。
ここでもう一つの違いとして、!仲間のIQが上がっている!
前作はジェイソンステイサム以外の人間は、メガロドンを寄せ付けるか助けを求めてジェイソンステイサムを危機的状況に陥らせるための舞台装置でしかなかったのですが、今作は仲間たちがパワーアップしているので協力プレイができる!嬉しい!フラストレーションがたまりにくいし、仲間を信頼するジェイソンステイサムが見れるので嬉しい!(前作は仲間思いでなんでも解決してくれる頭のいいジェイソンステイサムが見れるので嬉しい
そして満を持してメガロドンが島を襲う!島の名前はファンアイランド(楽しい島)!!!!!くぅー――待ってました!
金持ちやインスタグラマーがキャッキャしながらあほほどカラフルなボールや浮き輪でどうぞ食べてくださいと浮いている中、颯爽と登場するメガロドン!いえーーーーーーい!
加えて巨大蛸!出てくるとは思っていたけど!?!?!?!頭によぎるシャークトパス!やっぱり巨大蛸は最強だぜ!海上喫茶で騒ぐ金持ちたちを捕食!うぉぉおぉ!
そして想定外狂暴な両生類!!!!お前ら海底で生きていたのにまだ陸上でも呼吸できるの!??!?!でも確かに陸上でのバトルシーン書きたいもんね!わかる!
こんなにたくさん巨大狂暴生物を出していいんですか!?!??!いいんです!!!!!11TheMonster"""s""""なので!!!!!!!!!!!!!嬉しい!!!!!!!!!
ジェイソンステイサムはメガロドン専門家なので水上スキーでメガロドンを殺しつくす!相変わらず長い鉄パイプみたいな奴一本ですべてのメガロドンを倒しつくせるのはジェイソンステイサムだけ!!!!
狂暴両生類とのバトルは仲間たちが担ってくれるんですが、それがギャグに全振りしてくれているのも良い。ジェイソンステイサムはクールに、仲間たちはドタバタコメディ式に闘ってくれるので飽きない。嬉しい。
ジェイソンステイサムが巨大メガロドンを滅茶苦茶カッコいいカメラワークで倒して、めでたしめでたし!!!!
蛸はメガロドンと相打ちになった……んですか!?!?よくわからない!し地上に大量に表れた狂暴両生類をどうやって駆逐したのか全然描かれないけど、良い!
なぜならジェイソンステイサムがメガロドンを倒したのだから!!!!!!!!完!!!!!!!1な!!!!!!!
という勢いが良すぎて嬉しかった。
潤沢な資金でもって作られるジェイソンステイサムとパニックホラー何も考えなくてよい映画、素晴らしい……。
いい物をみた……。
MEG3のフラグを立てていたので楽しみです。次は恐竜が出てこないかな~。

■犬
前作も出ていた犬が再登場しており、今作も人間が大量に死ぬ中余裕の生存を決めていて良かった。
ここまで

感想

#eiga
SAND LAND 』見た!
原作ちょっとだけ読んだ。
以下ネタバレ感想

■総括
わかりやすい勧善懲悪ものなんだけど登場人物がおじさんとおじさんと見た目少年の3000歳オーバーの悪魔と見た目おっさんの3000歳オーバーのおっさんなのが面白い。
あとねーメカがね!鳥山明のメカが滅茶苦茶カワイイ!!!!!!!!!!!ウルトラ可愛い~~!
そして王子が想定よりもクソ餓鬼感がなくてずっと「か、カッコいい……!」となっていました。

■概要
悪魔とごく少数の人間がお互い関わり合いにならないよう過ごす水が枯れ砂漠化が進行したサンドランド。
サンドランドの国王が少ない水を高額で販売し、それを買えない人々が水不足にあえぐ様を憂いた保安官のラオは、砂漠の世界にあるというオアシスを探すため忌み嫌われている悪魔のベルゼブブとシーフと共に冒険に旅立った。
その道中でラオはシーフから「人間は自分たちの都合の悪いことはすべて悪魔のせいにしてきた」「過去にラオが所属してた軍に対してある悪魔の殲滅作戦を国が命令したが、その悪魔は無実だった」ことを知る。
オアシスを探すのと並行してその命令を出した上司を倒すことを決意するラオは、サンドランドの水不足の原因もその上司が原因だったことを解明する。
水不足の原因を破壊し、上司を倒した3人は国に帰って楽しく暮らしましたとさ。

■メカ
メカがかっこいいの!!!!!!!!!!
私はマクロスとガンダムならガンダムが好きで、ガンダムでも連邦軍とジオン軍だとジオン軍が好きという丸みを帯びたメカが大大大大大好き人間なので鳥山明先生のメカが可愛くって仕方なかったです。
それもラオが凄腕の戦車操縦技術を持っている設定なので動きが早い!操作も早い!そしてごちゃごちゃした操縦部分もちゃんと描いてくれているので見ているだけでニコニコする。たくさん動く丸みを帯びたメカが可愛い。
戦争に使う武器はカッコいいよね!というのを無邪気にやることもできるけど、ラオが退役軍人かつその結果大切な人を亡くしているので「戦車は好きだがそれによってもたらされる争いや殺害を肯定する気はない」というスタンスをブレさせないのも個人的に見やすかった。最後までラオは人殺さないし。
あと王子とシーフが車や戦車を運転したがっているのも、それを嬉しそうに見ているラオの様子も好き。私は何かを見て喜んでいる人を見るのが好き。

■ベルゼ
王子が滅茶苦茶カッコいい!!!!!!!
私の想定だともっとクソガキっぽいふるまいをすると思っていた(というか前半のキャラ振り的にそうだと思っていた)んだけど、後半になってからの純真かつクールな立ち振る舞いがメインになったのでひたすらに格好良さを受け取り続けていた。私は強いクソガキも大好きなのでどっちでも良かったけど、クソガキだった場合はカッコいい~♡でクールメインだとかっこいい……くらいの差異が出る。どっちも良い。
前半クソガキが最新ゲーム機につられてパパに命令されてついてきたと思わせて、ラオに対して「お前じゃなかったら一緒に冒険してないよ」と言ってくるのは、作中人間よりも視座の高さや純真さの強度を強く描かれていて「かっこいい――――――!」となりました。この一連の流れはラオの良さと王子の良さがそれぞれ書かれているので嬉しくなっちゃった……。
ここまで

感想

#fgo
妖精國のオーロラに感じる人間臭さについてのまとめ

妖精國で最後まで何も語らなかったから私はモルガンのこと何も知らない。
でもモルガンの1万4000年の実績が妖精の國であることは確かなので、それを完遂できる人間である時点でモルガンの評価は群を抜いて高い。私は何を語ったかより何を行ったかを評価する!
だから本編中でモルガンがあっけなく死んだこととモルガンが死んだあと誰かから語られることがほとんどなかったことにとてもとても驚いたのでした。彼女を評価する人が本編中にはバーヴァン・シーしかいない!

そして逆に口が良く回り自分からほとんどの行動を起こさないオーロラのことも大変好きで、これはなんでかというと物語上のキャラクターなのに言動が超絶人間らしかったからなんですよね~。
私が物語を好きな理由は主義主張が1冊で完結している+作者が何度か見返すので全体で主義主張がブレることがそんなにないからです。明確な作劇意図がない限り、主義主張のブレは起きにくく、キャラクターの言動は例え作中で何年経とうとも一貫していることが多い。
冷静に考えるとこれは大変非人間的だと思う。
現実で生きた人間が完全に一貫した主張を口頭で完璧に実践できるかといと無理だと思っています。何年も前の主義主張や生きる目的や姿勢が一切ブレないのは難しい!なぜなら我々変化する生き物なので!ついでに環境も変化するし、流行も変化するし、言葉も変化するし、生きていることにテーマなんてないので!
じゃあ現実に人間の言動がブレた時にそれが嘘かというと、別にそんなこともないと思っている。その時はそう思っていたし、今はそう思っているみたいな人が割と多いように思う。3分前と全然違うことを言っているけどどっちも本人にとっては真実であることは往々にしてある。
でも、物語上でそれをやるのってノイズになるからか私はあんまり見たことがない。
仮にあったとしても、もともとのテーマと根幹が一緒だということを発言者が自覚していたり、発言者が意図的に嘘をついていたり、言っていることがぶれていることで発言者の未熟さを表現するための舞台装置だったりする。少なくとも物語に置いてそのブレは真実ではない。
だからこそ、発言が一貫していないこともすべてが発言者にとって真実なことも意図的に作劇されているオーロラの存在は珍しいと感じる!
そして私は人間のほとんどが自信満々に一貫性のない発言をするもんだと思っているので、オーロラに対して「物語上のキャラクターなのにとても人間っぽい!」と感じました。
物語上の人物なのに言動が不一致でありつつ本人にとってはすべてが真実で嘘はほとんどなくそれらを意識した作劇をしたオーロラの、超人間っぽくてイカすぜ!

論理も一貫性もないが本人からすればすべては真実である語りには、信じる価値や判断基準にする意味がないという点でオベロンとたぶん似てるんだね~。
ただ私はプリテンダーの語ることがすべて嘘になるという性質がよくわかっていないのでここの構造があっているのかはよくわからないです。
ここまで

感想

BAR ROBEL渋谷出張店 ~夕刻ロベルとおしゃべりよ!!!!!!!~ 』行ってきた!
お昼の部に行った。まさか当たるとは思わなかった。

以下ネタバレ感想

■総括
私はマスターのことを芸人だと思っているが、私たちは芸人じゃないんだぞ!!??!?とは思ったけど、ロベルさんの配信の雑談+コメント拾いを再現しようという形式だったし割と再現もできていたので意欲的というか不思議なイベントでした。
でも充実感は高かった。

■イベント内容
イベント当選した時にイベントの開始時刻が13時で特別チケットのイベント開始時刻が14時だったので「1時間のイベント!?」でウケていたのですが、「まぁ以前からリアルイベントで雑談みたいなのしたいって言ってたもんな~1時間雑談する感じのイベントかな♪」と思っていました。
なんだけどイベント会場に着いた時点でテーブルが班ごとに分かれている+机の上にスケッチブック+チーム名を書く紙が置いてあって嫌な予感はしたんですよ。
滅茶苦茶リスナー参加型イベントだった・・・・・・・・・・
参加者が大喜利をし、それに対してロベルさんが突っ込むという、ロベルさんのツッコミ力への信頼がないと出せないイベントでした。
そのうえでちゃんと全部の参加者グループについて触れているし、コメント拾いみたいに出身地について言及したうえで参加者に絡んでちゃんと落ちをつけてくれているのですげ~。ちゃんとロベルさんの配信っぽい~。
それはそれとしてあなたの配信にはコメントをする人とコメントと戯れているあなたを見ている人がいて、俺は後者後者後者後者~~~~!!!!!!!!!!!
マジできつかった…………私は学校のグループ行動とかグループ発表とかでウケ狙いを強要されるのが本当に嫌いなんです……大喜利するタイプのボードゲームに参加するたびに空気を終わらせ続けてきた人間……。
いい企画だとは思う!思うからもうこれに関してはnot for meだったとしか言えない。それもたぶんこれを配信で見ている分には楽しいだろうから、参加したのが誤りというあまりにも悲しい奴だね。私あんまりVTuberと双方向コミュニケーション求めてないし。なぜリアルイベントへ参加したのか?VTuberの単独イベント・ライブは特別な企画があったりして楽しいんだよぉ!
同席してくださった方がすごいいい人だったので良かったです。クイズも全問正解しました!すごい!
もうこの感想が学校のグループワークとか就活のグループディスカッションに対するあれだもん!!!!!!!!!!!ハァハァ……
でもロベルの空気感は良かったよ……。

■参加者について
これは私が趣味でやっているイベントの参加層に対するメモ書き。
参加者が男女比半々くらい!ホロスタなので女性が多いかなと思っていたけど、男性も多かった。6:4くらいかな?
リアルイベントなのでどんな格好の人が来るのか楽しみにしていたんだけど、ガチガチにロベル推しです!という人がそんなに多くないのが新鮮でした。私が行くイベント、服や髪をキャラクターの色にしたりバックにグッズバチバチにつけてたりする人が多い印象だったので割とライトだ!
クイズ大会自体も割とみんなワヤワヤだったので、ライトな感じのファンが多いのかもしれない。
あと参加しているほとんどがROM専のファンだったので、私の回ではにぎやかな机が画面端の2組しかいなくて笑った。
ロベルさんのファン層って、他のリッカさんとかアステル君とかと比較するとバラバラな気がする。

ここまで

感想

#game
#daigyakuten
そういえばホソナガ刑事はもう帰ってこないのですか……?
最後の裁判で日本からはるばるやってくれる枠?

感想

#game
#daigyakuten
イギリス最初の事件にオートロみたいな人をぶつけることで弁護士ってなに?という話をやってくれているのが良いというか、オートロをぶつけられて1話しか揺れないナルホドくんが異常なんだよな。
ナルホドくん、Fate/Stay nightのシロウのセイバールートと大体一緒。初手に異常事態を見せられている。

感想

#game
#daigyakuten
にしても猫を置いていった漱石に対して「連れて帰れないなら飼うな」というワトソンとか人の持ち物や日記を触ると「他人のプライベートだから勝手に見てはいけない」というスサトさんとか、フォローアップを入れてくれる倫理センターがいっぱいいるな大逆転裁判!
そこらへん時代に合わせたのかな。私は見やすくて好ましいです。
それでいて龍之介君とスサトさんは男女観は作中の日本時代に合わせつつ、女だからって舐めないでほしいという台詞をイギリス側の人間に言わせていたり、それを言える人たちが国籍でガンガンに差別してくるという塩梅を採用していて冒険する~↑↑とテンションが上がる。
私は自覚的に描かれた無自覚な暴力が大好きだから……。いろんな価値観の人が喋っているのを見るのが楽しい。
ワトソンとホームズは確か国籍の話した時も国関係ない友好が必要っていう台詞を言っていたから現代寄り倫理観の人という設定になっている気がする。面白。

感想

#game
#daigyakuten
大逆転裁判4話終わったので感想
今回はプレイしながら感想書いたので長い。

以下ネタバレ感想

■総括
また不穏に終わるお話だ!どんどん社会風刺や弁護士とは何か?という疑問提起が重なっていくのでいつもよりテーマ性がかなり強くとても楽しみです!
1話しか出ていないのに証言するキャラクターに対して愛着を持たせられる手腕がさく裂していて楽しい~

■トリック
4話にして初めての調査+裁判だ~!
その割に調査で全然情報が集まらない!1回目の調査パートは龍之介君が立ち直るための章扱いっぽいな。調査+裁判だとやっぱり全然推理はできない感じです。
奇跡と衝動が合わさって起きた悲しい事件でしたね……という感じ。証人や陪審員に夫婦が多かったのは一人で生きることが難しい大衆という話を強調するためなのかなとちょっと思った。
でも切っ先が折れたナイフって人体に刺さるもんなのかしらね。バロック検事が担当した意味もよくわかっていないので、この事件もまた絡むのかな?バロック検事は司法に不都合な事実を隠蔽する役割があるのか、隠ぺいしようとする人たちの対策をするためにそういう事件を担当しようとしているのかまだわかっていないので何がしたかったのかわからないね。
被害者について言及させないという役割だったのかなと思っているけど、そうなると前者なのかな~。そうだとしてもかなり苦悩しての選択というキャラクターなんだろうと勝手に思っている。今回の事件みたく望まざる行動というかなんというか。

■陪審員制度
陪審員に事件関係者を入れるな――――!!!!って思ってたら案の定証言台に引きずり出されてて笑った。
まぁ2日前に手紙が来て陪審員に決まるシステムならこうなるか……。でもこの人被疑者に仕立て上げようとすると、最初から有罪に1票入ることになるからやっぱり関係者は弾いてよ!そしてフェアプレイさんは1日おきに裁判所に呼ばれて可哀想だよ。3話の事件の時点で陪審員に呼ばれていたのか、証言台立った後に滅茶苦茶事情聴取されて帰宅した家に陪審員制度の手紙が来ていたのか考えただけで辛いよ!仕事どうなってるんですか!?借金もあるんですよって思ったけど借金は蒸発したんだった。よかったね。良くない。
でも今回の陪審員は少なくとも2人は論理的に話してくれる人がいるから好き♡理屈をちゃんと説明してくれる人を見ると結論があっていようと間違っていようと嬉しくなるね。というかたぶん段々参加する陪審員は理論的な人と面白い人の割合で前者が増えていくんだろうなと思う。それの方がプレイヤーの群衆に対するフラストレーション管理ができるし何より群衆に対する評価があがるからです!
なんでこんなライブ感たっぷりの陪審員による判決方法にしたのか考えてたけど、こうすると大衆の意見を採用した体を取りつつさくさく30分程度で裁判を終わらせられるからだな。
そう考えると逆転裁判の裁判システムは退化ではあるけどこの時期よりマシなのか……。人類は前には進んでいる……。
ナルホドくんは裁判員制度を取り入れるより爆速序審制度を直した方が良いよ。3日で裁判員裁判はこの時代に逆戻りだよ。
逆転裁判の方だと一つ一つの事件の間隔が長かったからそんなに感じてなかったけど、大逆転裁判だと1日も置かずに殺人事件がサクサク起きるし名探偵が毎月面白い事件を元にした小説を出せる世界観として出されるとさすがにそうもなる……なるかぁ……と思って面白かった。全世界米花町化!名探偵もいる!世界の終わりですよ……。その世界の大衆を信じろ!というの、人類への信頼が厚い。
今回の事件で面白かったのは、証拠が全然ない中陪審員の人の案「凶器を投げたのかもしれない」を龍之介君が採用することでみんなで話し合った形で新しい道筋が出てくる点だ。
弁護士が一生懸命陪審員の意見を引き出して、陪審員が分からないなりに自分の意見を出したことで裁判が進む。実際の陪審員制度では全くないけど、これによって法律や裁判はすごい人が一人で解決するのではなく、みんなで考えて作り解決するんだよ!というところに持っていく感じになるんだろうなという気持ちが高まりますな!バロック検事あたりが意見がコロコロ変わる陪審員を衆愚扱いしている辺り、最後は検事と弁護士と陪審員みんなで何かの答えを探す裁判になるのかな~と思っているけどどうでしょう。
バロック検事、一人で全部抱え込んでしまう上に能力が高いせいでなまじっかうまくいってしまいどんどん人に頼るのがうまくできなくなった造詣な気がするので、みんなで一緒に!に着地することが成長として描かれる気がする。全然今のところその様子はないですが。
あと陪審員が大衆性とイコールになる話で、バロック検事が「お前たちは特別ではない」と言いつつも「真実を語るために証言台に立て」と言うのが大変好きだ。
告発されたからという側面もあるけど、あくまで「本当は何があったのか知りたいから」という理由で証言台に立つような話運びになっているのも憎いね~。疑われたからではなく、真実を知るために裁判に参加する真摯な1人の人間であれかし!その姿勢を見せたことで龍之介君も弁護士としての在り方を見つけるようになるんだ~。
そしてその時の証言台に立つのは陪審4号ではなくジョーンさんただ一人!と言う構造!美しい~。ちゃんと名前表記もバイシン4ゴウからジョーンに変わっている。特に調査パートでは自分の言葉で語ることをせず妻と言う役職も世間体のために隠してきた彼女が、たった一人で真実を知るために証言台に立つ!美しいよ~!
でも一人で喋るのは怖い!ここで初めて震えるモーションが入るのが超絶憎いッッここ大好き!
だから自然とガリデブさんが隣に立つ~うわぁ~~~!!!!!!!!!!人は一人で立つのは苦しいし辛い時もあるからね―――!って思っていたらガリデブさんの足が悪いことに言及されてうわ――――――――一人で立つのが苦しいし辛い人たち―――――――――――となってひとりで喜んでいる。

■キャラクター
ワトソンが登場!面白い・安全なように物語を再編する話をやっている!
ホームズっていう物語に登場する人物を、裁判っていう検事と弁護士がそれぞれの物語を語って人々を納得させる物語に出してくるの今思うと構造として超かっこいいな~って思った。
探偵はみんなが面白がる事実を、検事は被疑者が最も不都合な事実を、弁護士は被疑者が一番有利な事実を語る役職だと思っている。そしてナルホドくんは実際にあったことを開陳する役職だったんですよ!(なるほどくんに肩入れしている人
逆転裁判のホームズは雑誌連載上だとみんなが面白がる事実を開示する人だけど、本人は実際にあったことを開陳する役職で最後に龍之介君がそこに合流するのかな。
ワトソンの推理が龍之介君の納得する質の物だったけど、ワトソンはあくまでホームズの方がすごいという。キャラの立て方が良いな~。実際ホームズは間のロジックが変なだけで結論はあっている強キャラ枠なんだろう。裁判後に傍聴していないのに事件の全貌をしっていたところでさらっと強キャラっぽさを強化されていた。
そして帽子を脱いだホームズが頗るかっこいい……!!!!!!!!!!!!!顔が綺麗ですねぇ!
2年後くらいに指紋調査が取り入れられるという話があったけど、大逆転裁判は2年後の話なのかな。

今回は資本主義による中流から下流の人間の話だ。前回の被疑者が上流階級の人かつ被害者や証人が搾取される側の人の話だったので、今作は社会風刺の側面も強く入れていくのかな。すべての人を守るための法がお金のある人を守るものになってしまっている状態を告発する感じの話運びになるのかしら。
2話のニコさんも虐げられた結果衝動的に罪を犯してしまった人で、バッド夫妻もそうでで常に苦さを残していく話が多いので疑問提起の意味合いが強い感じ。
バロック検事もワインばっりんばりん割っていて、現状の法律に対してあんまり敬意払ってない挙動をしているのは現状に憂いているからなのかなと思っているけどどうなんでしょう。
検事が全然嘘つかないし意図的な証拠品の後出しによって弁護側の主張をはねのけない~!すごい!!!!!!!!!
あと逆転裁判だと割と手軽に関係ない人を告発していたけど、今回はバロック検事が「告発するということは相手を傷つけることだ」と毎回釘刺ししてくれるので偉い。搾取される人間の話をする予定というのもあるのか社会風刺を入れるからかフォローを丁重にしてくれるのは嬉しいね。
ついでバッド夫妻に関しても、これ以上いたずらに内面の踏み込みをさせないために早期退場させるしバロック検事はいい人として描かれている気がするな。
そして今回の犯人は一旦殺意も悪意もない殺人で、暴いたところでスッキリはしない事件なのでどんどん問題提起してくる。暴いたところで幸せになれない人がいるよ~という話なのかな。

夏目漱石可愛いね。3Dの動きの可愛さの恩恵を十分に受けている。あとおめめぐるぐるは可愛い。
にしても漱石もまた物語る人なので、また出てくるんだろうな~。龍之介君の物語を書いてくれるのかな。
人類万歳!!!!

関係ないけど龍之介君の「~かしらん」という喋り方、近現代文学にちょくちょく出てくる奴なので好き。小説の方は「~か知らん」が語源だと思うんだけど龍之介君は「~かしら」も「~かしらん」も使うので「らん」が遊びの響きになって良い。かしらん。

ここまで

感想

#game
#daigyakuten
にしても大逆転裁判の事件の次の日に裁判が始まる制度だと、陪審員の選定どうやってるんだろうね。
朝手紙来てそのまま裁判所に直行とか、朝裁判所の前を通りがかった人をその場で採用とかなのかな。

感想

#eiga
ニューオーリンズ・トライアル 』見た!
陪審制度関わっているという話を聞いたので見た。
ただ今の私は集中力がまったくないので感想が短い。

以下ネタバレ感想

■総括
陪審員制度、改めて見るといくらでも悪いことが出来そうな制度で面白いな~。
丁度やっている大逆転裁判の正義って何?陪審員制度って何?と話がド被りしているので勉強になる。

■陪審員制度
悪いことがいくらでもできる制度だ……。
民主制も参加者すべてが健全で意欲的で論理的に考えられる優秀な人間であるという前提で成り立っているけど、陪審員もそれだと思うし摩擦は存在しない物とすると同じくらいの前提だね~と思う。
参加者すべてが意識的に思考して議論を行うというのが理想論だけど、一人意欲的な人間を投下すればそれで会話の主導権握って話誘導いくらでもできそう。絶対その場の雰囲気で流される人がほとんどだろうな。
とりあえずそれくらいふわふわしている上に陪審員が常に危険に晒されている制度なんだよ~という話をやっている。あんな風にテレビにガンガン流されたらプライバシーもクソもないしな……。
その上被告側は裁判無効になればめっけもんなのでいくらでも暴れられるのか~なんだかな~。
今作は陪審員自体はあくまで善良で無力な一般市民であるという感じで進んでいるので議論の内容自体は触れてもらえないんだけど、一番最後の陪審では「大事なのは感情ではなくどんな証言があったのか」について言及してくれているのはとても嬉しかった。
ここまで

感想

#game
#daigyakuten
プレイしていると、大逆転裁判って逆転裁判の再話でありつつ総括をやろうとしているんだろうなというシナリオ運びで嬉しくなるね。
あってるかは知らんけど。

感想

#game
#daigyakuten
大逆転裁判3話終わったので感想

■総括
陪審員制度だ―――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!それも裁判が終わってから話し合う本来の陪審員制度ではなくライブ感を重視した話を聞き切らないで周りの反応を見ながら投票するタイプに変更されているおかげで衆愚さが強調されていてエンタメ重視だ――――!!!!!となって面白かった。証言コール最悪過ぎて衆愚!衆愚!
でも大逆転で陪審員制度が採用されているのは嬉しいな~逆転裁判4の最後にちょっとだけプレイヤーが参加した時に「嬉しいけどもっとがっつり入ってたら嬉しいな~!」と思ったので。というかたぶん4でがっつり採用できなかったのは現実の裁判員制度に合わせたからなんだろうなというのに今気づきました。
2話は蘇るの2話のダイイングメッセージの捏造が一緒だったけど、3話は証拠品の捏造っていう逆転裁判だとたびたび出てくる問題提起をやっているので、本当に逆転裁判シリーズの総括をやるんだろうな~という題材が出てきていて楽しい。
というかどの事件も後日回収されるんだろうなが多すぎて、大逆転裁判1は問題提起フェーズなんだろうな。問題提起から解答編を出すのに2年近くかかるの面白いな。

■トリック
何もわからないで終わったので終わりです。血痕があったかどうかも椅子の下に掃除用具があったかも覚えておりません!
証拠品に馬車を入れることで裁判パートだけなのに捜査ができる!というのは良いね~。馬車にナルホドくんの英語名のフェニックスなんちゃらがついててかわいかった。
被告人が有罪である場合、弁護士の仕事は被告人を無罪にすることか?真実を解明することか?という逆転裁判2「さらば、逆転」の語りなおしをしており良い。
今回は龍之介君が亜双義の遺志を継いで弁護士になろう!と決める物語なので弁護士とは何か?の確認がちゃんとできるのが良いよね。なるほどくんは弁護士になることは目的ではなく手段であり、御剣検事と会話して御剣検事の身に何があったのかという真実を知ることが目的という異常例外存在だからそこら辺の葛藤が割とショートカットされている人間だったから………………。なるほどくんにとって重要なのって(ちょっと悩むことはあっても)真実を解明することというのはずっと一定だからな……。
特に今回は陪審員制度が採用されて、裁判が「何があったのか?を明らかにする場」ではなく「勝ち負け・感情の良し悪しで二分化されている場」なのでより切迫感があって良い。

■システム
陪審員制度可愛い~~~!!!!!!!!!「みなさんは弁護士の言葉を一切聞きません!」衆愚がよ!!!!!!!!!!!!!!!
裁判全部聞き終わってから投票しろとか難しい言葉を使って説明した気になっている奴に何も食らわせられないところとかは滅茶苦茶イライラするけどこれは私が狭量だからです♡何にせよみんないっぱい並んでいて可愛い。
でも陪審員が説得の結果「本当は何があったのか知りたい!」に転ぶところを見るとなんか感動するので私はライターの手のひらコロコロしています。
今回は証言台にもいっぱい人が並ぶし、陪審員も6人並ぶので大衆というのはキーワードになるんだろうな~と思いました。システムとシナリオが一致しているのは素敵だ~。

証言台にいろんな人が立つ奴は、他の人が発言している最中の反応はかなりわかりやすくアイコン表示されるので驚いた。
わかりやすいのは最初の裁判だけだと思っていたけどずっとアイコン表示してくれるのかな?
逆転裁判4の最後の方の裁判の嘘を吐いたときの癖を見抜く奴は難しくて全然進めなかった記憶があるので、反応を見るタイプの奴が分かりやすいのはありがたいけど少し寂しくもある。
でもさすがに4人の反応毎回見るのは面倒だから今のシステムがいいな!

■キャラクター
死神の人来た!この人はパッケージにいたので知っている。バロックさん、覚えました。
3Dモーションは検事側みんなかわいいね~。ワイングラス破壊にもいろんな種類がある。掃除する人大変そう。謝れば何をしてもいいのか。
証拠品見ている時に「バロック検事が言及してこないなんて不思議だ……」って台詞を見て「検事は大抵こっちに不利益のある情報を後出ししてくるものだからな~」って思ってたらマジで知らなかったのでびっくりした。悪質な検事に慣れ過ぎている。
バロックさんが逆転検事時点の御剣検事みたいな感じのいい人なんだろうなというのはなんとなく伝わったけど、それ以外の人となりはよくわからないからこれ以降に期待だ~。楽しみ。
レストレイド姓の子が出て来たけどどういう立ち位置なんだ?グレグスン刑事のことは何も覚えていないんだけどこの人本当に緋色の研究と恐怖の谷に出ていましたっけ……覚えてない……。
今回ホソナガ刑事いないんだ……!?もう出てこない……?

ここまで

感想

レストレード姓が証言者として出て来たけどこの人刑事か?
ホソナガ刑事いないなと思っていたけど、これ以降の刑事枠?でもさすがに刑事枠が買収されることはないだろうしな……

感想

#hon
科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで 』読んだ!

以下感想

■総括
天才と言われている人たちの発想の飛躍の仕方、意味わからなさ過ぎてかっこいい~~!となったし、アインシュタインが漫画キャラにいたら私の性癖?というくらいの宗教との殴り合いをしていて可愛かったです。なんだこの感想。

■概要
世間的に相容れないと考えられがちな宗教と科学者との関係について、物理学量子力学天文学の進歩を簡単にまとめながら、著名な科学者がそれぞれ宗教に対してどのような姿勢を持っていたのかを注釈していく新書。
地動説と天動説の対立の流れにおいて宗教がどのような立場を取っていたのか、その後「光」「世界の始まり」というキリスト教における重要なファクターがどのように科学で解釈・研究されていったのかを簡潔にまとめている。
要所要所に挟まれる科学者と宗教の関係に関しては、世間で有名な逸話や新聞や本人の著作などを引用しつつ、筆者の思想を交えながらわかりやすく紹介されている。
それはそれとして最終的にどの著名人も神との関係は切っても切れないよね!何にせよ心惹かれているよね!に着地させており恣意的だなと感じる部分はないことはない。

■感想
宗教をベースに科学の話をするというよりも、科学の歴史をベースに宗教と合わせて解説するという感じの本だった。
有名な逸話や新聞の記事について、あくまで創作だと言われているとかのフォローアップがしっかりしていて良かった。
ニュートンのりんごが落ちるのを見て万有引力を発見した話は知っているけど、そこから「どうして月は地球から離れないのか?」で遠心力と同じ理屈を思いつくの意味が分からないよな。そもそもなんの知識もない状態で「目に見えない力が働いてりんごが落ちるんだ!」となるのも意味が分からない。
真面目に考えるほど気持ち悪くなってくる。面白。今まで気にしないように生きていた世界、意味が分からなくてウケる。というようなことを読みながらずっと考えていた。紹介されている例の人たち、みんななぜそこのたどり着けるのか……?となる例ばかりで良い。
そういう基礎知識何にも身についていないので全員「なんか……聞いたことある……!」となるけど何も思いつかない。この前「進化論を発見したのは?」と聞かれてガリレオガリレイ!と元気に答えた人間です。
進化論以前の人は生活と政治ががっつり宗教と癒着していたからたびたび神について悩むのは分かるんだけど、進化論以降・近現代になっても著名な人が神について言及するのは面白い。まぁそういう人をこの著者が選んでいるのかもしれないけど。
とりあえず著者がいいたいことは最後の章のまとめに全部書いてあるのでそこを読めばOk!
アインシュタインで萌えたとこ。宗教に反発していたアインシュタインが「特殊相対性理論」によって時間の不平等性・光の速さはどんな時も一定などを証明することで聖書で唱えられていたものを軒並み否定することに成功したと思ったのに、「宇宙はビックバンにより生まれ膨張し続けている」という「神は「光あれ」と言われた。すると光があった」を髣髴とさせる事象の証明に特殊相殺性理論が使われたり、最終的に仇とした量子力学を論破しようと作った「箱の中の時計」問答も特殊相対性理論で反論されたりした構造があまりにも寝取られで良かったです。何を言っている?
ここまで

感想

#game
#daigyakuten
『大逆転裁判』やっていなかったので最近やっている。
1章終わったので感想。

■総括
逆転裁判のどんどん新しい謎が与えられる形のテキストゲームはやっぱり頭が気持ちよくなれて楽しい!
龍之介さんも亜双義さんも大変好印象でテキスト読むのが楽しいね~。

■トリック
ノックスの十戒第4条未知の薬品だ~!
逆転裁判の普通のミステリと違うところは、「会話によって新事実を開示していくことが支点(捜査パートの時点で全貌の推理が不可能)」だから「会話によって提示できれどんなトリックでも採用できる」ところだよな~!
プレイヤーに対するフェアさを一切考慮しなくて良いミステリーは簡単に作れるけど、プレイヤーがフェアじゃないと感じにくいミステリーを作るのは大変難しいと考えており、逆転裁判の会話を中心に回るというフォーマット+会話が面白いし作中キャラクターが「そうはならんやろ!!!!!!!!11」を言ってくれるエンタメとしての面白さからアンフェアさを感じにくいという地盤ができているのが強すぎるよな~。
逆転裁判をミステリーと呼ぶのに憚られるのもまたそれが一因なんだけどね!!!!!!私は大好き♡❤♡ミステリーはエンタメ♡❤♡
英国がガンガン出てくるらしいので、せっかくなら密室(秘密の抜け穴が2つ以上ある)とか中国人(超能力を使う)とか出してほしい♡楽しみ♡
双子もやってほしいけど、それはちいちゃんあやめちゃんでやっているからもうないかな。関係ないけど私はちいちゃんが大好き♡

■キャラクター
全員性質が善良でかわいかった。逆転裁判のキャラクター、基本的に生きぎたないし誠実じゃないけど一生懸命生きているから大変好感を持てる。
龍之介君と亜双義がずっと良い。龍之介君に対する好感度がなぜか序盤から高いんだけどなんでだろう。自分の気持ちが分からない。
あんまり龍之介君がツッコミ気質じゃないのが新鮮なのかもしれない。亜双義に対してのツッコミはツッコミっていうよりジャレというかダルがらみっぽくて可愛い。亜双義の最後の居合に対して、何を言われるまでもなく速攻でしゃがんでツッコミを入れない辺り、慣れを感じる、可愛いね。
3Dの動きが一番可愛いのもあるかも。
亜双義は快男児なので好きです。丁寧な喋り方をするが龍之介君に対しては「~だぜ!」と口調が砕けるところも好き。
2人とも学力が高い設定なので提出された英語資料を読めるし、証言者が英語で喋った内容をホソナガ刑事が翻訳したのを受けて「彼の翻訳は信用してよさそうだ」と会話できる……!ラブですね!
そしてホソナガ刑事が特に好きだ~。この世界のこの時代の警察の捜査方法が終わっているため、現場保存という大義名分で現場ドロボーをするんだけど、その基本姿勢はあくまでこれから来るであろう成長した警察組織の未来に託すというスタンスなのがあくまで未来は明るいと信じる人間で好き。
それはそれとして押収した証拠品に血痕があったら怪しく思ってほしかったです。あとガラス瓶奪われるのもしっかりしてほしい。
被告人は多分最終章当たりに再登場してくると思っているので楽しみだ。この世界の司法が終わっていることの象徴なんだろうけど、逆転裁判の世界を知っているとまだまだ世界の終わりは続くんじゃ!という気持ちになるので不思議ですね!いえ、作品世界の中では相対的に良くなっているんだと思います!はい!
ホームズが出てくるのは知っていたけど、ワトソンが速攻で死んで笑いました。たぶん最後の章まで引っ張る事件になるのでワトソンくらいの大役じゃないといけないんだろうというのは予想しているが、それにしてもワトソンを殺すのは面白いよ。
あと勝手に亜双義は死ぬんだと思っていたので、あくまで海外留学に行くだけらしく良かった~と思いました。この後すごい死にそうな退場の仕方をしたが大丈夫だろうか。

■次の章
まだらの紐じゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1111
蛇!?!?!??!?もしかしてホームズネタいっぱいある!?!?!?!?
た、楽しみすぎる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここまで

感想

#game
ゴーストトリック 』やった!

以下ネタバレ感想

■総括
シナリオが素晴らしく良いし、キャラクターモーションも可愛い~んだこれが!DSの3Dモデルってこんなに可愛く動いてたっけ!?すごい可愛い。
それでもやっぱり随一はエンタメ作品としてのシナリオの出来だろうな~。滅茶苦茶勉強になる~と思いながら読んでいた。

■シナリオ
開始5分で「私は何者か?なぜ死んだのか?を明らかにする」というプレイヤーに最終目的を提示したうえで、章毎の小目標、序盤中盤終盤の中目標を段階的にキレイに回収していくお手本みたいな構成でちゃんと面白いというのが脚本の力……!
それでいて全キャラ躍動でどのキャラクターにも愛着が持てるようになっているのが剛腕だ。割とポップな絵柄だったり面白が強い見た目なのに、最後はみんなカッコよくて愛嬌あって人間臭くて好きだ~~となる。シセルのあの面白い見た目で今全力でシセルさんはカッコいいんだ……!ってなってますからね!?!?
キャラクター名もみんな死が関係するのに人名っぽいのが楽しい~。やっぱり頓智気ネームは最高だぜ!ジョード刑事が好き。
伏線がちゃんとしているから、リンネちゃんが最初の復活で自分以外の人の姿になっちゃったのを見た時にシセルの見た目は別の人なんだろうな~展開的にたぶん動物だろうな~と思っていたんだけど、それ分かった上で次どうなるのかな?が十分楽しかったので脚本力~~~~~!とずっとなっている。
いやだって序盤で肉体が別の人ということが分かった時点でたぶんその別の肉体の人の死んだ時間まで戻って自分の死を回避するんだろうなまで読めるのに、それでしっかりプレイヤーが楽しくシナリオに乗れるんだからも~~素晴らしいもんな~~~どんでん返しはあくまでブースターであって、基盤のシナリオの面白さあってこそ倍掛けになるということが分かる~~~うぎ~~~~それはそれとしてどんでん返しは入れれば入れるだけ良い。クネリのこと誰だろうと思っていたけど、ミサイルだとは思っていなかったよ。アホで元気でうるさい犬が好きなので、10年…………犬……。
あとこのゲームが死の4分前という、犯人やトリックを開示してスタートする物語だから出来る密室殺人事件が超絶に好き。最初見た時爆笑しちゃった。証拠も残らないという凶悪な仕掛けは、こういう答え合わせからスタートするゲームじゃないと許されない。
それでいてその密室が最初から最後までシナリオの中心部にあるというのが嬉しいよ~~~!

■ギミック
謎解き部分はタイミングゲーな部分もありつつ時間停止で進められるのでやりやすかった。キャラクターのモーションも全部カワイイのでトリツクフェーズ大好き。
ただ元がDSのゲームだからか点が密集しているところは若干の操作しにくさを感じたので発売当時にどうしてやっていなかったんだ……!とちょっと思いました。
途中でミサイルが加わるところは嬉しかったな~!新しいギミックが追加されるとテンションが上がるのは今も昔も同じ。
その反復でヨミエルが加わるシーンも熱いよ~~10年前のヨミエルが「体が勝手に動いてよかった」と言っているのも良い。
シセルでフォーカスするとできるアクションが表示されるので、そんなにヒントなくても次に行けるのが良いね~。
そういうシステムをさっと理解するジョード刑事を描写することで敏腕刑事であることをわからせる手法も良い。
あと結論逆引きだからどんな「そうはならんやろ……!」を「なっとるやろがい!!」で通せるのが気持ちいい。もともとコメディタッチなのでそこまでのツッコミも不要という意識合わせができるのもある。
それはそれとしてZLボタンのキャラクター一覧開くのになんであんなに時間かかるんだろう。私が最後までボタンの位置を覚えなかったせいで、定期的にZLを押してしまい3秒程度待たされるという事象が起こって若干ストレスだったぜ!

■キャラクター
キャラクターがそれぞれ全員自分の意志で動いていることが一貫していて大変良かったよ~~~~!
リンネさんがかなり最後までシセルのことを信じずに利害関係の一致で手を組んでいるところが好き。ちゃんと考えて生きている。
割とタイムリープもので過去を変えるというのは途中の言説によっては私は「言ってることとやってること違うのでは……?」となりがちなのですが、も~ゴーストトリックはキャラクターたちが今までの出会いを積み重ねて積み重ねて今新しい未来を獲得するという筋で一貫しているので良い。
みんな後悔していることがあって、それをどうにかできるのなら自分の一生や命をかけることが出来る人々。意志が強い。そういうのを踏まえて人生の再生がテーマなのかな~と思う。
ヨミエルが好きだ………………。ヨミエル、どうやって終盤好感度稼ぐのかな~たぶん最後に手伝ってくれるのと身を挺して何かから庇ってくれるのはあるだろうけどな~って思っていたらシセルとずっと一緒だったのはヨミエルだったんだ!はあまりにも強すぎる。Save the catだ……脚本のお手本だ……。その上フィアンセがいたという情報までくるのでもう無敵。あぎゃ―――……。
あとほとんど出番ないけど刑務所のトランプタワーやってる人が好き。あの人は何。
ここまで

感想

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