不理解理解

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#anime
『PSYCHO-PASS サイコパス 2期』見た!

以下ネタバレ感想

■総括
キャラクターのヘイト管理する気を感じなくて笑いました。
そしてキャラクターの推進力をメインに進めていたアニメでキャラクターの掘り下げをしなくなるとそれはただの紙芝居だと思います!

■キャラクター
まず既存キャラクターが成長したというには「誰?」が多くて、続編であることがうまみよりも困惑要素になって笑いました。
常守さんは成長した結果探偵役になったのは分かるけど、それにしても人間味が無くなったな……。狡噛さんの姿を重ねられるにしては探偵機構になりすぎている。
クニヅカさんに関しては1期の時点からあんまりキャラクター性を見出せていないし、今回もそんなに出ていないので割と感情が無です。
宜野座は本当に誰?たぶんお父さんを継承したんだろうけど、宜野座の良さだった疑り深さや思慮深さの描写がなくなり常守さん肯定botとなってしまったので、これを成長と言われるとどうなんだ……?と思う。せっかくお父さんと狡噛さんに置いていかれて、常守さんと一緒に公安で闘い続けることを選択したんだからお父さんと狡噛さんと宜野座の良いところを足して3で割るくらいの活動を見せてほしかったな。
常守さんの後方彼氏面をするにしても、常守さんへの理解度が東金に負けている描写が多いので全部中途半端。私に成長した宜野座が活躍した2期のシーンがあったら思い出させてほしい。私にはわからない。
何よりも、公安のみんなが宜野座や死んでしまったカガリ君やお父さんについてほとんど言及しないのがわからない。引きずらないことを強さと表現しているのかもしれないけど、そういう風に受け取ってほしいのかすらわからない。
そして一度も狡噛さんが出てこない!!!!!出てこないんだ……????????いやいいんですけど……。
というか人間関係がだるすぎてずっっっっっと「狡噛さんまだ?」と言っていた。一応常守さんがイマジナリー狡噛さんと会話してたっけ。
そして新規追加キャラクターが最終話まで見ても情報が全ッッ然増えてないのがすごい。普通キャラクター説明回作らないか?
それをせずに事件を通してキャラクター性を描写できる力量を今までサイコパスに見せてもらったことない気がする。オレとお前には信頼関係がない。
東金!OPや描写内で狡噛さんと同一視される描写があった意味がマジでわからねぇ!!本当になんで?かなり一緒にしないでほしいし、一緒にした意図がわからない。
そして最終話周りで突然雑魚キャラになってしまって困惑した。雑過ぎる。なんか最初から最後まで打倒に怪しくて、こちらの好感度が上がる行動と言ったら常守さん肯定bot強火だったことくらい?で東金をどういうキャラにしたかったのかわからない。とりあえず最終回周りでの豹変がやりたかったんだろうな……。
雛河!突然常守さんのことをお姉ちゃん呼びしてきた時の私のドキドキワクワクを返してほしい。雛河君説明回はいつあるのかな♪って思っていたのに0で笑いました。私は最終回まで見たのに雛河君のことをホログラフがめちゃ得意な人間という公式サイト以上の情報を持っていない。
お姉ちゃん呼びの謎について調べた結果、2期のDVDについてくるドラマCDで背景を知れるらしくて笑った。キャラクターコンテンツアニメで重要情報をDVDで開示するの強気すぎる。
あと声優がマキシマと同じらしく、なんかこのアニメ全体のノリと前作のカガリ君の殺し方的に「声優を一緒にして視聴者のミスリードさせよ♪」みたいな下心を感じてキモいな……と思いました。私の性格が悪いだけです。
ダンガンロンパの苗木君と狛枝の声優被らせは狛枝のキャラクター性が尖っていたし、十神と豚神は十神のキャラクター性と出オチっていうファンサービスがあったから良かったけど、マキシマと雛河君はファンサービス要素がないただただ声優が被っているだけのミスリードなので「はぁ……そうっすか……」みたいな気持ちになった。
そして霜月ちゃんだよ!!!!!!!!!!!!!!1
1期の宜野座のような可愛げもなく、ただ意味もなく(あるのかもしれないがその理論を視聴者側に説明せず)ひたすら常守さんに突っかかるだけの舞台装置なので見ていてフラストレーションがすごい。一切それらを解消させることも、痛い目に合わせてストレスを解消させることもないので本当になんで?と思いました。
最後のシビュラに取り込まれた時の発狂も雑だったし……。
途中までは「1期はシビュラに反抗的な人ばかり描写したから、この世界における一般的なシビュラ観を持つキャラクターを出したい+常守さんの優秀さを描写する宜野座的役割の人が必要なんだな」と思っていたんだけど、霜月ちゃんの感性がこの世界で一般的なんだよという描写も全くないのでもともとシビュラに否定的な視聴者目線では異分子でしかないし1期の宜野座は周りにお父さんと狡噛さんという空気清浄機がいたから良かったのに誰も霜月ちゃんの空気清浄機になってくれないので本当に空気が悪い。
本来なら宜野座がそれをやってくれればいいのに宜野座は霜月ちゃん対抗の常守さん全肯定botなので……。
2期の公安面子、カガリ君やお父さんや狡噛さんみたいな空気を和ませる役割の人がいなくなるし、マイナス感情を律する人がいないので本当に見ていて疲れる。誰にも心をやれない。
観ながら「これ霜月ちゃん死んでもカタルシス感じられないし、成長してもかなり痛い目に合わないと好感度稼げないけどどうするんだろう」と思っていたけど最終話までなんもなかったのでびっくりしました。
でもほかのキャラクターの味がなさ過ぎて、結果的に霜月ちゃんへの感情が一番大きくなる変なアニメだった。
あとで調べたら1期の女子高の人だったらしくて、「へー」と思いました。思うだけですが……。
1期の感想で私はサイコパスのことをSF部分ががばがばなので、キャラクターの関係性とか生き死ににだけ集中した方がいいアニメだと評していたんだけど、そのキャラクター描写が無くなったのでマジで何を見ればいいアニメなのかわからなかったです!!!!!!!!!!!!!帰って来い狡噛さん!!!!!!!!!!!!!

■カムイキリト
前作のマキシマがカリスマ特化型犯罪者だったせいで割り喰ってるなと思いました。
カリスマ犯罪者の後に、復讐を基盤にするカリスマ型ってどうやってもスター性落ちるよな。
あとあなたのために涙を流す型のカリスマってかなり上手にやらないと視聴者側からするとナルシズムに見えてすごい!となれない。そう考えると何考えているのか引用癖でうやむやにしてくるマキシマの演出の方がうまくいってたんだな……。いやでもマキシマのやってることにカリスマは感じなかったからな私は……、反シビュラの部分に全面同意しているだけで……。
あとたぶん七面倒臭い引用癖をできるだけの知識も2期に関してはなさそうというのもある。なんか1期の文学からの引用に対して、2期は悪魔の証明とか全能の逆説とかの中学生の頃に知るタイプの引用が多かったしな……うぎぎ。
というかシビュラの判定システムそんなにガバガバならもうやめろよと1期からずっと思っている。100オーバーして公正の余地なしと言われていた犯罪係数が下がる描写が再三あるせいでもういいだろと思っているし……。反対するべきシビュラの脆弱性が高すぎてそのせいで犯罪者側のカリスマが下がるという悲しさがある。
話の流れとしてバラバラの脳をシビュラの構造と同一視して、それを認めさせることでシビュラに自浄作用を導入するという構造自体は嫌いじゃない。
いやそもそものシビュラの例外を集めてシステムにするの件にそもそも納得していないので、それの反転構造を出されても気持ちよく良いね!と言い難いところがあるが。
そもそもなんで免罪体質者に犯罪係数が出るんだよ……。

■暴力表現
なんか1期の方が分かりやすいしテンポよくなかった?
元々1期の暴力表現は、毎回多種多様な武器を用意してそれぞれ3分程度で終わらせていろんな暴力を見せるB級ホラー的な悪趣味さがあったんだけど2期は惰性的に毎回打撃系の武器で5分以上の痛そうな暴力を見せられるので、観ていてかったるかったです。
もともとサイコパスって露悪的な物をニヤニヤしながら見せてくるようなアニメではあったけど、2期の悪趣味さは「お前らこういうのが好きなんでしょ?」って言いながらとんちんかんなものを見せられているようで冷める回数がすごい多かった。1期の時からそういうのは多分にあったが。
露悪表現って真剣にやってくれないと滅茶苦茶冷めるので困る……。
そして相変わらず女の人が痛い目に合う描写が多いし、悪い人も全員女の人なのでそうね……という感じです。終わり。

ここまで

感想

#anime
『PSYCHO-PASS サイコパス 1期』見た!

以下ネタバレ感想

■総括
開始1分の時点でシビュラシステムに対する嫌悪感が高めの状態でスタートするので、基本思想はマキシマに同意なんだけどやり口とやることが愉快犯的かつシビュラシステムに対する批判にもなっていないので肯定もできず、主人公たちも基本的にシビュラシステムを是とする感じで動いていくので誰にも心をやれずに進んでいく変なアニメだったな……。最後までどこを向いて見ればいいのかわからないアニメだった。それがハラハラ感とかワクワク感に私は繋がらなかったので、総括が変なアニメだ……となる。

■視聴姿勢
概要にも書いたけど誰に感情移入すればいいのかが分かりにくくて不思議でした。
シビュラが好きではないので公安も肯定出来ず、人間は選択してこそ生き物であるみたいな部分に関しては私は完全にマキシマ寄りなんだけどその思想はあくまでマキシマの他人をエンタメ消費するための理屈でしかないのでそこに関して全く乗れず。
途中で常守さんが目指すのが「自分たちで選択する勇気を持てる世界」という視聴者側の世界だったので、そもそも主人公サイドの誰にも心をやる作りになってないような気もする。(現代の政治や法の細部を肯定できるかは置いておいて)
一応狡噛さんと常守さんが反シビュラだけど、狡噛さんは部分的暴力肯定派で常守さんは1期の時点ではシビュラは必要と言わざるを得ない(どうしたいのか明示しない)だったので、やっぱりどっちにも乗りにくいんだよな。
しいて言うならカガリ君が言っていた「シビュラもマキシマも全員クソです!」が一番近いんだけど、そのあとカガリ君死んでしまうので一体なんなんだ……。

公安側も、盲目的にシビュラに従っている訳でもないが、執行官は自分たちの扱いに関して腐している程度でなぜ反対なのか?社会的にどんな問題点があるのか?みたいな思想の話をほとんどしてくれないので、どういうスタンスを取る予定なのかわかりかねるため、公安に安心して心を傾けられないんですよね!クニヅカさんが公安に入る件の会話に関しては、テロ側がどんな犯罪をしているのか明文化されていないのでシビュラの独裁制について反対している部分に関しては反論の余地あんまりなくない!?となったので変なアニメだった。
というかずっとテロ側の勧誘やシビュラの否定の仕方が下手。途中で感情論を入れるせいで主人公側が論点ずらしをしてそこにキレて終わるという会話が多い。クニヅカさんが公安入りした時も、シビュラの独裁制に関しては反論はされないが「シビュラの統制下で歌う歌になんて意味がない」という余計な強い言葉を使ったせいでクニヅカさんの逆鱗に触れているのでもう本当にデスカッションが下手!!!!!!!!!!!となる。というかサイコパスに出てくる敵役、みんな演説が下手!!!!!!!!!!!!!
たぶんそういうほころびがないと主人公側に反論の目がないという作劇上の理由なんだろうけど、そのせいでマジで誰にも乗れない。そして反論をされないタイプは難解な引用を執拗にしたり比喩表現をすることでそもそも会話をする気がない(視聴者に突っ込まれてものらりくらりしやすい話術になっている)ので、ず、ズルい!
ついでにSF部分や敵や味方やシビュラの論法について途中まで真面目に考えてたけど、ツッコミどころやガバガバなところが多いように感じて「これ私が真剣に考えてもあんまり作品側から響きが帰ってこない奴!」と判断して考えることをやめた。たぶん私にとってはどのキャラが死んだ誰が生き残ったを喜ぶのが丁度いいラインの作品なんだと思う。わからん、考察などを読めば深まるのかもしれない。しかし私はちゃんとした考察以外を読むのが本当に嫌なので、調べる作業に苦痛が伴うためやりたくない。そしてサイコパスはちゃんとしていない考察がたくさん出てくるジャンルだと思うので本当にやりたくない。
まぁ「どういう気持ちで見ればいいのかわかりやすい」というのはエンタメ作品の鉄板だと私が思っているだけで必須ではないし、わかりにくさがエンタメ要素になる作品もあることは理解しているし私はそういう作品も好きなんだけど、サイコパスってそういう深く考えるための耐久度はそんなに持ち合わせていないような気がする。少なくともサイコパスにそういう要素を見出す技能が私にはない。だから私はサイコパスというアニメをどう見ればいいのかわからなかった。
不思議だ……。

■キャラクター
最初の方は常守さんと狡噛さんの会話が可愛かったし、常守さんの成長部分があって良かった。序盤滅茶苦茶心を開いてくる狡噛さんの件に不自然さはあったけど、まぁそこは狡噛さんの人の良さと受け取ります。
ただ後半に登場人物が減っていけば行くほどキャラクターが全体的に舞台装置化してて不思議でしたね……。
常守さんはマジで探偵役になっていて、最初の人間らしい常守さんは一体……!?という快進撃を繰り広げ始めていて面白かった。まぁ今まで話が混とんとして中、一気に回答を導き出す言動をしてくれると快感が勝つので常守さんの舞台装置化は悲しくもあるが進行速度は上がって嬉しかったですね。あと狡噛さんのようになるという文脈が乗るのも好き。まぁその同一人物化現象は一体どういう文脈で用いられるのかよくわからなくなるので、今思うとなんなんだ……となるが……。
カガリ君が死ぬことに関してはシビュラの仲間切りをするような無慈悲さを表現するだったのかな。彼についての人となり全く明かされずに終わったのでびっくりした。5歳の頃から犯罪者の件は一体……。なんか声優が石田彰だから裏切ると言われていそうなキャラだったけど裏切らせず殺しましたー!みたいな手つきを邪推しちゃうけどさすがにこれは私の性格が悪いです。終わり。
クニヅカさんは前述のとおり、なんか頼りになるお姉さん属性と過去話の不安定さからもうキャラクター性はあんまり受け取ることができなかった。優秀な公安の一人。はい。
お父さんは途中までは老獪なおっさんかつ宜野座さんと狡噛さんと昔から知り合いなのかな?二人の父親みたいな目線や話しぶりだな……って思っていたけどお父さんはお父さんであることが分かった時点で行く先が決まったし案の定だったので、脚本の作りが滅茶苦茶わかりやすい。
なんかハードボイルドの権化みたいなおっさんだな……って思ったら本人の口から「男のロマンなんだ」って言い始めてウケた。「私ってサバサバしてるから」の男版だよ「男のロマンなんだ(周りの話をガン無視して自分の信念と職務を貫き何も言ってこないからと周りに迷惑をかけるふるまいをする)」
ただ左腕義手になった理由について説明回があるのかな?って思っていたら全くなかったので笑いました。全身サイボーグの人が出てきた辺りで、義手の説明要因として喋るのかと思っていたけどそれもなかった。まぁみんな自然に義手義足を使っている世界なので、そういうことを言及するのさえ野暮ですよという設定なのかもしれない。
狡噛とマキシマについては1話の時点から「何?」と思っていたけど22話まで見てもその関係性がまったく深められず「何?」から一切更新されていなかったので笑った。
1話の常守さんが狡噛とマキシマを魂の一対みたいな感じに語ってきたので何?ってなった。最終話でお互いに「自分/マキシマを殺すのは君/俺以外いない」と言い始めたけどなんで言い始めたのか全くわからなかった。
ただ私は江戸川乱歩の明智と怪人二十面相、ホームズとモリアーティの「探偵と犯罪者は最大の理解者であり共犯者であり魂の一対」理論を滅茶苦茶浴びているのでやりたいことはなんとなくわかった。やりたいことが先行してなんでそうなるのかは「監督か脚本家がやりたいからです!!!!!!!!!!!!!!!」以上のものは受け取れなかったけど、その熱意は受け取ったよ。
趣味も引用癖も白と黒の対比も、「この二人は絶対に対なんです!!!!!!!!!!!!!!!」って言っていて、「そうだね……」と言うことしか出来ない。そうなんだ……。
そういうのもあってすごい人間関係が構造的に感じる。ただ全体の構造が舞台装置的かつそれによってキャラクター性が置いていかれている気がするので私好みではない。
新総集編にはそこら辺の補完情報が追加されているらしいので見ないといけない。観ない限り私は狡噛さんがイマジナリーマキシマを召喚するたびに「なんで!?!?」って笑っちゃうのをやめられない。

■宜野座
以下ずっと宜野座って可愛いよね♡の話が続きます。これはただの劣情の記録です。私の社会に滅茶苦茶にされる男性という癖が発揮されている最悪の項目なので場合によっては読み飛ばしてください。
初登場の時点だと「『OJT先のカスの先輩』役職だけど、アニメなどのキャラクターコンテンツだったらどうせ常守さんにひっかきまわされて『どういうことだ常守!』ってなるタイプだろうな……」だったんだけど、ずっとそうで笑った。こんなわかりやすい男がいたのか……。
なんなら常守さんの意見に反対した末に間違った方の選択肢を選んだ未来を視聴者に解説するためのお兄さんになっていて面白かった。特に2話のアバター世界で常守さんと一緒にワールド世界に行ったのに置いていかれていた時点で「この人面白い人だ~~♡」ってなって可愛かった。
開始からずっとピリピリしているのに周りの同僚たち(狡噛とお父さん)は生暖かい目で宜野座を見ているので「言動はカスなのに根が良い奴であることが周囲の人間の振る舞いから決定される」という謎の現象が起きていた。男のロマンホモソ社会生息静物たちとその人々から守護らねばと思われている男、本当に可愛いし構造が最悪で良い。それはそれとして宜野座は常守さん対しての高圧的な態度は謝った方がいいし、周りの人も真面目に諌めてほしい。
狡噛やお父さんからの呼ばれ方がいっぱいあってずっと「仲仔じゃん……」って言ってました。ギノ・ギノザ・ノブチカ……。公私によって呼び方を変えるのはねぇ、仲良しだからねぇ……。
途中から局長と1課の中間管理職的立ち位置で虐められ始めたのは本当に可愛くて良くなかった。私は中間管理職的立場でもまれて真面目故すべてこなそうとして消耗してしまう責任感と向いていないのにそういう役職に就けられてしまう程度の器用貧乏能力の人がゴリゴリメンタルを削られていく様が本当に好きで仕方ないので、該当のシーンの時点でほほほほほとずっと笑っていました。可愛すぎる……。その上局長からは人事が向いてないことも数値がメリメリ減っていることも把握されている……可愛すぎる……。
視聴者に宜野座のサイコパスが上昇していることが開示された時点でテンション爆上がりしたし、父親にコンプレックスがあるのに父親への相談を提案された時点でわははははと言っていたんですが、もう自分の父親が部下だと分かった時点で「お父さんは事件の最中に宜野座を守って死ぬ」「宜野座はその結果左手を失いお父さんの義手を移植する」「宜野座の眼鏡は可愛い顔か父親似の顔を隠すために掛けている」ということですよね!?!??!?!と叫びました。こういう生きるのが下手な男は、コンプレックスを抱いている相手を身近におきつついくらでも心を開く機会があったのにその人に素直になれなかった過去とそれを絶対に忘れてはいけない楔を打ち込むのが一番かわいいんですよ。ついでに私の予想だと「お父さんは宜野座を守るために身を挺してドミネーターを被弾して死亡。宜野座の目の前には血だまりと義手だけが残る。宜野座はその義手を自分に移植する」という流れでした。会話させない・自分が守ってきた公安・シビュラによって父親が殺される方が宜野座さんは可愛いと思ったからです!
というかカウンセラーには「父親には相談できない」って言っていたのに、ちゃんとお父さんに相談しているところとか本当に君は真面目だよね……やわこいね……。さらに自分のことを要領が悪いと自覚しているところとか本当に可愛いよ……。
自分の部下に潜在犯になってしまった父親と親友がいる真面目で自己評価が引くくて責任感の強い男、可愛すぎる。こんなの、こんなのいくらでも可愛く出来ちゃう……。
最終回で世話していた後輩に自分を置いていった親友の姿を見る+最後親友が連絡をよこしたのは自分ではなくその後輩+父親と親友に同時に置いていかれるという要素だけ並べると本当に可愛くて良い。作中描写としては父親と親友に置いていかれたところがメインなんだけど、個人的にはこの連打が美しいなと思います。後日ずっと引きずりそうで。
ここからどうやって宜野座さんがメタメタになるんだろうってワクワクしていたのに最終回で突然2か月後になり成長後宜野座さんになっていて私は悲しかったです。
私が見たかったのはその2か月間なんだ…………。その二か月がトロなんだよ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私はキャラクターの前向きな変化はエンタメとして必要だと思っている派閥だけど、その成長の過程を描いてもらえないとキャラ変となんも変わらんとも思っているので負荷を与えて2か月待つと変化します!!!その二か月後の様子はこちらです!!!!!!!!って言われても誰!?!??!?!となるので宜野座に関しては「誰!?!??!?!」となりました。
それも眼鏡をやめて前髪も切っているし義手になって滅茶苦茶前向きになっているので、もう……それは別のキャラじゃん……となって面白かったです。
キャラクターの成長をデザイン的にわかりやすくするのは技術としてあるのは了解しているけど、その結果眼鏡と長い前髪っていう宜野座さんのキャラクター設定が無くなるとそれはデザインに関して言えばモブキャラへの降格では……?デザインって難しいな……。
SSから宜野座さんが髪の毛結びだしたのを見て「キャラクター視認性が悪いからポニーテールを追加した……」となって面白かったです。
サイコパス、なんとなくキャラクターで話を進めるアニメのわりにキャラクターを見せるのが上手じゃない気がするんだけどそうでもない?そうでもないんですか??

にしてもこういう最悪社会手つきに関して、エンタメとしてすごい無自覚に無邪気に提供している可能性が高い作品であることもまた留意しないといけない気がするサイコパス。
官僚や主人公に女性を据えたり女性のカップルを置くことでバランスを取ってるんですよ強い女ですよ!とやりつつヒステリックやら酷い目に合う被害者文脈やらを女性に強くのせる手つきなどを感じるので、この作品で宜野座を可愛い~っていうのが趣味が大変悪いし厳しい。悪意を持っていることを確信させて、私を安心して悪趣味人間にさせてほしい。
ここまで

感想

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