不理解理解

文末にはすべて必ず(※個人の考えです)が付きます

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#game
#daigyakuten
イギリス最初の事件にオートロみたいな人をぶつけることで弁護士ってなに?という話をやってくれているのが良いというか、オートロをぶつけられて1話しか揺れないナルホドくんが異常なんだよな。
ナルホドくん、Fate/Stay nightのシロウのセイバールートと大体一緒。初手に異常事態を見せられている。

感想

#game
#daigyakuten
にしても猫を置いていった漱石に対して「連れて帰れないなら飼うな」というワトソンとか人の持ち物や日記を触ると「他人のプライベートだから勝手に見てはいけない」というスサトさんとか、フォローアップを入れてくれる倫理センターがいっぱいいるな大逆転裁判!
そこらへん時代に合わせたのかな。私は見やすくて好ましいです。
それでいて龍之介君とスサトさんは男女観は作中の日本時代に合わせつつ、女だからって舐めないでほしいという台詞をイギリス側の人間に言わせていたり、それを言える人たちが国籍でガンガンに差別してくるという塩梅を採用していて冒険する~↑↑とテンションが上がる。
私は自覚的に描かれた無自覚な暴力が大好きだから……。いろんな価値観の人が喋っているのを見るのが楽しい。
ワトソンとホームズは確か国籍の話した時も国関係ない友好が必要っていう台詞を言っていたから現代寄り倫理観の人という設定になっている気がする。面白。

感想

#game
#daigyakuten
大逆転裁判4話終わったので感想
今回はプレイしながら感想書いたので長い。

以下ネタバレ感想

■総括
また不穏に終わるお話だ!どんどん社会風刺や弁護士とは何か?という疑問提起が重なっていくのでいつもよりテーマ性がかなり強くとても楽しみです!
1話しか出ていないのに証言するキャラクターに対して愛着を持たせられる手腕がさく裂していて楽しい~

■トリック
4話にして初めての調査+裁判だ~!
その割に調査で全然情報が集まらない!1回目の調査パートは龍之介君が立ち直るための章扱いっぽいな。調査+裁判だとやっぱり全然推理はできない感じです。
奇跡と衝動が合わさって起きた悲しい事件でしたね……という感じ。証人や陪審員に夫婦が多かったのは一人で生きることが難しい大衆という話を強調するためなのかなとちょっと思った。
でも切っ先が折れたナイフって人体に刺さるもんなのかしらね。バロック検事が担当した意味もよくわかっていないので、この事件もまた絡むのかな?バロック検事は司法に不都合な事実を隠蔽する役割があるのか、隠ぺいしようとする人たちの対策をするためにそういう事件を担当しようとしているのかまだわかっていないので何がしたかったのかわからないね。
被害者について言及させないという役割だったのかなと思っているけど、そうなると前者なのかな~。そうだとしてもかなり苦悩しての選択というキャラクターなんだろうと勝手に思っている。今回の事件みたく望まざる行動というかなんというか。

■陪審員制度
陪審員に事件関係者を入れるな――――!!!!って思ってたら案の定証言台に引きずり出されてて笑った。
まぁ2日前に手紙が来て陪審員に決まるシステムならこうなるか……。でもこの人被疑者に仕立て上げようとすると、最初から有罪に1票入ることになるからやっぱり関係者は弾いてよ!そしてフェアプレイさんは1日おきに裁判所に呼ばれて可哀想だよ。3話の事件の時点で陪審員に呼ばれていたのか、証言台立った後に滅茶苦茶事情聴取されて帰宅した家に陪審員制度の手紙が来ていたのか考えただけで辛いよ!仕事どうなってるんですか!?借金もあるんですよって思ったけど借金は蒸発したんだった。よかったね。良くない。
でも今回の陪審員は少なくとも2人は論理的に話してくれる人がいるから好き♡理屈をちゃんと説明してくれる人を見ると結論があっていようと間違っていようと嬉しくなるね。というかたぶん段々参加する陪審員は理論的な人と面白い人の割合で前者が増えていくんだろうなと思う。それの方がプレイヤーの群衆に対するフラストレーション管理ができるし何より群衆に対する評価があがるからです!
なんでこんなライブ感たっぷりの陪審員による判決方法にしたのか考えてたけど、こうすると大衆の意見を採用した体を取りつつさくさく30分程度で裁判を終わらせられるからだな。
そう考えると逆転裁判の裁判システムは退化ではあるけどこの時期よりマシなのか……。人類は前には進んでいる……。
ナルホドくんは裁判員制度を取り入れるより爆速序審制度を直した方が良いよ。3日で裁判員裁判はこの時代に逆戻りだよ。
逆転裁判の方だと一つ一つの事件の間隔が長かったからそんなに感じてなかったけど、大逆転裁判だと1日も置かずに殺人事件がサクサク起きるし名探偵が毎月面白い事件を元にした小説を出せる世界観として出されるとさすがにそうもなる……なるかぁ……と思って面白かった。全世界米花町化!名探偵もいる!世界の終わりですよ……。その世界の大衆を信じろ!というの、人類への信頼が厚い。
今回の事件で面白かったのは、証拠が全然ない中陪審員の人の案「凶器を投げたのかもしれない」を龍之介君が採用することでみんなで話し合った形で新しい道筋が出てくる点だ。
弁護士が一生懸命陪審員の意見を引き出して、陪審員が分からないなりに自分の意見を出したことで裁判が進む。実際の陪審員制度では全くないけど、これによって法律や裁判はすごい人が一人で解決するのではなく、みんなで考えて作り解決するんだよ!というところに持っていく感じになるんだろうなという気持ちが高まりますな!バロック検事あたりが意見がコロコロ変わる陪審員を衆愚扱いしている辺り、最後は検事と弁護士と陪審員みんなで何かの答えを探す裁判になるのかな~と思っているけどどうでしょう。
バロック検事、一人で全部抱え込んでしまう上に能力が高いせいでなまじっかうまくいってしまいどんどん人に頼るのがうまくできなくなった造詣な気がするので、みんなで一緒に!に着地することが成長として描かれる気がする。全然今のところその様子はないですが。
あと陪審員が大衆性とイコールになる話で、バロック検事が「お前たちは特別ではない」と言いつつも「真実を語るために証言台に立て」と言うのが大変好きだ。
告発されたからという側面もあるけど、あくまで「本当は何があったのか知りたいから」という理由で証言台に立つような話運びになっているのも憎いね~。疑われたからではなく、真実を知るために裁判に参加する真摯な1人の人間であれかし!その姿勢を見せたことで龍之介君も弁護士としての在り方を見つけるようになるんだ~。
そしてその時の証言台に立つのは陪審4号ではなくジョーンさんただ一人!と言う構造!美しい~。ちゃんと名前表記もバイシン4ゴウからジョーンに変わっている。特に調査パートでは自分の言葉で語ることをせず妻と言う役職も世間体のために隠してきた彼女が、たった一人で真実を知るために証言台に立つ!美しいよ~!
でも一人で喋るのは怖い!ここで初めて震えるモーションが入るのが超絶憎いッッここ大好き!
だから自然とガリデブさんが隣に立つ~うわぁ~~~!!!!!!!!!!人は一人で立つのは苦しいし辛い時もあるからね―――!って思っていたらガリデブさんの足が悪いことに言及されてうわ――――――――一人で立つのが苦しいし辛い人たち―――――――――――となってひとりで喜んでいる。

■キャラクター
ワトソンが登場!面白い・安全なように物語を再編する話をやっている!
ホームズっていう物語に登場する人物を、裁判っていう検事と弁護士がそれぞれの物語を語って人々を納得させる物語に出してくるの今思うと構造として超かっこいいな~って思った。
探偵はみんなが面白がる事実を、検事は被疑者が最も不都合な事実を、弁護士は被疑者が一番有利な事実を語る役職だと思っている。そしてナルホドくんは実際にあったことを開陳する役職だったんですよ!(なるほどくんに肩入れしている人
逆転裁判のホームズは雑誌連載上だとみんなが面白がる事実を開示する人だけど、本人は実際にあったことを開陳する役職で最後に龍之介君がそこに合流するのかな。
ワトソンの推理が龍之介君の納得する質の物だったけど、ワトソンはあくまでホームズの方がすごいという。キャラの立て方が良いな~。実際ホームズは間のロジックが変なだけで結論はあっている強キャラ枠なんだろう。裁判後に傍聴していないのに事件の全貌をしっていたところでさらっと強キャラっぽさを強化されていた。
そして帽子を脱いだホームズが頗るかっこいい……!!!!!!!!!!!!!顔が綺麗ですねぇ!
2年後くらいに指紋調査が取り入れられるという話があったけど、大逆転裁判は2年後の話なのかな。

今回は資本主義による中流から下流の人間の話だ。前回の被疑者が上流階級の人かつ被害者や証人が搾取される側の人の話だったので、今作は社会風刺の側面も強く入れていくのかな。すべての人を守るための法がお金のある人を守るものになってしまっている状態を告発する感じの話運びになるのかしら。
2話のニコさんも虐げられた結果衝動的に罪を犯してしまった人で、バッド夫妻もそうでで常に苦さを残していく話が多いので疑問提起の意味合いが強い感じ。
バロック検事もワインばっりんばりん割っていて、現状の法律に対してあんまり敬意払ってない挙動をしているのは現状に憂いているからなのかなと思っているけどどうなんでしょう。
検事が全然嘘つかないし意図的な証拠品の後出しによって弁護側の主張をはねのけない~!すごい!!!!!!!!!
あと逆転裁判だと割と手軽に関係ない人を告発していたけど、今回はバロック検事が「告発するということは相手を傷つけることだ」と毎回釘刺ししてくれるので偉い。搾取される人間の話をする予定というのもあるのか社会風刺を入れるからかフォローを丁重にしてくれるのは嬉しいね。
ついでバッド夫妻に関しても、これ以上いたずらに内面の踏み込みをさせないために早期退場させるしバロック検事はいい人として描かれている気がするな。
そして今回の犯人は一旦殺意も悪意もない殺人で、暴いたところでスッキリはしない事件なのでどんどん問題提起してくる。暴いたところで幸せになれない人がいるよ~という話なのかな。

夏目漱石可愛いね。3Dの動きの可愛さの恩恵を十分に受けている。あとおめめぐるぐるは可愛い。
にしても漱石もまた物語る人なので、また出てくるんだろうな~。龍之介君の物語を書いてくれるのかな。
人類万歳!!!!

関係ないけど龍之介君の「~かしらん」という喋り方、近現代文学にちょくちょく出てくる奴なので好き。小説の方は「~か知らん」が語源だと思うんだけど龍之介君は「~かしら」も「~かしらん」も使うので「らん」が遊びの響きになって良い。かしらん。

ここまで

感想

#game
#daigyakuten
にしても大逆転裁判の事件の次の日に裁判が始まる制度だと、陪審員の選定どうやってるんだろうね。
朝手紙来てそのまま裁判所に直行とか、朝裁判所の前を通りがかった人をその場で採用とかなのかな。

感想

#eiga
ニューオーリンズ・トライアル 』見た!
陪審制度関わっているという話を聞いたので見た。
ただ今の私は集中力がまったくないので感想が短い。

以下ネタバレ感想

■総括
陪審員制度、改めて見るといくらでも悪いことが出来そうな制度で面白いな~。
丁度やっている大逆転裁判の正義って何?陪審員制度って何?と話がド被りしているので勉強になる。

■陪審員制度
悪いことがいくらでもできる制度だ……。
民主制も参加者すべてが健全で意欲的で論理的に考えられる優秀な人間であるという前提で成り立っているけど、陪審員もそれだと思うし摩擦は存在しない物とすると同じくらいの前提だね~と思う。
参加者すべてが意識的に思考して議論を行うというのが理想論だけど、一人意欲的な人間を投下すればそれで会話の主導権握って話誘導いくらでもできそう。絶対その場の雰囲気で流される人がほとんどだろうな。
とりあえずそれくらいふわふわしている上に陪審員が常に危険に晒されている制度なんだよ~という話をやっている。あんな風にテレビにガンガン流されたらプライバシーもクソもないしな……。
その上被告側は裁判無効になればめっけもんなのでいくらでも暴れられるのか~なんだかな~。
今作は陪審員自体はあくまで善良で無力な一般市民であるという感じで進んでいるので議論の内容自体は触れてもらえないんだけど、一番最後の陪審では「大事なのは感情ではなくどんな証言があったのか」について言及してくれているのはとても嬉しかった。
ここまで

感想

#game
#daigyakuten
プレイしていると、大逆転裁判って逆転裁判の再話でありつつ総括をやろうとしているんだろうなというシナリオ運びで嬉しくなるね。
あってるかは知らんけど。

感想

#game
#daigyakuten
大逆転裁判3話終わったので感想

■総括
陪審員制度だ―――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!それも裁判が終わってから話し合う本来の陪審員制度ではなくライブ感を重視した話を聞き切らないで周りの反応を見ながら投票するタイプに変更されているおかげで衆愚さが強調されていてエンタメ重視だ――――!!!!!となって面白かった。証言コール最悪過ぎて衆愚!衆愚!
でも大逆転で陪審員制度が採用されているのは嬉しいな~逆転裁判4の最後にちょっとだけプレイヤーが参加した時に「嬉しいけどもっとがっつり入ってたら嬉しいな~!」と思ったので。というかたぶん4でがっつり採用できなかったのは現実の裁判員制度に合わせたからなんだろうなというのに今気づきました。
2話は蘇るの2話のダイイングメッセージの捏造が一緒だったけど、3話は証拠品の捏造っていう逆転裁判だとたびたび出てくる問題提起をやっているので、本当に逆転裁判シリーズの総括をやるんだろうな~という題材が出てきていて楽しい。
というかどの事件も後日回収されるんだろうなが多すぎて、大逆転裁判1は問題提起フェーズなんだろうな。問題提起から解答編を出すのに2年近くかかるの面白いな。

■トリック
何もわからないで終わったので終わりです。血痕があったかどうかも椅子の下に掃除用具があったかも覚えておりません!
証拠品に馬車を入れることで裁判パートだけなのに捜査ができる!というのは良いね~。馬車にナルホドくんの英語名のフェニックスなんちゃらがついててかわいかった。
被告人が有罪である場合、弁護士の仕事は被告人を無罪にすることか?真実を解明することか?という逆転裁判2「さらば、逆転」の語りなおしをしており良い。
今回は龍之介君が亜双義の遺志を継いで弁護士になろう!と決める物語なので弁護士とは何か?の確認がちゃんとできるのが良いよね。なるほどくんは弁護士になることは目的ではなく手段であり、御剣検事と会話して御剣検事の身に何があったのかという真実を知ることが目的という異常例外存在だからそこら辺の葛藤が割とショートカットされている人間だったから………………。なるほどくんにとって重要なのって(ちょっと悩むことはあっても)真実を解明することというのはずっと一定だからな……。
特に今回は陪審員制度が採用されて、裁判が「何があったのか?を明らかにする場」ではなく「勝ち負け・感情の良し悪しで二分化されている場」なのでより切迫感があって良い。

■システム
陪審員制度可愛い~~~!!!!!!!!!「みなさんは弁護士の言葉を一切聞きません!」衆愚がよ!!!!!!!!!!!!!!!
裁判全部聞き終わってから投票しろとか難しい言葉を使って説明した気になっている奴に何も食らわせられないところとかは滅茶苦茶イライラするけどこれは私が狭量だからです♡何にせよみんないっぱい並んでいて可愛い。
でも陪審員が説得の結果「本当は何があったのか知りたい!」に転ぶところを見るとなんか感動するので私はライターの手のひらコロコロしています。
今回は証言台にもいっぱい人が並ぶし、陪審員も6人並ぶので大衆というのはキーワードになるんだろうな~と思いました。システムとシナリオが一致しているのは素敵だ~。

証言台にいろんな人が立つ奴は、他の人が発言している最中の反応はかなりわかりやすくアイコン表示されるので驚いた。
わかりやすいのは最初の裁判だけだと思っていたけどずっとアイコン表示してくれるのかな?
逆転裁判4の最後の方の裁判の嘘を吐いたときの癖を見抜く奴は難しくて全然進めなかった記憶があるので、反応を見るタイプの奴が分かりやすいのはありがたいけど少し寂しくもある。
でもさすがに4人の反応毎回見るのは面倒だから今のシステムがいいな!

■キャラクター
死神の人来た!この人はパッケージにいたので知っている。バロックさん、覚えました。
3Dモーションは検事側みんなかわいいね~。ワイングラス破壊にもいろんな種類がある。掃除する人大変そう。謝れば何をしてもいいのか。
証拠品見ている時に「バロック検事が言及してこないなんて不思議だ……」って台詞を見て「検事は大抵こっちに不利益のある情報を後出ししてくるものだからな~」って思ってたらマジで知らなかったのでびっくりした。悪質な検事に慣れ過ぎている。
バロックさんが逆転検事時点の御剣検事みたいな感じのいい人なんだろうなというのはなんとなく伝わったけど、それ以外の人となりはよくわからないからこれ以降に期待だ~。楽しみ。
レストレイド姓の子が出て来たけどどういう立ち位置なんだ?グレグスン刑事のことは何も覚えていないんだけどこの人本当に緋色の研究と恐怖の谷に出ていましたっけ……覚えてない……。
今回ホソナガ刑事いないんだ……!?もう出てこない……?

ここまで

感想

レストレード姓が証言者として出て来たけどこの人刑事か?
ホソナガ刑事いないなと思っていたけど、これ以降の刑事枠?でもさすがに刑事枠が買収されることはないだろうしな……

感想

#hon
科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで 』読んだ!

以下感想

■総括
天才と言われている人たちの発想の飛躍の仕方、意味わからなさ過ぎてかっこいい~~!となったし、アインシュタインが漫画キャラにいたら私の性癖?というくらいの宗教との殴り合いをしていて可愛かったです。なんだこの感想。

■概要
世間的に相容れないと考えられがちな宗教と科学者との関係について、物理学量子力学天文学の進歩を簡単にまとめながら、著名な科学者がそれぞれ宗教に対してどのような姿勢を持っていたのかを注釈していく新書。
地動説と天動説の対立の流れにおいて宗教がどのような立場を取っていたのか、その後「光」「世界の始まり」というキリスト教における重要なファクターがどのように科学で解釈・研究されていったのかを簡潔にまとめている。
要所要所に挟まれる科学者と宗教の関係に関しては、世間で有名な逸話や新聞や本人の著作などを引用しつつ、筆者の思想を交えながらわかりやすく紹介されている。
それはそれとして最終的にどの著名人も神との関係は切っても切れないよね!何にせよ心惹かれているよね!に着地させており恣意的だなと感じる部分はないことはない。

■感想
宗教をベースに科学の話をするというよりも、科学の歴史をベースに宗教と合わせて解説するという感じの本だった。
有名な逸話や新聞の記事について、あくまで創作だと言われているとかのフォローアップがしっかりしていて良かった。
ニュートンのりんごが落ちるのを見て万有引力を発見した話は知っているけど、そこから「どうして月は地球から離れないのか?」で遠心力と同じ理屈を思いつくの意味が分からないよな。そもそもなんの知識もない状態で「目に見えない力が働いてりんごが落ちるんだ!」となるのも意味が分からない。
真面目に考えるほど気持ち悪くなってくる。面白。今まで気にしないように生きていた世界、意味が分からなくてウケる。というようなことを読みながらずっと考えていた。紹介されている例の人たち、みんななぜそこのたどり着けるのか……?となる例ばかりで良い。
そういう基礎知識何にも身についていないので全員「なんか……聞いたことある……!」となるけど何も思いつかない。この前「進化論を発見したのは?」と聞かれてガリレオガリレイ!と元気に答えた人間です。
進化論以前の人は生活と政治ががっつり宗教と癒着していたからたびたび神について悩むのは分かるんだけど、進化論以降・近現代になっても著名な人が神について言及するのは面白い。まぁそういう人をこの著者が選んでいるのかもしれないけど。
とりあえず著者がいいたいことは最後の章のまとめに全部書いてあるのでそこを読めばOk!
アインシュタインで萌えたとこ。宗教に反発していたアインシュタインが「特殊相対性理論」によって時間の不平等性・光の速さはどんな時も一定などを証明することで聖書で唱えられていたものを軒並み否定することに成功したと思ったのに、「宇宙はビックバンにより生まれ膨張し続けている」という「神は「光あれ」と言われた。すると光があった」を髣髴とさせる事象の証明に特殊相殺性理論が使われたり、最終的に仇とした量子力学を論破しようと作った「箱の中の時計」問答も特殊相対性理論で反論されたりした構造があまりにも寝取られで良かったです。何を言っている?
ここまで

感想

#game
#daigyakuten
『大逆転裁判』やっていなかったので最近やっている。
1章終わったので感想。

■総括
逆転裁判のどんどん新しい謎が与えられる形のテキストゲームはやっぱり頭が気持ちよくなれて楽しい!
龍之介さんも亜双義さんも大変好印象でテキスト読むのが楽しいね~。

■トリック
ノックスの十戒第4条未知の薬品だ~!
逆転裁判の普通のミステリと違うところは、「会話によって新事実を開示していくことが支点(捜査パートの時点で全貌の推理が不可能)」だから「会話によって提示できれどんなトリックでも採用できる」ところだよな~!
プレイヤーに対するフェアさを一切考慮しなくて良いミステリーは簡単に作れるけど、プレイヤーがフェアじゃないと感じにくいミステリーを作るのは大変難しいと考えており、逆転裁判の会話を中心に回るというフォーマット+会話が面白いし作中キャラクターが「そうはならんやろ!!!!!!!!11」を言ってくれるエンタメとしての面白さからアンフェアさを感じにくいという地盤ができているのが強すぎるよな~。
逆転裁判をミステリーと呼ぶのに憚られるのもまたそれが一因なんだけどね!!!!!!私は大好き♡❤♡ミステリーはエンタメ♡❤♡
英国がガンガン出てくるらしいので、せっかくなら密室(秘密の抜け穴が2つ以上ある)とか中国人(超能力を使う)とか出してほしい♡楽しみ♡
双子もやってほしいけど、それはちいちゃんあやめちゃんでやっているからもうないかな。関係ないけど私はちいちゃんが大好き♡

■キャラクター
全員性質が善良でかわいかった。逆転裁判のキャラクター、基本的に生きぎたないし誠実じゃないけど一生懸命生きているから大変好感を持てる。
龍之介君と亜双義がずっと良い。龍之介君に対する好感度がなぜか序盤から高いんだけどなんでだろう。自分の気持ちが分からない。
あんまり龍之介君がツッコミ気質じゃないのが新鮮なのかもしれない。亜双義に対してのツッコミはツッコミっていうよりジャレというかダルがらみっぽくて可愛い。亜双義の最後の居合に対して、何を言われるまでもなく速攻でしゃがんでツッコミを入れない辺り、慣れを感じる、可愛いね。
3Dの動きが一番可愛いのもあるかも。
亜双義は快男児なので好きです。丁寧な喋り方をするが龍之介君に対しては「~だぜ!」と口調が砕けるところも好き。
2人とも学力が高い設定なので提出された英語資料を読めるし、証言者が英語で喋った内容をホソナガ刑事が翻訳したのを受けて「彼の翻訳は信用してよさそうだ」と会話できる……!ラブですね!
そしてホソナガ刑事が特に好きだ~。この世界のこの時代の警察の捜査方法が終わっているため、現場保存という大義名分で現場ドロボーをするんだけど、その基本姿勢はあくまでこれから来るであろう成長した警察組織の未来に託すというスタンスなのがあくまで未来は明るいと信じる人間で好き。
それはそれとして押収した証拠品に血痕があったら怪しく思ってほしかったです。あとガラス瓶奪われるのもしっかりしてほしい。
被告人は多分最終章当たりに再登場してくると思っているので楽しみだ。この世界の司法が終わっていることの象徴なんだろうけど、逆転裁判の世界を知っているとまだまだ世界の終わりは続くんじゃ!という気持ちになるので不思議ですね!いえ、作品世界の中では相対的に良くなっているんだと思います!はい!
ホームズが出てくるのは知っていたけど、ワトソンが速攻で死んで笑いました。たぶん最後の章まで引っ張る事件になるのでワトソンくらいの大役じゃないといけないんだろうというのは予想しているが、それにしてもワトソンを殺すのは面白いよ。
あと勝手に亜双義は死ぬんだと思っていたので、あくまで海外留学に行くだけらしく良かった~と思いました。この後すごい死にそうな退場の仕方をしたが大丈夫だろうか。

■次の章
まだらの紐じゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1111
蛇!?!?!??!?もしかしてホームズネタいっぱいある!?!?!?!?
た、楽しみすぎる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここまで

感想

#game
ゴーストトリック 』やった!

以下ネタバレ感想

■総括
シナリオが素晴らしく良いし、キャラクターモーションも可愛い~んだこれが!DSの3Dモデルってこんなに可愛く動いてたっけ!?すごい可愛い。
それでもやっぱり随一はエンタメ作品としてのシナリオの出来だろうな~。滅茶苦茶勉強になる~と思いながら読んでいた。

■シナリオ
開始5分で「私は何者か?なぜ死んだのか?を明らかにする」というプレイヤーに最終目的を提示したうえで、章毎の小目標、序盤中盤終盤の中目標を段階的にキレイに回収していくお手本みたいな構成でちゃんと面白いというのが脚本の力……!
それでいて全キャラ躍動でどのキャラクターにも愛着が持てるようになっているのが剛腕だ。割とポップな絵柄だったり面白が強い見た目なのに、最後はみんなカッコよくて愛嬌あって人間臭くて好きだ~~となる。シセルのあの面白い見た目で今全力でシセルさんはカッコいいんだ……!ってなってますからね!?!?
キャラクター名もみんな死が関係するのに人名っぽいのが楽しい~。やっぱり頓智気ネームは最高だぜ!ジョード刑事が好き。
伏線がちゃんとしているから、リンネちゃんが最初の復活で自分以外の人の姿になっちゃったのを見た時にシセルの見た目は別の人なんだろうな~展開的にたぶん動物だろうな~と思っていたんだけど、それ分かった上で次どうなるのかな?が十分楽しかったので脚本力~~~~~!とずっとなっている。
いやだって序盤で肉体が別の人ということが分かった時点でたぶんその別の肉体の人の死んだ時間まで戻って自分の死を回避するんだろうなまで読めるのに、それでしっかりプレイヤーが楽しくシナリオに乗れるんだからも~~素晴らしいもんな~~~どんでん返しはあくまでブースターであって、基盤のシナリオの面白さあってこそ倍掛けになるということが分かる~~~うぎ~~~~それはそれとしてどんでん返しは入れれば入れるだけ良い。クネリのこと誰だろうと思っていたけど、ミサイルだとは思っていなかったよ。アホで元気でうるさい犬が好きなので、10年…………犬……。
あとこのゲームが死の4分前という、犯人やトリックを開示してスタートする物語だから出来る密室殺人事件が超絶に好き。最初見た時爆笑しちゃった。証拠も残らないという凶悪な仕掛けは、こういう答え合わせからスタートするゲームじゃないと許されない。
それでいてその密室が最初から最後までシナリオの中心部にあるというのが嬉しいよ~~~!

■ギミック
謎解き部分はタイミングゲーな部分もありつつ時間停止で進められるのでやりやすかった。キャラクターのモーションも全部カワイイのでトリツクフェーズ大好き。
ただ元がDSのゲームだからか点が密集しているところは若干の操作しにくさを感じたので発売当時にどうしてやっていなかったんだ……!とちょっと思いました。
途中でミサイルが加わるところは嬉しかったな~!新しいギミックが追加されるとテンションが上がるのは今も昔も同じ。
その反復でヨミエルが加わるシーンも熱いよ~~10年前のヨミエルが「体が勝手に動いてよかった」と言っているのも良い。
シセルでフォーカスするとできるアクションが表示されるので、そんなにヒントなくても次に行けるのが良いね~。
そういうシステムをさっと理解するジョード刑事を描写することで敏腕刑事であることをわからせる手法も良い。
あと結論逆引きだからどんな「そうはならんやろ……!」を「なっとるやろがい!!」で通せるのが気持ちいい。もともとコメディタッチなのでそこまでのツッコミも不要という意識合わせができるのもある。
それはそれとしてZLボタンのキャラクター一覧開くのになんであんなに時間かかるんだろう。私が最後までボタンの位置を覚えなかったせいで、定期的にZLを押してしまい3秒程度待たされるという事象が起こって若干ストレスだったぜ!

■キャラクター
キャラクターがそれぞれ全員自分の意志で動いていることが一貫していて大変良かったよ~~~~!
リンネさんがかなり最後までシセルのことを信じずに利害関係の一致で手を組んでいるところが好き。ちゃんと考えて生きている。
割とタイムリープもので過去を変えるというのは途中の言説によっては私は「言ってることとやってること違うのでは……?」となりがちなのですが、も~ゴーストトリックはキャラクターたちが今までの出会いを積み重ねて積み重ねて今新しい未来を獲得するという筋で一貫しているので良い。
みんな後悔していることがあって、それをどうにかできるのなら自分の一生や命をかけることが出来る人々。意志が強い。そういうのを踏まえて人生の再生がテーマなのかな~と思う。
ヨミエルが好きだ………………。ヨミエル、どうやって終盤好感度稼ぐのかな~たぶん最後に手伝ってくれるのと身を挺して何かから庇ってくれるのはあるだろうけどな~って思っていたらシセルとずっと一緒だったのはヨミエルだったんだ!はあまりにも強すぎる。Save the catだ……脚本のお手本だ……。その上フィアンセがいたという情報までくるのでもう無敵。あぎゃ―――……。
あとほとんど出番ないけど刑務所のトランプタワーやってる人が好き。あの人は何。
ここまで

感想

#hon
奇巌城 』読んだ!
密室ミステリーシリーズ②

以下ネタバレ感想

■総括
乱歩後期味~!!!!!!!!!1
私は乱歩後期のエンタメ重視のどたばた冒険活劇がそんなに好きではないんですが(好きでないというより前期が大好きなので相対的に後期の評価が低い)、乱歩ってマジで海外のミステリーの流れそのまま汲んでるんだね!?となって面白かったです。
でも冒険活劇ものにしては比較的ミステリー味がして良かったです。

■密室
密室としては、隠し部屋がないことは証明できないが長期間人の出入りがなかった=2週間以上飲まず食わずにいられる人間はいないのでこの部屋の中に人がいるわけがないという密室の成立のさせ方なのかな?
共犯者がいた!は割と最初に除外される可能性だけど、今回はルパンとの知り合いは誰もいないはずという前提が心理トリックになっているのかな。

■ガイドブック
上の予想と大体同じで、ルパンが初対面にも関わらず登場人物を懐柔したというところが密室の鍵になっているという解説だった。
そのような事態は本来ならありえないが、ルパンというキャラクター性でそれを可能にしている点が密室の土台を揺るがす部分らしい。
新本格ばっかり読んでいるのでそれがありえないという前提に「へ~」という気持ちです。新本格は登場人物舞台装置になりがちなので、初対面で全面協力も全然ありだからな。私は新本格の舞台装置的登場人物読み味もとても好き♡
多分古典ミステリーの中でそれをやったということが前提条件の共有の観点で土台を揺るがすという話になるのかな。

■怪盗夜想
私の大好きな怪盗夜想曲というアプリゲームにもルパンが出てくるんですが、そのルパンが2回くらい「死んだと思ったら生きていた」ネタをやってくるんですが滅茶苦茶原作踏襲しているんだな……ということが分かって良かった。愛してるよ……。ついでに怪盗夜想の死んだと思ったら生きていたはびっくり要素だけでなくちゃんと入れ替わりトリックや双子ネタを絡めてくるのですごい良いです。
ガニマールもエルロックも出てきてウキウキしていたけどマジ物の噛ませ犬になっていて笑っちゃった。百歩譲ってガニマールは自創作のキャラだからいいけど、エルロックはダメじゃないですか!?!?
それはそれとしてルパンもホームズも真面目に読んできてなかったから、いつか真剣に取り組まなきゃな……。
ここまで

感想

いや……ドラマCD系は感想を公開する気はなかったんだけどちょっとだけ感想を残したくて……。
年齢制限ありのドラマCD感想

謎解きはえっちの後で~桃色の脳細胞と湯煙殺人事件~ 』聞いた。

Q.なぜ買ったの?
A.探偵と助手だったので……。助手可愛かったです。

トリック部分は普通というか普通未満。
でも重要なのは「桃色の脳細胞」という一発ネタから思いのほかちゃんと解説パートがとられていることなんですよ。私はそういう真面目さが好きだよ……!!!!
笑いを取るでもなくマジの犯人の自供を1パートまるまる使っている。なぜ。
さらにそれが最後に来るので、視聴後感が不可解。訳が分からない。
でも嫌いじゃない……。

それはそれとしてホテルの公共の場所で……!という気持ちになるので面白い。
ここまで

感想

#eiga
岸部露伴、ルーヴルへ行く
ドラマ版は放送していた奴は全部見た。
ジョジョシリーズは原作の1部を読んだのと3部の古いアニメを軽く知っているくらい。
岸部露伴は4部に出てくるらしいことしか知らない。

以下ネタバレ

■総括
映画版としてボリュームアップしているんだけど、その方向性が私とあっていないゆえにかなりnot for me映画になってしまった感がある……。
これに関しては映画に求めるものが違うのと、ターゲット層から私が大きくずれているのが原因だと思われました。

■雑感
すいません滅茶苦茶眠かった……。
原因としては以下が考えられます。
①シナリオの主体が岸部露伴の過去回想
②情景を撮影する遠回しのカメラワークが多い
③無言の空間が多い
④全体的に暗い画面が多い

これらがnot for meになる原因としては、私の以下の性質が関係していると考えられます。
・岸部露伴をほとんど知らないので、過去回想に興味が持てない(小説や漫画における過去回想回が好きではない
・シナリオ展開が早い・事象や行為の描写を好む(左記の内容が充実している部分に加筆する形の情景描写は好む
・暗い画面が続くと視認性が悪くなり、画面から拾える情報が減るため集中力が途切れる

①シナリオの主体が岸部露伴の過去回想
これ岸部露伴が好きな人は楽しかったんだと思う!
私は岸部露伴のことなんも知らないから、岸部露伴の壮絶な過去!と言われても知らん……となる。でもあるキャラクターが語る過去の出来事みたいな形の漫画や映画は見れるので、なんなんだろうね。
それに過去の描写がしっとりゆったりじっとりしたひと夏の出会いみたいな奴をずっと見ることになるので……わからない……。
私岸部露伴のことドラマ版でしか知らないしついでに言うと1年目と2年目は好きだったが3年目の巻き込まれる側?としての性質が強くなった話がそんなに刺さらなかった側でした!
なんですがこの映画3年目っぽさが滅茶苦茶強い!
1年目と2年目の自分から事件に突っ込んでいって滅茶苦茶にしていく奴だと力関係が怪異≦岸部露伴だと思っていたけど、3年目は怪異>岸部露伴(抜け穴を見つければ打開可能)くらいという体感。
というか最初に岸部露伴が出てきた時点で「この演技、岸部露伴というよりいつもの高橋一生がよく振られる奴じゃね……?」ってなっていたんだけどそんなことない!?!??
ぱっと見へらへらしている/冷たいが実際付き合ってみるとこちらに内面全然提示してこない癖にそれなりの激情を抱えているいつもの高橋一生の奴じゃないですか?って思ったら最後直虎の時の高橋一生が出てきて笑った。
過去のお姉さんのことを思い出してアンニュイになっている岸部露伴はあまりにも高橋一生がよく振られるキャラクターになるんだなぁとおもいました。

②情景を撮影する遠回しのカメラワークが多い
③無言の空間が多い
もともと岸部露伴はこじゃれたカメラワークやたっぷりとして間の取り方が世にも奇妙な物語っぽくて好きだったんだけど、それを映画版にした結果風景や俳優の横顔をこだわったカメラワークで間をたっぷりとって無言の空間を多用することで情感たっぷり表現する!という感じになっていた。BGMもあんまりかからない。BGMはたくさん欲しかったな……岸部露伴の奇妙っぽさにかなり貢献しているのがBGMだと思っていたので……。
映画だから出来る潤沢な資金でのルーヴル美術館での撮影なので、美術館の異様な空気を表現することに重きを置いておりその方向に力を入れるのはシナリオとも合っていて良いんだと思う。
問題はそういうゆったりとしたテンポの映画をずっと見るのが私はマジできついということだけ……ッッ!オレが好きなのは驚くほどの速さで話が進みサクサク登場人物が死ぬ90分短編映画!!!!!!!!エンドロールが爆速で流れるとより最高!!!!!!!!の物語コスパ人間だから………………。
自分でもどうかと思っています。
そういう訳で、岸部露伴は映画作品としてのボリュームアップをきちんと文脈を揃えてやっているが、私がその方向性の作品が向いていないのでがっつりターゲット層から外れました。
最後の人がいっぱい死ぬシーンは良かったけど、もっと元気よく死んでも良かったんじゃないですか!?とちょっと思いました。
あとこれは私が情報見落としている気がするんだけど、血縁に含まれる後悔さえ想起させる呪いの絵画の話なのに、自分の記憶を消すとそれから逃げられるのはよくわかんなかった。
ヘブンズ・ドアーは記憶だけじゃなくて体に刻み込まれたしがらみさえ記述されているから、それを消せば血縁の呪いさえ断ち切れるのかな?

③暗い画面が続くと視認性が悪くなり、画面から拾える情報が減るため集中力が途切れる
これは暗い絵というテーマなのでもう仕方ないと思う……。
画面暗い映画いつも眠くなるんだけどどうすればいいんだろうね。ストロベリーナイトとかバッドマンとかの、雨とか夜とかが主題の映画で眠くならなかったことない。
全体的にテンポがゆっくりした作品で画面暗くなることが多いせいでそのコンボで眠くなります。助けてください。

ここまで

感想

#eiga
リバー、流れないでよ 』見た!
2分間ループ物!『ドロステのはてで僕ら 』視聴済み!

以下ネタバレ感想

■総括
群像劇ものとしてもループ物としてもコメディとしても満足して見られる作品だった!
全員がループに巻き込まれる広がりに短時間という縛りをつけるとこんなに面白くなるのかと思って滅茶苦茶楽しかった。
ヨーロッパ企画であることを全く知らずに行ったので、最初ロゴが出てきた時点でびっくりしちゃった。
あと主人公が……可愛いよ……。

■ループ物
最初説明だけ聞いた時点で、2分間のループは精神的にきつすぎるけどどうやって楽しくするんだ……って思ってたけど同じ地域の人全員が巻き込まれると聞いて安心した。一人で2分間ループの孤独感閉塞感考えただけでキツイ。誰にも説明でいないもんな……。最近やったルーパーズがループ物の構造としては近いのかな。
みんなループとか初期位置とかの単語をポンポン出してくるので見やすい。そしてループとリープは何が違うの?みたいな話をしだす人とかいて気持ちわかる~と思いつつ滅茶苦茶邪魔な奴扱いされていて笑った。でもそうなるよな……。
ループの発端の部分に関しては、コメディ色強めだったけど何より「タイムパトロールさん!?!??!?!」という喜びの方が大きかったしそこは本論でないので良い。むしろこの話ですごい真面目なループ解析をやっている眼鏡の板前のお兄さんはツッコミ不在の異常存在だから……。
2分毎に初期位置に戻されるので「移動が面倒くさい」というのが最大のネックになるの大変人間臭くて好きだ。仕事中だから携帯を持っていない人が多いというのも利いていてよい。現代文明を殺すには時間の縛りを厳しくすれば良い。素晴らしい。
みんな爆速でループに慣れていくので、途中で捨てループが発生するのとか好き。思考がRTA走者になっていく。
話の構成も①世界観説明②ループ発生から状況確認③偽のループの原因を明かす④全員で協力してループを打開するという無駄のない脚本になっているのが大変綺麗だ。
短いループだからこそ、最初は最初はどう話を運ぶのかわからない興味が強く出るけど、段々次の起こることが予測できるようになるので中だるみが普通のドラマよりも早く起きやすいはずなんだけど、一連の話の中の山場を定期的に作ってくれるから滅茶苦茶見やすい~!
特に③が好き!ずっと主人公視点で行ったところで、主人公の印象がガラッと変わるので一気に雰囲気が張るし一度視聴者と主人公の突き放しをやってくれる作品が私は好き。
加えてただ突き放すだけじゃなくって、③の終盤で実はみんな自分が犯人なんじゃないかと思っていた(時間が止まればいいと思っていた)とすることで主人公も登場人物も視聴者もみんなそういう一面があるよねと拾ってくれる塩梅が滅茶苦茶丁寧で好きだ~~。
他人は自分の人生にとって脇役だが、本人にとっては自分自身が人生の主人公だもんね~可愛いしそれが当然だとしてくれるのが好き。映画みたいだ。
ループ物って大抵原因になる巨大な何かに選ばれた特別な物の話になりがちだけど、原因を完全に外部委託することでこういう話にさっと接続できるの滅茶苦茶好きだ。
全然描かれなかったみんなのループも見て観たかったな~となる作品なのでとても好き。ループの使い方としては作家先生が言うまでもなく好きです。
番外編が見れるなら眼鏡の板前のお兄ちゃんとチケット戦争していた千鶴さん?が見たいかも。

■主人公
ミコトちゃん可愛いよね……。
ループの原因は自分だと明言してからの挙動が本当に可愛い。中学生の夏休みの逃避行みたいで……。
私は周りのことどうでもいいよ!って言って自分の好き勝手やっちゃう自分を世界の中心だと思っている女の子も、そういう挙動をするわりにその結果人が死んだのを見た瞬間自分事だとやっと理解して心が折れる柔らかい視野狭窄も好きなので③のフェーズずっとにこにこしていました。
特に途中別のお店の板前さんが死んだとか交通事故で死んだ人とか喧嘩が始まったのとかは、本人視点どうでもいいと思っちゃっているところが大変良い。
最初に自分の言動が原因で人が死んだかもしれないというのを自覚して、次の瞬間目の前で作家先生が死んだのを見せられて状況を理解するところの流れとかがね~~物語の緩急をつけるためという作劇上の都合もあるだろうけどそれによって成立するキャラクターが可愛い~~。
こういう視野狭窄はジュブナイルものではよく見るんだけど、社会人のミコトちゃんでそれを見れるのが良い。
多分ループがなかったら彼女は最後まで言うことなかったと思うので、ループだからこそ表に出せた一面という話をやってくれているのが好きだ。
特に自分のことを「面倒くさいと思ってるんでしょ」って言いながらもループ打開の主導権を握っていると思っているから悪びれている感じが全然ないのとかカワイイし、その後原因が自分で無かったと明かされるところまで込みで本当に可愛いよ……。

周回ゲーム好き人間としてはいつかループ物作りたいと思っているけど、ループが成立する世界線となると今作っている創作世界とは別軸にならないといけないのでどうしようかな~と思っている。

ここまで

感想

#hon
モルグ街の殺人 』読んだ!
密室ミステリーシリーズ

以下ネタバレ感想

■総括
有名な最初の推理小説でいいんだっけ?
青空文庫だと古いからかオランウータンじゃなくて猩々って訳されるんだね。青空文庫読みにくいぜ!
思ったよりちゃんとミステリしていたというか、滅茶苦茶江戸川乱歩が参考にしたフォーマットの味がする……!と思って面白かった。

■推理
江戸川乱歩初期作品の、精神を推理するその道筋を描くことが目的のミステリーの味がする―!
乱歩滅茶苦茶参考にしているのが伝わる。さすが名前を勝手に借りるだけある。乱歩勉強してからしばらく経って読むポー面白い。
殺戮オランウータンが有名だしそっちの印象が強かったけど、窓辺りの密室作成部分とか参考人すべてが他国の人間の叫び声だと証言したとかの推理部分が思ったよりちゃんとしていてびっくりした。最初の推理小説だと考えると本当にすごい。
猩々と翻訳したせいでファンタジー感というか殺戮オランウータン感が強くなってしまったが……。
過去の私はホームズの『まだらの紐』などが苦手だったんだけど、今読み返したら受け取り方違う気がする。

■ガイドブック
最初の密室の座を他の小説に取られたという旨が書いてあって、確かに私も殺戮オランウータンの方の印象が強くてモルグ街の殺人のこと密室だとあんまり思っていなかったので申し訳ないぜ!
筆者が強めにモルグ街の殺人はちゃんとしたミステリーだぜ!と言っていたので良かった。
思ったよりさっくりとした解説だったので、これは本当に密室の論評というよりガイドブックって感じだ……。
この読み味だとガイドブック自体は1時間くらいで全部読めちゃうんだろうけど、それは私の本意ではないので索引代わりにいろんな作品読むようにします。
ここまで

感想

#eiga
『劇場版PSYCHO-PASS』見た!

以下ネタバレ感想!

■総括
やっとサイコパス世界外を描写することでシビュラシステムがあった方がマシ!と私たちに思わせてくれる話だ!!!1って思ったのに着地点がシビュラシステムは糞!だったのでなんなんだよと思いました。

■世界描写
なんで戦争かシビュラの二択なのか全然わからなかった。
というかシビュラって戦争が落ち着く+資金が潤沢+国民の犯罪係数が低下している状態でやっと導入できるシムシティでもかなり後半に導入できる手段だと思っているのでその2択しかない状態がよくわからない。シビュラを導入できる国、もうちょっと治安どうにかなるでしょ。
まぁ日本がシビュラの統治範囲を広げるために資金援助までして無理やり犯罪係数が低下した都市を外部に作ったという流れなのだろうか。
なんで世界で戦争が頻発しているのかよくわかっていないので、そうなんだ……と思いました。
そこらへん不明瞭なのでいつか最終回ですべてシビュラの画策だったんだ!!!ナ、ナンダッテーッ!?!?!?という流れを追加することも可能という。
ガバガバSFは後出しし放題なので良いね。

■キャラクター
世界観設定がガバの作品で既存キャラクターをほとんど出さずに進めていくのが決まった時点で疲れることが確定していたのですが案の定疲れたぜ!!!!!!!
常守さん、1期で泳げないって言われてたのにガンガン泳げている。もう設定の一貫性を求めること自体が罪なのかもしれない。
狡噛さんに関しては良かったです。途中でイマジナリーマキシマと会話を始めた時はウケたけど。まだ続けるんだ狡噛とマキシマはイコール文脈……。
それはそれとして狡噛さんが出てくると肉弾戦ができるから映えますね!
ずっと疲れていたので2期のメンバーが出てきてくれたシーンは滅茶苦茶嬉しかったです!!!!!!!!!!!!(温度差による喜び
というかシビュラの思想に関しては常守さんより霜月さんの方が上ってことなのか、ただ強気に出たかったから後出しでいったのかな……?
宜野座と狡噛さんの会話はよくわからなかったです!
常守さんが狡噛さんに縛られないようにしたい!というなら常守さんの言う通り逮捕した方が良くないか?いやもう男のロマン文脈っぽいので私は知らんが……。
もう二度と常守の前に現れるな!って言ってるけど、まぁどうせ狡噛さんは日本に帰ってくるんだろうな……。
ここまで

感想

#anime
『PSYCHO-PASS サイコパス 2期』見た!

以下ネタバレ感想

■総括
キャラクターのヘイト管理する気を感じなくて笑いました。
そしてキャラクターの推進力をメインに進めていたアニメでキャラクターの掘り下げをしなくなるとそれはただの紙芝居だと思います!

■キャラクター
まず既存キャラクターが成長したというには「誰?」が多くて、続編であることがうまみよりも困惑要素になって笑いました。
常守さんは成長した結果探偵役になったのは分かるけど、それにしても人間味が無くなったな……。狡噛さんの姿を重ねられるにしては探偵機構になりすぎている。
クニヅカさんに関しては1期の時点からあんまりキャラクター性を見出せていないし、今回もそんなに出ていないので割と感情が無です。
宜野座は本当に誰?たぶんお父さんを継承したんだろうけど、宜野座の良さだった疑り深さや思慮深さの描写がなくなり常守さん肯定botとなってしまったので、これを成長と言われるとどうなんだ……?と思う。せっかくお父さんと狡噛さんに置いていかれて、常守さんと一緒に公安で闘い続けることを選択したんだからお父さんと狡噛さんと宜野座の良いところを足して3で割るくらいの活動を見せてほしかったな。
常守さんの後方彼氏面をするにしても、常守さんへの理解度が東金に負けている描写が多いので全部中途半端。私に成長した宜野座が活躍した2期のシーンがあったら思い出させてほしい。私にはわからない。
何よりも、公安のみんなが宜野座や死んでしまったカガリ君やお父さんについてほとんど言及しないのがわからない。引きずらないことを強さと表現しているのかもしれないけど、そういう風に受け取ってほしいのかすらわからない。
そして一度も狡噛さんが出てこない!!!!!出てこないんだ……????????いやいいんですけど……。
というか人間関係がだるすぎてずっっっっっと「狡噛さんまだ?」と言っていた。一応常守さんがイマジナリー狡噛さんと会話してたっけ。
そして新規追加キャラクターが最終話まで見ても情報が全ッッ然増えてないのがすごい。普通キャラクター説明回作らないか?
それをせずに事件を通してキャラクター性を描写できる力量を今までサイコパスに見せてもらったことない気がする。オレとお前には信頼関係がない。
東金!OPや描写内で狡噛さんと同一視される描写があった意味がマジでわからねぇ!!本当になんで?かなり一緒にしないでほしいし、一緒にした意図がわからない。
そして最終話周りで突然雑魚キャラになってしまって困惑した。雑過ぎる。なんか最初から最後まで打倒に怪しくて、こちらの好感度が上がる行動と言ったら常守さん肯定bot強火だったことくらい?で東金をどういうキャラにしたかったのかわからない。とりあえず最終回周りでの豹変がやりたかったんだろうな……。
雛河!突然常守さんのことをお姉ちゃん呼びしてきた時の私のドキドキワクワクを返してほしい。雛河君説明回はいつあるのかな♪って思っていたのに0で笑いました。私は最終回まで見たのに雛河君のことをホログラフがめちゃ得意な人間という公式サイト以上の情報を持っていない。
お姉ちゃん呼びの謎について調べた結果、2期のDVDについてくるドラマCDで背景を知れるらしくて笑った。キャラクターコンテンツアニメで重要情報をDVDで開示するの強気すぎる。
あと声優がマキシマと同じらしく、なんかこのアニメ全体のノリと前作のカガリ君の殺し方的に「声優を一緒にして視聴者のミスリードさせよ♪」みたいな下心を感じてキモいな……と思いました。私の性格が悪いだけです。
ダンガンロンパの苗木君と狛枝の声優被らせは狛枝のキャラクター性が尖っていたし、十神と豚神は十神のキャラクター性と出オチっていうファンサービスがあったから良かったけど、マキシマと雛河君はファンサービス要素がないただただ声優が被っているだけのミスリードなので「はぁ……そうっすか……」みたいな気持ちになった。
そして霜月ちゃんだよ!!!!!!!!!!!!!!1
1期の宜野座のような可愛げもなく、ただ意味もなく(あるのかもしれないがその理論を視聴者側に説明せず)ひたすら常守さんに突っかかるだけの舞台装置なので見ていてフラストレーションがすごい。一切それらを解消させることも、痛い目に合わせてストレスを解消させることもないので本当になんで?と思いました。
最後のシビュラに取り込まれた時の発狂も雑だったし……。
途中までは「1期はシビュラに反抗的な人ばかり描写したから、この世界における一般的なシビュラ観を持つキャラクターを出したい+常守さんの優秀さを描写する宜野座的役割の人が必要なんだな」と思っていたんだけど、霜月ちゃんの感性がこの世界で一般的なんだよという描写も全くないのでもともとシビュラに否定的な視聴者目線では異分子でしかないし1期の宜野座は周りにお父さんと狡噛さんという空気清浄機がいたから良かったのに誰も霜月ちゃんの空気清浄機になってくれないので本当に空気が悪い。
本来なら宜野座がそれをやってくれればいいのに宜野座は霜月ちゃん対抗の常守さん全肯定botなので……。
2期の公安面子、カガリ君やお父さんや狡噛さんみたいな空気を和ませる役割の人がいなくなるし、マイナス感情を律する人がいないので本当に見ていて疲れる。誰にも心をやれない。
観ながら「これ霜月ちゃん死んでもカタルシス感じられないし、成長してもかなり痛い目に合わないと好感度稼げないけどどうするんだろう」と思っていたけど最終話までなんもなかったのでびっくりしました。
でもほかのキャラクターの味がなさ過ぎて、結果的に霜月ちゃんへの感情が一番大きくなる変なアニメだった。
あとで調べたら1期の女子高の人だったらしくて、「へー」と思いました。思うだけですが……。
1期の感想で私はサイコパスのことをSF部分ががばがばなので、キャラクターの関係性とか生き死ににだけ集中した方がいいアニメだと評していたんだけど、そのキャラクター描写が無くなったのでマジで何を見ればいいアニメなのかわからなかったです!!!!!!!!!!!!!帰って来い狡噛さん!!!!!!!!!!!!!

■カムイキリト
前作のマキシマがカリスマ特化型犯罪者だったせいで割り喰ってるなと思いました。
カリスマ犯罪者の後に、復讐を基盤にするカリスマ型ってどうやってもスター性落ちるよな。
あとあなたのために涙を流す型のカリスマってかなり上手にやらないと視聴者側からするとナルシズムに見えてすごい!となれない。そう考えると何考えているのか引用癖でうやむやにしてくるマキシマの演出の方がうまくいってたんだな……。いやでもマキシマのやってることにカリスマは感じなかったからな私は……、反シビュラの部分に全面同意しているだけで……。
あとたぶん七面倒臭い引用癖をできるだけの知識も2期に関してはなさそうというのもある。なんか1期の文学からの引用に対して、2期は悪魔の証明とか全能の逆説とかの中学生の頃に知るタイプの引用が多かったしな……うぎぎ。
というかシビュラの判定システムそんなにガバガバならもうやめろよと1期からずっと思っている。100オーバーして公正の余地なしと言われていた犯罪係数が下がる描写が再三あるせいでもういいだろと思っているし……。反対するべきシビュラの脆弱性が高すぎてそのせいで犯罪者側のカリスマが下がるという悲しさがある。
話の流れとしてバラバラの脳をシビュラの構造と同一視して、それを認めさせることでシビュラに自浄作用を導入するという構造自体は嫌いじゃない。
いやそもそものシビュラの例外を集めてシステムにするの件にそもそも納得していないので、それの反転構造を出されても気持ちよく良いね!と言い難いところがあるが。
そもそもなんで免罪体質者に犯罪係数が出るんだよ……。

■暴力表現
なんか1期の方が分かりやすいしテンポよくなかった?
元々1期の暴力表現は、毎回多種多様な武器を用意してそれぞれ3分程度で終わらせていろんな暴力を見せるB級ホラー的な悪趣味さがあったんだけど2期は惰性的に毎回打撃系の武器で5分以上の痛そうな暴力を見せられるので、観ていてかったるかったです。
もともとサイコパスって露悪的な物をニヤニヤしながら見せてくるようなアニメではあったけど、2期の悪趣味さは「お前らこういうのが好きなんでしょ?」って言いながらとんちんかんなものを見せられているようで冷める回数がすごい多かった。1期の時からそういうのは多分にあったが。
露悪表現って真剣にやってくれないと滅茶苦茶冷めるので困る……。
そして相変わらず女の人が痛い目に合う描写が多いし、悪い人も全員女の人なのでそうね……という感じです。終わり。

ここまで

感想

#anime
『PSYCHO-PASS サイコパス 1期』見た!

以下ネタバレ感想

■総括
開始1分の時点でシビュラシステムに対する嫌悪感が高めの状態でスタートするので、基本思想はマキシマに同意なんだけどやり口とやることが愉快犯的かつシビュラシステムに対する批判にもなっていないので肯定もできず、主人公たちも基本的にシビュラシステムを是とする感じで動いていくので誰にも心をやれずに進んでいく変なアニメだったな……。最後までどこを向いて見ればいいのかわからないアニメだった。それがハラハラ感とかワクワク感に私は繋がらなかったので、総括が変なアニメだ……となる。

■視聴姿勢
概要にも書いたけど誰に感情移入すればいいのかが分かりにくくて不思議でした。
シビュラが好きではないので公安も肯定出来ず、人間は選択してこそ生き物であるみたいな部分に関しては私は完全にマキシマ寄りなんだけどその思想はあくまでマキシマの他人をエンタメ消費するための理屈でしかないのでそこに関して全く乗れず。
途中で常守さんが目指すのが「自分たちで選択する勇気を持てる世界」という視聴者側の世界だったので、そもそも主人公サイドの誰にも心をやる作りになってないような気もする。(現代の政治や法の細部を肯定できるかは置いておいて)
一応狡噛さんと常守さんが反シビュラだけど、狡噛さんは部分的暴力肯定派で常守さんは1期の時点ではシビュラは必要と言わざるを得ない(どうしたいのか明示しない)だったので、やっぱりどっちにも乗りにくいんだよな。
しいて言うならカガリ君が言っていた「シビュラもマキシマも全員クソです!」が一番近いんだけど、そのあとカガリ君死んでしまうので一体なんなんだ……。

公安側も、盲目的にシビュラに従っている訳でもないが、執行官は自分たちの扱いに関して腐している程度でなぜ反対なのか?社会的にどんな問題点があるのか?みたいな思想の話をほとんどしてくれないので、どういうスタンスを取る予定なのかわかりかねるため、公安に安心して心を傾けられないんですよね!クニヅカさんが公安に入る件の会話に関しては、テロ側がどんな犯罪をしているのか明文化されていないのでシビュラの独裁制について反対している部分に関しては反論の余地あんまりなくない!?となったので変なアニメだった。
というかずっとテロ側の勧誘やシビュラの否定の仕方が下手。途中で感情論を入れるせいで主人公側が論点ずらしをしてそこにキレて終わるという会話が多い。クニヅカさんが公安入りした時も、シビュラの独裁制に関しては反論はされないが「シビュラの統制下で歌う歌になんて意味がない」という余計な強い言葉を使ったせいでクニヅカさんの逆鱗に触れているのでもう本当にデスカッションが下手!!!!!!!!!!!となる。というかサイコパスに出てくる敵役、みんな演説が下手!!!!!!!!!!!!!
たぶんそういうほころびがないと主人公側に反論の目がないという作劇上の理由なんだろうけど、そのせいでマジで誰にも乗れない。そして反論をされないタイプは難解な引用を執拗にしたり比喩表現をすることでそもそも会話をする気がない(視聴者に突っ込まれてものらりくらりしやすい話術になっている)ので、ず、ズルい!
ついでにSF部分や敵や味方やシビュラの論法について途中まで真面目に考えてたけど、ツッコミどころやガバガバなところが多いように感じて「これ私が真剣に考えてもあんまり作品側から響きが帰ってこない奴!」と判断して考えることをやめた。たぶん私にとってはどのキャラが死んだ誰が生き残ったを喜ぶのが丁度いいラインの作品なんだと思う。わからん、考察などを読めば深まるのかもしれない。しかし私はちゃんとした考察以外を読むのが本当に嫌なので、調べる作業に苦痛が伴うためやりたくない。そしてサイコパスはちゃんとしていない考察がたくさん出てくるジャンルだと思うので本当にやりたくない。
まぁ「どういう気持ちで見ればいいのかわかりやすい」というのはエンタメ作品の鉄板だと私が思っているだけで必須ではないし、わかりにくさがエンタメ要素になる作品もあることは理解しているし私はそういう作品も好きなんだけど、サイコパスってそういう深く考えるための耐久度はそんなに持ち合わせていないような気がする。少なくともサイコパスにそういう要素を見出す技能が私にはない。だから私はサイコパスというアニメをどう見ればいいのかわからなかった。
不思議だ……。

■キャラクター
最初の方は常守さんと狡噛さんの会話が可愛かったし、常守さんの成長部分があって良かった。序盤滅茶苦茶心を開いてくる狡噛さんの件に不自然さはあったけど、まぁそこは狡噛さんの人の良さと受け取ります。
ただ後半に登場人物が減っていけば行くほどキャラクターが全体的に舞台装置化してて不思議でしたね……。
常守さんはマジで探偵役になっていて、最初の人間らしい常守さんは一体……!?という快進撃を繰り広げ始めていて面白かった。まぁ今まで話が混とんとして中、一気に回答を導き出す言動をしてくれると快感が勝つので常守さんの舞台装置化は悲しくもあるが進行速度は上がって嬉しかったですね。あと狡噛さんのようになるという文脈が乗るのも好き。まぁその同一人物化現象は一体どういう文脈で用いられるのかよくわからなくなるので、今思うとなんなんだ……となるが……。
カガリ君が死ぬことに関してはシビュラの仲間切りをするような無慈悲さを表現するだったのかな。彼についての人となり全く明かされずに終わったのでびっくりした。5歳の頃から犯罪者の件は一体……。なんか声優が石田彰だから裏切ると言われていそうなキャラだったけど裏切らせず殺しましたー!みたいな手つきを邪推しちゃうけどさすがにこれは私の性格が悪いです。終わり。
クニヅカさんは前述のとおり、なんか頼りになるお姉さん属性と過去話の不安定さからもうキャラクター性はあんまり受け取ることができなかった。優秀な公安の一人。はい。
お父さんは途中までは老獪なおっさんかつ宜野座さんと狡噛さんと昔から知り合いなのかな?二人の父親みたいな目線や話しぶりだな……って思っていたけどお父さんはお父さんであることが分かった時点で行く先が決まったし案の定だったので、脚本の作りが滅茶苦茶わかりやすい。
なんかハードボイルドの権化みたいなおっさんだな……って思ったら本人の口から「男のロマンなんだ」って言い始めてウケた。「私ってサバサバしてるから」の男版だよ「男のロマンなんだ(周りの話をガン無視して自分の信念と職務を貫き何も言ってこないからと周りに迷惑をかけるふるまいをする)」
ただ左腕義手になった理由について説明回があるのかな?って思っていたら全くなかったので笑いました。全身サイボーグの人が出てきた辺りで、義手の説明要因として喋るのかと思っていたけどそれもなかった。まぁみんな自然に義手義足を使っている世界なので、そういうことを言及するのさえ野暮ですよという設定なのかもしれない。
狡噛とマキシマについては1話の時点から「何?」と思っていたけど22話まで見てもその関係性がまったく深められず「何?」から一切更新されていなかったので笑った。
1話の常守さんが狡噛とマキシマを魂の一対みたいな感じに語ってきたので何?ってなった。最終話でお互いに「自分/マキシマを殺すのは君/俺以外いない」と言い始めたけどなんで言い始めたのか全くわからなかった。
ただ私は江戸川乱歩の明智と怪人二十面相、ホームズとモリアーティの「探偵と犯罪者は最大の理解者であり共犯者であり魂の一対」理論を滅茶苦茶浴びているのでやりたいことはなんとなくわかった。やりたいことが先行してなんでそうなるのかは「監督か脚本家がやりたいからです!!!!!!!!!!!!!!!」以上のものは受け取れなかったけど、その熱意は受け取ったよ。
趣味も引用癖も白と黒の対比も、「この二人は絶対に対なんです!!!!!!!!!!!!!!!」って言っていて、「そうだね……」と言うことしか出来ない。そうなんだ……。
そういうのもあってすごい人間関係が構造的に感じる。ただ全体の構造が舞台装置的かつそれによってキャラクター性が置いていかれている気がするので私好みではない。
新総集編にはそこら辺の補完情報が追加されているらしいので見ないといけない。観ない限り私は狡噛さんがイマジナリーマキシマを召喚するたびに「なんで!?!?」って笑っちゃうのをやめられない。

■宜野座
以下ずっと宜野座って可愛いよね♡の話が続きます。これはただの劣情の記録です。私の社会に滅茶苦茶にされる男性という癖が発揮されている最悪の項目なので場合によっては読み飛ばしてください。
初登場の時点だと「『OJT先のカスの先輩』役職だけど、アニメなどのキャラクターコンテンツだったらどうせ常守さんにひっかきまわされて『どういうことだ常守!』ってなるタイプだろうな……」だったんだけど、ずっとそうで笑った。こんなわかりやすい男がいたのか……。
なんなら常守さんの意見に反対した末に間違った方の選択肢を選んだ未来を視聴者に解説するためのお兄さんになっていて面白かった。特に2話のアバター世界で常守さんと一緒にワールド世界に行ったのに置いていかれていた時点で「この人面白い人だ~~♡」ってなって可愛かった。
開始からずっとピリピリしているのに周りの同僚たち(狡噛とお父さん)は生暖かい目で宜野座を見ているので「言動はカスなのに根が良い奴であることが周囲の人間の振る舞いから決定される」という謎の現象が起きていた。男のロマンホモソ社会生息静物たちとその人々から守護らねばと思われている男、本当に可愛いし構造が最悪で良い。それはそれとして宜野座は常守さん対しての高圧的な態度は謝った方がいいし、周りの人も真面目に諌めてほしい。
狡噛やお父さんからの呼ばれ方がいっぱいあってずっと「仲仔じゃん……」って言ってました。ギノ・ギノザ・ノブチカ……。公私によって呼び方を変えるのはねぇ、仲良しだからねぇ……。
途中から局長と1課の中間管理職的立ち位置で虐められ始めたのは本当に可愛くて良くなかった。私は中間管理職的立場でもまれて真面目故すべてこなそうとして消耗してしまう責任感と向いていないのにそういう役職に就けられてしまう程度の器用貧乏能力の人がゴリゴリメンタルを削られていく様が本当に好きで仕方ないので、該当のシーンの時点でほほほほほとずっと笑っていました。可愛すぎる……。その上局長からは人事が向いてないことも数値がメリメリ減っていることも把握されている……可愛すぎる……。
視聴者に宜野座のサイコパスが上昇していることが開示された時点でテンション爆上がりしたし、父親にコンプレックスがあるのに父親への相談を提案された時点でわははははと言っていたんですが、もう自分の父親が部下だと分かった時点で「お父さんは事件の最中に宜野座を守って死ぬ」「宜野座はその結果左手を失いお父さんの義手を移植する」「宜野座の眼鏡は可愛い顔か父親似の顔を隠すために掛けている」ということですよね!?!??!?!と叫びました。こういう生きるのが下手な男は、コンプレックスを抱いている相手を身近におきつついくらでも心を開く機会があったのにその人に素直になれなかった過去とそれを絶対に忘れてはいけない楔を打ち込むのが一番かわいいんですよ。ついでに私の予想だと「お父さんは宜野座を守るために身を挺してドミネーターを被弾して死亡。宜野座の目の前には血だまりと義手だけが残る。宜野座はその義手を自分に移植する」という流れでした。会話させない・自分が守ってきた公安・シビュラによって父親が殺される方が宜野座さんは可愛いと思ったからです!
というかカウンセラーには「父親には相談できない」って言っていたのに、ちゃんとお父さんに相談しているところとか本当に君は真面目だよね……やわこいね……。さらに自分のことを要領が悪いと自覚しているところとか本当に可愛いよ……。
自分の部下に潜在犯になってしまった父親と親友がいる真面目で自己評価が引くくて責任感の強い男、可愛すぎる。こんなの、こんなのいくらでも可愛く出来ちゃう……。
最終回で世話していた後輩に自分を置いていった親友の姿を見る+最後親友が連絡をよこしたのは自分ではなくその後輩+父親と親友に同時に置いていかれるという要素だけ並べると本当に可愛くて良い。作中描写としては父親と親友に置いていかれたところがメインなんだけど、個人的にはこの連打が美しいなと思います。後日ずっと引きずりそうで。
ここからどうやって宜野座さんがメタメタになるんだろうってワクワクしていたのに最終回で突然2か月後になり成長後宜野座さんになっていて私は悲しかったです。
私が見たかったのはその2か月間なんだ…………。その二か月がトロなんだよ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私はキャラクターの前向きな変化はエンタメとして必要だと思っている派閥だけど、その成長の過程を描いてもらえないとキャラ変となんも変わらんとも思っているので負荷を与えて2か月待つと変化します!!!その二か月後の様子はこちらです!!!!!!!!って言われても誰!?!??!?!となるので宜野座に関しては「誰!?!??!?!」となりました。
それも眼鏡をやめて前髪も切っているし義手になって滅茶苦茶前向きになっているので、もう……それは別のキャラじゃん……となって面白かったです。
キャラクターの成長をデザイン的にわかりやすくするのは技術としてあるのは了解しているけど、その結果眼鏡と長い前髪っていう宜野座さんのキャラクター設定が無くなるとそれはデザインに関して言えばモブキャラへの降格では……?デザインって難しいな……。
SSから宜野座さんが髪の毛結びだしたのを見て「キャラクター視認性が悪いからポニーテールを追加した……」となって面白かったです。
サイコパス、なんとなくキャラクターで話を進めるアニメのわりにキャラクターを見せるのが上手じゃない気がするんだけどそうでもない?そうでもないんですか??

にしてもこういう最悪社会手つきに関して、エンタメとしてすごい無自覚に無邪気に提供している可能性が高い作品であることもまた留意しないといけない気がするサイコパス。
官僚や主人公に女性を据えたり女性のカップルを置くことでバランスを取ってるんですよ強い女ですよ!とやりつつヒステリックやら酷い目に合う被害者文脈やらを女性に強くのせる手つきなどを感じるので、この作品で宜野座を可愛い~っていうのが趣味が大変悪いし厳しい。悪意を持っていることを確信させて、私を安心して悪趣味人間にさせてほしい。
ここまで

感想

ときめきメモリアル Girl's Side 20周年記念展 ようこそ!はばたき市へ 』行ってきた!
うぉぉぉときメモGS!ありがとう!ありがとう!

以下感想。

■総括
楽しかった~。
特に新規情報とかはないけど、ときメモGSのためのイベントというだけで十分楽しかったので満足です。

■展示
①歴代の初回限定グッズ
入り口に並べられている時点でテンションが上がっちゃった。初めて実物みた。羽ケ崎学園の学生証って白かったんだね~!速攻で汚しそう。
でもGS3のPSPプレミアム版のミニフィギュアとかなかったな。まぁ全部並べているという訳じゃないと思う。
②キャラクターの下駄箱再現
学校に合わせて下駄箱の形が違ってよい。
古森君の靴が滅茶苦茶綺麗だったのを見て「学校来てないから綺麗だね……」って思いました。でも琉夏ちゃんの上履きの踵が潰れていないのはどういうことなんですか!?!?
学校の室内履きが運動靴ではなくちゃんと上履きだったので、彼らが全員これを履いていたのか……と思うと面白い。どんな台詞を言っていてもこのキャラクターが扶養に入っているんだなと思うと面白くなるのと同系統の感慨。
③大接近モード再現
大画面で大接近モードが見れる部屋。キャラクターがランダムで登場。一言台詞を残してからスライドして去っていく。
キャラクターによって歩く速度が違うんだけど、すごいゆっくり歩いている本田君を爆速で追い越していく鈴鹿君とかが見ていて面白かった。キャラクターごとに台詞が一つだけ設定されているようなので、それを聞くのも楽しかった。
参加者の人たち全員、新しいキャラクターが出てくるたびにそのキャラクターの名前を呼ぶという空間になっていたのは異様だったけど楽しいね!知っているキャラクターが出てきたら名前呼びたいもんね!
④フォークダンス再現
3台くらいの立てながらのモニターの前にボタンが置いてあった、ボタンを押すとランダムで体育着のキャラクターが出てきて(たぶん)好感度好きの時の台詞を言ってくれる。
その中にナンパ男がいたので「もしかしてフォークダンスにいなかったキャラも出てくるんですか!?」と思ったけどそんなことはなかった。なぜナンパ男はいたんですか!?
はばたき学園の体育着、最初は「HABATAKI」って書いてあったんだね。体育着新しくなって良かったねと思いました。
そしていろんなキャラクターがランダムで出てくると、主人公への好感度だだもれのキャラクターって可愛いよね……日比谷君のことですが……。

■雑記
好きなキャラクターはGS1は鈴鹿和馬と天童任、GS2は真咲先輩と古森君、GS3は琉夏ちゃんと設楽先輩、GS4は誰だろうね……という感じです。
一番長々と話せるのが真咲先輩なので写真撮る奴は真咲先輩と撮りました。花持ってるポーズが若干ハートポーズな気がしなくもない!そうかも!?
ブロマイドは1時間程度並ぶと聞いていたんですが、時間帯のうちの早い順番が当たっていたおかげかそんなに混んでいなかったです。後半の方は人が増えたようなのでタイミングがよかった気がします。
入場特典のブロマイドも最初は真咲先輩を貰う予定だったんだけど、並んでいる途中に「でもチェキを貰うなら琉夏ちゃんだよな……ハートポーズ決めててかわい子ぶってるしな……」と思って琉夏ちゃんを貰いました。私はかわい子ぶってくれる人間が大好きなので……。
特に琉夏ちゃんのかわい子ぶりに関しては、強がりとかかわい子ぶりとかみたいな言及が本編内であまりないのもあって滅茶苦茶好き。
グッズ買った時の特典ブロマイドでさっきの好きなキャラクター全員集まったので運が良かったです。すげ~!
なんにせよときメモGSの世界観が好きだな~と思ったので、こういうのが発端で新作に繋がってくれるといいな~。
ここまで

感想

#eiga
『善き人のためのソナタ』見た!
Twitterで知らない人がおすすめしていたのと配信日が昨日までなので見た!

以下ネタバレ感想

■総括
良い映画だね~
それはそれとして人の生活を覗き観てそこに感動を抱く構造自体には『こづかい万歳』の駅を歩く人を観察して映画として消費する人とか江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』とか思い出す人間なので、最初の方はノれる自分と冷静になる自分がいて大変複雑な気持ちになりました!
それに監視対象の人が最後まで主人公に声をかけないことで、完全に許すということはしないというライン引きがされているのかなと思うので良い。
善き人のためのソナタを買う主人公が「私のための本だ」っていうシーンが綺麗だ……。

■概要
東ベルリンのシュタージュである冷酷無比な主人公は、反逆の可能性がある作家のドライマンとその恋人の舞台役者クリスタを盗聴することになった。
自分の上司に役者の職を奪う脅迫を受けるクリスタと主人公の恋愛関係や、ドライマンの読む本、ピアノの演奏を聞くうちに、主人公はドライマンとクリスタに惹かれていく。
ドライマンが反逆者のグループに所属してしまうが、2人に肩入れをした主人公は二人がシュタージュに疑われるたびに全ての証拠を処分していく。
最終的に上司の反感を買ったクリスタがシュタージュに捕まり、主人公はドライマンが反逆者である証拠を尋問するように命令される。
主人公はクリスタから証拠の場所を引き出し、主人公は逮捕されそうになるがその証拠は主人公によって処分されていた。
それをしらないクリスタは道路に飛び出て自殺した。
ベルリンの壁崩壊後、ドライマンは自分の身を救ったのが主人公であったことを知る。二人は最後まで出会わないが、ドライマンは『善き人のためのソナタ』という本の序文に主人公の名前を記載して出版した。
主人公が『善き人のためのソナタ』を購入して終幕

■人間ドラマ
人間の日常を覗き観て消費するの楽しいよな~~~!これは最悪感想。
本筋としては、敵対したり支配下においている人間のことを生きている人間だと思っていなかった主人公が、リアルリアリティショーを見たことでその人々を生きる人間として愛してしまったという流れだと思う。どうやっても最悪な言葉選びにしかできないの?
いえ、人を人と思っていなかった人間が、人間同士の熱い交流や芸術を通して心を呼び覚ました話です。
面白いのは主人公が関わるのはドライマンの恋人のクリスタだけで、主人公に直接会ったことはないということですかね。
ドライマンと話をしたことはないが、彼の人生や人となり、読む本や作った劇、彼の奏でる音楽を知ったことでドライマンに惹かれる。
いや……プライバシーの侵害……。
でもこの作品は、結局ドライマンは最後まで主人公に声をかけることもないしお礼も言われないし貧しい生活を送ることになっているという線を保っているので良い。
そもそも題材自体が社会風刺として重めの話題なので、これくらいの塩梅で良いのだろうなと思う。
というか最後のドライマンが自力で主人公までたどり付くフェーズと、主人公の「私のための本だ」という台詞のおかげでかなり爽やかな後味になっているというのは感じる。

なんか久しぶりに感想を書いたので書き方を忘れた。良い映画だったんだよ!?!??!?!??!?!?!
ここまで

感想

#eiga
ゴースト・キラーズ 血塗られた少女の謎 』見た!
Twitterで知らない人がおすすめしていたので配信で見た。

以下ネタバレ感想

■総括
何も考えなくていい非倫理的悪ふざけ映画を何も考えずに見るのは楽しいな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
既存のホラー作品のテンプレを擦る部分が多いのでいくらかホラーを見てからの方が楽しいと思う。
それはそれとして冷笑的な笑いが多く、そこらへんはあんまり好みじゃない。
滅茶苦茶汚いので食べ物を食べながら見ていたのは後悔しました。

■概要
幽霊退治のやらせYoutuberグループ「ゴースト・キラーズ」の四人組は資金繰りに困っているところ、ある学校の呪いを解く仕事を依頼される。
今回も適当なやらせ映像を作る気だったが、夜の学校に閉じ込められた上、霊感のある仲間が頭を爆破されて死亡したり自分が殺されかけりしたことでこれは本物の幽霊だということを確信する。
幽霊は無機物有機物に憑依し執拗に主人公たちを殺そうとしてくるが、グループ内のいじめられっ子がホラー作品で見たことのある封印の儀式を行ったところ封印に成功する。
生き残ったゴースト・キラーズは一時期幽霊退治成功者として有名になるが、施設内で死んだ人間を殺したとして摘発されて終幕。

■幽霊
幽霊がすごい元気に人を殺すのでスピード感があって大変良い。殺すときに意味が分からないくらい血でべたべたになるのとか、憑依するものが人間だけじゃなくてホルマリン漬けの胎児とかうんことかで意味が分からないので何も考えなくていいです。
ホラー映画あるあるの「少女の霊は虐められていた悲しさから人を殺していたのです!」を露骨に馬鹿にするラインで、基本構造は冷笑でしたね!
幽霊が自己申告してきた悲しい過去、信ぴょう性0だよなぁ!?!?という話なのでそこは大好き。第三者からの証拠がないと、自分が被害者面の語りは信用してはいけません!
それはそれとして個人的に過去に悲しい過去があろうとも人殺しは人殺しただろ派閥ではある。

■キャラクター
全員ろくでもないし、ホラーゲームやったことない人の挙動ばっかりするので見ていて面白かったです。
オタクキャラクターが最後まで一切顧みられないのは珍しい。
全員ろくでもないので全員ろくでもない目に遭います。そうだね……。
ただ霊感のある仲間だけはもうちょっとなんとかならんかった!?!?グループ内でも嫌なタイプのイジリを受けていたせいで割と一方的に嫌な目に合っていたよ。
本人的にはマジで霊力があるのでああいうことしかやってられないタイプなのか、思い込んでるタイプなのかわかりかねるし、そういうことをやりつつこれってコンプラ違反?笑なノリは好きではない。
ここまで

感想

#eiga
パラノーマル・アクティビティ 』見た!
見てた実況動画で言及されているので配信で見た。

以下ネタバレ感想。

■総括
夜に配信で見るとちょうどいいし、夜見て部屋うろつくの若干怖くなって良い作品だった!
モキュメンタリーとしてよくできている~。

■概要
女性が幼少期からポルターガイストやラップ音に悩まされている原因を調べるために、恋人である男性は部屋に監視カメラを仕掛ける。
最初は女性を馬鹿にしていた男性であったが、カメラに映る部屋の様子がどんどんとおかしくなっていく。
原因は幽霊でなく悪魔であり、専門家に頼まないと解決できないと霊媒師に言われた2人だったが、男性は自力で問題を解決しようと悪魔との交信を試みる。
悪魔との交信によって得た在る女の子の名前を調べたところ、年代こそ違えど女性と同じ経験をした悪魔憑きであることが分かる。
悪魔が本物だと男性が本格的に慌てだしたところで、悪魔の憑依が完了したのか様子のおかしくなった女性によって男性が殺害・女性は行方不明になり終幕。

■彼氏
ホラー映画あるある、余計なことしかしないへらへらした彼氏!!!!!!!!!!!!!!!!!!
彼女がやめろって言っているのに撮影をやめない!せっかく来てくれた霊媒師に失礼な態度をとる!役に立たないのに高圧的!お前を守るって言うけど最後死ぬ!
様式美ですね。美しいね。
ただ悪魔憑きの話だと、彼氏にそういう性質が0だったとは言わないけど悪魔のせいでその性質が助長されている可能性もあるので面白い。
彼女がマジ切れしているのにカメラを止めない根性がすごすぎる。カメラを止めるな!

■定点カメラ
定点カメラだからこそのジャンプスケアが面白かった。来ると分かっているけどびっくりしちゃうね……。
あと彼女が変な方向にぶっ飛んでいく奴はどうやって撮影したのかわからなくてよかった。
最後の彼氏がぶっ飛んでくる奴も良い。
ここまで

感想

#eiga
プラットフォーム 』見た!
以前勧められたので配信で見た。

以下ネタバレ感想。

■総括
久しぶりに気分が落ち込む良い映画だなと思いました。
それはそれとして食べ物を粗末にしたり切迫状態の非倫理的な言動だったり犬が死んだり、私はこういう物を見るとテンションが下がるんだな~というのが分かって面白かったです。

■概要
主人公は部屋の中心に穴が開いた部屋に知らない人間と2人1組で閉じ込められている。
この建物は一日に一度上の階から穴を通じて食べ物が乗った机が降りてくるが、すべての階層の人間が一つの机の食材を取り合うため下の階層に行けば行くほど机の上に残る食材は減り、状態は汚くなっていく。
階層は定期的に入れ替わることになっており、100層より下になると食材が一切手に入らないため、一緒に居る人間を食べることで生きながらえる者も出てくる。
主人公は一緒に居る人間を入れ替えながら、最終的にこの施設で最下層の人間にまで食べ物をいきわたらせようと決断する。
机に乗って下の階層に行くまで机の食材を守り抜こうとするが、道中この建物の管理者に抗議の意として一切手を付けられていない料理を上の階に返すことを思いつく。
死傷を負いながら料理を配り切りパンナコッタを守った主人公だったが、最下層近くに子どもが一人いるのを見つけパンナコッタを渡してしまう。
最下層まで来た主人公は、本来ならこの建物にいるはずのない子どもを送り返すことで、管理者になにかのメッセージを送れると信じ何もない最下層に1人残り終幕。

■犬が死ぬ
悲しい

■落ち込むところ
・食べ物を使って下の階層の人間に鬱憤を晴らそうとする人間が多いこと
・食べ物を踏む人がいること
・犬が死ぬところ
極限状態に置いて上の人から虐げられた経験から、自分より目下の人間に嫌がらせをすることで鬱憤を晴らす人が多いというのをずっと描かれるのでひたすらに悲しくなるね~。
作中で人に向けて話し合いや許しの気持ちを持つよう提案する人や宗教によって理性ある姿勢を求める人がいるんだけど、主人公は序盤それに看過されてある程度まで実践するんだけど速攻で挫折するのがまぁ……そうだよね……となる。
ただ宗教での理性的な姿勢を提案してきた人も「一回は話し合いをして言うこと聞かなかったら殴っていいと思うよ!」って寛容だったので、最低限こちらの寛容さは見せましたよ!という大義名分を獲得する姿勢滅茶苦茶わかる~!ってなりました。
私も基本的には話しあえよ!という人間なんだけど、それは社会に所属する生物で自分がい続けるため・相手と殴り合いになる前に自分は最低限の努力をしたのでこちらに非はないですと主張するためなので、こういう極限状態でそれを求めるのは利点があんまりないので酷だなと思います(カス
ただ下の人間に嫌がらせをするために机ぐちゃぐちゃにする奴らは元気だな……と思います。
下の人間に興味がない、くらいならわかるけど下の人間虐めるというのは教室内でカースト作って虐めするのとおんなじ感じなのかな。
やることがない状態だとしたの人間に嫌がらせをするのが楽しみになったりするのかな。
こういう思考実験的な作品を見ると、自分は何するんだろうなとなって悲しくなるね。

■社会構造
あんまり詳しくないけど格差社会の話なんだろうなと思う。
上の人たちは好きな物をいくらでも食べられるし、下の層への嫌がらせも出来るし自分の状況が悪いのは自分より上の層の奴らのせいだし、下の層の奴らは自分より下であるのでいくらでも虐げていいという姿勢が社会の縮図として提示されているのか。
今回嫌がらせする人間ばっかり映っているけど、多分嫌がらせはしないけど自分が満足するだけたくさん食べて下の人に残さないようにする人はいるだろうからむしろそっちの方が私は分かるな……。
最下層まで行った人間が初めて何かを見つけて、世界に何かしら訴えかけることが出来るというのがオチなのかと思うけど、割と最後はぼんやり終わったのでちょっとわからねぇ。

■ドン・キホーテ
主人公がドン・キホーテを建物に持ち込んでいたのは、途中で幻覚を見始める件で空想と現実の境界崩しやるためなのと、暴力よりも知性や理性を上とするためなのかな~。
全体的に示唆的+社会風刺な側面が強いけど私に知識がないため難しいぜ!

ここまで

感想

#eiga
左様なら今晩は 』見た!
恋愛映画年間なんだ~と言ったら、これは見やすいのではと言われたので配信で見た!

以下ネタバレ感想

■総括
登場人物が須らく気持ち悪くてすごかったです。
多分なんでもかんでもなぁなぁに生きていた主人公が幽霊と恋をすることで成長するボーイミーツガールなんだろうな……。
両方とも社会人だけど、やっている内容をそのまま高校生にスライドしても大体成立すると思います。
いやでもこのぼんやりなぁなぁとしている優男感を強調するために社会人設定は必要なのかもしれない。わからない。

■概要
破局が原因で彼女との同棲を解消した主人公だったが、霊感の強い彼女がいなくなったことで部屋に憑りついていた地縛霊が見えるようになってしまう。
最初は幽霊の存在に困惑する主人公だったが、次第に二人は惹かれ合うようになる。
しかし、主人公の同僚が紹介してきた霊媒師によって、幽霊のせいで主人公の生気が抜かれ近いうちに死ぬ可能性があることが二人に各々伝えられる。
自分が死ぬことよりも幽霊と過ごすことを優先する主人公だったが、幽霊は主人公との初めての屋外デートを最後に部屋からいなくなってしまう。
数年後、成長した主人公は最後のデートで行くことの出来なかった映画館を訪れるが、そこで主人公の近くの席に座った女子高生が地縛霊だった幽霊の転生した姿であることを示唆して終幕。

■主人公
最後まで主人公が自己中心的な思考回路のままだったので、私はこの映画を一体どういう物として受け取ればいいのかわからなくて困惑しています。
ボーイミーツガールというには、最後に幽霊がいなくなった時に「なんで自分が死ぬ可能性を彼女につたえたんだ!俺はあいつといられるなら死んでも良かったのに!」と霊媒師の人にぶちぎれた結果「お前はそれでいいかもしれないけど彼女がそれでいいわけないだろちょっとは相手の気持ち考えろ」って怒られるシーンが入っている+冒頭で主人公が恋人に振られる原因も相手の気持ちを何も考えていないことが原因なんで、映画を通して主人公の性質があんまり変化してない。
まぁ別に主人公の成長がなきゃいけない訳じゃないとは思うんですが、それはそれとしてこの映画に関してはその成長しなさをどういう演出効果として狙っているのか全然わからない。
もしかして何事にも必死になれなかった主人公が、最後には必死に幽霊を探す姿勢を見せたこと自体を成長としているのかな……。
あと主人公が全体的に嫌な男かつ自分のことをかっこいいと思っていそうな男になっていて私向けじゃ無さすぎて辛かったです!
初対面の時点から相手に高圧的な態度を取るのはまぁ、相手が異分子かつ家賃も払っていない異形ということでまぁ、まぁ差し引きますけど。(いやでも主人公の高圧的な態度を取っている理由が自分に害をなさない見下してもいい存在だからっぽいんだよな……。嫌だな……)
仲良くなった結果二人称にお前を採用してくるとか、あだ名をつけるときに「犬みたいで呼びやすいから」で照れ隠しにふざけた名前つけたりとか、無許可で頭撫でてきたりとか、幽霊が部屋から出られないことを理解しているのに部屋に同僚を連れ込んで相手がモーション掛けてくるまましけ込もうとするとかの相手に丸投げするわりに上から目線の行動基準が私に合わなさ過ぎて見ていてつらかったです。
途中に挟まるギャグも雰囲気と採用タイミングが肌に合わなくて、全力で私向けじゃないぜ!と思って面白かったです。
もしかしたらあれらはギャグというよりラブコントみたいなものなのかもしれない。ラブコントを名乗るには男が中途半端に理性がなく中途半端に理性があるせいで飲み込むには私は喉が滅茶苦茶イガイガするんですが……。バカップルやりたいなら素直にバカになって私の頭を破壊して欲しい。
最後は悲恋に若干ハッピーエンドをにじませる感じなのでどの層向けなんだろう。

特にキモイ主人公の言動は幽霊が初めて登場した時の「ノーブラ?」です!
主人公以外だと幽霊が出ることを相談しに行ったときに大家さんが言う「若い女性と一緒に住んでると思えば生活に潤いが出るでしょ」です。

■幽霊
恋愛経験がなくて俺にしか見えなくてちょっと生意気だけど俺のことが好きで俺みたいな人と恋愛がしてみたかった、体のシルエットがくっきりわかるタイプの白いワンピースを着たノーブラの女。願望器?
幽霊設定、無理やり主人公と同じ空間で過ごすのと最後に消える理由付けにはなっているけど、後半主人公からも幽霊からも触れるし最後にはほかの人間からも見えるようになっていたのでウケちゃった。
「こんなのもう生きてるようなもんじゃん……!」って切ない文脈で主人公言ってたけどさすがに第三者からの認識入ったらその扱いで良いと思うよ。切なくもなんもないよ。
なんか生気吸われている設定もあったけど作中で主人公がダルそうにしている描写がまったくなく実害が主人公の心霊写真が黒ずむくらいしかないのも面白かった。
にしても主人公は「君のことが知りたいんだ!」って言ったわりに全く彼女の生い立ちとか死んだ背景とかを調べている様子をこちらに開示しないまま数年後……で墓参りに行ってしまったので、私幽霊のこと何にも知らないまま映画が終わった……。
途中まで生霊なのかな~って思っていたけど本当に死んでいたっぽく、大家さんに聞きに行く前に大島てるで調べろよと思いましたし、この主人公なら調べてないんだろうなという逆信頼が築けていて面白かったです。
ここまで

感想

#hon
ドン・キホーテの消息 』読んだ!
神保町ブックフリマ で面白そうだったから買った。
探偵とドン・キホーテの組み合わせだったのでメタフィクション入ってそうで面白そうだった。

以下ネタバレ感想

■総括
哲学的SFだ!全然わからねぇ!
物語として語り手によって語られることは現実か空想か曖昧である(それは物語外の現実世界でも同様である)というのと
物語は語り手と読み手がいることで初めて成立するというメタフィクションをやっているような気がしなくもない!でも基本的には分からない。

■概要
ペット探し専門の探偵である主人公のもとに、裏社会を取り仕切っていたあるが痴呆になってしまった老人を探してほしいという依頼が舞い込む。
捜査していく中で、脱走した当時に老人が自身のことをドン・キホーテだと思い込んでいたらしき証言と証拠を見つけ、世の中では「ドン・キホーテの第四の遍歴」という街頭演劇に扮して劇場型犯罪が多発していることを知る。
それと並行して、400年の時を超えて復活したドン・キホーテはサンチョパンサの「自分を島の王様にするいった約束を果たしてほしい」という願いを受けて旅を始める。
探偵の一人称の語りでもう一人の語り手のドン・キホーテの冒険が現実に存在するテキストであることがわかる。
段々と探偵の語りは崩壊していき、ドン・キホーテは理性を取り戻しながら民衆を世界の崩壊へと導き、2人の語る世界は一つになる。
最終章では何者かわからない「わたし」が読み手である「あなた」がいたから最後の世界までたどり着くことが出来たと語り終幕。

■探偵とドン・キホーテ
探偵とドン・キホーテの組み合わせ、良いよね……。事実を暴く探偵と、事実は真実の敵であると語ったドン・キホーテの対比だけで満面の笑み。
ドン・キホーテ読んだのすごい前なのであんまり詳細覚えてないけどね!読み直すか……。
その上作中の探偵は、人間の探偵ではなくペットの探偵だから物語中の事件に追い越されることはないという理屈がすごい可愛いよ……。
だから事件の概要を全然解説してくれないので私は困惑したけども、探偵も困惑していたので可愛いねと思いました。完全に語り手としての機能しか期待されていない。この物語自体がただ語ることしか求めていないっぽいので、それで十分なんだと思います。最初から信用ならない語り手かつ信用できない世界を観測する語り手であることを要求されていて大変だなと思いました。
ドン・キホーテの「「わしを狂人とあざ笑うものは、自分の生きる現実ばかりが、ほんとうのことと信じ切っておる。だが現実というものはそんなに単純なものではない。正気と狂気がせめぎ合う場所、それがこの世だ」(p.222 l.8)がサビなんだろうな……。
ドン・キホーテに関しては、途中まで探偵が探している老人の一人称の語りかと思っていたら、老人は当分前に死んでいたこととドン・キホーテの語りが作中創作であることが明かされて宙ぶらりんになり、それからドン・キホーテの方が現実の語りなのではないかと読み手に思わせる手つきが好き。現実と空想の境目なんて存在しないんだよ!
途中サンチョパンサに民衆の愚かさを擦らせるパートが始まって面白かった。それと同じ分量で最終章の読み手肯定が入ってきたのでまぁ良いかと思いました。

■メタフィクション
ドン・キホーテを踏襲するならメタフィクションやるでしょう!と思っていたけど、最後に語り手と読み手の関係で着地したので良かったです。
若干唐突な感じはあるけど、観る人が現実と空想の線引きを行うという話に置いて語り手と読み手の関係は必須というところからここにきているのだろうな~というのはなんとなくわかるので個人的には良い。
「わたしはいまここにいる。あなたが読んでくれたおかげで。わたしはけっして一人ではなかった。長い遍歴の果てに、ようやくそのことに気がつくのでした。いままでどうもありがとう。けれどもここでお別れです。もういないわたしの代わりに、あなたが白い雪原を見る。残されたページの余白をじっと見つめて。ここから次の物語が始まる。」(p.267 l.5)
私は情景描写をそぎ落とした一人称の語りが好きなので、最終章の締め方が案外好き。いや全然わかんないんだけど。
ただ主人公であるわたしと一緒に行く読み手のことをサンチョのような従者と表現されて、作中のサンチョは衆愚とイコールとされていたしその部分が直近にあるのでウケちゃった。いや、私は衆愚なので何も嘘じゃないんですけど!?

■わからないこと
探偵の世界の曖昧になり方がどういうことかわからなかった。
途中で老人の担当医が別のキャラクターの宝探しが趣味という設定を引き継いでいたり、ドン・キホーテの街頭演劇が世間に流行っている件などがわからなかった。
あと女と探偵のセックスのシーンはなんだったのかわかりかねた。性欲の話?わからん。わからないところ、別作品の引用ネタだったりするのかな。
ドン・キホーテのことを世界の人が全然知らないという設定も、この世界とは別の世界ということを教えるための設定だったのかな。別の世界でも驚安のドンキはあるんだ……。
あとドン・キホーテ周りの黙示録の引用部分とかもよくわかんなかったな。途中からいろいろな有名作品のネタを引っ張ってきていたので、物語を空想と同じものと扱って現実か空想かわからないという話に接続させているのかな。
というか今回も黙示録出てきて笑った。最近の私の黙示録率高いな。


■フォント
作中のフォントが探偵の語りとドン・キホーテ語りで綺麗に別れていたのが、途中で段々混ざっていくところも境界線ずらしをしているんだな~と思って面白かったです。フォントで遊べるの良いな。
ゲームでもできそう~と思ったのでメモ。
ここまで

感想

#game
Ori and the Will of the Wisps 』やった!
メトロイドヴァニアがやりたくてだいぶ前にセールで買って積んでいたし、どうやらこれ2作目だな?
Normalでクリア。

以下ネタバレ感想。

■総括
グラフィックは綺麗だったがイライラ棒と追いかけっこって需要あるの???????
多分ゲームとしての出来は良いはずなんですが、終わった後の感想が「やっと終わった……」になる程度にイライラするマップが多かったです!

■概要
森の妖精であるウィスプは友人であり行方不明になった梟を探しにある森を尋ねた。
やっとの思いで見つけ出した梟が死んでしまうが、妖精であるウィスプが力を無くした森の光を5つすべて集めれば、梟を生き返らせることが出来ると分かる。
光を集めていくうちに、その光はウィスプのような森の妖精が森に生命力を与えるための力を与える物だと分かる。
5つすべての光を集めたところで、ウィスプは森を守る樹に変身し、森と梟に生命力を与え、みんな幸せに森で暮らしましたとさ。

■謎解き
ギミックが多い!
というか途中で操作が難しくて大変なルートに行ったとき「難し~!でもこれで実績に絡むアイテム手に入るかな?」って思ったら正規ルートだったみたいなことが3回くらいあった。たまにゲーム内ヒントがまったくない状態で新しいスキルの変わった使い方の理解を要求されるからマジで?となった。

■ゲーム性
ホロウナイトの影響をとても感じるんだけど、ホロウナイトと差別化するための追加要素であるイライラ棒とか追いかけっことかのフラストレーションがたまりまくる……。
全体的に視認性が悪いというか初見殺し箇所が多かったりで、自然とそうなったなら仕方ないけどこれを難易度調整として意図的に設定しているなら製作者の性格が悪いと言わざると言えないマップが多くて!!!!!!!!11ウギィ!!!!1
死んだ後のリポップ位置が序盤だと対処に困る飛行突進する敵の湧きどころ+次の面に進むには一度もミスせずにジャンプで対岸まで行かないといけない場所だったり、迷路とかイライラ棒とか追いかけっことかは長い上に即死ポイントがあるのに中継地点がなかったり、ボスの中間セーブが体力と気力もセーブされるためたまに詰みセーブになったり、死ぬたびに「カスが……!」となりました。
私は割と死に覚えゲーが好きなんだけど、そういうゲームってちゃんと再チャレンジする際のフラストレーション調整がされていたんだな~と思えてよかったです。
あと操作性というか、ホロウナイトとかソルトアンドサンクチュアリとかのせいでダッシュに無敵判定がないのも嫌だ……。他にも着地した部分に主人公が挟まって死んだりとかするのが地味にストレス。死んだときに素直に自分の失敗だと感じにくい死に方をすることがたびたびある。いや私が悪いんですけどね!?!??!?!
でも敵の弾丸をはじくスキルの弾く対象に雑魚敵が入ることがあるのだけはどうにかしてくれ――――!せめて蜘蛛のボス戦でだけは雑魚にフォーカスするのやめてほしかった。蜘蛛の弾丸拾おうとしたときに雑魚にフォーカスが行って弾丸拾えないことが多すぎる。あと弾丸はじき返さないと大きいダメージ与えられない蝙蝠と蜘蛛に関しては逆に弾丸はじき返しのフォーカスを入れてほしい……。かなりの精度で綺麗に返さないと当たらないよ!
ボス戦も長いんだ……。
蜘蛛のボスの暗闇戦で、蜘蛛の吐く炎が発光物判定入らないのも意味わからないし、最後のボスの第三段階の背景が黒と紫の空中戦で敵が飛んでくる方向を示すエフェクトも黒と紫にしたのと画面上の雲の方向から飛んでくる時はオブジェクトの優先順位が雲の方が上なので見えなくなるとか本当に……何……!!!!!!!!!
イライラ棒もノーミス要求操作もマジで嫌いだったのでずっと悪口言えちゃうな……。
ついでにメインシナリオとサブクエスト終わったし、RTA系とかノーダメ系以外の実績集めようかな♪って思ったら、実績に絡むミニゲームでイライラ棒とスピードランのかけ合わせが出て来たのでキレながらやめました。
ここまで

感想

#madamisu
ハムレット殺人事件 』参加した!
知り合いのやっていたマダミスに参加したのでこれも感想を書くぜ!

以下ネタバレ感想。

■総括
私の配役絶対狂人枠じゃん❤って罪被る気満々だったのに、私が守るはずの人があまりにも白だったのでただただ穏当に推理をしてただ犯人を詰めて終わりました。
一応私の役も黒要素はあったんだけど、アリバイがガチガチすぎて死因になった薬物を持ち込んだのに不動の白だったのでマダミスのアリバイ設定って難しいな~と思いました。

■概要
ある弱小劇団になぜか有名俳優が入団したのだが、ハムレットの公演が終わった時点でその有名俳優が胸に剣を刺されて出血した状態で死亡していたことが発覚する。
6人の劇団員は、劇団内で犯人を探し出さない限り警察には連絡しないとして、誰が犯人かを話し合うことにした。
その結果、劇団員①が有名俳優のストーカーだったこと・自分の幼馴染である劇団員②に冷たくした有名俳優を殺すために劇団員③が毒薬を持ち込んでいたこと・有名俳優に片思いしていた劇団員②が有名俳優の死体にナイフを突き刺していたこと・劇団員⑤が有名俳優の弟だったことが発覚する。

■配役
私は幼馴染に片思いしているけど、幼馴染は自分のことを友達としか思っていないので彼女が幸せならそれでいいと思っていたところ、幼馴染が有名俳優に冷たくされたのを見て激昂し毒薬を飲ませようとしたが途中で日和ってやめた上に毒薬を紛失した劇団員③です。ゲームの目標は本物の犯人を指摘することと幼馴染が犯人だった時は守り切ることですやった―――――――――――!!!!!!!!!!!
こんなん絶対狂人じゃん!!!!!!!!!!!って思っていたけど、序盤で有名俳優の死因が薬によるものだということが確定して連鎖的にアリバイが成立して幼馴染が白であることが確定したのでウケました。
私は幼馴染のためにない罪を被る気満々だったのに……。なんなら薬で殺害した可能性も考慮して幼馴染の部屋の持ち物全部押さえていたのに……。
ついでに途中までの私の想像していたシナリオは以下でした。
①幼馴染は有名俳優に邪険にされていたが、有名俳優の具合が悪そうなことに気付き何かの薬(私の配役も同様の薬を貰っている)を渡す
②有名俳優が常飲していた薬と幼馴染が渡した薬の飲み合わせが悪く死亡
③幼馴染は有名俳優を殺したことに気付いていないので、飲み合わせの情報を全員に開示せずに私が毒薬を有名俳優に飲ませたと証言する
幼馴染は自分が相手を殺したことに気付いていない+それに気づいた私が周りに気付かれないように罪を着る流れ、良いな……!!!!!!!!!!!
まぁ違ったのでなんでもなかったんですが!!!!!
本来なら密談を仕掛けるパートがあったんですが、幼馴染白確定したので密談もせずに普通に話し合いに参加していました。わはは。

■犯人
犯人側の目的で、なぜか私の配役に罪をかぶせないようにするが目標になっていたのでなんで!?!?ってなりました。
終わった後犯人側もなんで!?!?!?って言っていたので面白かったです。
シナリオだと、幼馴染黒めの状態で私が狂人ムーブをする想定なので犯人の負荷が高いんですよね~。

■キャラクター
ストーカーとか嫉妬に走る人とか何食わぬ顔で有名俳優の衣装と全く同じ衣装を自作して持ち歩いている有名俳優の親友などキャラが濃すぎて面白かったです。
ストーカー役の人がちゃんと最後まで自分のことをストーカーだと思っていない演技をしていて偉すぎる……!いいね……!
そして幼馴染のHO、私の配役に対して幼馴染としか書いてないし、終わった後に私が「庇いたかったのに……」って言ったら「なんで?」って言ってきて興奮しました。本当に興味がない!!!!!!!!!!!!!!!!♡♡♡
ここまで

感想

#hon
ポピーのためにできること 』読んだ!
なんで買ったんだっけ……覚えてないけど積んでいた。

以下ネタバレ感想。

■総括
メールや手紙しかない状態で事件を推理する奴滅茶苦茶好きなので楽しかった~。
色んな人のメールのやり取りを見ることで相手によって態度が変わるいろいろな側面を見せられているのに、手紙以外の情報がないので書面上のその人の性格しか知ることができない!好きな奴だね~。
そういうゲーム作れそうなので参考にしよ~と思いました。

■概要
2人の大学生は、教授にとある事件の関係者の手紙やメールのやり取りをまとめた事件資料を提供され、事件の概要解説を受けないままどのような事件が起きたのか推理する課題を提出される。
その事件資料はある裕福な家庭の少女が脳腫瘍になったことから始まったクラウドファンディングとその家族の所属する劇団の劇団員たちが送受信したメールや、イベントに関する告知、電話の録音などのメッセージをまとめたものだった。
メッセージを読み進めることで、メールをやり取りする人々の人間関係や性格などを推理していく。
途中で教授から事件の概要の解説を受けつつ、実際の事件で何があったのかについて事件の真相を暴くことに成功する。

■メールしか見れない状況
好きだね~!
メールものあるある、「存在しない登場人物がいる」という欲しいところに欲しい物くれるので喜んじゃった。
加えて、途中から教授が参加して実質読者への挑戦状状態になるので面白かった。
推理部分に関しては、行間を埋める出来事で一番納得する物語を作るという感じが大きいな~と思っていたけど、終盤は割とアリバイの精査を行う手順になっていたので、ミステリーのワイダニットとハウダニットの両面からやってくれるのでどっちも楽しめて良い。
ついでに私は感情を邪推して物語作るのヤバいな……と思っている人間だけど、推理をする2人と教授が法曹関係者で弁護のために調査しているという前提があるのでちょっとマシになるので良かった。
加えて、周りの人からどれだけ邪険にされてもやっほー!から始まる長文のメールを3分おきくらいに送ってくるし私と貴方は親友だよねとしつこく言ってくる上に自分より立場が下のイマジナリーフレンドを作ってメールのやり取りをしているところに加えて、自分から他人の罪を被るために自首した面白いキャラクターがいるのですが、最後の最後に調査をしていた2人に対してそのキャラクターが「あなたたちが私を救ってくれたから、あなたたちに報いたいな❤」でメールを送ってくるようになるというオチでカウンターが入ってるので全部OKしたところが大きい。
完全に第三者として他人のメールを盗みみていた状況から、その矛先が自分に向いた瞬間のうわッという感情。お前も当事者だ。にっこり!

■人間関係
後半に出てくる情報でまたキャラクターへの印象が変わるので、あくまで手紙からの側面しか知りえないというのは前提として、嫌な感じのやり取りがたくさん見れるので面白いです。
誰かの前だと丁寧な文章なのに嫌いな人の前だと一文しか返してくれなかったり、あえて煙に巻く話し方をして相手に誤認させたり、誤情報が変な形で噂話になったり、不の人間関係大盤振る舞いだぜ!
それはそれとして登場人物が多すぎて読むのは大変ですね!キャラクターの名前で背景色変えてほしい。そんなことすると雰囲気が無くなるので自分でやってください!

■翻訳
海外作品だと毎回翻訳について言及するなこの人……。
以前、私は海外作品の冗長な情景描写に苦手意識がある可能性があるということに気付いたのですが、こちらの作品は全文メールによる口語体なので読みやすい読みやすい!
私好みです!そして自分の読みやすい文章が分かって良かった。
日本の作品だと情景描写長くても読めるのに不思議だね。一回表紙隠して翻訳かわからない状態でどうなるのか見て観たいな。思い込みかもしれないし。
ただ海外作品って登場人物が多い+カタカナで私が名前を覚えられないというのが相まって人間関係が把握しにくいというのもあるかも!?
海外作品でもくじの前に登場人物一覧があるの多い気がするんだけど気のせいか?
ここまで

感想

#game
Neo Cab 』感想続き。
親友と主人公について。

私は親友と口論するなら、「あなたのために動いている!だからあなたと他人の会話を盗聴してはいない」という部分に対して、後の会話で音声を聞いていなければ親友が知っているはずがない情報について言及した部分を引っ張り出して反論すると思うんだけどゲーム内でそれが出来ない理由について考えていた。
結論からいうとこのゲームでプレイヤーが操作できるのはあくまでも主人公の思考ではなく感情だからなのかな~などと思いました。

もともと主人公のことを感情優位の思考回路だな~と思っていたので、そういう主人公がいくら冷静になっても相手の矛盾をひけらかす話し方にはならないと思う。これはどっちがいいとか悪いとか言うのではなく、思考の手順が違うよねという話です。
ついでに言うなら、感情論に対して理論で殴っても勝ち負けのルールが違うのでただの殴り合いになってしまってあんまり意味がない気もする。喧嘩ってどっちかがどっちかの勝ち負けのルールにのるか、妥協点を模索する姿勢を両方が見せないと終わらないので……。
お互いに自分の得意分野で戦いたい!と思っているので、最終目標が自分がスッキリすることであるならばそりゃ折衷案の模索なんて道にはいけないのでゲームとして区切りをつけるなら同じ土俵に立って親友のメンタルを折るのが一番綺麗という感じなんだろうな~。感情をコントロールするというテーマのゲームでもあるし……。
私は喧嘩に勝つことよりも同じ土俵に引きずり下ろされた時点で負けた気持ちになるので、その方法だとカタルシス得られにくい人間だったんだと思う。
私の理論絶対視するテンションはインターネットのお気持ちや感想を冷笑する主義に近い部分もあるんだろうなと思うが、それでも私は感情が揺らいだ方が負けみたいなルールに乗りたくない~!!!!お前の感情はお前だけの物なので、感情マウントで勝った方が勝ちとかいう尺度で喋りたくねぇ~!!!!
いやこれ感情冷笑ではなくない!?!?!?むしろ私は感情優位であなたや私の感情を類推/冷笑/勝ち負けの材料にされたりしたりするのが嫌だからぜってぇ理論軸で殴り合いたいんだよ……。
でも1つ理論の誤りがあるから残りの論理も全否定できるはい論破方式も憎んでいるから、もう親友とはさっさと縁を切るか地道に話し合う道を探すしかないんだろうよ……。ギギギ

ついでに冷静になってもロジック選択肢が出てこない主人公のいう「私はいつもあなた(親友)の言うことを聞かされてきた」という部分に関しても、あんまり信用しないようにしている。
冷静になると相手のメンタル折る話し方が出来る人間が語る「この人は被害者だ!」と聞いた側から同情されるような理屈をすっと飲み込むのは危険だと思っているから~。
以前の2人のつきあい方は主人公からしか語られていないので、あなたがそう感じたことは事実かもね~くらいのテンションでいたい~。
はぁ……はぁ……。
親友のことはむかつくけど親友のいう悲しかったという感情自体を否定する権利は私にも主人公にもないんだよ……。
いうまでもなく主人公の傷ついた気持ちを嘘だといっていい権利はないし、なにかを理由にして主人公が傷つけられていい訳もないし。
主人公と親友のどっちも相手を傷つけたことに対する謝罪も後悔も表明されないからこんなにモヤモヤしてるんだろうな……。
あなたたちは自分のために他人の気持ちを蔑ろにした上、それに自覚的ではありません。仮に自覚していたとしても、傷つけられたことを理由にして自分に許していまるように私には見えます。私はそれに同調出来ません!おわり。

私は2人のこと苦手だけど2人ともどこかで幸せになれるといいね……。
ここまで

感想

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