不理解理解

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#クッキーランキングダム
早くゴールデンチーズ王国も読みたいんだけどいまだに17-30が倒せないよ~~
なんなら縁の広場の効果が切れたので遠のいたよ~

#クッキーランキングダム
セイントリリー、ピュアバニラ以外友達なんていないって言っても「そうね……」って思うし……………。
サクサク甘くてかわいいクッキーのゲームでなんでこんな絶妙に嫌な感じの人間関係を描くのがうまいんだろう。
もはや作中で「サクサク甘く」が若干悪い意味を持ち始めているから面白いよ。

#クッキーランキングダム
オデッセイのぎすぎす英雄会談があまりにもよかったのでネタバレ感想を残します。
全然オデッセイ読み終わってないのに……。

■シナリオ概要
見つかった英雄ピュアバニラ・ホーリーベリー・ダークカカオとクレーム共和国の代表クロテッドクリームによる4国会談。
会合の主な目的は「世界の脅威である暗黒魔女クッキーにどう対抗するか?」なんですが、クロテッドクリームの目的は英雄たちが持っている強力な力の封じ込められたソウルジャムという石を英雄たちから借り受けて研究すること(途中までしか読んでいないので本当かわからない)。

■ここまでで私の英雄に対しての印象
ピュアバニラ:聖人的ふるまいをしながらもセイントリリーへの気持ちを全然断ち切れていない存在。OPで君のことが好きだと熱唱させられる程度にセイントリリーへの感情が苛烈だがそれを第三者に隠匿している。
ホーリーベリー:気風のいいガハハ系の器がでかい|がさつな王。国の最大戦力で力仕事は全部自分でやろうとするが、逆に政治周りは完全に周りの人に任せているあたり適材適所は判断できるっぽい。私は力の強いガハハ系の強者が好きなので好き♡
ダークカカオ:気難しくまじめで短気で短慮で猪突猛進で自省も自制もできない王。私からの評価が著しく低い。


会合が始まった時点からピュアバニラが「暗黒魔女の正体がセイントリリー(5英雄の一人)」だということを隠匿して会合を進めている。
ホーリーベリー王国とダークカカオ王国の時点でクッキーランキングダムのシナリオはかなり細部が雑だという認識なので、「まぁそこらへんはすっ飛ばしているかピュアバニラがその事実を知っているという情報を忘れているのかな♪」と思っていた。(今思うと本当にシナリオへの一貫性への信頼が0だな。でも会合に勇敢なクッキーもいるので、それで話が出てこないのはおかしいからさぁ……。)
クロテッドクリームがソウルジャムを譲ってほしいという話をした時点で、怒り狂うダークカカオとホーリーベリー。話し合いにならないため一度会合は解散。怒りで会議が続行できないようになるという点で英雄二人に対する評価がマイナス!
ホーリーベリーに関しては「ソウルジャムの制御は難しいしそれを軽々しく提案するのは無責任だ」という怒り方だったっぽいのでまぁまぁまぁ。ダークカカオに関してはプライドしか詰まっていない脊髄反射で話していると思います!なぜなら会合の後に勇敢なクッキーに「君がそんなに怒るなんて驚いたけど、あんなに大変な目にあったんだから仕方ないよね!」とダークカカオ王国が傾いた事件について話された時の第一声が「なんのことだ?」だったあたり、ソウルジャムの危険性についての怒りではないらしい。反射で怒ったとしか思えない……。そのあとも理由についてもあんまりしゃべってくれないし。「なんのことだ?」言われた勇敢なクッキーの「ん-、だから」からの指摘に味わいがある。ちゃんとぼかしてくれた勇敢なクッキーさんに全部言わせるんじゃないよ。そしてそのあとなんとも言えない感じで「恥ずかしいところを見せてしまった……」という言葉選びなのもまた絶妙。迷惑をかけたとかひどい目に合わせたとかではなく外聞に傾いた言葉を吐くのだな~。
ピュアバニラは議論の進行を行っているが、場があれると会議を打ち切るだけという挙動を取りながら、クロテッドクリームの提案に対しては好意的である。力の制御が難しいという理論を受け入れている。なぜなら暗黒魔女になったセイントリリーを知っているからである。

そしてそのあと勇敢なクッキーがクロテッドクリームを連れてピュアバニラ王国を案内するんだけど、その最中に勇敢なクッキーが「セイントリリーが暗黒魔女クッキーだったこと」を言う。勇敢なクッキーさんどうして今までの会合でそのこと言わなかったの!?!??!
それを受けたクロテッドクリームは次の会合で「ソウルジャムを個人にゆだねるのは危険である」←「なぜならソウルジャムを手にしたセイントリリーが暴走して暗黒魔女になったのだから」という論法でソウルジャムを英雄に手放すように説得する。ロジックが通っている!!!!えらい!!!!!!
それに対してダークカカオが再びぶちぎれる!クロテッドクリームが「理性的になってください!」と言う!(大好き!)ダークカカオが「理性などいらぬ!!!!!!!!!」とソウルジャムの剣で切りかかる(!?!?!??!?!)(お前もともと持ってないだろ!!!!!!!)(いったそばからこういう人はソウルジャムを持つと暴走するから渡しちゃダメのいい判例になるな(クロテッドクリームはそのことも指摘してくれるぞ♡(ダークカカオは頭に血が上っているから聞いてないぞ💛)))(ダークカカオを話し合いの場に連れてきたの誰だよ!?!??!)
ダークカカオを見て冷静になったのか実は一緒にキレていたホーリーベリーが仲裁に入る!「ダークカカオは剣をしまえ!反射で反論するのはよくない!」「でもクロテッドクリームも悪い。私たちはこれでも一応国を守るために努力してきた存在である。そんな仲間であるセイントリリーが悪く言われたら私でもさすがに怒る」論理ではなく喧嘩両成敗式の仲裁法!人間関係を継続するには必須の話法!しかしそう!この時点でホーリーベリーは知らないのである!セイントリリーが暗黒魔女なのは事実であること!
この間始終無言のピュアバニラ!実はクロテッドクリームが事実開示した瞬間に言葉なしに絶望立ち絵に切り替わっている!クキダムの豊富なネガティブ感情差分が火を噴く!
そんなホーリーベリーとピュアバニラに追撃するようにクロテッドクリームが「なぜその事実を知りながら黙っていた!?」とピュアバニラに矛先を向ける!
ピュアバニラは「ごめんね、みんな……。もっと早くに言いたかったけど……」と謝罪する!あたかも本当は言いたかったけど、どうしてもタイミングがつかめなかったんだ……みんなを傷つけたくなくて……という様相だが、ピュアバニラは会合内でそれを言うタイミングがなかったわけでは全くないし、なんならホーリーベリーから「ゴールデンチーズとセイントリリーはどうしている?」という質問に対して「二人とも見つかっていない」と回答しているので、明言を避けているのは明らかなのである!!!!!!!!!
OPや1章でのピュアバニラのセイントリリーへの感情蒔きを知っている場合、この男、誰にも指摘されなかったら最後までセイントリリーが暗黒魔女であることを開示しなかったであろうことまで予想される!!!!
それに対して先ほどまで冷静だったホーリーベリーは「なぜそれを私はクロテッドクリームの口から利くことになったことががっかりだ。お前はいつだって私やダークカカオに本当のことを言わないじゃないか!」と怒る!やっぱりダークカカオもあとに聞かされる枠なんだなというのはちょっと笑うぞ!
「一人で勝手に抱え込んで、私たちを信用してくれないのなら、それは暗黒魔女と同じだ!」とピュアバニラに指摘するホーリーベリー!プレイヤー的にはピュアバニラがいつ暗黒魔女側になっても違和感全然ないと思っているので芯を食っている指摘である!3人の雰囲気の最悪さは最高値に達し、今度の会合も終了!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!最高!!!!!!!!!!!!!!どうなるんだよ!?!??!??!
私が読んだのここまで!


ここにおいて、ホーリーベリーがいう「お前たちはいつも相談してくれない!」について考えてみよう!ホーリーベリーの理屈では、我々は全員仲良しで時にはぶつかり傷つけあいながらも切磋琢磨し進んできたらしい!これはホーリーベリー側からの情報でしかなく、我々にその事実を確認することはできない!
次、公式から提示された関係図である!

この際セイントリリーからの?はあくまで隠匿としておいておくとして、すでにこの時点でダークカカオは「仲間だから同行している」で完全にビジネスライクであり、セイントリリーは「いい友達!たまにわけのわからないことを言う時がある!」であるが、たぶんこのわけのわからないことというのはセイントリリーが学生時代から周りの人間に話していた「クッキーはなぜ作られているのか?なぜ生まれるのか?」というかなり高度な魔法や魔術や哲学の話の可能性が高い!セイントリリーは学生時代からそれらの言動のせいで同級生から何を言っているのかわからないと忌避されていたからである!加えてホーリーベリーは難しい話を「難しいことはよくわかんねーけど」的言動をするクッキーであるからである!そして、セイントリリーはそのような高位の学問を理解しないクッキーのことを下に見ていた言動が作中に大量にちりばめられているのである!
ついで英雄二人の議論傾向はダークカカオは反射・プライドであり、ホーリーベリーは義理人情!そして今までの会合の流れを見てわかる通り、この二人は片方はコミュニケーションはできるがそれは調和の軸足でありロジックではなく、もう片方はその両方ともできない!それでいて自我が強いので自分の主軸を議論用にずらすことはほとんどない!ディスカッションにもディベートにも自己ルールをチューニングできない!そう、議論に決定的に向いていないのである!
そしてピュアバニラは感情もありつつ軸足は理性のクッキーであり、そしてセイントリリーはがちがちの理論派である!そして自分の理論を理解しない他人に近づかない傾向がある!これらの条件がそろったとき、セイントリリーやピュアバニラが二人に相談するという手段を選びやすいかというと、どう頑張っても否!!!!!!!!!!!!!
この会合テキストを読んでいるときの私は常に「夏休みの大会直前の吹奏楽部のパートリーダー会議みたいだ!!!!!!!!!!!」と思ってすごいウキウキしていました。パート内の信頼があるからリーダーをやっているし、長時間一緒に話し合いをするからお互いを仲良しと表現するが、それはそれとしてピリピリした時には露骨に怒りあうし、クラスに戻った時はリーダー同士ではなくそのパート内やクラスのグループの仲良しと一緒になる人々。うちち一音入魂だよね!と同じTシャツを着てそこにがんばろうの文章も書くが、一番の仲良しかと言われると即答する人はそんなにいないあれです。お前は吹奏楽部に恨みでもあるのか?後半の文章はノリで加筆しましたが、この会議が吹奏楽部大会前パートリーダー会議なのは本当なんです……。ホーリーベリーとダークカカオとゴールデンチーズが金管で、セイントリリーとピュアバニラが木管くらいの分断感。ふ、ふふふ……。
こんな険悪な話し合いがテキストで見られるとは思っていなくて本当に嬉しい……私はそれぞれがそれぞれのルールで話し合っており、そのルールがちゃんとそれぞれに定められた上で会議がうまくいったり泥沼にはまったり相手がルールに沿わないから悪いみたいなのをお互いに根底に持ち続ける会議を外から見るのが大好き。
オデッセイに出ている3英雄がこんなぐだぐだな会議をして、外部の人間+ピュアバニラによってめちゃくちゃになっているのすごいよ。オデッセイで現状英雄の株が下がることしかしてないもん。良い意味で人間的で、英雄のこといとおしくてたまらない。彼らは全員強い意志を持った国を守った英雄ではあるが、聖人君子・ヒーロー的な存在ではなくあくまで意思を持った一人のクッキーでしかないのですが強固になっていく。
特にピュアバニラに対する俗人愛らしい判定が上がっていく。ピュアバニラ、言い訳するときにも常に「みんなのために」みたいな雰囲気を醸し出して他人が責めにくい言動をとっているのがこいつ……という気持ちになる。ただしそういう立ち振る舞いはホーリーベリーには効かないのでまっすぐ義理人情パンチされる。
というかピュアバニラは普段の言動的に本当に「感情も含めるが軸足は理性」の人なんだけど、セイントリリーが絡んだ時だけ理性をかなぐり捨ててセイントリリーを最優先にする(ただしその理屈付けをするための理性は残す)みたいな挙動をするのが危うくてラブだ……。理性を一回折った生き物を議論の場に引っ張り出すのは最高に気持ちがいい。

そして最大の功労者であるクロテッドクリームさん……。この人本当に最初から最後までこの理論で会話ができない強大な力をもったクッキーどもに対して理屈と根回しだけで渡り合っているから超株が上がっている。えらすぎる。
剣を持って自分に襲い掛かってくるドラゴンを殺したこともある凶悪な存在(ダークカカオ)に対して「理性で話してください」と、暴力と同じ土俵に下りずにい続けられるクロテッドクリームさんのことが私は大好きだよ……。
四者四様の議論に対する向かい合い方が見れて、私はオデッセイの議論シナリオを読めてとても幸せである。

■ここまでで私の英雄に対しての印象
ピュアバニラ:感情含みの理屈型。現状怒る描写はない。しいて言うなら「ほかの英雄は怒ると思う」のような自分とは一歩引いた感じの物言いをする。王国全体をよくしたいという理性はあるが、それを踏み越えるセイントリリーへの感情があるせいで正常な議論ができない側面がある。
ホーリーベリー:感情型。議論の起点は義理人情。怒ると議論不能。怒りの起点は議論参加者の不義理。見る目があるためか怒る時には相手の最も嫌がる言葉を投げることが可能。
ダークカカオ:感情型。議論の起点は自国の安定。怒ると議論不能。怒りの起点は自分や自国が嘲られたとダークカカオが感じること(相手に他意があったかどうかは関係ない/なかったとしてもダークカカオはあったものとして判定してくる)怒ると暴力に走る。議論の場にいてほしくなさすぎる。
クロテッドクリーム:理屈型。うさん臭く演技のような話し方をするせいで英雄から信用してもらえない。えらい。

にしてもピュアバニラの「僕は大丈夫だけどほかの人だと怒ると思うよ」みたいな言い方も場合によってはほほほとなるし、それを言うのがピュアバニラなところがいい塩梅だよな……。
ホーリーベリーも怒って反論するとき、議論的な反対ではなく相手を傷つけることを目的とした攻撃表示の言葉を投げ返すあたりがマジで嫌だよ。最悪な「おれ難しいことはわかんないけどよ」を発動するな。
それはそれとしてダークカカオの下がりきった株をどうにかしてほしいんだけど、ダークカカオの言動は一貫性がありすぎてたぶんこれらの頭が固くて反省しない猪突猛進型の生き物として提示されているからダークカカオのキャラを輝かせれば輝かせるほど株が下がりそうですごい。
でもそこが一貫してくれるのは好き……。

はぁ、英雄たち、誰も議論に向いてなさすぎるし、この人たちが仲良しだったというホーリーベリーの言説いまいち信じきれなくて面白い。一応ピュアバニラもそういっているけど、この二人の言動信用に足らないからな……。かわいいな、英雄たち。
ここまで

感想

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