不理解理解

文末にはすべて必ず(※個人の考えです)が付きます

2023年3月4日の投稿3件]

『オズの魔法使い』のロボットは、
心がない冷血漢の側面があるので一人称「私」の敬語口調なのもわかるし、
心が欲しいという欲求と勤勉さから一人称「僕」の口語体なのも分かるし、
殺りく担当で斧振り回すバーサーカーだから一人称が「俺」で口調が粗野になるのも超わかる。
いろいろなロボット。かわいいね。

私が翻訳文ってかなり二次創作的だなって思った原因が、『オズの魔法使い』なんだよな。
『オズの魔法使い』が好きで翻訳者違いで本を集めるのが趣味なんだけど、特にロボットの口調が訳者によって全然違う。
一人称は「俺」「私」「僕」で揺れるし、口調も常体敬体が違うのはもちろん常体でも口語の砕け方が人によって全然違うから、そうなるとキャラクターの印象ってかなり訳者のイメージに引っ張られるなぁというのを感じた。

翻訳本だと読む行為が「作品を読む」をしないまま「翻訳者の解釈を受け取る」に強く引っ張られるので腰が重くなるんだよな。
だから原作の文章を私が読んだ上での『オズの魔法使い』の訳者違い本回収は「作品を読む」は終わった上で「翻訳文の解釈を受け取る」という手順が踏めているので趣味として滅茶苦茶好き。不思議な距離感だ……。

それはそれとして翻訳文の比喩表現が多い奴は読みにくいなと思うので、これは全く別問題の苦手意識。どうにかしたいね~。

#hon
チョコレート・アンダーグラウンド 』読了!
Twitterで名前が出ていたので読んだ。
もともと海外文学の話の流れで出てきていたけど、私も児童書に関しては翻訳されたものでも読んでいた気がする。
多分一文が短くて、比喩が少ないおかげだと思う。本作も読みやすかったです。
ロボット視点の翻訳文が読みやすいのも、比喩や婉曲表現が減って読みやすいからだな……。

以下ネタバレ感想

総括としては、ドキドキワクワク冒険活劇に見えて、滅茶苦茶ちゃんとしたディストピアと革命のお話だったので楽しかったです。

■装丁
装丁が滅茶苦茶可愛い~!表紙が肌色とチョコレート色の二色なのが可愛い。チョコレート銀紙から剥いてるみたい。
邦題の上に原題の『BOOTLEG』が入っているのも嬉しい嬉しい。私は邦題も原題も教えてくれる作品が好き。
遊び紙?みたいなところがでこぼこの紙使っているのも本文に対するワクワク感が高まって嬉しい~!

■シナリオ
チョコレート禁止令、圧制のしかたとそれに対する一般人の姿勢はそのまま現代にスライドできるので身につまされるぜ……。
「ほかの人に投票しなかったから、連中が勝ったの。『悪が栄えるためには、善人がなにもしないでいてくれればそれだけでいい』って言うじゃない。あなたは、まさになにもしなかったのよ」『チョコレート・アンダーグラウンド』P.15 l.3
現代じゃん!!!!!!!!!!!
冒険活劇とは言うが、革命のために大人がしっかりと介入しているし基本一番危ない役割は大人が担っているところが良かった。
加えて、登場する大人が全員いい奴という訳でも悪い奴という訳でもなく、面倒くさいからやらなかった・つい過去の栄光を求めてしまった・お金が手に入ったので調子に乗ってしまったっていうダメなところもそれを巻き返すために必死になるところも人間らしさ爆発していてとても良かったな~。
個人的に子どもより大人の描写の方が好きな気がする。これは私が社会的責任を持つ人間になったからだとは思うんですけど……。
キャラクターのその後の生活を見ても、勧善懲悪という訳ではなく最終的にみんなが良くなる方向に着地しているのも好き。
軽くて爽やかなシナリオ運び、どっかで感じたことあるな~って思っていたけど、『青空のむこう 』の作者さんだったんだね~。
作者あとがきも全力で遊んでいて、こういうのを読むとやはり私は児童書が大好きだな~という気持ちになる。
ここまで

感想

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