不理解理解

文末にはすべて必ず(※個人の考えです)が付きます

タグ「fgo」を含む投稿1件]

#fgo
妖精國のオーロラに感じる人間臭さについてのまとめ

妖精國で最後まで何も語らなかったから私はモルガンのこと何も知らない。
でもモルガンの1万4000年の実績が妖精の國であることは確かなので、それを完遂できる人間である時点でモルガンの評価は群を抜いて高い。私は何を語ったかより何を行ったかを評価する!
だから本編中でモルガンがあっけなく死んだこととモルガンが死んだあと誰かから語られることがほとんどなかったことにとてもとても驚いたのでした。彼女を評価する人が本編中にはバーヴァン・シーしかいない!

そして逆に口が良く回り自分からほとんどの行動を起こさないオーロラのことも大変好きで、これはなんでかというと物語上のキャラクターなのに言動が超絶人間らしかったからなんですよね~。
私が物語を好きな理由は主義主張が1冊で完結している+作者が何度か見返すので全体で主義主張がブレることがそんなにないからです。明確な作劇意図がない限り、主義主張のブレは起きにくく、キャラクターの言動は例え作中で何年経とうとも一貫していることが多い。
冷静に考えるとこれは大変非人間的だと思う。
現実で生きた人間が完全に一貫した主張を口頭で完璧に実践できるかといと無理だと思っています。何年も前の主義主張や生きる目的や姿勢が一切ブレないのは難しい!なぜなら我々変化する生き物なので!ついでに環境も変化するし、流行も変化するし、言葉も変化するし、生きていることにテーマなんてないので!
じゃあ現実に人間の言動がブレた時にそれが嘘かというと、別にそんなこともないと思っている。その時はそう思っていたし、今はそう思っているみたいな人が割と多いように思う。3分前と全然違うことを言っているけどどっちも本人にとっては真実であることは往々にしてある。
でも、物語上でそれをやるのってノイズになるからか私はあんまり見たことがない。
仮にあったとしても、もともとのテーマと根幹が一緒だということを発言者が自覚していたり、発言者が意図的に嘘をついていたり、言っていることがぶれていることで発言者の未熟さを表現するための舞台装置だったりする。少なくとも物語に置いてそのブレは真実ではない。
だからこそ、発言が一貫していないこともすべてが発言者にとって真実なことも意図的に作劇されているオーロラの存在は珍しいと感じる!
そして私は人間のほとんどが自信満々に一貫性のない発言をするもんだと思っているので、オーロラに対して「物語上のキャラクターなのにとても人間っぽい!」と感じました。
物語上の人物なのに言動が不一致でありつつ本人にとってはすべてが真実で嘘はほとんどなくそれらを意識した作劇をしたオーロラの、超人間っぽくてイカすぜ!

論理も一貫性もないが本人からすればすべては真実である語りには、信じる価値や判断基準にする意味がないという点でオベロンとたぶん似てるんだね~。
ただ私はプリテンダーの語ることがすべて嘘になるという性質がよくわかっていないのでここの構造があっているのかはよくわからないです。
ここまで

感想

Powered by てがろぐ Ver 4.1.0.