不理解理解

文末にはすべて必ず(※個人の考えです)が付きます

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#game
LOOPERS -ルーパーズ- 』やった!
たぶんループ物だったのとセールだったからやったのかな?

以下ネタバレ感想。

■総括
夏のティーン向け小説という感じでした。くどさも癖も控えめでさっと読める~。
根本テーマが仲間を信じて明日に進もう!宝探しは隠す人から見つける人への願いであり、見つける人は隠した人の気持ちを考えるその過程が楽しいんだ!は滅茶苦茶竜騎士07だな……と思いました。いやこういう肯定的なテーマはもっと広がっているけど、竜騎士07がこれを描くとまた来ましたね~と思う。

■概要
高校生の主人公はある日8月1日を繰り返す時の渦という現象に巻き込まれる。
ある程度の期間を過ごせば時の渦から脱出できることが分かっているが、主人公より先に巻き込まれた人間たちは何年もの間8月1日を繰り返したため精神を摩耗していた。
主人公は自身の趣味である宝探しに仲間たちを巻き込むことで全員の気力を取り戻すことに成功し、活動範囲の広さによって時の渦から脱出できる時期の特定に尽力した。
無事時の渦から脱出した主人公たちであったが、8月2日に成功率の低い手術を控えていた仲間の一人が時の渦に残ってしまう。
ループの中で培った宝物探しの経験によって8月1日に残った仲間を取り戻すための手がかりを見つけ出し、残った仲間も無事8月1日を脱出して終幕。

■ループ物
大抵のループ物は何かしらの原因があってそれを解明することでループを打開するというのがテンプレートとしてあるけど、ルーパーズのループ打開は2パターンあって、時期を待つのが1回目の解決方法でループが始まった原因のおまじないを実行するのが2回目の解決方法になっているのが珍しいな~と思いました。
1回目の解決方法が時期を待つということなので、テキスト中で実際ループ内で起きたことは主人公がみんなの気力を回復させて「大事なのは何かを手に入れることではなくその過程である!」というテーマを提示することくらいしか起きていないので、本当にやることのための舞台装置としてのループという気持ちが強い。テーマが明解ともいう。古めの映画の余計なことせずにテーマ一本でやってくれている奴も好きなので、嫌いではない。
ループ物の謎解き部分のカタルシスは低めなので、それを期待すると肩透かしは喰らうかも。謎解き部分もあることにはあるんだけど、最後の部分に勢いでガーっと説明されるので、ループ物にSFとしての面白さを求めていた人間はそんな雑に話をまとめるんですか!?!??と驚いたけども……。
でもまぁループする世界で自分の大切な物は何か?と自己を再確認するのもループ物の鉄板ではあるので、ループ物のSFとしての鉄板を欠いて自己との対話に絞ったというのを良い点と見るか悪い点と見るかは個人の好み~。
そこら辺のやることの取捨選択具合がマジで2時間くらいのジュブナイル青春映画っぽさとなって私の残っている。
にしてもループ世界に巻き込まれて、15年程度で世の中の知識をすべて回収してまったというサイモンは化物なの?

■キャラクター
本当に霊夢と魔理沙がすきなんだね……。暴力ヒロインと見せかけて、友情に接続するの剛腕で笑っちゃった。友情にすれば暴力ヒロインじゃなくなる!なぜならヒロインではないから!それでも普通に暴力キャラは嫌だぜ~。
もうちょっと仲間の描写欲しかったな~と思う。
先に巻き込まれている人間のうちの落ち込んでいる組の人物描写もっとあってもよかった気がするし、サイモン周りもうちょっと掘り下げてほしかった気もする。
せめて明日が来てほしくないと感じた部分の納得感は欲しかったけど、まぁ2時間映画ならこのくらいか……。
関係ないけど、作中で「子どもは親の期待に応えたい生き物だから」という論法が出て来た時、私がそうじゃなかったので子どもだからではなくその人が親の期待に応えたいと思ったからそうやったんだと思うよ……!ってなった。しいて言うなら子どもだから親の期待にこたえたいのではなく、衣食住生殺与奪の権を握っている相手の期待に答えないといけないと思ってしまう状況が子どもと親の間に成立しやすいだけだと思うよ!

■テーマ
テーマは一貫しているので読みやすい!
ライターが竜騎士07なせいでそれはそれとして仲間を信じて明日に進もう!はひぐらしだし、宝探しは隠す人から見つける人への願いであり、見つける人は隠した人の気持ちを考えるその過程が楽しいんだ!はうみねこだな……となってしまった。作家性……。
なんだかんだわかりやすい物が好きなので、仲間の気力を取り戻すための宝探し自体も描写が軽いけど好きなんだよな……。私は明解なキャラクターの感情肯定が好きなので。
動画作成者とイラストレーターが両方とも、人に認められたくて好きな物を書かなくなった方面なのはキャラ被りとは思った。誰かのために何かをすることが喜びのキャラは主人公とキャラ被りになるからなのかな~。
諦めないことが一番大事♪を2時間映画でやるので、主人公は最初から最後まで1度も折れない。
ここまで

感想

#game
SQUARE ENIX AI Tech Preview:『THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』 』やった!
激烈なネタバレの存在は知っていて、すごい昔にプレイしたことはあるけど途中で挫折した記憶がある。
実績解除しきれてないけどとりあえず感想。

以下ネタバレ感想

■総括
推理部分に関しては原作準拠なのであのヒントからヤスに到達するのは無理じゃない!?!?とは思いました!
AIに関してはヤスがなかなか言うことを聞いてくれなくてやっぱり難しいよな!と思いました。フラグ管理はどうやってるんだろう。
それでも入力して遊ぶのは楽しかったです。

■概要
犯人はヤス!

■シナリオ
ミステリーとしては火曜サスペンスみたいな感じなので、突飛な部分があってもまぁ良いよ……と思える。
でもさすがに「104は電話番号案内で、電話番号だけ手元にある状態で京都の市外局番を聞こう!」はさすがにヒントくれよ!現代人わからないよ!確か前回の時ここで詰まった気がする。
あとヤスが文江の兄であることを確定させる要素は何なのよ!?!?
まぁ良いよと思えていないようです。
でも、ファミコンで主人公=ボスでプレイアブルキャラクターをヤスにしておきながら、犯人がヤスっていう構造自体は滅茶苦茶美しいよね~~~!その部分大好き。
にしても「捜査本部いけ」って入れているのに全く別の場所に行くのはなんなんだろうね。

■AIヤス
ヤスが言うことを聞いてくれない時が多々あり、ChatGPTは割と言うこと聞いてくれていたのでそこの落差を感じちゃった~けどファミコンの時はもっと完璧に入力しないといけなかっただろうから、そう考えると昔の人よくインターネットもなしにクリアできたな……。
それはそれとして言うことを聞いてくれない時のヤスがこちらを大変愚かしく見る目をしてくるのでウギィ!となります。
ヤスの顔、もうちょっと可愛いコメディタッチの三枚目くらいにした方が良かったのでは!?そのおかげで見下された目で見られた時のダメージと、言うことを聞いてくれないフラストレーションが強まったよ!
でもそうじゃないと新劇の歌手の人に気に入られないということなのか……?
あとヤスのクール顔のまま新劇に行って悪ふざけみたいな台詞吐いたり、人を殴ったりする挙動怖すぎて笑った。
そして現代で殴るコマンドは、選んだ時点で怒られよう!シナリオに関係ないからね!
ここまで

感想

#game
Neo Cab 』やった!
Twitterでおすすめされていたのでやった。
まだ周回していないけどとりあえず感想。

以下ネタバレ感想

■総括
車という移動する空間で一期一会の出会いをするタクシードライバーとマルチエンドシステムのゲームの相性が滅茶苦茶良い~ので構造として大変良い。
SFな世界観だけど、現代の労働問題や差別などに対する社会風刺の側面が強かった。

■概要
AIの普及によりタクシーのドライバーもAIにとってかわられた未来の世界、今もタクシードライバーを生業にしている主人公は過去に喧嘩別れした親友の声掛けでロス・オジョスという近未来都市に引っ越す事になった。
しかし親友が不穏なメッセージを残したまま行方不明となってしまったため、主人公は宿無しのままタクシードライバーとして働きながら親友の行方を捜すことになる。
客とコミュニケーションをとるうちに、親友が反テクノロジーの組織の幹部であること・テクノロジー会社にスパイとして侵入して機密情報を盗み出していたことが発覚する。
親友は何食わぬ顔で主人公にテクノロジーの社会を転覆させる手伝いをさせてくるが、主人公はそれを受けていつも自分は親友の言うことを聞かされてばかりだと気付き口論に発展する。
会話や感情のコントロールによって、ロス・オジョスの未来を変化させるゲーム。

■プレイヤーの立場
最後までプレイすることで、プレイヤーが選択肢で操作していたのは選択肢だけでなく主人公の感情でもあったのだ!というのが明かされて、作中で悪役として描かれていた存在とイコールになる展開が面白かった。
情報化社会によって個人の情報や感情が記号化され、それらの蓄積に価値が付与されるようになった現代社会に合わせて、こういうゲームが出てきたのだと思うのでそれ自体はめちゃ好き。
あと悪役とイコールにするなら、Feelgridつける前と外した後の主人公の選択肢はプレイヤーから奪ってほしかったな~とは思う。というかそうなってないので、プレイヤーの意思=主人公のまんまの方が正しいのか?と思わなくもない。どうなんだろうね。
プレイヤーがやっていたことに対するフォローアップは全然ないんだけど、個人的にフォローできるもんじゃないな……と思っているのでなくていいです。周回していくとフォローあったりするのかな。敷いて言えば、それらの選択肢が存在したことで主人公がウーナに出会うきっかけになったことくらいか?
プレイヤーが主人公を操作すること自体に対して暴力的だぜ!と思っている人間なので、これでいいんだけどね!むしろ一発きつめのもくれた方が嬉しかったかも!
でもどの人間でも他人のことをコントロールする挙動をしてしまうこともあるよねという均一化の話で、プレイヤーも主人公も親友も似たようなものだよ!と言う着地点だったらこれでいいのか?だから最後の口論でも、主人公は親友にされた挙動をそのままやり返すという、いいのかそれでと思う終わりになったのかな~~。

■UI
特に好きなのがUI~!
テキストノベルにある二人の立ち絵が正面を向いている状態を、タクシーの前方から見た時の構図に当てはめて提示してくるの滅茶苦茶好きですね!
お客さんが乗ってきたときにバックミラーに映るようになっているのも好き。カットインみたい。
基本操作もスマホのアプリを操作する形で提示されるので、スムーズに世界観に浸れるのがすごい良かった~!
ついでにスマホの連絡ツールの入力中表示やそれぞれのキャラクターのbioなど細かいキャラクター表現も好みだった。カワイイね~!

■社会風刺
お金が足りない!とかクソ客が多い!とかのゲーム内フラストレーションがそのまま現実社会の仕事を奪われる労働者層の辛さにスライドされている形なので割と納得はできる形になっているのが面白い。いや納得したくね~~!社会!!!!これはゲームではなくそうなっている社会への嫌っっという感情です。
AI周りについてはちょっと露悪的に描かれすぎているように感じたけど、社会風刺物はシナリオをわかりやすくするためにそうなりがちだからな……というので落ち着いた。
いやどうすればいいんだろうね……。ゲーム内で特に解決されないけど言及される人種差別とかもウギーとなる。

■親友
こんなに爽快感のない終わり方にしていいんだと思ってウケちゃった。
感情を他人に開示するアクセサリーを無許可で渡してくる時点で縁を切れと反射で思ってしまった程度に親友のこと初見から苦手だったんだけど、一切解消されないまま最後まで突っ切っていった――!
ついでに言うと主人公の理性より感情で言動がバチバチに左右されるところも割と苦手だし登場人物もクソ客が多いので、ハァハァっ……!ここはゴッサムシティ!?!?もうちょっと理性優位で生きられないか!?ニンゲン!?となっていた。これが人間なんだよ!って言われるの、わかるけど嫌~~^^いや別に自分が完璧にそれをできているという訳ではないんですが……ぉぉぉ……。
親友が主人公に対して、「あなたはこういう人間である」とか「私にも悪いところがあるが、あなたにもこういう悪いところがあるのでお互いの妥協点として私は××をするがお前は〇〇をしろ」とかの相手のため・相手に譲ると見せかけて主導権取るタイプの話し方をするので嫌だな~と思っていたら、最後の口論でそれのトレースをさせられて滅茶苦茶嫌でした!!!!ハンムラビ法典で生きるな未来人!!!!なぜ相手にされて嫌なことをそのまま相手に返す!?!?じゃあ論破するタイプの話でなら殴っていいと思っているんですか!?!?!?ゲゲゲ
口論部分の翻訳が若干怪しいので選択肢に迷ったけど、一撃で勝てたぜ!嫌だぜ!
まぁ親友との関係を見直したことで、主人公が自分を大切にできるようになりましたという話なのかな~。

ここまで

感想

#game
Strange Horticulture 』やった!
Twitterでおすすめされていたのでやった。

まだエンド2つくらいしか回収していないけど一旦感想。

■総括
壁にいっぱい植物並べて名前つけられるの気持ちい~!
一個一個の謎解きの難度も低めなので、ポンポン次に進めるのが楽しかったです。

■概要
薬草を集めながら植物の販売や薬の作成を行っている主人公が仕事のやり方によって未来を少しずつ変えていくゲーム。
店を経営してお客さんから話を聞くうちに、殺人事件を発端としたオカルトミステリーに巻き込まれていく。
道中自分の店に訪れる宗教団体のトップに薬と偽って毒薬を渡したり、魔術の封印を解く事で事件を解決したりできる。

■謎解き
謎解きは3軸あって、①お客さんの注文する植物は何か?②植物はどこにあるのか?③物語で何が起こっているのか?がそれぞれ違った謎解きになっているので楽しかった。
特に①の植物の解説を読んで、お客さんのいう特徴と合わせて選ぶという作業と、自分が見つけた植物の名前タグをつけて棚に一列並べて壮観!!!!となるのが楽しかった。
植物のグラフィックも可愛いので良い。

■周回
周回はやりづらい……!
セーブからやり直すと、今まで集めた植物の情報がリセットされた状態に戻ってしまい同じ謎解きをもう一度やらないといけないのでキツイぜ!
謎解きは1周目は良いけど、周回するには同じことの反復になるので飽きる!なんかうまいことできる方法があるのかな。

ここまで

感想

#eiga
聖闘士星矢 The Beginning 』見た
いや本当に……感想としてカスみたいな奴なのですいません……。

以下ネタバレというかなんというか

■総括
すいません途中で寝ました……。自分でもびっくりしました……。

■言い訳
疲れていたのかな……。
寝た原因を映画側に転嫁するとしたら、画面が割とずっと暗いのと戦闘シーンがあんまり派手じゃないのと話が動くのが遅くて集中できないな……と思っていたのは覚えているんですが、
映画を見ている時に寝るのは割と意味が分からないので自分でも驚いている。他に見ている人がいなかったのが救いですが……。

■感想
聖闘士聖夜をみたことないんだけど、序盤から闇の地下闘技場みたいなところで戦いが始まったんだけどあれは原作にあるんですかね。
敵キャラもそんなに見栄えがしないのでよくわからず、鎧も色が落ち着いていてかっこいいよりも渋いね……!という感情が優先されていた。
全体的に戦いの枠を神々の世界観の大きな話と捉えればいいのか家族の小さな話とみればいいのかわかりかねて入り込みにくかったのもある。
いや別にどっちかにしないといけないわけじゃないんだけど、中心軸がどっちか分からないと入り込めなかった。まぁ寝ている時にその解説があったら完全に私のせいです!!
うつらうつらしながら、ずっと似たような修行してんな……と目が覚めるたびに思っていたけど、これ夢を見ていた可能性が否定しきれないよ。
最後のバトルの時は起きたけど、観ていて目が覚めなかったので本当に私向けじゃなかったのか滅茶苦茶眠かったのかわからない。
ここまで

感想

#eiga
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 』見た!
面白そうだったので見た!
原作ゲームはswitchより前の奴は割とやっているけど、switch以降のマリカとかルイージマンションとかオデッセイとかは全然触れていない!
これは単純に私のゲーム離れが原因。

以下ネタバレ感想。

■総括
ゲームをクリアするために何度も試行錯誤するその姿をこそ美しいとしてくれる映画をマリオでやってくれる、もうそれだけで私は見ていて幸せでした!!!!ありがとうございます!!!!!!!!
小ネタもえぐくて始終ニコニコしていた。たぶん移民問題とか家族関係とかの問題提起も邪魔にならないくらいにすっと置いているのがすごい~!
吹き替えで見たんだけど、次は字幕とか4DXでみたいな……。

■概要
ブルックリンに住む配管工の兄弟マリオとルイージは仕事でヒーローになるべく洪水の原因を調査していたところ、ひょんなことからキノコワールドに迷い込んでしまった。
ルイージとはぐれたマリオは、クッパによって滅ぼされそうとしているキノコワールドの姫ピーチと勇敢なキノピオと共にキノコワールドを守るための冒険に出る。
道中王様の息子であるドンキーとの対決によってコング王国との同盟を結ぶが、クッパによって壊滅させられた上、マリオとドンキーはピーチ一行と離れ離れになってしまう。
クッパと無理やり婚約させられたピーチは結婚のタイミングで謀反を起こし合流できたマリオとドンキーと共に抵抗したところ、ひょんなことからキノコワールドの一部がブルックリンに転移してしまう。
ブルックリンでもなお暴れようとするクッパだったが、スターを手に入れたマリオとルイージによって倒され、ブルックリンのヒーローとなった2人はキノコワールドへ移り住み配管工として活躍している姿が映されて終幕。

■プレイヤー肯定について
この映画の根本にあるのが「例え失敗しようともゲームをクリアしようと挑むその姿をヒーローと呼ぶ」なのでもうもうもうマリオとか関係なくゲームが好きな私は滅茶苦茶嬉しくなりました!
そもそも映画が始まる前に入る任天堂のCMが、老若男女がマリオのゲームで失敗して悔しがるシーン→クリアして喜ぶシーンを映してからの「It'me,Mario!」「It's you,Mario!」でマリオ≒プレイヤーを出してその姿が好きだよと提示してくれる物だったので、重ね重ね本当に嬉しくなっちゃった……。
それもゲームの上手い人も下手な人もクリアしたいと思う気持ちは変わらないよというのを言うために、RTAみたいな動きをするピーチ姫とずっとステージの練習をするマリオの対比をするのも好きだ……!練習量が多い/少ないのが偉いのではなく、挑むその姿勢が美しいのだ……!好きだ。
あとこれは勝手な読み取りだけど、マリオはルイージと一緒にいるから強くなれるスーパーマリオブラザーズなんだ!をやっており、プレイヤーはマリオが主人公だからマリオシリーズのゲームやってる側面もあるので一緒にいるから強くなれる文脈が乗って来ることが本当に本当に嬉しい……。
加えて言うなら、諦めない姿がヒーローだ!の文脈のおかげでドンキーはもちろんクッパの格が落ちない塩梅もいいよね……。キャラクターコンテンツ映画として素敵です。クッパのファンだって世界にたくさんいるからね……。

■マリオ作品映画として
知ってる要素が多いというより知ってる要素しかないし、多分理解できていない奴もたくさんあるな!というくらい細かいネタが多すぎる。
特に好きなのは最初のブルックリンの街を横スクロール風の画面で横切る画面―――!!!!
あと吹き替えのルイージの「マリオ?」の呼び方が完全にルイージマンションでテンションが上がってしまった。音声の一致を発見すると嬉しくなっちゃう。
全然知らんマリオの両親だったり、ピーチ姫はキノピオに拾われた子どもだったりの設定が出てくるのも面白い~。何それ知らんのにすごいしっくりくる~!
BGMはもっとわかりやすくマリオマリオしてもよかったのでは!?と思うけど、それはそれとしてアレンジでたくさん入っていて良かったです。
あとドンキーをキャラとして拾ってくれたのも嬉しい!最初のマリオの登場作品だし、私はドンキーが好きなので……。
それにしてもドンキーの設定が「王様の息子かつ放蕩息子かつカリスマ持ちで地元では最強!」の道中仲間になる3番手キャラっぽい造形になっているのが可愛いよね……。

ここまで

感想

#game
Sweet Dreams 』やった!
Twitterでおすすめしてもらったのでやった。

以下ネタバレ感想。

■総括
Cro可愛いね~。人の愛とか恋とかを若干見下しているっぽいところも込みでカワイイ。
PCに直接手を出してくる展開はウキウキするので、自分のゲームにも組み込みた~~いしRen'Py便利!

■概要
電車で出会った車掌と喋るノベルゲーム。
大学を中退してから引き篭もりがちになった主人公は、母親からの命令で10年前に住んでいた田舎へ引っ越すことになる。
その道中で出会った車掌と選択肢によって友人になるか監禁されるかのエンド分岐が発生する。
エンドを回収した状態でゲームフォルダにプレイヤーが手を加えると、主人公が車掌の異常性に気付く√に分岐するが、最終的に車掌がプレイヤーのゲームの介入を阻害して二度とゲームがプレイできなくなる仕様になっている。

■演出
キャラクターの瞳がぐるぐるしたり、指切りげんまんのスチルのボカシを掛ける掛けないで簡易に立体感があるリッチな差分にしていたりと演出面で参考にしたい箇所が多かった!
メタ展開を把握しているキャラクターがプレイヤーに対して過去に何があったのか全く教えてくれないのも好きなので、続編でもうちょっとキャラクターの情報を掴ませてくれると嬉しいな~と思いました。
にしてもやっぱり登PCに登録してある名前を呼ばれる展開はテンションが上がるね……。

ここまで

感想

#hon
サバイバー 』読んだ!
Twitterで去年好きな作家が献本で貰ったと言及していたのを見て買った積読を崩した。

以下ネタバレ感想。

■総括
わからないけど好きだ……!
カルトの生き残りかつ教祖に祭り上げられた男が自分の人生をブラックボックスに再話することで上書きしていく構造+章とページ数が降順になっている構成が私の好きな奴だね~!
最後の終わり方が読者を突き放す構成になっているのも好き。
テンダーは生き残ったのかについて、世間的にはテンダーは死ぬんだろうけど、教祖や連続殺人犯として死んだだけでこのあときっと生き残って別の人生を歩んでいる可能性も十分に残っているのが好きだ。

■概要
テンダーは10年前集団自殺したカルト集団の生き残りであり、一世を風靡した教祖であり、飛行機のジャック犯であり、現在その飛行機は墜落の真っ最中である。
彼は自分の人生について飛行機のブラックボックス(すべての飛行機に乗っている滅茶苦茶強固な録音装置)に語ることで、後世に自分の人生について残そうとする。
長男以外の人間は外界に出て稼いだ金を宗教に仕送りする生活を定められているテンダーは、10年前にカルト集団が集団自殺でなくなった後も教義で定められた仕事を続けていた。
そんな中、テンダー以外の信者の生き残りが全員死亡する事件が起き、それをきっかけにテンダーを教祖とした宗教指導者へとマスコミと未来予知の出来るファーティリティという女性によって仕立て上げられる。
しかし、信者の死亡がテンダーの殺人によるものだという嫌疑をかけられてから一転、ファーティリティと本来の殺人の犯人であるテンダーの双子の兄と逃亡
することになる。
逃亡の最中にカルト集団での生活でのトラウマを克服したテンダーは、ファーティリティの「今日おかしな飛行機ハイジャックが起きる」という予言を覆すために該当の飛行機に乗り込み、すべての乗員を飛行機から下ろしたところで、「おかしな飛行機ハイジャック」を起こしたのは自分だと気付く。
今までの顛末を語り終えたテンダーは「今日は実に美しい日だ」と締めくくり、「テスト、テスト。1,2--」の台詞で終幕。

■テンダー
カルトに育てられた時に植え付けられた記憶を本当だと信じて生きてきた、他人からの命令でしか何も決めることが出来なかったテンダーがちょっとずつ変わって、他人から押し付けられた物語を全部全部上書きして前に進む物語なんだな~これ!語りのテンションが気持ち悪いし不明瞭な描写が多すぎるせいでそういう風に取りにくいんだけど……割とジュブナイル的な物を感じる。
決められた運命はカルトの方で提供された側面もあるけど、ファーティリティの予言もそうだし、テンダーを教祖に仕立て上げたエージェントも同じように機械的な未来予測でテンダーを定めた未来に連れて行っているし、ついでにテンダーが働いていたその日に提供される料理に関するテーブルマナーを雇い主に教える仕事も「想定した未来とそれへの対処法を提供する」点では決められた未来を提供する仕事なんだよな~と読み終わってから思いました。
気持ち悪いのに爽やかだ、意味が分からない。私は好きだ……。
語りによって表現される部分が曖昧過ぎて、最後の最後まで双子の兄やファーティリティのことをテンダーの多重人格のうちの一人だと思って読んでいたけど、割とその部分否定する要素は少ないよな。
でも最後に雇い主のところでファーティリティの存在が認知されたから違うか。これは私がそう読みたかったからそう読めないかな~って思った要素でしかないです。
それにテンダーは最初からブラックボックスには自分が死んだと世間に信じさせる+連続殺人犯/カルト集団の教祖と世間から認識されている自分の人生を上書きすることが目的だから、そんなに信ぴょう性はないんだけどね~。少なくとも、テンダーはそういう風に世間に認知された方が都合がいいと思った情報を残していると思って聞くくらいが丁度いいんだろうと思って受け取ることにする。
ついでに運命からテンダーが逃れることが出来るのか?というと、そもそもファーティリティの予言には長期的に見れば「私もテンダーも死ぬ」し短期的に見れば「私もテンダーも幸せになれる」というのがあるので予言から逃れることはできないし、わざわざ逃げる必要もないというのが定まっているので、どっちかというと重要なのは自分で人生を選ぶということで、テンダーがそれをできたのが飛行機ジャックである時点でもう、それでいいんですよ私にとっては……!!!!テンダーが生きていようが死んでいようが……!!!!!!テンダーがこの物語を語り、それを残すと決めたこと自体が好きなので……。
でもあの爽やかさ的に、多分テンダーは生きているんだろうなと個人的には思っている。いや、どっちでとっても良いというのが前提で、私はそっちの方がしっくりくるという話です。教祖であり連続殺人犯であるテンダーはちゃんと死んで、別の誰かの物語が始まっているんだろうな~。
訳者あとがきに、作者がサバイバーの顛末についてwebサイトで言及しているって書いてあって作者に対して「余計なことを……ッッ!」と思ったのは内緒だぜ!そして訳者がweb追記の内容に触れず、「完全に著者に従う必要はなく、解釈は読者の自由意思に任されている」と言っていてキスしちゃった♡
作中でそう書かれているならまだしも、外部のテキストにそう書かれても私はスキップするよ。たとえそれが私の予想した結末と一緒だとしても、そうなる可能性があったかもしれなかった物語と、そうだった物語は別物なのでね!

■構成
章とページ数が降順になっているの、本だから出来る上にテンダーのテンダーとしての人生のカウントダウンなので私の好きなギミックです!!!!ラブ!!!!
最初は意味が分からない気持ち悪い語りなのに、最後に近づくにつれて物語が終わってしまう寂寥感がある。
特に最後の方の章はどんどんページ数が短くなっていくので、「ま、まだ5章もあるんだから……で、でもあと25ページ!?」ってなるのが、本なのにライブ感があってすごい良かった。テンダー、行かないでくれ……いや行ってくれ……。
そして0ページで何が起きたのか我々には明かされない構成~好きだ~!webで結末を公開するな~!
えーというかこの構成カッコよいからいつか真似したいな。これゲームだとどうすればいいんだろう。
ぱっと思いついた奴、どうやっても射精カウントダウンみたいになるので全然良くない。
あとはシークバーだけど、シークバーはシークバーでしかないからライブ感とはつながらないな今の私の思想だと。含蓄や閃きが足りない。
紙の本で一次創作やるかなぁ~、やるなら日記形式とかになるからやれそう?まぁ気長に考えてみよう……。

■翻訳
翻訳本だから厳しいかと思っていたけど、再話形式なので自己言及のみ+情景描写がほとんどないから読みやす~。いや文章としては支離滅裂な部分があるので理解はしにくいんだけど、個人的な文章のテンポとしては読みやすかった。
『アルジャーノンに花束を』も楽しく読める人間なので、もしかしたら一人称かつ独りよがりな文章とか日記帳の話なら読みやすいのかもしれない!良い発見。
今度試しに探してみよう。
ここまで

感想

#eiga
リアル人狼ゲーム 』見た!
Twitterで知らない人が言及していたので配信で見た。

以下ネタバレ感想。

■総括
雑!!!!!!!!!!!!!!!!!

■概要
「人狼が、村人を喰い殺しました」という台詞で8人の人間が目を覚ますと、目の前で1人の人間が首を包丁で刺されて死亡した。
8人を閉じこめた人間はエナというアイドルのファンであり、エナは交通事故で死んだこと、集まった8人はエナが死んだ事件の関係者であること、エナを殺した罰を受ける必要があることを伝え、人狼ゲームで殺し合うことを命令。
人狼ゲームを進めていくうちに、残り人数は3人になり、人狼はエナの信者の仲間であること、誰が人狼かも発覚。
黒確の人狼に投票してゲームは終了と思われたが、主人公はなぜか「自分もエナを殺した責任を果たさないといけない」と自分に投票し、人狼と自分で2票を獲得した主人公はつられる。人狼と村人が1対1になったため、残りの一人も死亡してゲームは終了。ゲームの主催者と人狼は、「エナのもとに行ける」と喜びながらガソリンを被り炎を着火して画面暗転。
最後にエナのために命を捧げた主人公は罪を許され生存していたが、目覚めた場所はドルオタが踊り狂う地下アイドルのステージ上。主人公が絶叫して終幕。

■感想
全部雑!!!!!!!!素直に全員燃やせばよかったじゃん!!!!!?!?!?!?!?!??!?どうして人狼に?
人狼の説明がパワーポイントのアニメーションで始まったので滅茶苦茶笑ってしまった。そんな細いフォントで人狼って書くな!!!!!!!!イラレもフォトショも使えないのにアイドルの雑オリジナルMVを作って放送するな!!!!!!!!そんなことエナは望んでない!!!!!!!!
最初に占いCOかつ対抗無しの人間が吊られたので、「人狼ゲームに見せかけて実際の人間関係を重視したレイジングループみたいなやつなのかな?」って思ってみていたのに人狼も人間関係も雑で笑った。
2人の占いCOが吊られたあと(なんで?)2人の占いが対抗になるんだけど、対抗から黒出しされた占い師が人狼COしてくる(なんで?)
人狼ゲームって吊られた人が人狼じゃないかわからないからゲーム性が出てくるのに、映画としては人狼の苦悩を語らせたいので、回想モノローグとかない限り普通にギミックとして相性悪いんだろうな……。だからどうして人狼に?
そしてホラー映画の因習村と同じ扱いのドルオタへの手つき。カルトに近い物なら何をやらせてもいいと思っている雑さ……。そして独白の薄っぺらさ……。狂気的な笑い声の演出の雑さ……。
中途半端に最初に死んだ人間は黒幕側というあるあるを雑に回収してきたのも面白かった。雑さ、味だね~。
最後のシーンに関してはよくわかりませんでしたが、ホルガの踊りみたいなものだったんでしょうか。
ここまで

感想

#butai
『うみねこのなく頃に~Stage of the golden Witch~』見た!
配信で見た。
原作は去年か一昨年くらいにEP8までプレイ済み。やりたいことは好みだけど、構造に関して一部致命的にそりが合わない箇所があるくらいの心持。
コミカライズはEP4まで読んでいて脱落。買っていた当時にしては単行本1冊の価格が高かったのとなんかどんどん新刊出てくるので財布が回らなくて買うのやめた記憶がある。
それ以外のスピンオフとかメディアミックスとかには触れていない。

以下ネタバレ感想。

■総括
EP1をなぞるという感じなので特にシナリオとしての追加要素はない。
戦人がもう一度事件を振り返るために時間を戻すというのを台詞に組み込んだのは個人的に好みだった。舞台刀剣乱舞の慈伝を面白がる人間なので。
ついでにこの宣言がEP1の8回の公演を繰り返すに掛かっても、続編のエピソードの匂わせに掛かってもいいようになっているのがいいな~と思った。
あとエンドロールや場面転換で登場人物が人形みたいに釣られる表現も、物語を再現するための人形として表現しているんだと思うのでそこらへんも舞台でやる意味を持たせていて良かった。そもそもうみねこ自体が誰かの書いたボトルメールを読んだ誰かの書いた二次創作の再話だと思っているので、姿形だけが似ている(らしい)何者かに演じさせている要素を強めてくれるのは超好み。
真里亜の子の演技が良い良い良い!見た目では留弗夫と郷田さんの2人が特に見た目がしっくり来ていて好き。

■概要
六軒島に集まった18人の右代宮家関係者の身にクローズドサークル・見立て・密室殺人などが起きるミステリー作品。
1年に1度身内で集まる親族会議のために絶海の孤島六軒島に集まった右代宮の家系の一族。
六軒島には魔女がいるという伝説と、10tの黄金を隠す碑文が存在する。当主右代宮金蔵の親族たちには余命僅かとなった彼の遺産を欲する各々の事情もあってか、異様な雰囲気が満ちている。
台風の接近により島の外に出られなくなった中、碑文の見立て殺人が行われる。その殺人内容が、大量殺人や密室など、人間がやったとは思えない物だった。
最年少の参加者である右代宮真里亜はこの事件の犯人は、ベアトリーチェという魔女であるという。主人公である右代宮戦人は自分のなかの誰かが犯人だとは信じたくはないが、絶対に魔法はありえないと語る。
見立て殺人が完遂された時、生き残った人々の前にベアトリーチェが現れ、「碑文の通り黄金卿へ連れて行く」と宣言する。
舞台の最後、六軒島で起きた殺人事件では誰一人生き残らなかったこと、右代宮真里亜の署名がされたボトルメールに書かれた物語が舞台の内容であったことが明かされて終幕。

■演出
壁に白い文字でキャラクター名とか台詞とか碑文の内容が表示される演出がかっこいいね~!
ノベルゲームを元にしているのだし、もともとがボトルメールの内容を元に再構築した内容だというのを踏まえているので文字が出てくる演出カッコよくて好き。
回転舞台でもないのに、舞台セットを入れ替えるので場所移動を表現しているのもかっこよかった~。大きい机でみんなで料理を食べる奴も好き。机小さッとは思いましたが……。
あとみんなの衣装が可愛くて良い。もともとのデザインも可愛かったけど、立体になるとまた良いね~。
そしてベアトリーチェの顔を映さない演出も好き。EP1で終わる場合はベアトリーチェを幻想の存在として終わらせることが出来るし、続編が出せる時はEP1では伏せられたベアトリーチェの真の姿が!と引きにもなるので。
総括にも書いたけど、全体的に全員人形的な動きをするシーンが多くて物語を再現するための人形として表現しているんだと思うのでそこらへんも舞台でやる意味を持たせていて良かった。
まだ出てきてないけど、光の演出で真里亜と戦人を赤と青のスポットライトで分けるシーンも格好良かった~。演出面に関しては原作好きなんだろうな~というところが多々あって良い舞台だな~と思いました。

■シナリオ
EP1自体が出題編なのでシナリオは事件の概要説明でしかないんだけど、しおれた薔薇になにをしたのか画面では見えにくかったり、台詞もマイクの性能の問題か聞き取りにくかったり、事件現場で何があったのか全体的にわかりにくかったり、魔法描写はまぁやっぱり表現が難しかったりするので、原作の情報を持っているの前提じゃないと追いにくい舞台ではあるなぁと思いました。初見で行った場合、全然謎解きせずに帰されるのも「何!?!??!」となりそうでもある。
EPがあとになればなるほど魔法描写も登場人数も増えるので、舞台化は難しそうではあるよな……。
原作既プレイにはおすすめだけど、初見だとかなりざっくりな把握になるし消化不良になるような気がするがそれはEP1の性質(解決編がない)せいでもあるので一概に舞台のせいとも言い切れないのがなんとも……。
うみねこを面白いとは思っているが人に勧めるかというと私は勧めないし、じゃあ舞台単体として完成しているかというとシナリオの関係上尻切れトンボだしというのもあるので、それを踏まえるとやっぱり原作が好きな人向けという体感です。
うみねこ興味あるけどどこから入ればいいかな~って人でも、一回ゲームやってから見た方が良いと思うし……。
ここまで

感想

VTuber Fes Japan 2023 』に参加した。
誘われたので行った。

以下感想。
VTuberのことを人間が演じている技術力の結晶だと思っている人間の発言。
ついでに自分の音楽に対する適正の低さについて考えるフェーズがある。

■イベントについて
いろんなVTuberが出てきて面白かった~。
声出しOKイベントだったんだけど、画面のキャラクターとのコールアンドレスポンスのタイミングにほとんどずれがなくて技術力の向上を感じた。すごい。
ダンスもみんなしっかりしているし、こういうのを見ると3Dモデルってやっぱり強いよなと思った。企業勢以外も高品質な3Dモデルを持っているのもすごいというかVTuberの要求ハードルがどんどん高くなっているんだな~。
最初出演順やセトリが公開されてないのなんでだろうなって思っていたけど、前編と後編で出演者を開示しちゃうと有名な人とそうじゃない人のファンの人数の違いが出ちゃうからなんだろうなと思いました。
演出面に関しては、ぴろぱるさんの描き文字が背景に出てくる奴超格好良かった。

それぞれVTuberが自分のアピールのためだったりとかイベントの盛り上がりのために曲を選ぶのでそこに思想を感じて面白かった。
VTuberのファン層は10代~30代で本来なら触れている音楽文化差があると思っていたんだけど、プロセカが幅広い曲を採用してくれているおかげで20代後半~30代の人の世代のボカロを採用していても10代と一緒に楽しめるの面白いなと思う。
多分Vの中の人の世代が20代~30代が中心なので、プロセカのおかげで世代差を埋められている側面が在ると思うと、このタイミングでプロセカがあってよかったね!と思った。
それはそれとしてカバー曲でコールアンドレスポンスが一番盛り上がったのが放課後ティータイムの『ふわふわ時間』だった気がするので、ニコニコ超会議に参加する+VTuberイベントに参加する+声出しをする層の世代を感じて面白かったです。
VTuber、若者にも刺さっているのかもしれないけどそれはそれとして集金ターゲット層はそこらへんだもんな……。(勝手な予想です

■夕刻ロベルさんについて
私は夕刻ロベルさんと、奏手イヅルさんの声が好きなのでホロスタの出番とても楽しみにしていました。
いやアイドル衣装可愛いよね………………。
夕刻ロベルさんがアイドルとして振る舞っているのが本当に可愛い。
夕刻ロベルさんのアイドル然としたふるまいを見ると、かわい子ぶっている人間を可愛いと感じる私の性癖が反応してしまうので頑張って抑えていました。本当に良くない。
奏手イヅルさんは本人が「アイドルみたいにちやほやしてほしくない」みたいなのを滅茶苦茶態度に出してくるし、アイドル衣装の時もラップとかかっこいい方担当したりとかしているので、私のかわい子ぶり判定が出ない。
夕刻ロベルさんは、ちゃんとアイドルっぽくできてるかな?みたいな手探りをしながらアイドルとしての振る舞いをやっているのを感じるので、ほn、本当に可愛い・・・・……・
リアルタイムだとこういう感情の乱れが発生するから面白いよな~。
ホロスタ自体が喋る時間はほとんどなかったので、そこはちょっと残念だったな。
他のVの人はコラボ曲があったのに、ホロスタだけコラボなかったのもな~。
男性Vが多くないからどこと絡ませていいのかわかんなかったんだろうな……。一所剣と歌わせてくれよ。

■音楽の適正について
以下はフェス自体への悪い意見ではなくて、フェスに参加した結果感じた自分の感性についての感想です。
歌の上手い下手が分からない上に、なんでもうまい!と聞けるのではなく「音楽が流れているぜ!」以上の情報にならないっぽい人間がフェスに参加するの、悪手!!!!!!!!!!!!!!!
なんで星街すいせいさんのイベントは楽しかったのかな~って思って当時の感想を見返したんだけど、歌唱力の話一切してなくて演者の選曲や演出や構成に文脈を楽しんでいた。すごい、本当に音楽に興味がない。面白。
そしてフェスは曲の選び方が「自分のアピールのためだったりとかイベントの盛り上がりとか」なので、文脈が乗りにくいORそのキャラクターのことをしらないので私が文脈を探れない!私向きじゃない!すごい!
いや、一応途中のブロックだけトワイライトとか星とかの関連性がある曲選になっていたので文脈が0ではないんだけど、その文脈がキャラクターにもフェスにもそんなに絡まないし、乗っていたとしてもVTuberはみんなの星だよ!くらいっぽいので、む、向いてない!!!!!!!!!!

音圧が強くてイベント終わってから2時間くらい耳が変になっていたり、前の客が良くなかったり、運要素としてもハズレのイベントだったので本当に疲れた……。
そして前述のとおり歌のウマさについての関心度が著しく低いため、フェスに関しては運要素を除いたとしても私の感覚だと見合っていないから、あんまり参加しなくていいかなというのが分かって良かった!
ここまで

感想

#game
plastic tape 』やった!
Twitterで紹介されていたのでやった。

以下ネタバレ感想。

■総括
1画面で完結するシンプルな物語で、時間の経過を感じながら相手が痛くないように祈るばんそうこう文化が受け継がれていく様子が見れるので良かったです。

■概要
携帯とばんそうこうの入ったケースが映った画面と主人公のテキストだけで物語が進行するゲーム。
最初は母親から心配されることを鬱陶しがっていた主人公が、成長して子どもができたことで立場が逆転する様をばんそうこうの数が減っていく様子と共に描くお話。

■感想
一画面な上に線がシンプルなので見やすいから楽しいね。英語にも日本語にも対応していて嬉しかった。
こういう一画面で物語進行するゲームやると、自分も作りた~い!ってなるので良い。
というか1週間チャレンジする時ってこういうゲームを作るべきなんだよ……。
ここまで

感想

#hon
本が読めない32歳が初めて芥川龍之介を読む日
これが面白かったので自分でもやってみよ~と思って音読した。
丁度手元に人からもらった短めの小説を集めた奴があったのでいい機会だったのもある。
読んだのは以下の3本。
・『夜釣 』泉鏡花
・『東京』乙一
・『一人二役 』江戸川乱歩
すでに3本読んでいる時点でそこまで精読ではないんだけど、そもそも私は音読という行為が好きだからいっぱい音読したかった………!!!!!!!!
子どものころから読み聞かせが大好きだったので、自分でやるのも楽しいよ~。そういう訳なので精読というより音読してて楽しかった~という感想になる。

多分聞いてくれる人がいたら一行ずつ考えを話すとかはできるんだろうけど、いない場合は一文ずつ書き出してそれに対して感想を書く方が向いているな~とも思った。
音読は音読を楽しんじゃう。

以下雑感。

■『夜釣』
文章を楽しむという観点だと『夜釣』が一番読み返し甲斐があった~。淡々とした文章なのに不気味で、最後の締めが超格好いいね~。自分の子どものはずなのに、なんだか知らない生き物みたいに見える後半の畳みかけが良質のホラー映画を見ているようで良かった。文章も読みやすいように見えて、単語の反復やちょっと止まる表現があったりするのは流し読みだと気にしない箇所でよかった。
『手もしびれたか、きゅっと軋む……水口を開けると、茶の間も、框も、だだっ広く、大きな穴を四角に並べて陰気である。』
私流し読みだとここ引っかからないんだけど、どういう語順!?でも不穏な雰囲気が畳みかけられているようには感じる気がする。
あと三点リーダーの使い方と句読点の使い方が独特で面白い。そこで区切るんだ……となるところが多々。

■『東京』
『東京』も起きた事象の大変さに対して文章が大変淡々としているんだけど、こっちは逆に優しさが満ち満ちているので不思議だ。前半は冷静なんだけど、後半になるにつれて口調はそこまで変わらないのに晴都君に対する視線に冷静さが欠けてくるのと、柔らかい口語体が増えたり文中に感情表現が増えるからなのかな。それはそれとして処女かどうかって検査できなはずと思って若干集中はできなかった。いや処女受胎の話したいからそういうことにしないといけないのはわかるんですが……。

■『一人二役』
すいませんこれに関しては単純に私の性癖の話だったから文章がどうとかそういう話を置いときます。
1人の男が変装して妻に言い寄った所、妻がそちらの男に恋をしてしまった故妻に入れ込みながら変装した自分に嫉妬する男、愚かわいいね~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
人のことを自分の暇つぶしの一つとしてしか認知していなかったくせに、最終的に墓穴を掘ってずぶずぶになっちゃったので本当に可愛い。顔に傷をつけちゃったりしちゃったりまでしてすごい。自分殺しが性癖なので、ウルトラミラクル大好き。
場合によっては語り手が男に対してそれを提案していた可能性も残している辺りが憎いね~。江戸川乱歩は特定作品を執拗に読み返して文体が体に叩き込まれているので一番音読しやすかったけど、それ以上に「この単語が来たということは~????この男も金持ち放蕩息子で他人のことを自分の欲望を満たすための何かとしか思っていないろくでなし~~♡♡♡」という行儀のよくない読み方をしてしまって楽しかったです。ちょくちょく縞棒の浴衣とか犯罪を誘発する語り手とかの明智を髣髴とさせる要素があってニコニコしました。
妻が一番怖くて可愛い♡

本当は『山月記』も読もうとしていたんだけど、冒頭から意味の分からない漢字が連打されて全然音読向きじゃなくて心が折れました。
『隴西[ろうさい]の李徴[りちょう]は博学才穎[さいえい]、天宝の末年、若くして名を虎榜[こぼう]に連ね、ついで江南尉[こうなんい]に補せられたが、性、狷介[けんかい]、自[みずか]ら恃[たのむ]ところ頗[すこぶ]る厚く、賤吏[せんり]に甘んずるを潔[いさぎよ]しとしなかった。』
これを教科書で音読していたんですか!?!??本当に!?!??!?
ここまで

感想

#game
Where Ages Go 』やった!
Twitterで勧められていたのでやった

以下ネタバレ感想。

■総括
犬にあんなに一生懸命話しかけてくれる人間というだけで好感度が爆上がりした。周りに人がいない時に犬に対してはきはき喋れる人間を遠くから観測できるのは大変楽しい。
アニマルセラピー

■概要
最初に主人公の見た目と性格とジェンダーを選択してから、3人の攻略キャラクターから選択するタイプのほぼ一本道ノベルゲーム。
攻略対象の1人目は音楽作成を趣味と夢にしているが、自分に自信が持てない男の子。
2人目は眼鏡をかけた真面目そうな青年。
3人目は少し危なそうな雰囲気のあるお兄さん。
それぞれ短い期間で仲良くなり、自分たちの抱える問題について話してくれるようになるが、その問題を主人公に対する気持ちで乗り越えるという構成。
最後までプレイすると主人公が犬だったことが分かり、台詞を口に出さない主人公・攻略対象をなんと呼ぶかも自分で決められた理由にも納得する形になっている。

■感想
攻略順は剣呑お兄さん→眼鏡のお兄さん→ヘッドフォンの少年でした。
最初私は危なそうなお兄さんから行ったんですが、孤高のお兄さんが主人公と出会って雰囲気が優しくなるのとかけじめのために喧嘩をするとかあるあるだよね~って思っていたら、エンディングで主人公が犬だと分かった瞬間愛おしさが爆発してしまった。私は犬を拾うヤンキーが大好きなので……。
あんなに犬に対して照れたり真剣に話してくれる人間という時点で良い奴が確定するの面白いね。
もし眼鏡の人1人目にやっていたら、「こいつ初めてのデートにフリスビーを!?!??!」ってなって気づいちゃったかもしれないので良かったです。
乙女ゲームは主人公が攻略対象をカウンセリングするゲームとはたびたび言われるけれど、これに関しては本当にアニマルセラピーだね。
選択肢によってスチルの犬の姿が変わるのが芸が細かくて良いね~。
海外だと犬がリード無しで歩いていることはあるけど、捨てられている状態ってあるのかな。海外ペット飼うのに手続き面倒だった記憶がある。
ここまで

感想

#eiga
ダーク・アンド・ウィケッド 』見た!
Twitterで知らない人が紹介していたので配信で見た。

以下ネタバレ感想

■総括
悪魔憑き系の映画で、7日間ずっと嫌な感じを見る映画だった。
私は人が派手に死ぬ奴やミステリー式の奴が好きなので、常に「人の死に方が……地味……!」となった。
始終嫌な気持ちになる感じの話。エンタメ向きではない。

■概要
死に掛けの父親とその周りで起こる異常な恐怖体験を映す7日間の映画。
父親が危篤になったということで、娘と息子が実家に帰って来たのだが母親は「どうして帰って来たのか」と冷たい態度を取る。
2人は母親が精神的に疲れておかしくなったと心配するが、次の日母親が首をつって死んでいるのを発見する。
その間父親が死ぬまで実家にとどまろうと二人は決めるが、そこからお互いの目の前に死んだはずの母親や動けないはずの父親が現れたり、身の回りの人間が死ぬなどの異常事態が起き続ける。
2人の精神が限界に達した7日目、息子は自分の身を守るために家を出るが自分の妻や娘が死んだ姿を目撃し自殺する。しかし妻や娘の死体は彼の幻覚であった。
父親を一人残せないと実家にとどまり続けた娘も、父親が死ぬと同時に何かを見て絶叫し、終幕。

■雑感
なんとなく知っていたけど、私は悪魔系のホラーが退屈に感じる質のようです。ゾンビも走らないゾンビだとコメディじゃないとあんまり刺さらないし、多分激しく人が死なないとエンタメとしてウキウキできないらしい。
でも和風ホラーのじわじわは楽しいので、何が違うんだろうね。自分の趣味について考えるのが好きなので、何か思いついたらまた加筆します。
ぱっと思いつくのは悪魔のせい!ってされると和風ホラーの何が原因が分からない感じが低くなっちゃうからなのかな。
でもエクソシストみたいにさかさまゴキブリみたいになると面白いから、単純に今作の怖がらせ方がじっとり嫌な方に振ってあるのが原因かも。派手さが欲しいぜ!
あと父親を病院に入れようとしている妹に対して、6日目に「でも一人で死ぬの可哀想じゃん……」って言って病院への電話をやめさせた兄貴が速攻で逃げ出したのマジでなんなんだよと思いました。
でも兄貴の死に方でカタルシスなんて得たくなかったので、本当に嫌な気分に振っていく映画なんだこれは……。
人間の気持ち的嫌な気分映画は好きなんだけどね、不思議~。
ここまで

感想

#game
Sweetest Valentine 』やった!
Twitterでおすすめされていた+VNTranslationを使ってみたかったのでやった。
VNTranslationは【備忘録】日本語未対応のゲームを自動翻訳して遊ぶ方法 を参照した。

以下ネタバレ感想

■総括
ヤンデレゲームだったけど、ヤンデレだったのは主人公だったんだ―――――――――――――――♡♡♡
私の横恋慕三角関係でフラれた奴が全部滅茶苦茶にする性癖が直撃で満たされるとは思っていなかったのでプレイしながらずっとウケていました。
こんな作品がこの世にあるんだなぁ……。

■概要
バレンタインに告白をするためのケーキを作った主人公のアイミだったが、好きな相手のユヅキ君はクラスの人気者のなためいい結果が帰って来るとは思えない。
ユヅキ君に告白するか、幼馴染のイチゴに親愛の証としてケーキをプレゼントするのかでシナリオが大きく変更される。
イチゴ√ではこの街でたびたび起きていた殺人・行方不明事件の犯人がイチゴだったことが明かされる。アイミは幼少期から動物を殺す暴力性を持ち合わせており、加えて自分のために生きてくれる誰かを愛する存在なため、自分と一緒に居るために罪を犯したイチゴを肯定して共に生きることを決断するのがメインシナリオ。
ユヅキ√ではユヅキがアイミの告白を付き合っている人がいると断った結果、現実を受け入れたくないアイミがユヅキを殺し、プレイヤーは彼が死んだことを知らないままユヅキの幻覚を本人だと思いながら進行する。最後にユヅキの恋人であるハルトが現れることで現実を直視したアイミは警察に逮捕されるか死亡するシナリオになっている。

■キャラクター
全員キャラが立っていて素晴らしい!
特に序盤顔が見えないモブキャラクターとして登場するハルトは、乙女ゲームの「主人公のことを好きになって嫉妬のあまり町の人々を殺すが、攻略対象によって粛清される」わかりやすいヤンデレ舞台装置っぽいので、ユヅキ√でのユヅキにとって唯一無二の存在であったこと・自身のことを平凡なモブキャラクターだととらえていることが明かされた時の好感度の上がり方がえげつないです。sweetheart……♡
そしてモブキャラクターと自認している程度の能力なので、大抵全部手遅れというところもシナリオと噛み合っていて良かった。
あと個人的にユヅキはハルトのことを8年前から認知して憧れを抱いていたこと、ハルトの将来の夢が探偵だったことが大変私の趣味に刺さってもいます。Loveだ……。
私はイチゴ君True→イチゴ君その他エンド上から→ユヅキ君True→ユヅキ君その他エンド上からの順で回収したんだけど、私のテンション爆上がりポイントがユヅキ君√に集約されていたのでこの順番で良かったです。
イチゴ君は殺人鬼キャラクターなんだけど、両親から身を守るために親を殺す→自分の殺人を嗅ぎまわっている人を殺すの連鎖で、その犯行動機がアイミの近くにずっといたいという理由のある殺人であり、対してアイミが幼少期に理由なく動物を殺すタイプのサイコという殺人者としての切り分けがされているのが面白かった。イチゴ君は犯罪者だけど基本理性で動いているのでヤンデレではなく、そういう点では主人公が私個人の理屈だとヤンデレに振られる。可愛い……。
アイミにもユヅキ君√だと一応自分を愛してくれない存在を否定する目的があったように思うから、そこはまちまちなのかな。
イチゴ君の√に入るためには、一度彼からの告白を断って、その上でなおイチゴ君がアイミのために(狭義)殺人を行ったことで初めてアイミは「それくらい自分のことを愛している」のが分かってTrueに行けるようになるのが、納得感あって良かったですね~!
ユヅキ君√に関しては本当に巻き込まれ事故だよ……。ユヅキ君√入ってからのバグっぽい表現が入ってから、ユヅキ君が主人公の作った幻覚だったことが確定した瞬間のテンションの上がり方が尋常ではなかった。
ユヅキ君√に2年前シナリオが入っていたことがウルトラスーパー最高です。ハルト君とユヅキ君が付き合っているし、ユヅキ君がベタ惚れだったのが好きなんですが、それがイチゴ君True、ユヅキ君死亡後に明かされるこのどん詰まりテキスト開示順が気持ち良~~!やったー!絶対参考にしようと思いました。
さらに作者の追加テキストを読むと、Trueエンド後にユヅキ君が大学でちょっとやさぐれる+別の誰かと出会って前に進んだり進まなかったりするらしい続編が構想されていたらしく、私はそういう人間の出会いの重さが現在過去未来で変わっていったり√によって重みづけが変化する様が大好きなのでニコニコしちゃった。
ここまで

感想

#eiga
薔薇の名前 』見た!
12ヵ月のシネマリレー で放映していたのと、原作を持っているんだけど文書量と登場人物の多さで読む腰が滅茶苦茶重いからもう映画を見ることで何とかしようと思った。

以下ネタバレ感想

■総括
思った以上にシャーロックホームズの冒険や少年探偵団的なエンタメ映画でびっくりした!
それに加えて宗教戦争やたぶん物語ることもやっているので頭空っぽエンタメ映画脳と真面目に考えてみる脳のどっちを働かせればいいのか混乱していたけど、何にせよ内容が充実していたとても楽しかった。

■概要
師匠のウィリアムと弟子のアドソが訪れた協会で、不可解な殺人事件が起きる。殺人事件のせいで異端審問で異端とされたくないと考えた副院長はウィリアムに事件の調査を依頼する。
調査を進める最中次々と殺人が起きるが、被害者の死に方がヨハネの黙示録を見立てたものだったため、悪魔の仕業だといううわさがたつ。
その捜査のため異端審問官がやってきて、副院長・修道士・修道士相手に売春を行っていた少女たちを悪魔に身を売り殺人を犯した人々だと火刑に処すことが決定される。
ウィリアムは一連の殺人がある禁書を発端にして置き、1件目は自殺・2件目以降は禁書に塗られていた毒薬に触れた指を口にしたことによる毒殺で、見立て自体は偶然か近くにいた人間が隠ぺいするためになぞらえたものであることを看破する。
その禁書に毒薬を塗ったのは、教会の院長であった。
その禁書とは、アリストテレスによって書かれた「笑い」について書かれた本であり、院長曰く「笑い」を肯定すると世の中に神が必要なくなることを協会が公式に認めることになるため、この本を読んだものが死ぬように毒物を含ませたという。
院長はすべての証拠を無くすため、協会に火をつけで書の多くを燃やしたが、ウィリアムとアドソはいくつかの書を持って無事に脱出、その火事によって異端審問官が逃げ出したことで、火刑に処された人間のうち少女だけは脱出することが出来た。
ウィリアムとアドソは少女に見送られながら、本を抱えつつ修行へと旅立って行って終幕。

■シナリオ
ミステリー部分は捻りがない+そ、そんなことが!?というびっくり推理部分があるのでミステリーとしての手つきがシャーロックホームズでした。エンタメだね!
原作が滅茶苦茶分厚いので、多分いろいろカットして分かりやすくしてくれたんだろうなと思います。おかげで大変見やすかったです。前半の3人目が死ぬところくらいまで私の生活状況も合わさって滅茶苦茶眠かったですが。
と言うかここ最近『ノック』に『九十九十九』にヨハネの黙示録の見立てを連続して見ていたので「また!?!?!?」となっていました。
そしてこっちの見立ては見立てというよりウルトラスーパーミラクルが重なって自然と見立てになっているので「マジ!?!?!?!?」となりました。いや、いいんだけどね……。そもそもこの話の原作が春琴抄みたいに作中作をほかの人間が見るという構想になっているらしいので、この不自然な見立ての件も作中リアリティライン的にどういう扱いになっているのかは全然わからんから、まぁ原作を読まないといけないんだな私はという思いが強くなりました。
それにしても私は異端審問系の映画を見ていると本当にイライラする人間なので、ほほほほホホホとなっていました。論理で話をしろ!!!!!物的証拠を示せ!いや物的証拠も捏造されればそれまでなんだけど、少なくとも論理的に話す気概は示して!?!?!?ハァハァ……ッッ!異端審問のクソ裁判が現実にあった・あると思うと本当に許せないよ……。

多分「笑い」の件と物語として残すところとかが、原作だともっと掘り下げられているんだろうな~、清貧議論のところとかもっと掘り下げあるんだろうな~、異端審問官とウィリアム先生の話とかもっとあるんだろうな~と思いながら見ていたけど、映画としてよくまとまっていて良かったなと思います。個人的に大変楽しかった。

■舞台
小物とか音声とか滅茶苦茶凝っていて良かった~。建物も綺麗だ。
音声が綺麗なので、映画館で見れて良かったな~と思います。
図書館の本とかもすごい準備されていたし、階段が入り組んだ図書館とかきれいだった!


ここまで

感想

#eiga
ミスター・ガラス 』見た!
配信で見た。
シャマランのヒーローシリーズ(と勝手に私がよんでいる)の最新作だね~。

以下ネタバレ感想。

■総括
嫌いじゃない!!!!!!!!!!!むしろ好き!!!!!!!!!!
今までの登場人物が自分をヒーロー/ヴィランと定義するに至った超能力はすべて本人の思い込みであるという観点で話を進行して、なおそれを否定する話、嫌いじゃない!!!!!
というか終盤のミスターガラスの上位グループの裏をかく件と超能力とは人間が自分を信じることで覚醒するという件が入ったおかげで最大風速がかなりでかいので、映画館で見ていたらかなり満足して退出していただろう程度には好き!!!!!!!!!!
ただそれはそれとしてヒーローの定義がまったく合わない上に、精神科医の「お前たちのそれは思い込みである!」の理詰めが温くてお前らもっとちゃんと反論せい!とは思ったけど、やっぱり私はこういうの嫌いじゃない!嫌いじゃない~
前半は「痒い所に手が届かないけどこれ好きな奴~」からの後半の「これは私の好きな奴です!!!!!!!!!!!!!」で満足度が確保されてしまった。(後半で前半の痒いところのフォローがされるわけではない
でも人には勧めません!

■概要
超人的な能力を持って隠れて街の自治を行っていたデイヴィッドと、多重人格の殺人犯のビーストは、対決の最中に警察に確保されミスターガラスもいる精神病院に収容される。
そこで3人は「お前たちの能力はあくまで一般人の範囲に過ぎない/自己認知が歪んだ勘違いであり、超能力ではない」という旨の治療を受ける。
それによってデイヴィッドやビーストたちは、自分たちの能力を疑うようになるが、施設を脱走したミスターガラスによって「お前たちの能力は真実である」と宣言される。
自分たちが実際に超人的な能力を使えることを再確認した二人は、それによって自身の超能力を確信し施設を脱走。
脱走しながらヒールとして道中に人間を殺すビーストと、ビーストにこれ以上人を襲わせないように人々を助けたデイヴィッドはお互い戦闘を始める。
しかし、ビーストの人格分裂の原因となった父親の事故が、8年前にミスターガラスがヒーローを見つけ出すために起こした脱線事故によるものだったことが発覚し、ビーストによってミスターガラスは殺害される。
また、戦闘によって弱った2人は警察によって殺害されるが、その警察組織は実際は「表立った超能力者をこれ以上増やさないように殺害する」ことを目的とした秘密組織だった。
3人を殺害したことで超能力者の出現を抑えたかに思えたが、ミスターガラスはその組織の存在をしっていたのか、3人の超能力を使った脱走や戦闘を映した監視カメラの映像をネットで配信していたのだった。
世間の人々が超能力の存在を知り、自身の能力を信じることでこの世界はさらに進歩するという予見を残して終幕。


■ヒーロー・ヒールについて
『アンブレイカブル』で、この人ヒーローを人を救うかどうかではなく超能力があるかどうかで定義してんな~って思っていたので、精神科医の「お前のその超能力は思い込みだ」で速攻でぐらついたのまぁそれはそうで面白かった。
でもビーストと対峙する時に、ヴィランは人を襲うこと・ヒーローは人を助けることを優先して動いていたあたりちょっとだけヒーロー側の解釈が変わってるっぽいんだよな~。
どっちかというと、自分たちの定義についてよく考えた結果、ヒーロー側はロジックを整理しなおせたという話なんかな。
でも話が途中でヒーロー・ヴィランではなく超能力は人間の力を持つことで覚醒するという話に挿げ替えられているのが、ズルいぜ……!とはなる。
でも人類の信じる力による進歩するという方向の肯定は好きなんだよな~。痒い所……。

■精神科医
対デヴィッドの犯罪者をビジョンによって見つける時の詰め方が「あなたは超有能な精神科医と同じような能力によってロジックを立てる暇もなく特定の人間を悪人だと予想した上にそれが全部正解だっただけ!」なんだけど、もうそれは超能力で良いだろと思いました。
というか未来予知もしているんだから、デイヴィッドはそこでももうちょっと暴れろよ!実験とかすれば一撃でしょう!
まぁアンブレイカブルでも主人公は自主的に自分の能力を信じた訳じゃなく、周りに言われたから信じているだけの能動的おじさんだから、押されたらすぐ倒れちゃうのかもしれない。よくそれで8年も哲学なくヒーローやってこれたな……。

■ミスターガラス
この人だけ超能力持ってないだろって思って前作から見てたけど、もう最後の奴みたらもうお前が一番だよ……!!!!!!!1111になっちゃった。
それはそれとしてミスターガラスは特殊能力持ってない上に責任能力クソあるんだから無期懲役で良いだろ。いえ、ミスターガラスがいないとビーストたちの統制ができないので映画的に必要なので良いです。はい。最初から責任能力なしと見せかけるために呆けた演技しているのかと思ったら、最初は普通に会話していた見たいなので彼が精神病院に入れられている意味がわからない。
それか特殊能力というのは特殊能力自体を指すのではなく、特殊能力は絶対にあるという強い信念があることを指すのかな~。
でもそうするとアンブレイカブルがそうなっている意味が分からないもんな。どっちかというと息子の方?

あと関係ないけど「MG」のピンバッチを用意していたのは笑った。自分用のサインを考えるの滅茶苦茶強い版だ。

■ビースト
この人が一番ズルいよな……。
両親から虐待を受けているというつらい過去があると能力が覚醒してヒールになるという、良くない偏見を助長させる設定+食人+犯罪者なので普通に強めに否定を入れてほしかった。
最終的に愛を知れたしその特殊能力を人類の進歩の行先という肯定を与えるなどの最後の畳みかけで、今までの罪をなぁなぁにされている感がある。
にしてもスプリットはサスペンスだと思ったらファンタジーだったので当時はキレていたけど、今見直したら普通に楽しく見れそう。もともと多重人格ものが好きなので……。
ここまで

感想

#eiga
アンブレイカブル 』見た!
配信で見た。
この前『ノック』みた時に、感想喋った相手が「俺たちのシャマラン」という単語を使っていたけど私の中でシャマランって当たり外れが大きい+シックスセンス以外そんなに当たってないイメージで「俺たち」と言われている監督なのがよくわからなかったから確認したかった。
以前スプリット見てことがあるので、シリーズものだしこっから行くか……となったので次はミスターガラスみます。

以下ネタバレ感想

■総括
ヒーローが自分のことヒーローって気付くまでをシリアスにやったらカッコよくね!?という話と「ヒーローは悪役が存在するから存在できているんだ!」理論を流用することで自己証明を果たす悪役の話の2本軸。
私はこの「ヒーローは悪役が存在するから存在できているんだ」理論のこと(正しく言うならその理論をどや顔で振りかざすタイプの思考)が好きじゃないけど、悪役の方は自己証明に必死で切実だったのと理論はあくまでツールであって結論ではなかったので良かった。
それはそれとしてここ最近日本の煮詰まったヒーロー理論作品を連続で浴びているので、ヒーロー理論の密度が低くて物足りねぇぜ……と感じる自分もいる。見るタイミングが悪かったね!高校生くらいの時に見たかったかもしれない。

■概要
列車の脱線事故に巻き込まれた主人公は、自分が生まれてから一度も怪我や病気になったことがないことに気付く。
主人公が異常な筋力や機器察知能力など常人を超えた力を持っていることに気付いた自分の息子や、生まれつき体が極端に弱いヒーローマニアのイライジャから「お前の不死身だ、ヒーローになるべきだ」と言われる。
特にイライジャは、妻と結婚するためにアメフトの選手になることを諦めた主人公の背景や、水に弱いという明らかな弱点がある点を見て「彼こそが自分の憧れたアメコミのヒーローである」と心酔していく。
最初は自分の力を信じていなかった主人公だったが、最終的にその能力を使って人助けをすることに成功する。
主人公の活躍に喜ぶ息子とイライジャであったが、イライジャは主人公のようなヒーローを探すために主人公が巻き込まれた列車の脱線事故を起こした犯人であることが発覚する。
イライジャは「体が弱く自分の存在意義を感じられなかったが、ヒーローの敵対する存在になれば自分は悲しい過去を持ったヒールになることが出来る。そうすることで自分の存在意義を肯定できる」と語るが、主人公は警察に連絡してイライジャは逮捕、精神病院に収容されて終幕。

■どんでん返し
作中で「物語にはどんでん返しが必要!」って言う台詞があるんだけど、シャマランのことを勝手に毎回どんでん返し期待されて大変だな……と思っていたのでなんか……本人がそれを楽しんでいるならもういいよ……。ファンの期待に応えようとしているだけなのかもしれないけども。
この作者なら××する!みたいな偏見で見るのあんまり好きじゃないからあんまりそういう目で見る予定なかったけど、作者本人がそういうなら……でどんでん返しある予定で見てたけど、妥当なところに着地したのでなんなんだ!と思いました。
スプリットの時はスリラーかと思ったら超能力バトルだったのでキレたけど、こっちは超能力バトルかと思ったら警察+精神病院のコンボでリアリティライン戻してきて笑っちゃった。それをどんでん返しと呼ぶならまぁもうそれでいいんですが……。
個人的にどんでん返しは目的ではなく物語の補強であって欲しい派なので、多分びっくりどんでん返しでも刺さんないのかもしれない。
にしてもこれスプリットのシリーズってことは、ミスターガラスさんの夢は叶うってことなんだね。ミスターガラスに特殊能力があるのかは知らんけど少なくともあの世界にはヒールが存在するということなので、良かったね!

■ヒーローとは
冒頭から結婚しているのに隣の席に座った女に粉かけようとしている時点で主人公の好感度滅茶苦茶下がってスタートしたんだけど、あのシーンって必要だったのか?のちのちヒーローになる主人公の人間臭さの追加の意味があるのか、妻との仲が悪くなる描写の意味なのかな。ちょっとわかんなかった。
未来予知で止める犯罪行為もえり好みするし、自分がヒーローやってることを息子に言うし、なんかそこらへんがすでに完璧なヒーローではない。人間臭さの調整が入っている主人公ということでいいのかな。
なんかスパイダーマンの俗物さを滅茶苦茶薄めた感じの人間性なので、どういう方向に行くのかよくわからなかったね~。人助けも1回しかやってないので、ミスターガラスで方向性が分かるのかな。
息子が「お父さんが不死身だって証明するんだ!」って父親に銃を突きつけるシーンが一番楽しかった。
お父さん撃ったらその後ニューヨーク行っちゃうからな!で説得ロール振るの、もう撃たれても死なないの確信しているの面白い。
何かしらを守るためにヒーローになるのではなく、ヒーローになる力があって周りの人に求められているからヒーローになる感じが不思議だ。
イライジャも誰かを傷つけたいからヒールになる訳ではなく、自分の存在理由が欲しいからヒールになる人間なので、二人ともヒーロー/ヒールになるのは目的ではないんだよな。
この場合だとヒールは自分の存在証明のために悪役であることをやめられないけど、ヒーローの方は頭打ちが早そうだ。
ニチアサ系列のヒーローとアメコミのヒーロー像が違うからなのか割とヒーローの趣味が合わないな……と思った。まぁヒーロー像なんて千差万別なのでそりゃそうなんだけど。
誰かを守るという大義名分もないので、誰を助けるのかの線引きはどこ?の疑問提起で一撃で崩れそう。というか息子がヒーローに興味なくなったらやめそうなんだよな~!
この作品におけるヒーロー、誰かを守る人ではなく強大な力を持っているかどうかでしかない。
私にとってのヒーローって、誰かの健やかな毎日を祈れる人であることが必須条件なのでそう考えると主人公は全くその要件に当てはまってないんだな。面白。
ついでにその要件を守れてさえいればヒールが存在しなくてもヒーローは存在できると思っているのでイライジャとも全く趣味が合いません。

ここまで

感想

#eiga
イニシェリン島の精霊 』見た!
配信で見た。
映画館で見ようと思っていたら時間が過ぎていた。

以下ネタバレ感想

■総括
閉鎖的田舎空間なのでどんなに相手のことが嫌いでも縁が切れない上にぬるま湯故に自分が移動する活力も思考力もない癖に怒りの爆発力とプライドだけは残っている嫌な奴を見たぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
外に出る手段があるならさっさと外に出ろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
主人公の方もなんか……趣味を見つけるとかそういうことをしろ!!!!!

■概要
イニシェリン島という田舎の島に住む主人公は、ある日突然親友が自分と口をきいてくれなくなり困惑する。
親友が言うには、自分は音楽を作ることで後世に名を残したいが、そのためにはつまらない話しかしない主人公が邪魔だという。
どうにか関係を修復しようと奮闘する主人公に対して、親友は主人公が自分に話しかけるたびに自分の指を切って主人公の家に投げつけると宣言し、それを実践する。
ただでさえ人口が少なく友人関係も狭い島で孤立した主人公に反して、島にやって来た音大生と意気投合し作曲・演奏に打ち込んでいく親友。
孤独を深める主人公に追い打ちをかけるように、隣人の少年からも縁を切られ、主人公の妹は島を離れて本土へ出向き、買っていたペットのロバが親友の投げつけた指を食べて死亡した。
主人公は親友に対して「お前の家を明日焼く」と宣言し、実際に親友の家を焼く。
火事から生き残った親友と主人公で共に海を眺めて終幕。

■人間関係
さっさと閉鎖空間から外に出ろ―――――――――――――――!!!!!!!
主人公、改善させる気があるなら自分も何かしらの趣味を始めてみて親友の気持ちを理解しようとする姿勢を見せてください!(閉鎖空間でそもそもそういうことをしている人が少ない+生活が平坦なのでそういうことをしようという選択肢があることにそもそも気付いていない
親友、主人公が喋って時間を潰すこと自体が目的になっている喋るのがかったるい相手だというのは分かるけど、ある程度の距離感というのがあるので突然100突き放して自分の指を投げつけるのはやめてください!(でもそれくらいやらないと閉鎖空間なので絶対に顔を合わせるしこの主人公はまたへらへら話しかけてくるだろうことも分かる
そしてお互いに距離を取るという選択肢を取るつもりはない。なぜならこの島はぬるま湯で丁度いいし、平坦な人生を変えるのはとても大変だからです。
その癖現状や他人に対する不満は常に鬱屈としているので悪意は満ち満ちている。
い、田舎………………。(個人の感想です

私はどっちかっていうとメンタルは親友側で、他人に対して延々とつまんねぇ話を一方的にするところは主人公という最悪のハイブリットなのでマジでどっちの側にも立つ可能性がある~~~~^^^^^^^^^^^^と最悪な気持ちになりました。
自分しか友達がいないので一生つまんねぇ話してくる悪い奴でもないがそれはそれとして喋っている時の目的がコミュニケーションではなく本人の時間つぶしであることが透けて見える相手、そしてそいつは毎日毎日自分に話しかけてくるしそのせいでほかの人と喋る時間も無くなるし創作の時間もつぶれるのマジで嫌だなという親友の気持ち……(最悪な言語化(そしてこれはすべて私に返ってくる
主人公的には相手が改善してほしい箇所があるならこっちも頑張るからさぁ!って一生懸命なんだけどそのやり口が親友の方を変えさせようとする姿勢な時点であんまり冷静さがないし、ベースが被害者面なのでそういう相手に向かって一生懸命喋るのも面倒くさいしお前の中身がないからつまらないという話をしているのにまずそこを認めないというところが本当に嫌。妹がいなくなる時の自分の心配しかしない視野の狭さ。喧嘩を通しても何も変わっていない(これも全部私に返ってきます
自傷行為?

わかりやすい改善案としては主人公も音楽を始めてみるとかなんだろうけど、主人公はそういうの全然なかったな……。
なんか最後の仲直りも、現状維持に近い感じがするんだけどそうでもない?そうでもないんですか……?わからないです……。

ここまで

感想

#hon
しあわせの書―迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術― 』読んだ!

これの裏切り本(ぱっと見期待できなさそうだけど読んでみたら想像以上に面白かった本)で紹介されていたから読んだ。

以下ネタバレ感想

■総括
仕掛けが手が込んでいてすげ~。あと文体は古臭いけど割と読みやすかった。
ギミックについての詳細な言及は一応しないでおくけど、ギミックに対する感想は述べるので読む予定の人はスキップしてください。

■概要
なぞの名探偵ヨギガンジーはひょんなことから死んだ人間が別の場所で目撃されるという事象を見聞きする。
死亡したといわれている人間が共通して傾倒していた宗教「惟霊講会」について調査するうちに、その団体の後継者争いの判定役を担当することになる。
後継者の一人は読心術(相手が今開いている本の先頭の単語が当てられる)が使える瑠璃子、彼女は死んだといわれている人間の一人である。
もう一人の後継者は現当主の孫だが、神通力のような特殊能力はない男。
後継者争いの勝負方法は断食であったが、瑠璃子とその仲間が不正を働いていたこと、断食勝負で参加者全員を餓死させようとしていたことをガンジーが見抜き、孫が後継者となって終幕。
だいぶ端折ったけど大体こんな感じでしょ!

■ギミック
興味深い・関心がある系列の面白ぇ~だった。それはそれとして物語のテーマ自体にはあんまり絡まないので、再読するか?というと私はしない塩梅。
思いついたとて実践するの滅茶苦茶大変だったろうな~作者がすげ~!
超常現象をテーマにしているのに、何事にもタネがあるとしている姿勢なの面白い。作者がマジシャンもやっているらしく、種も仕掛けもあります!をやってくれるのは楽しいね。

■シナリオ
ギミックが重要ではあるけど、ギミックありきではないので私は楽しく読めたので良かった。
まぁギミック無しだととんでも系のミステリーではあるんだけど、展開が早くさっさと話が進むので良かったです。
それはそれとして登場人物が超常現象に対してガンジー以外ノーガードなのすごい。私なら絶対別の本用意させるので……。
超常現象を信じている人々の集団だからなのかな~。
テンポの速いわかりやすい勧善懲悪型のシナリオなので人は選ぶかもしれない。
ここまで

感想

#eiga
パラサイティック 』見た!
Twitterで知らない人が紹介していて見た。
邦題と日本のポスターだとモンスターパニック系のB級に見えるけど、本当は人種問題とかに切り込んだ話だしポスターも元の方が格好良かったという感じのツイートだった気がする。

以下ネタバレ感想。

■総括
最初は父親に認められたいおどおどした男の子が、移民という虐げられている人たちを化物に食べさせることで自分の身を守るようになる感じの搾取する側とされる側が逆転する話。スタンフォード監獄実験!
最後主人公が化物を殺そうとするので「君ははっきりしないねぇ!?」と思っていたら、ちゃんとそうは問屋が卸してくれなかったので良かった。
最後のクリーチャーの造形好き♡死に方はそんなに派手じゃないけど、多分そこ主題じゃないので抑えていたんだろうな。
エンディングの短調の曲と遠くに歩き続ける主人公のエンドロールが意地悪くて良かった~。

■概要
母親の死がきっかけで生き別れの父親の元を尋ねることになった主人公だが、主人公の父親はモーテルに集めた行くあてのない移民から金を巻き上げた挙句化物の餌にしていた!
自分は人を傷つけたくないと思う主人公だったが、父が事故と怪物によって死ぬと同時に父が次のターゲットにした移民たちがモーテルに来てしまった。
事故により移民のうちの一人が怪物に食べられ、父親に「決して化物に女は近づけるな」と言われていたにも関わらず女に怪物の子どもを産みつけられてしまう。
どうにもならなくなった主人公は、残りの移民を化物に食わせ、父親のように化物を自分の支配下に置くことを決めた。
無事男の移民を殺し、化物になぜか同情的な女の移民と共にモーテルを旅立つことを決めた主人公は、最後にモーテルごと化物を燃やす。
しかし、逃げ出す途中に女は身ごもった怪物を出産し死亡し、主人公はその怪物に寄生される。寄生された主人公はモーテルのもとを去って終幕。

■主人公
いい人なのか悪い人なのか中途半端な感じが人間っぽ~い!
あの姿勢で最後まで「僕は人を傷つけたくない」と言えるのすごいよ。
虐げられる移民を餌にして育った化物が世に放たれるエンディングなので、平常時は人に優しくと思ってはいるけど状況になれば虐げる側にも軽々しくなれるところがたぶん世の多くの人の投影になっているんだろうな~。

■化物
あのモーテル自体が化物というのはなんなんだろうね。ベッドや壁の穴が化物の口になっているのは、生殖とつなげてるのかな、わからないけどパニックホラー的にはニッコリなので良い。
女だと化物に同情的になっちゃうのもなんなんだろうね、わからない。

■邦題ポスターについて
お手軽B級っぽいタイトルに変えられるのあるあるではあるんだけど、それはそれとして元のポスターだったら見てなかったという側面もあるから何とも言えないね……。
私はバクラウという映画を邦画ポスターを見て「宇宙人と閉鎖空間の村のバトルものか~♪」で見に行って「虐げられ住む場所を奪われた移民たちの戦いの話だった……!」で良い経験をしたけど、「虐げられ住む場所を奪われた移民の戦いの話です!」ってポスターだったら行ってなかったしな……。
もう邦題ポスターと原作ポスター二枚張るようにしてほしい。
まぁパラサイティックの邦画ポスターはマジでダサい上になにがあるのかもわからんから仮に映画館で観ても私は行かないんですけどね!!!!
ここまで

感想

#hon
九十九十九 』読んだ!
あなたは今、この文章を読んでいる。パラフィクションの誕生』で紹介されていたので読んだ。
『コズミック』は読んだことあるけど、それ以外の清涼院流水作品は未読!
『ディスコ探偵水曜日』未読!
西尾維新の『ダブルダウン勘繰郎』と『トリプルプレイ助悪郎』は読んでいる。


以下ネタバレ感想。

■総括
世界を見通す神通理気のある探偵がこの世界が物語の中であると気付かないわけがないというあれそれを取り入れてメタで遊んでいることは、わかる!
話の区切りによって読んでいたページがマトリョーシカ式の作中作であることが分かる構成になっている上に、その時系列を変えることで作中世界がつながっているという二重構造になっているようになっていることも、なんとなくわかる!
この作品世界が『コズミック』に出ていたのとは違う九十九十九によってつくられた世界で、彼の自意識の主体はこの物語の外側に設定されている……のか!?ここは知らん!
とりあえず読んでいて面白かったのでヨシ。あとは分からん!

■概要
日本探偵クラブに所属する神のような推理力の名探偵、九十九十九が主人公の7話構成の物語。
1話は九十九十九の生い立ちの説明とヨハネの黙示録の見立て殺人を解決する話。2話以降も同様だが九十九十九のもとに1話と全く同じ内容の小説が届いたという2話が始まる上に、2話の九十九十九は1話の内容は大体あっているが細部が異なっていている旨を述べる。
話数を重ねるたびに今まで読み手が読んでいた(と思われる)小説が届いていくが、途中で掲載の順番が入れ替わる。
話数ごとの九十九十九は連続した同一人物ではなく、それぞれ異なった人格を持ったキャラクターだったのだ!それぞれの主人公の九十九十九はタイムリープなどを駆使して未来・過去の話に干渉していく!
どう書けばいいんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!諦めました!!!!!!!!!!!!!!!!

■九十九十九
あたまが三つある奇形の自分を世界が受け入れてくれるわけがないという感情から『九十九十九』の世界に閉じこもったJDCの九十九十九じゃない九十九十九。かわいいね。
自分で外の世界に視線を向けるように『九十九十九』の世界を構築しているのもまた現実肯定って感じだ~。
少年社中の『パラノイア★サーカス 』のフィクションと現実の肯定を思い出すけど、九十九十九はどっちかっていうと現実には帰った方が良い(それでも創作の世界は居心地がいい)のバランスだったように受け取った。そこら辺のバランスの違いを見るのも楽しいね。
多分そういうことをしているんだと思うんだ……構造が複雑で確信できないのがウケますが……。

それはそれとして母親信仰があるところはちょっとキツイぜ!
まぁ聖書を元にしているから聖母マリアとかそういう側面の見立てもあるのかもしれない。

■メタ構造
メタ構造でいっぱい遊んでいて楽しそうだった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
今までの話が作中作になるという構造だけでも面白いけど、話数を入れ替えてタイムリープまで入ってくるともうわからんね!
この世界は自分を認められない九十九十九によってつくられたもので、九十九十九はこの世界を愛しつつも外に出ようとも願うという塩梅が現実世界肯定とフィクション世界肯定になる塩梅で良かった。
物語を物語る話で用いられるトリックが見立て殺人という物語ベースの物なのもよい。
それはそれとして私は作中外の物語を異様に引用して展開していく奴は読むのがマジでかったるいと思っているので、かなりそこらへんは斜め読みだ!できれば作品中で見立てられる内容の解説を入れるか、作中が初出の内容で見立てしてほしいぜ!
でも九十九十九は見立て自体は重要じゃないし、この話でとうとうとヨハネの黙示録とかの解説されても疲れるから良かったのかもしれない。
見立てること自体が目的であって、見立て元がどういう内容かどうかはそこまで重要ではないような気がする。いや元ネタ知らない人間が重要かそうじゃないかは判断できないんですが……。
とりあえず一応全体読めたから、もう一回パラフィクションの方を読み直すか~。
ここまで

感想

#eiga
第三の男 』見た!
Twitterで知らない人が言及しているのを見て観た。
なんで言及していたのかは忘れた。

以下ネタバレ感想。

■総括
かなりわかりやすく友情と正義のどちらを取るのか?という話と貴方の知っているその人はあくまで一面であり、どこを重要視するかはあなた次第ということをやってくれる映画で見やすかった。
あんまり親友が何考えているのかわからない感じの作りになっているのも良かった。最後まで主人公の近くをうろついてしまうところに人情を感じる塩梅なので、見ている方も若干元恋人に傾くように作っているのかな。
私は犯罪者はさっさと裁かれて欲しいのでアレでしたが。

■概要
親友が仕事を斡旋してくれると聞いて田舎からウィーンに出てきた売れない小説家の主人公だが、ウィーンに到着した前日に親友が交通事故で死亡したことを知る。
警察に「親友が犯罪に手を染めていた」ことを伝えられるが、それを信じられない主人公は調査に乗り出す。
親友の元恋人との調査によって、親友の死亡事故が事故ではなく他殺の線が浮かび上がるが、最終的に親友が薬物の密売によって多くの人を苦しめていたこと・実際は親友は死亡しておらず死体は替え玉だったことが発覚する。
警察から親友の身柄を引き渡すよう言われた主人公は友情を取るか正義を取るか悩んだ末、逃走する親友を殺害し死体を警察に引き渡した。
最後まで親友の味方をしてほしいと言っていた親友の元恋人は、親友を殺した主人公のことをなじるが、主人公は元恋人の身を案じ、事件を解決した後もウィーンに残ることを決意して終幕。

■画面
モノクロ映画は画面のコントラストが映えて見やすいね~!
夜の時間帯が多いから見にくいかなと思ったけど、光のあるところをしっかり映してくれるのでむしろ綺麗でした。親友の顔が影から見えるところとか。
あとカメラワークが面白いところがちょくちょくあって良かった。モノクロ映画って遠巻きから地面に平行なカメラ遷移するイメージだったので、下から見上げるアングルが何度かあるのが面白い。
特に下水道から親友が逃げ出そうと網に手をかけるシーンは、上から差し込む光も込みで蜘蛛の糸みたいで綺麗だった。
親友を殺した後にこちらに向かって歩く主人公と靄もシーンも好き。好きなシーン下水道に集約されているな。
関係ないけど、画面右上のテープ入れ替えタイミングを教えてくれる黒丸を久しぶりに見て感動した。

■シナリオ
古い映画は捻った所がそんなにないので、今の作品より素直に受け入れられる気がする。
にしても場面転換が滅茶苦茶テンポが良いというか速足というかでちょっとびっくりした。情報量がぎちぎちだ。
親友を挟んだ主人公と元恋人が、相手が悪人だった時にどう立ち回るか?の対立構造になっているところが途中から明示されてからは特に見やすい。
前半が親友が何者だったのか?が曖昧な状態からの明確な対比なので際立ったのもあるかもしれない。
元恋人は彼にもいろんな側面があって、彼を最後まで愛し続けられる人なんていなかったんだから許してあげたい派。ちゃんと犯罪者の側面は彼の一つであり、すべてではないという話をしてくれます。彼は私にたくさん笑ってくれたし笑わせてくれたし飼っていた猫も懐いてくれる素敵な人だった。
主人公は割とぐらっぐらなので元恋人にも警察にも直前にあった方にほだされてウケます。しゃんとしろ!でも疑問提起映画だからしゃんとしてなくて良し!
可哀想な過去があるからと言って、可哀想だったら罪が許される訳ではないので正当な手続きで警察に連れて行って欲しかったから勝手に殺した主人公にはお前----------------!とは思いました。親友銃で撃たれていたから連行できただろ!けじめということ!?何!?そういう直情的な判断をするから元恋人にも警察にもすぐに丸め込まれるんだぞ!
でも最後にもう一度親友の葬儀をする演出は超好き♡殺してくれないとできない♡
元恋人は主人公の元を去るけど、主人公は元恋人のことを見守れるようにウィーンに残るという終わり方も好き。
離別ではあるが完全な離別ではない。主人公は最後まで元恋人に恨まれていてほしいし、それを静かに受け入れてくれ。

自分の身代わりの死体を用意できるくらいの裏社会人間の親友が、主人公の周りをウロチョロするのはまぁ主人公と一緒に居たいというのが本心だからなのかな。それともどこまで情報掴んでいるのか確認したいからなのかな。そこらへんは読み手委任ではあると思いますが。
個人的には別にそこはどっちでもいいけどな!犯罪なので!
そして元恋人の前には一切現れないし、切り捨てる気満々なところも好き♡主人公はそのことを元恋人にも告げないし、こう……主人公……柔らかいね……可愛いね……。

にしても割と暗い内容に反してBGMがバリバリに明るいのはなんで!?
調べたら当時の大衆酒場で人気の音楽だったらしいけど、それでもなんで!?!?
ここまで

感想

#eiga
名探偵コナン 緋色の弾丸 』流し見した。
将棋指す人が出るよと詰将棋という単語が出るよという話だけ知った状態で見た。

以下ネタバレ感想。

将棋は全然関係なかったぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最後に敵を追い詰めることを詰将棋に例えていたが5手詰めって言っているのに自分が5手指している状態だから9手詰めじゃねーかと思いました。
銀の弾丸はリニアモーターカーを貫通しても一切の抵抗を受けないとする。
映画版のコナンさんは推理部分については空想科学読本になるので、お酒を飲みながら楽しく見るのが丁度いいね。
赤井さん家はなんかみんなやってることがバラバラだからか、全員出す作品作るの大変だな……と思いました。
ここまで

感想

#game
お前がデータを送信するんだよ 』やった!

unity1weekで面白かったゲーム。
私はニコニコ超会議とかなんでも同人バザールとかにあるモールス信号を打つ速度の競うゲームを黙々とやってランキングに入ろうとするタイプなので大好き。
もうこれは私の習性でしかない!!!!!!!!!!
終わった後すぐに画面に戻ってほしいのと、スペースキーでも開始できるようになったら周回が捗って最高になる。

感想

#game
輝け吟遊詩人 -愛の調べ- 』やった!
unity1weekの企画でいろんなゲーム遊んでいるけど、その中でも一番好きな作品なので記録に残しておきたい。

以下感想

■総括
反復して遊べる+リトライが容易+試行錯誤が楽しいで私が好きな要素がたくさんあって楽しかった!
未だに14万点には至れておりません!

■概要
吟遊詩人となって酒場を盛り上げるタワーディフェンス型のゲーム。
要求ポイントが異なる5つのコマンドの選択順やタイミングを吟味することで最後まで演奏をして会場を盛り上げよう!

■好きなところ
反復がしやすいのと思考錯誤が良い感じに点数にはねるのでやりがいがある。
メンバーが増えた時の画面のにぎやかさの調子やゲスト追加やビートの追加で合いの手が大きくなるのがゲームの進捗と繋がって気持ち良い。
ボタンを押す→変化が目に見えるというのはゲーム体験として超好きな物なので、そこの気持ち良さが大きいのがこのゲームのいいところだなぁと思います。
手順が板についてきたら後は運ゲーなんだけど、そこからは観客のハートの出し方で「今日の客ノリ悪いな……」「今日はのってるじゃん!」って気持ちになれるのが面白かった。盛り上がっていこうぜ!?!?
ここまで

感想

#butai
ダブル 』見た
原作を読んでいて、ドラマは未視聴。
舞台漫画は舞台で見たいぜ~って思っていたので舞台になって良かった。
本当は観劇予定だったけど、なんやかんやあって配信で見ることになった。
今回から400文字程度に概要を追加することにした。自分がどういう作品と受け取ったかの確認作業。オチまで書くのでネタバレ見たくない人はスキップ推奨。

以下ネタバレ感想

■総括
舞台用にかなりストーリーの構成を変えていて、多分これ舞台好きな人には滅茶苦茶響く構成になってるんだろうな~!というのを舞台あんまり見ない人間視点で勝手に想像する雰囲気だった。
友仁さんのイメージってこんななんだ!?というのはあったけど、そのおかげで宝田さんと友仁さんの湿度が異様に高くなっていて方向性としては合っているんだな……と勝手に圧されました。

■概要
売り出し中憑依型の俳優宝田タカラ君と、タカラ君が憧れる同じ劇団所属の売れない俳優鴨島友仁の2人の関係性を中心に描く舞台。
それぞれがどのように舞台や自分、お互いに向き合うのかというのを、タカラ君の家のセットのみを使って時系列のみ変更して構成されている。途中に作中作として各キャラクターが別のキャラクターを演じる場面があり、それがより舞台舞台としての構成を強調している。
自分の気持ちは依存なのか恋愛感情なのか、舞台が好きなのか相手が好きなのか、そもそもお互いの関係に名前を付ける必要があるのかというのをタカラ君の内面描写を中心に展開していく。
最終的にはタカラ君は自分の感情を恋と定めてそれを友仁に伝えようとするが、友仁はそれを言葉にすること自体を否定して、それでもなお2人でいるという形で終劇。

■友仁とタカラの関係性について
湿度が高い!!!!!!!!距離が近い!!!!!頭を撫でるシーンあったっけ!?!?お姫様抱っこのシーンはあったっけ!?!??!
いや原作も湿度は高いし距離は近いんだけど、実際にあの距離感を見るとギョッとするなぁというのが分かりました。
タカラの演劇スイッチが入る直前には必ず友仁さんがタカラに暗示をかけるように超至近距離で見つめ合ったり背後から頬を撫ぜるシーンがあったりするんだけど、(これは私が原作の読みが温いせいだとは思うんですが)舞台の友仁さんの脆弱性があまりにも高すぎてそのふるまいでそれを見せられると、湿度、高いッッとなる。むしろ舞台版はこの二人の関係性の湿度の高さをやりたい話なので良いと思います。ただびっくりしたという私の気持ちはかき残しておきたい。
私は友仁のことを社交性がある『こころ』のKみたいな人だと勝手に思っていたんだけど、舞台版だとどっちかっていうと先生に近いよな。
これは完全に私の感性によるものなので特に共感してもらえるとは思っていない感覚です。
この湿度感で繰り出される「『男の誠実に踏みつけにされるおんなの気持ち』が分かるか?」はだいぶ受け取るものが違って面白かった。舞台でもこのシーンをフックにするよな~!
私は漫画の方だと恋愛的好意を言葉にする怠慢に裏切られたという悲しみもあるが、どっちかというと憧れや尊敬と言ったタカラからの感情を性愛に丸め込まれた怒りや傷つけられたプライドや自分の気持ちを吐露するための道具として誠実さを利用して楽になろうとするタカラへの不誠実さへの咎め・やりきれなさを主軸に受け取ったんだけど、舞台版はタカラに尊敬されていることがよりどころになっていた自分のありどころを奪わないでほしいという悲痛さの方がメインに感じて面白かった。
それぞれの感情は両立可能だし、どれもあったと思うのでようはバランスが変わったように感じるな~というだけです。面白いね。
私は関係性に本人たちが名前を付けたくないのならつけなくてもいいじゃん派なんだけど、ダブルの2人に関してはつけたくないと言っているのは友仁さんでタカラはどっちかというと友仁さんに従っているだけでそういう名前を付けて何かしらの権利を獲得できるならしたいというスタンスだと思っているので、一回よく話し合ってくれねぇ~かな!とは思う。そもそも恋愛感情を直撃で性欲に接続する+それによって憧れや尊敬が曇るという感覚が割とこう……感性がすごい偏っているのでそこらへん、どうなんですか!?私はタカラ君のこと全然分かんないけど、友仁さんがそういうってことはタカラさんの中でもそういうことになっているということなんでしょうか!?
その際に、友仁さんが嫌だと言っているんだから優先されるべきは友仁さん側だと思うんだけど、友仁さんの嫌だと思っている箇所についての解体をしないことには建設的な話には進まないだろうなと思う。まぁそれを求める場合、タカラ君の感情の解体もしないといけないけどどっちも全然できていないので、別にそれでいいと二人が言っているならなんでもいいんですけど。
舞台版は最終的にそれでいいという方向で一旦「オチを付けた気になって」終わる話なので、これ以降はわかりませんという余白も残っているんだな~。
ついでにタカラに関しては、原作の方でもいまいちどういう人なのか全然わかっていないので、友仁よりフラットに見れた気がしなくもない。
そのうえでマキちゃんとの件を見て「こ、こいつ……」と思いました。自我を外部に委託するな……。

■作中作
舞台役者なので、作中で実際に演技してみよう!と言って演技をしているキャラクターを演じるという入れ子構造が発生するのは見ていてとても楽しいね!
ちょっと私は人の演技や表情の機微にうというので、演技の切り替わりなどの技術的なところは分からないが、タカラ君はスイッチが入ると全く別人のようになるという演出が入っていることは分かったので良かったです。
特に「板の上では全部違う人間になって、そういう人たちの気持ちをちょっとでも分かったような気持ちになれる」(意訳)という話をやってくれるので、そういうキャラクターごとの演技が切り替わる演出を入れてくれるのは説得力にもなって大変嬉しかったです。
それはそれとしてプロジェクションマッピングで異様な雰囲気の背景つけるとか、今まで演じていたキャラクターを映すのはちょっと……ズル……!というか本人の演技で出来なかったか!?と思わなくもない。
何にせよ舞台でやることに意味を持たせた舞台になっていたように感じるので、観ていて楽しかったです。
ここまで

感想

#eiga
仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ 』見た!
仮面ライダーW見終わったので見た。

以下ネタバレ感想。

総括としては風都が若干ゴッサムシティみたいになっているけど、それはそれとしてヒーローに対して頑張れ仮面ライダー!と言うシーンを見るのは健康にいいのでなんでもいいです!

何も考えずに見ていたけど、ニチアサの映画って2本立てだから1時間なんだね。
時系列はいつなんだろう。本編全部見た後だったから、フィリップ君が母親について考えているシーンあってびっくりした。
先にこっち見てからの方が本編最後の母親との会話のくだりもっと楽しく見れたのかな?今オーズ見ているんだけど、オーズも時系列合わせて映画見た方がいいのかな。
エターナルが主体の映画もあるらしいんだけど、そっちはアマプラにないんだな~、どうしようかな。

ここまで

感想

#eiga
ノック 終末の訪問者 』見た。
映画の宣伝で見て面白そうだったのと、オチがどうなるのか知りたかったから見た。
以下ネタバレ感想。

総括としては「世界と大切な人の命どっちが大事ですか?」の思考実験的問題提起の、問題提起部分を信じさせるフェーズに滅茶苦茶時間を割いてくる映画だったので、最後まで見てもそうだね……となって終わった。
後味の悪さにも振り切らないミストだ~。どっちかというと切ないエンドなんだろうか。
訪問者たちの話を信じるか信じないかは決断する人たちの心持にしか影響はせず、最後に世界が救われるか救われないかは本当に監督の匙加減だからあんまりしっくりこなかったです。
あとバシバシの津波描写があるので注意書きは入れろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!これは日本の広報にいっています。

世界規模のトロッコ問題を提示してきた人間がいたとして、そもそもトロッコで大事な人が轢殺される状態が本当かどうか質問された人間はすぐに信じられないよね!?からスタートする話。
提示されたのがあなたの常識からかけ離れたものであればテレビの外部情報や目の前で人が死ぬ様を見ても、それを信じようと思わなければどこまでも疑ってしまって選択をすることもできないよね~!決断する際のあなたの判断材料ってなんなんだと思う⁉で話を回している。
現在の陰謀論に対する姿勢で、あなたがそれを信じないのはあなたが信じたくない物だからですか?ちゃんと冷静に判断していますか?という疑問提起もあるのかな。
それにしては4人の襲撃者はもうちょっとこちらが信じられるような下準備をしてほしい!みんなテレビしか証拠くれないのでテレビを疑うと全部疑うことになっちゃうから弁護士の方の主人公の気持ちめちゃ分かるよ……。
もし私が同じ状況で、パートナーが「あの4人は黙示録の四騎士を表していたんだ!」とか言い始めたら普通にキレるもんな……。外に人影が見えただったらまだ了解するけど、考察厨を始められたらそれはもうお前の見たいものを見たいだけだよ。というか神が人間程度が作ったテキストに則った4人を派遣をしてくるの、ダサすぎて嫌だろーが……!これは神はちゃんと人間の埒外にいろという一人類の面倒くさい奴。
あとビジョンとかの内輪用専門用語を使うのもよしてください。

弁護士の方の主人公はちょっとでも疑える箇所があるとそれを理由に全否定する。もともと男性のカップルだというのをフックにしてヘイトを向けられた経験もあって、4人の警告者のことを全否定する。
逆にもう一人の主人公は脳震盪もあってか4人の警告者と似たビジョンのようなものを見た結果ふわっとそれを信じる。多分選択から逃げていた生い立ちから選択をすることを目的にして世界の滅亡を信じるという流れを追っているのか?わからない。
なんか極限状態に居る人間が信じるものを選ぶ基準が揺れ動くさまを描く映画であって、選択をするからどうとかいう映画としての結論は特にないっぽいんだよな。
しいて言うなら選択をするということは、選択をするということなんだぜ!ということだと思う。わからん。
だからエンドロール後にノックする音入れることで「見ている皆さんはどんな選択をしますか!?!?!?」がこの映画の投げかけて来た事なんだと思う~。受けとった結果「私は○○を選ぶ予定だけど、それはこの映画を見た結果とはあんま関係ないよ!」なのでこう……映画から得たものではない!!
受け取ったのはそれについて考える機会なんだけど、個人的にはそういう問題提起してきたなら映画なりの解答例とそれによって描きたかったものの提示をしてほしいな~と思う。個人の趣味。
まぁ問題提起ものは嫌いではないので私向けではないというほどでもない。

途中までこれ創造主(神)の気まぐれから選択を強いられているゲームキャラクターを題材にしたメタ作品なのか?と思ったけどそういうことでもなかった。
それはそれとして作中で「神」の存在に言及することでデウスエクスマキナを良しとしているのズルなのか発明なのか!?

ただ映画見る前だと4人の襲撃者が並んでいるように見えていたポスターが、視聴後だと何かしらの使命感と覚悟を持ってそこに来た人々(勇者ではない)に見えるようになっているのはとても好き。
ここまで

感想

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