不理解理解

文末にはすべて必ず(※個人の考えです)が付きます

2023年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

あきました!!!!!!!!

私30分くらい歩いてワインオープナーを買ってきたけど、非力すぎてワインが開かない965!
こっちは今日飲もうと思って意気揚々と買ってきたのにただそこにあるだけしかできないワイン!

私965!
こっちは今日飲もうと思って意気揚々と買ってきたのに家にワインオープナーがないことが分かってただそこにあるだけしかできないワイン!

#eiga
パラノーマル・アクティビティ 』見た!
見てた実況動画で言及されているので配信で見た。

以下ネタバレ感想。

■総括
夜に配信で見るとちょうどいいし、夜見て部屋うろつくの若干怖くなって良い作品だった!
モキュメンタリーとしてよくできている~。

■概要
女性が幼少期からポルターガイストやラップ音に悩まされている原因を調べるために、恋人である男性は部屋に監視カメラを仕掛ける。
最初は女性を馬鹿にしていた男性であったが、カメラに映る部屋の様子がどんどんとおかしくなっていく。
原因は幽霊でなく悪魔であり、専門家に頼まないと解決できないと霊媒師に言われた2人だったが、男性は自力で問題を解決しようと悪魔との交信を試みる。
悪魔との交信によって得た在る女の子の名前を調べたところ、年代こそ違えど女性と同じ経験をした悪魔憑きであることが分かる。
悪魔が本物だと男性が本格的に慌てだしたところで、悪魔の憑依が完了したのか様子のおかしくなった女性によって男性が殺害・女性は行方不明になり終幕。

■彼氏
ホラー映画あるある、余計なことしかしないへらへらした彼氏!!!!!!!!!!!!!!!!!!
彼女がやめろって言っているのに撮影をやめない!せっかく来てくれた霊媒師に失礼な態度をとる!役に立たないのに高圧的!お前を守るって言うけど最後死ぬ!
様式美ですね。美しいね。
ただ悪魔憑きの話だと、彼氏にそういう性質が0だったとは言わないけど悪魔のせいでその性質が助長されている可能性もあるので面白い。
彼女がマジ切れしているのにカメラを止めない根性がすごすぎる。カメラを止めるな!

■定点カメラ
定点カメラだからこそのジャンプスケアが面白かった。来ると分かっているけどびっくりしちゃうね……。
あと彼女が変な方向にぶっ飛んでいく奴はどうやって撮影したのかわからなくてよかった。
最後の彼氏がぶっ飛んでくる奴も良い。
ここまで

感想

#eiga
プラットフォーム 』見た!
以前勧められたので配信で見た。

以下ネタバレ感想。

■総括
久しぶりに気分が落ち込む良い映画だなと思いました。
それはそれとして食べ物を粗末にしたり切迫状態の非倫理的な言動だったり犬が死んだり、私はこういう物を見るとテンションが下がるんだな~というのが分かって面白かったです。

■概要
主人公は部屋の中心に穴が開いた部屋に知らない人間と2人1組で閉じ込められている。
この建物は一日に一度上の階から穴を通じて食べ物が乗った机が降りてくるが、すべての階層の人間が一つの机の食材を取り合うため下の階層に行けば行くほど机の上に残る食材は減り、状態は汚くなっていく。
階層は定期的に入れ替わることになっており、100層より下になると食材が一切手に入らないため、一緒に居る人間を食べることで生きながらえる者も出てくる。
主人公は一緒に居る人間を入れ替えながら、最終的にこの施設で最下層の人間にまで食べ物をいきわたらせようと決断する。
机に乗って下の階層に行くまで机の食材を守り抜こうとするが、道中この建物の管理者に抗議の意として一切手を付けられていない料理を上の階に返すことを思いつく。
死傷を負いながら料理を配り切りパンナコッタを守った主人公だったが、最下層近くに子どもが一人いるのを見つけパンナコッタを渡してしまう。
最下層まで来た主人公は、本来ならこの建物にいるはずのない子どもを送り返すことで、管理者になにかのメッセージを送れると信じ何もない最下層に1人残り終幕。

■犬が死ぬ
悲しい

■落ち込むところ
・食べ物を使って下の階層の人間に鬱憤を晴らそうとする人間が多いこと
・食べ物を踏む人がいること
・犬が死ぬところ
極限状態に置いて上の人から虐げられた経験から、自分より目下の人間に嫌がらせをすることで鬱憤を晴らす人が多いというのをずっと描かれるのでひたすらに悲しくなるね~。
作中で人に向けて話し合いや許しの気持ちを持つよう提案する人や宗教によって理性ある姿勢を求める人がいるんだけど、主人公は序盤それに看過されてある程度まで実践するんだけど速攻で挫折するのがまぁ……そうだよね……となる。
ただ宗教での理性的な姿勢を提案してきた人も「一回は話し合いをして言うこと聞かなかったら殴っていいと思うよ!」って寛容だったので、最低限こちらの寛容さは見せましたよ!という大義名分を獲得する姿勢滅茶苦茶わかる~!ってなりました。
私も基本的には話しあえよ!という人間なんだけど、それは社会に所属する生物で自分がい続けるため・相手と殴り合いになる前に自分は最低限の努力をしたのでこちらに非はないですと主張するためなので、こういう極限状態でそれを求めるのは利点があんまりないので酷だなと思います(カス
ただ下の人間に嫌がらせをするために机ぐちゃぐちゃにする奴らは元気だな……と思います。
下の人間に興味がない、くらいならわかるけど下の人間虐めるというのは教室内でカースト作って虐めするのとおんなじ感じなのかな。
やることがない状態だとしたの人間に嫌がらせをするのが楽しみになったりするのかな。
こういう思考実験的な作品を見ると、自分は何するんだろうなとなって悲しくなるね。

■社会構造
あんまり詳しくないけど格差社会の話なんだろうなと思う。
上の人たちは好きな物をいくらでも食べられるし、下の層への嫌がらせも出来るし自分の状況が悪いのは自分より上の層の奴らのせいだし、下の層の奴らは自分より下であるのでいくらでも虐げていいという姿勢が社会の縮図として提示されているのか。
今回嫌がらせする人間ばっかり映っているけど、多分嫌がらせはしないけど自分が満足するだけたくさん食べて下の人に残さないようにする人はいるだろうからむしろそっちの方が私は分かるな……。
最下層まで行った人間が初めて何かを見つけて、世界に何かしら訴えかけることが出来るというのがオチなのかと思うけど、割と最後はぼんやり終わったのでちょっとわからねぇ。

■ドン・キホーテ
主人公がドン・キホーテを建物に持ち込んでいたのは、途中で幻覚を見始める件で空想と現実の境界崩しやるためなのと、暴力よりも知性や理性を上とするためなのかな~。
全体的に示唆的+社会風刺な側面が強いけど私に知識がないため難しいぜ!

ここまで

感想

『左様なら今晩は 』の感想で主人公が幽霊の情報をこちらに一切明かさなかったのは主人公も知らないからでは?という茶々いれをしていたけど、物語的には謎解きにしたくないとかの意図があったんだろうなとは思う。
もしかしたら主人公と彼女の関係から読み手をはじくみたいな意図もあったのかな……、でもそれをするにはさすがに主人公が幽霊の情報を勝手に詮索することへの戒めの気持ちがないからその線でやるんだったら主人公にも同等の責任感は持たせてほしいからその意図としては私は取らない。
でもやっぱりあの主人公を幽霊との恋によって一皮むけた感じで描写されるのは腑に落ちないんだよな……。

『月の満ち欠け』が2022年12月、『左様なら今晩は』が2022年11月公開なので、転生落ち恋愛邦画が2本上映してた期間があるんだな……。

#eiga
左様なら今晩は 』見た!
恋愛映画年間なんだ~と言ったら、これは見やすいのではと言われたので配信で見た!

以下ネタバレ感想

■総括
登場人物が須らく気持ち悪くてすごかったです。
多分なんでもかんでもなぁなぁに生きていた主人公が幽霊と恋をすることで成長するボーイミーツガールなんだろうな……。
両方とも社会人だけど、やっている内容をそのまま高校生にスライドしても大体成立すると思います。
いやでもこのぼんやりなぁなぁとしている優男感を強調するために社会人設定は必要なのかもしれない。わからない。

■概要
破局が原因で彼女との同棲を解消した主人公だったが、霊感の強い彼女がいなくなったことで部屋に憑りついていた地縛霊が見えるようになってしまう。
最初は幽霊の存在に困惑する主人公だったが、次第に二人は惹かれ合うようになる。
しかし、主人公の同僚が紹介してきた霊媒師によって、幽霊のせいで主人公の生気が抜かれ近いうちに死ぬ可能性があることが二人に各々伝えられる。
自分が死ぬことよりも幽霊と過ごすことを優先する主人公だったが、幽霊は主人公との初めての屋外デートを最後に部屋からいなくなってしまう。
数年後、成長した主人公は最後のデートで行くことの出来なかった映画館を訪れるが、そこで主人公の近くの席に座った女子高生が地縛霊だった幽霊の転生した姿であることを示唆して終幕。

■主人公
最後まで主人公が自己中心的な思考回路のままだったので、私はこの映画を一体どういう物として受け取ればいいのかわからなくて困惑しています。
ボーイミーツガールというには、最後に幽霊がいなくなった時に「なんで自分が死ぬ可能性を彼女につたえたんだ!俺はあいつといられるなら死んでも良かったのに!」と霊媒師の人にぶちぎれた結果「お前はそれでいいかもしれないけど彼女がそれでいいわけないだろちょっとは相手の気持ち考えろ」って怒られるシーンが入っている+冒頭で主人公が恋人に振られる原因も相手の気持ちを何も考えていないことが原因なんで、映画を通して主人公の性質があんまり変化してない。
まぁ別に主人公の成長がなきゃいけない訳じゃないとは思うんですが、それはそれとしてこの映画に関してはその成長しなさをどういう演出効果として狙っているのか全然わからない。
もしかして何事にも必死になれなかった主人公が、最後には必死に幽霊を探す姿勢を見せたこと自体を成長としているのかな……。
あと主人公が全体的に嫌な男かつ自分のことをかっこいいと思っていそうな男になっていて私向けじゃ無さすぎて辛かったです!
初対面の時点から相手に高圧的な態度を取るのはまぁ、相手が異分子かつ家賃も払っていない異形ということでまぁ、まぁ差し引きますけど。(いやでも主人公の高圧的な態度を取っている理由が自分に害をなさない見下してもいい存在だからっぽいんだよな……。嫌だな……)
仲良くなった結果二人称にお前を採用してくるとか、あだ名をつけるときに「犬みたいで呼びやすいから」で照れ隠しにふざけた名前つけたりとか、無許可で頭撫でてきたりとか、幽霊が部屋から出られないことを理解しているのに部屋に同僚を連れ込んで相手がモーション掛けてくるまましけ込もうとするとかの相手に丸投げするわりに上から目線の行動基準が私に合わなさ過ぎて見ていてつらかったです。
途中に挟まるギャグも雰囲気と採用タイミングが肌に合わなくて、全力で私向けじゃないぜ!と思って面白かったです。
もしかしたらあれらはギャグというよりラブコントみたいなものなのかもしれない。ラブコントを名乗るには男が中途半端に理性がなく中途半端に理性があるせいで飲み込むには私は喉が滅茶苦茶イガイガするんですが……。バカップルやりたいなら素直にバカになって私の頭を破壊して欲しい。
最後は悲恋に若干ハッピーエンドをにじませる感じなのでどの層向けなんだろう。

特にキモイ主人公の言動は幽霊が初めて登場した時の「ノーブラ?」です!
主人公以外だと幽霊が出ることを相談しに行ったときに大家さんが言う「若い女性と一緒に住んでると思えば生活に潤いが出るでしょ」です。

■幽霊
恋愛経験がなくて俺にしか見えなくてちょっと生意気だけど俺のことが好きで俺みたいな人と恋愛がしてみたかった、体のシルエットがくっきりわかるタイプの白いワンピースを着たノーブラの女。願望器?
幽霊設定、無理やり主人公と同じ空間で過ごすのと最後に消える理由付けにはなっているけど、後半主人公からも幽霊からも触れるし最後にはほかの人間からも見えるようになっていたのでウケちゃった。
「こんなのもう生きてるようなもんじゃん……!」って切ない文脈で主人公言ってたけどさすがに第三者からの認識入ったらその扱いで良いと思うよ。切なくもなんもないよ。
なんか生気吸われている設定もあったけど作中で主人公がダルそうにしている描写がまったくなく実害が主人公の心霊写真が黒ずむくらいしかないのも面白かった。
にしても主人公は「君のことが知りたいんだ!」って言ったわりに全く彼女の生い立ちとか死んだ背景とかを調べている様子をこちらに開示しないまま数年後……で墓参りに行ってしまったので、私幽霊のこと何にも知らないまま映画が終わった……。
途中まで生霊なのかな~って思っていたけど本当に死んでいたっぽく、大家さんに聞きに行く前に大島てるで調べろよと思いましたし、この主人公なら調べてないんだろうなという逆信頼が築けていて面白かったです。
ここまで

感想

ペットの探偵に依頼するに当たって、殺戮オランウータンの話が出てきてちょっと笑った。

#hon
ドン・キホーテの消息 』読んだ!
神保町ブックフリマ で面白そうだったから買った。
探偵とドン・キホーテの組み合わせだったのでメタフィクション入ってそうで面白そうだった。

以下ネタバレ感想

■総括
哲学的SFだ!全然わからねぇ!
物語として語り手によって語られることは現実か空想か曖昧である(それは物語外の現実世界でも同様である)というのと
物語は語り手と読み手がいることで初めて成立するというメタフィクションをやっているような気がしなくもない!でも基本的には分からない。

■概要
ペット探し専門の探偵である主人公のもとに、裏社会を取り仕切っていたあるが痴呆になってしまった老人を探してほしいという依頼が舞い込む。
捜査していく中で、脱走した当時に老人が自身のことをドン・キホーテだと思い込んでいたらしき証言と証拠を見つけ、世の中では「ドン・キホーテの第四の遍歴」という街頭演劇に扮して劇場型犯罪が多発していることを知る。
それと並行して、400年の時を超えて復活したドン・キホーテはサンチョパンサの「自分を島の王様にするいった約束を果たしてほしい」という願いを受けて旅を始める。
探偵の一人称の語りでもう一人の語り手のドン・キホーテの冒険が現実に存在するテキストであることがわかる。
段々と探偵の語りは崩壊していき、ドン・キホーテは理性を取り戻しながら民衆を世界の崩壊へと導き、2人の語る世界は一つになる。
最終章では何者かわからない「わたし」が読み手である「あなた」がいたから最後の世界までたどり着くことが出来たと語り終幕。

■探偵とドン・キホーテ
探偵とドン・キホーテの組み合わせ、良いよね……。事実を暴く探偵と、事実は真実の敵であると語ったドン・キホーテの対比だけで満面の笑み。
ドン・キホーテ読んだのすごい前なのであんまり詳細覚えてないけどね!読み直すか……。
その上作中の探偵は、人間の探偵ではなくペットの探偵だから物語中の事件に追い越されることはないという理屈がすごい可愛いよ……。
だから事件の概要を全然解説してくれないので私は困惑したけども、探偵も困惑していたので可愛いねと思いました。完全に語り手としての機能しか期待されていない。この物語自体がただ語ることしか求めていないっぽいので、それで十分なんだと思います。最初から信用ならない語り手かつ信用できない世界を観測する語り手であることを要求されていて大変だなと思いました。
ドン・キホーテの「「わしを狂人とあざ笑うものは、自分の生きる現実ばかりが、ほんとうのことと信じ切っておる。だが現実というものはそんなに単純なものではない。正気と狂気がせめぎ合う場所、それがこの世だ」(p.222 l.8)がサビなんだろうな……。
ドン・キホーテに関しては、途中まで探偵が探している老人の一人称の語りかと思っていたら、老人は当分前に死んでいたこととドン・キホーテの語りが作中創作であることが明かされて宙ぶらりんになり、それからドン・キホーテの方が現実の語りなのではないかと読み手に思わせる手つきが好き。現実と空想の境目なんて存在しないんだよ!
途中サンチョパンサに民衆の愚かさを擦らせるパートが始まって面白かった。それと同じ分量で最終章の読み手肯定が入ってきたのでまぁ良いかと思いました。

■メタフィクション
ドン・キホーテを踏襲するならメタフィクションやるでしょう!と思っていたけど、最後に語り手と読み手の関係で着地したので良かったです。
若干唐突な感じはあるけど、観る人が現実と空想の線引きを行うという話に置いて語り手と読み手の関係は必須というところからここにきているのだろうな~というのはなんとなくわかるので個人的には良い。
「わたしはいまここにいる。あなたが読んでくれたおかげで。わたしはけっして一人ではなかった。長い遍歴の果てに、ようやくそのことに気がつくのでした。いままでどうもありがとう。けれどもここでお別れです。もういないわたしの代わりに、あなたが白い雪原を見る。残されたページの余白をじっと見つめて。ここから次の物語が始まる。」(p.267 l.5)
私は情景描写をそぎ落とした一人称の語りが好きなので、最終章の締め方が案外好き。いや全然わかんないんだけど。
ただ主人公であるわたしと一緒に行く読み手のことをサンチョのような従者と表現されて、作中のサンチョは衆愚とイコールとされていたしその部分が直近にあるのでウケちゃった。いや、私は衆愚なので何も嘘じゃないんですけど!?

■わからないこと
探偵の世界の曖昧になり方がどういうことかわからなかった。
途中で老人の担当医が別のキャラクターの宝探しが趣味という設定を引き継いでいたり、ドン・キホーテの街頭演劇が世間に流行っている件などがわからなかった。
あと女と探偵のセックスのシーンはなんだったのかわかりかねた。性欲の話?わからん。わからないところ、別作品の引用ネタだったりするのかな。
ドン・キホーテのことを世界の人が全然知らないという設定も、この世界とは別の世界ということを教えるための設定だったのかな。別の世界でも驚安のドンキはあるんだ……。
あとドン・キホーテ周りの黙示録の引用部分とかもよくわかんなかったな。途中からいろいろな有名作品のネタを引っ張ってきていたので、物語を空想と同じものと扱って現実か空想かわからないという話に接続させているのかな。
というか今回も黙示録出てきて笑った。最近の私の黙示録率高いな。


■フォント
作中のフォントが探偵の語りとドン・キホーテ語りで綺麗に別れていたのが、途中で段々混ざっていくところも境界線ずらしをしているんだな~と思って面白かったです。フォントで遊べるの良いな。
ゲームでもできそう~と思ったのでメモ。
ここまで

感想

#game
Ori and the Will of the Wisps 』やった!
メトロイドヴァニアがやりたくてだいぶ前にセールで買って積んでいたし、どうやらこれ2作目だな?
Normalでクリア。

以下ネタバレ感想。

■総括
グラフィックは綺麗だったがイライラ棒と追いかけっこって需要あるの???????
多分ゲームとしての出来は良いはずなんですが、終わった後の感想が「やっと終わった……」になる程度にイライラするマップが多かったです!

■概要
森の妖精であるウィスプは友人であり行方不明になった梟を探しにある森を尋ねた。
やっとの思いで見つけ出した梟が死んでしまうが、妖精であるウィスプが力を無くした森の光を5つすべて集めれば、梟を生き返らせることが出来ると分かる。
光を集めていくうちに、その光はウィスプのような森の妖精が森に生命力を与えるための力を与える物だと分かる。
5つすべての光を集めたところで、ウィスプは森を守る樹に変身し、森と梟に生命力を与え、みんな幸せに森で暮らしましたとさ。

■謎解き
ギミックが多い!
というか途中で操作が難しくて大変なルートに行ったとき「難し~!でもこれで実績に絡むアイテム手に入るかな?」って思ったら正規ルートだったみたいなことが3回くらいあった。たまにゲーム内ヒントがまったくない状態で新しいスキルの変わった使い方の理解を要求されるからマジで?となった。

■ゲーム性
ホロウナイトの影響をとても感じるんだけど、ホロウナイトと差別化するための追加要素であるイライラ棒とか追いかけっことかのフラストレーションがたまりまくる……。
全体的に視認性が悪いというか初見殺し箇所が多かったりで、自然とそうなったなら仕方ないけどこれを難易度調整として意図的に設定しているなら製作者の性格が悪いと言わざると言えないマップが多くて!!!!!!!!11ウギィ!!!!1
死んだ後のリポップ位置が序盤だと対処に困る飛行突進する敵の湧きどころ+次の面に進むには一度もミスせずにジャンプで対岸まで行かないといけない場所だったり、迷路とかイライラ棒とか追いかけっことかは長い上に即死ポイントがあるのに中継地点がなかったり、ボスの中間セーブが体力と気力もセーブされるためたまに詰みセーブになったり、死ぬたびに「カスが……!」となりました。
私は割と死に覚えゲーが好きなんだけど、そういうゲームってちゃんと再チャレンジする際のフラストレーション調整がされていたんだな~と思えてよかったです。
あと操作性というか、ホロウナイトとかソルトアンドサンクチュアリとかのせいでダッシュに無敵判定がないのも嫌だ……。他にも着地した部分に主人公が挟まって死んだりとかするのが地味にストレス。死んだときに素直に自分の失敗だと感じにくい死に方をすることがたびたびある。いや私が悪いんですけどね!?!??!?!
でも敵の弾丸をはじくスキルの弾く対象に雑魚敵が入ることがあるのだけはどうにかしてくれ――――!せめて蜘蛛のボス戦でだけは雑魚にフォーカスするのやめてほしかった。蜘蛛の弾丸拾おうとしたときに雑魚にフォーカスが行って弾丸拾えないことが多すぎる。あと弾丸はじき返さないと大きいダメージ与えられない蝙蝠と蜘蛛に関しては逆に弾丸はじき返しのフォーカスを入れてほしい……。かなりの精度で綺麗に返さないと当たらないよ!
ボス戦も長いんだ……。
蜘蛛のボスの暗闇戦で、蜘蛛の吐く炎が発光物判定入らないのも意味わからないし、最後のボスの第三段階の背景が黒と紫の空中戦で敵が飛んでくる方向を示すエフェクトも黒と紫にしたのと画面上の雲の方向から飛んでくる時はオブジェクトの優先順位が雲の方が上なので見えなくなるとか本当に……何……!!!!!!!!!
イライラ棒もノーミス要求操作もマジで嫌いだったのでずっと悪口言えちゃうな……。
ついでにメインシナリオとサブクエスト終わったし、RTA系とかノーダメ系以外の実績集めようかな♪って思ったら、実績に絡むミニゲームでイライラ棒とスピードランのかけ合わせが出て来たのでキレながらやめました。
ここまで

感想

今週のバンオウ、ちゃんと月島さんが天才であると言われててよかった。
120年間将棋の勉強を続けられる上にどの時代の戦法も現役で使いこなせるのはどう考えても凡百ではない。

#madamisu
ハムレット殺人事件 』参加した!
知り合いのやっていたマダミスに参加したのでこれも感想を書くぜ!

以下ネタバレ感想。

■総括
私の配役絶対狂人枠じゃん❤って罪被る気満々だったのに、私が守るはずの人があまりにも白だったのでただただ穏当に推理をしてただ犯人を詰めて終わりました。
一応私の役も黒要素はあったんだけど、アリバイがガチガチすぎて死因になった薬物を持ち込んだのに不動の白だったのでマダミスのアリバイ設定って難しいな~と思いました。

■概要
ある弱小劇団になぜか有名俳優が入団したのだが、ハムレットの公演が終わった時点でその有名俳優が胸に剣を刺されて出血した状態で死亡していたことが発覚する。
6人の劇団員は、劇団内で犯人を探し出さない限り警察には連絡しないとして、誰が犯人かを話し合うことにした。
その結果、劇団員①が有名俳優のストーカーだったこと・自分の幼馴染である劇団員②に冷たくした有名俳優を殺すために劇団員③が毒薬を持ち込んでいたこと・有名俳優に片思いしていた劇団員②が有名俳優の死体にナイフを突き刺していたこと・劇団員⑤が有名俳優の弟だったことが発覚する。

■配役
私は幼馴染に片思いしているけど、幼馴染は自分のことを友達としか思っていないので彼女が幸せならそれでいいと思っていたところ、幼馴染が有名俳優に冷たくされたのを見て激昂し毒薬を飲ませようとしたが途中で日和ってやめた上に毒薬を紛失した劇団員③です。ゲームの目標は本物の犯人を指摘することと幼馴染が犯人だった時は守り切ることですやった―――――――――――!!!!!!!!!!!
こんなん絶対狂人じゃん!!!!!!!!!!!って思っていたけど、序盤で有名俳優の死因が薬によるものだということが確定して連鎖的にアリバイが成立して幼馴染が白であることが確定したのでウケました。
私は幼馴染のためにない罪を被る気満々だったのに……。なんなら薬で殺害した可能性も考慮して幼馴染の部屋の持ち物全部押さえていたのに……。
ついでに途中までの私の想像していたシナリオは以下でした。
①幼馴染は有名俳優に邪険にされていたが、有名俳優の具合が悪そうなことに気付き何かの薬(私の配役も同様の薬を貰っている)を渡す
②有名俳優が常飲していた薬と幼馴染が渡した薬の飲み合わせが悪く死亡
③幼馴染は有名俳優を殺したことに気付いていないので、飲み合わせの情報を全員に開示せずに私が毒薬を有名俳優に飲ませたと証言する
幼馴染は自分が相手を殺したことに気付いていない+それに気づいた私が周りに気付かれないように罪を着る流れ、良いな……!!!!!!!!!!!
まぁ違ったのでなんでもなかったんですが!!!!!
本来なら密談を仕掛けるパートがあったんですが、幼馴染白確定したので密談もせずに普通に話し合いに参加していました。わはは。

■犯人
犯人側の目的で、なぜか私の配役に罪をかぶせないようにするが目標になっていたのでなんで!?!?ってなりました。
終わった後犯人側もなんで!?!?!?って言っていたので面白かったです。
シナリオだと、幼馴染黒めの状態で私が狂人ムーブをする想定なので犯人の負荷が高いんですよね~。

■キャラクター
ストーカーとか嫉妬に走る人とか何食わぬ顔で有名俳優の衣装と全く同じ衣装を自作して持ち歩いている有名俳優の親友などキャラが濃すぎて面白かったです。
ストーカー役の人がちゃんと最後まで自分のことをストーカーだと思っていない演技をしていて偉すぎる……!いいね……!
そして幼馴染のHO、私の配役に対して幼馴染としか書いてないし、終わった後に私が「庇いたかったのに……」って言ったら「なんで?」って言ってきて興奮しました。本当に興味がない!!!!!!!!!!!!!!!!♡♡♡
ここまで

感想

#hon
ポピーのためにできること 』読んだ!
なんで買ったんだっけ……覚えてないけど積んでいた。

以下ネタバレ感想。

■総括
メールや手紙しかない状態で事件を推理する奴滅茶苦茶好きなので楽しかった~。
色んな人のメールのやり取りを見ることで相手によって態度が変わるいろいろな側面を見せられているのに、手紙以外の情報がないので書面上のその人の性格しか知ることができない!好きな奴だね~。
そういうゲーム作れそうなので参考にしよ~と思いました。

■概要
2人の大学生は、教授にとある事件の関係者の手紙やメールのやり取りをまとめた事件資料を提供され、事件の概要解説を受けないままどのような事件が起きたのか推理する課題を提出される。
その事件資料はある裕福な家庭の少女が脳腫瘍になったことから始まったクラウドファンディングとその家族の所属する劇団の劇団員たちが送受信したメールや、イベントに関する告知、電話の録音などのメッセージをまとめたものだった。
メッセージを読み進めることで、メールをやり取りする人々の人間関係や性格などを推理していく。
途中で教授から事件の概要の解説を受けつつ、実際の事件で何があったのかについて事件の真相を暴くことに成功する。

■メールしか見れない状況
好きだね~!
メールものあるある、「存在しない登場人物がいる」という欲しいところに欲しい物くれるので喜んじゃった。
加えて、途中から教授が参加して実質読者への挑戦状状態になるので面白かった。
推理部分に関しては、行間を埋める出来事で一番納得する物語を作るという感じが大きいな~と思っていたけど、終盤は割とアリバイの精査を行う手順になっていたので、ミステリーのワイダニットとハウダニットの両面からやってくれるのでどっちも楽しめて良い。
ついでに私は感情を邪推して物語作るのヤバいな……と思っている人間だけど、推理をする2人と教授が法曹関係者で弁護のために調査しているという前提があるのでちょっとマシになるので良かった。
加えて、周りの人からどれだけ邪険にされてもやっほー!から始まる長文のメールを3分おきくらいに送ってくるし私と貴方は親友だよねとしつこく言ってくる上に自分より立場が下のイマジナリーフレンドを作ってメールのやり取りをしているところに加えて、自分から他人の罪を被るために自首した面白いキャラクターがいるのですが、最後の最後に調査をしていた2人に対してそのキャラクターが「あなたたちが私を救ってくれたから、あなたたちに報いたいな❤」でメールを送ってくるようになるというオチでカウンターが入ってるので全部OKしたところが大きい。
完全に第三者として他人のメールを盗みみていた状況から、その矛先が自分に向いた瞬間のうわッという感情。お前も当事者だ。にっこり!

■人間関係
後半に出てくる情報でまたキャラクターへの印象が変わるので、あくまで手紙からの側面しか知りえないというのは前提として、嫌な感じのやり取りがたくさん見れるので面白いです。
誰かの前だと丁寧な文章なのに嫌いな人の前だと一文しか返してくれなかったり、あえて煙に巻く話し方をして相手に誤認させたり、誤情報が変な形で噂話になったり、不の人間関係大盤振る舞いだぜ!
それはそれとして登場人物が多すぎて読むのは大変ですね!キャラクターの名前で背景色変えてほしい。そんなことすると雰囲気が無くなるので自分でやってください!

■翻訳
海外作品だと毎回翻訳について言及するなこの人……。
以前、私は海外作品の冗長な情景描写に苦手意識がある可能性があるということに気付いたのですが、こちらの作品は全文メールによる口語体なので読みやすい読みやすい!
私好みです!そして自分の読みやすい文章が分かって良かった。
日本の作品だと情景描写長くても読めるのに不思議だね。一回表紙隠して翻訳かわからない状態でどうなるのか見て観たいな。思い込みかもしれないし。
ただ海外作品って登場人物が多い+カタカナで私が名前を覚えられないというのが相まって人間関係が把握しにくいというのもあるかも!?
海外作品でもくじの前に登場人物一覧があるの多い気がするんだけど気のせいか?
ここまで

感想

何も作業ができないまま日々が過ぎるぜ!悲しいね!
何かしたかったのでLony さんに登録しました。

これでちゃんと話し合いに持ち込めるエンディングがあったら笑っちゃうが、あるのかな!?!?!?

#game
Neo Cab 』感想続き。
親友と主人公について。

私は親友と口論するなら、「あなたのために動いている!だからあなたと他人の会話を盗聴してはいない」という部分に対して、後の会話で音声を聞いていなければ親友が知っているはずがない情報について言及した部分を引っ張り出して反論すると思うんだけどゲーム内でそれが出来ない理由について考えていた。
結論からいうとこのゲームでプレイヤーが操作できるのはあくまでも主人公の思考ではなく感情だからなのかな~などと思いました。

もともと主人公のことを感情優位の思考回路だな~と思っていたので、そういう主人公がいくら冷静になっても相手の矛盾をひけらかす話し方にはならないと思う。これはどっちがいいとか悪いとか言うのではなく、思考の手順が違うよねという話です。
ついでに言うなら、感情論に対して理論で殴っても勝ち負けのルールが違うのでただの殴り合いになってしまってあんまり意味がない気もする。喧嘩ってどっちかがどっちかの勝ち負けのルールにのるか、妥協点を模索する姿勢を両方が見せないと終わらないので……。
お互いに自分の得意分野で戦いたい!と思っているので、最終目標が自分がスッキリすることであるならばそりゃ折衷案の模索なんて道にはいけないのでゲームとして区切りをつけるなら同じ土俵に立って親友のメンタルを折るのが一番綺麗という感じなんだろうな~。感情をコントロールするというテーマのゲームでもあるし……。
私は喧嘩に勝つことよりも同じ土俵に引きずり下ろされた時点で負けた気持ちになるので、その方法だとカタルシス得られにくい人間だったんだと思う。
私の理論絶対視するテンションはインターネットのお気持ちや感想を冷笑する主義に近い部分もあるんだろうなと思うが、それでも私は感情が揺らいだ方が負けみたいなルールに乗りたくない~!!!!お前の感情はお前だけの物なので、感情マウントで勝った方が勝ちとかいう尺度で喋りたくねぇ~!!!!
いやこれ感情冷笑ではなくない!?!?!?むしろ私は感情優位であなたや私の感情を類推/冷笑/勝ち負けの材料にされたりしたりするのが嫌だからぜってぇ理論軸で殴り合いたいんだよ……。
でも1つ理論の誤りがあるから残りの論理も全否定できるはい論破方式も憎んでいるから、もう親友とはさっさと縁を切るか地道に話し合う道を探すしかないんだろうよ……。ギギギ

ついでに冷静になってもロジック選択肢が出てこない主人公のいう「私はいつもあなた(親友)の言うことを聞かされてきた」という部分に関しても、あんまり信用しないようにしている。
冷静になると相手のメンタル折る話し方が出来る人間が語る「この人は被害者だ!」と聞いた側から同情されるような理屈をすっと飲み込むのは危険だと思っているから~。
以前の2人のつきあい方は主人公からしか語られていないので、あなたがそう感じたことは事実かもね~くらいのテンションでいたい~。
はぁ……はぁ……。
親友のことはむかつくけど親友のいう悲しかったという感情自体を否定する権利は私にも主人公にもないんだよ……。
いうまでもなく主人公の傷ついた気持ちを嘘だといっていい権利はないし、なにかを理由にして主人公が傷つけられていい訳もないし。
主人公と親友のどっちも相手を傷つけたことに対する謝罪も後悔も表明されないからこんなにモヤモヤしてるんだろうな……。
あなたたちは自分のために他人の気持ちを蔑ろにした上、それに自覚的ではありません。仮に自覚していたとしても、傷つけられたことを理由にして自分に許していまるように私には見えます。私はそれに同調出来ません!おわり。

私は2人のこと苦手だけど2人ともどこかで幸せになれるといいね……。
ここまで

感想

#game
LOOPERS -ルーパーズ- 』やった!
たぶんループ物だったのとセールだったからやったのかな?

以下ネタバレ感想。

■総括
夏のティーン向け小説という感じでした。くどさも癖も控えめでさっと読める~。
根本テーマが仲間を信じて明日に進もう!宝探しは隠す人から見つける人への願いであり、見つける人は隠した人の気持ちを考えるその過程が楽しいんだ!は滅茶苦茶竜騎士07だな……と思いました。いやこういう肯定的なテーマはもっと広がっているけど、竜騎士07がこれを描くとまた来ましたね~と思う。

■概要
高校生の主人公はある日8月1日を繰り返す時の渦という現象に巻き込まれる。
ある程度の期間を過ごせば時の渦から脱出できることが分かっているが、主人公より先に巻き込まれた人間たちは何年もの間8月1日を繰り返したため精神を摩耗していた。
主人公は自身の趣味である宝探しに仲間たちを巻き込むことで全員の気力を取り戻すことに成功し、活動範囲の広さによって時の渦から脱出できる時期の特定に尽力した。
無事時の渦から脱出した主人公たちであったが、8月2日に成功率の低い手術を控えていた仲間の一人が時の渦に残ってしまう。
ループの中で培った宝物探しの経験によって8月1日に残った仲間を取り戻すための手がかりを見つけ出し、残った仲間も無事8月1日を脱出して終幕。

■ループ物
大抵のループ物は何かしらの原因があってそれを解明することでループを打開するというのがテンプレートとしてあるけど、ルーパーズのループ打開は2パターンあって、時期を待つのが1回目の解決方法でループが始まった原因のおまじないを実行するのが2回目の解決方法になっているのが珍しいな~と思いました。
1回目の解決方法が時期を待つということなので、テキスト中で実際ループ内で起きたことは主人公がみんなの気力を回復させて「大事なのは何かを手に入れることではなくその過程である!」というテーマを提示することくらいしか起きていないので、本当にやることのための舞台装置としてのループという気持ちが強い。テーマが明解ともいう。古めの映画の余計なことせずにテーマ一本でやってくれている奴も好きなので、嫌いではない。
ループ物の謎解き部分のカタルシスは低めなので、それを期待すると肩透かしは喰らうかも。謎解き部分もあることにはあるんだけど、最後の部分に勢いでガーっと説明されるので、ループ物にSFとしての面白さを求めていた人間はそんな雑に話をまとめるんですか!?!??と驚いたけども……。
でもまぁループする世界で自分の大切な物は何か?と自己を再確認するのもループ物の鉄板ではあるので、ループ物のSFとしての鉄板を欠いて自己との対話に絞ったというのを良い点と見るか悪い点と見るかは個人の好み~。
そこら辺のやることの取捨選択具合がマジで2時間くらいのジュブナイル青春映画っぽさとなって私の残っている。
にしてもループ世界に巻き込まれて、15年程度で世の中の知識をすべて回収してまったというサイモンは化物なの?

■キャラクター
本当に霊夢と魔理沙がすきなんだね……。暴力ヒロインと見せかけて、友情に接続するの剛腕で笑っちゃった。友情にすれば暴力ヒロインじゃなくなる!なぜならヒロインではないから!それでも普通に暴力キャラは嫌だぜ~。
もうちょっと仲間の描写欲しかったな~と思う。
先に巻き込まれている人間のうちの落ち込んでいる組の人物描写もっとあってもよかった気がするし、サイモン周りもうちょっと掘り下げてほしかった気もする。
せめて明日が来てほしくないと感じた部分の納得感は欲しかったけど、まぁ2時間映画ならこのくらいか……。
関係ないけど、作中で「子どもは親の期待に応えたい生き物だから」という論法が出て来た時、私がそうじゃなかったので子どもだからではなくその人が親の期待に応えたいと思ったからそうやったんだと思うよ……!ってなった。しいて言うなら子どもだから親の期待にこたえたいのではなく、衣食住生殺与奪の権を握っている相手の期待に答えないといけないと思ってしまう状況が子どもと親の間に成立しやすいだけだと思うよ!

■テーマ
テーマは一貫しているので読みやすい!
ライターが竜騎士07なせいでそれはそれとして仲間を信じて明日に進もう!はひぐらしだし、宝探しは隠す人から見つける人への願いであり、見つける人は隠した人の気持ちを考えるその過程が楽しいんだ!はうみねこだな……となってしまった。作家性……。
なんだかんだわかりやすい物が好きなので、仲間の気力を取り戻すための宝探し自体も描写が軽いけど好きなんだよな……。私は明解なキャラクターの感情肯定が好きなので。
動画作成者とイラストレーターが両方とも、人に認められたくて好きな物を書かなくなった方面なのはキャラ被りとは思った。誰かのために何かをすることが喜びのキャラは主人公とキャラ被りになるからなのかな~。
諦めないことが一番大事♪を2時間映画でやるので、主人公は最初から最後まで1度も折れない。
ここまで

感想

#game
SQUARE ENIX AI Tech Preview:『THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』 』やった!
激烈なネタバレの存在は知っていて、すごい昔にプレイしたことはあるけど途中で挫折した記憶がある。
実績解除しきれてないけどとりあえず感想。

以下ネタバレ感想

■総括
推理部分に関しては原作準拠なのであのヒントからヤスに到達するのは無理じゃない!?!?とは思いました!
AIに関してはヤスがなかなか言うことを聞いてくれなくてやっぱり難しいよな!と思いました。フラグ管理はどうやってるんだろう。
それでも入力して遊ぶのは楽しかったです。

■概要
犯人はヤス!

■シナリオ
ミステリーとしては火曜サスペンスみたいな感じなので、突飛な部分があってもまぁ良いよ……と思える。
でもさすがに「104は電話番号案内で、電話番号だけ手元にある状態で京都の市外局番を聞こう!」はさすがにヒントくれよ!現代人わからないよ!確か前回の時ここで詰まった気がする。
あとヤスが文江の兄であることを確定させる要素は何なのよ!?!?
まぁ良いよと思えていないようです。
でも、ファミコンで主人公=ボスでプレイアブルキャラクターをヤスにしておきながら、犯人がヤスっていう構造自体は滅茶苦茶美しいよね~~~!その部分大好き。
にしても「捜査本部いけ」って入れているのに全く別の場所に行くのはなんなんだろうね。

■AIヤス
ヤスが言うことを聞いてくれない時が多々あり、ChatGPTは割と言うこと聞いてくれていたのでそこの落差を感じちゃった~けどファミコンの時はもっと完璧に入力しないといけなかっただろうから、そう考えると昔の人よくインターネットもなしにクリアできたな……。
それはそれとして言うことを聞いてくれない時のヤスがこちらを大変愚かしく見る目をしてくるのでウギィ!となります。
ヤスの顔、もうちょっと可愛いコメディタッチの三枚目くらいにした方が良かったのでは!?そのおかげで見下された目で見られた時のダメージと、言うことを聞いてくれないフラストレーションが強まったよ!
でもそうじゃないと新劇の歌手の人に気に入られないということなのか……?
あとヤスのクール顔のまま新劇に行って悪ふざけみたいな台詞吐いたり、人を殴ったりする挙動怖すぎて笑った。
そして現代で殴るコマンドは、選んだ時点で怒られよう!シナリオに関係ないからね!
ここまで

感想

#game
Neo Cab 』やった!
Twitterでおすすめされていたのでやった。
まだ周回していないけどとりあえず感想。

以下ネタバレ感想

■総括
車という移動する空間で一期一会の出会いをするタクシードライバーとマルチエンドシステムのゲームの相性が滅茶苦茶良い~ので構造として大変良い。
SFな世界観だけど、現代の労働問題や差別などに対する社会風刺の側面が強かった。

■概要
AIの普及によりタクシーのドライバーもAIにとってかわられた未来の世界、今もタクシードライバーを生業にしている主人公は過去に喧嘩別れした親友の声掛けでロス・オジョスという近未来都市に引っ越す事になった。
しかし親友が不穏なメッセージを残したまま行方不明となってしまったため、主人公は宿無しのままタクシードライバーとして働きながら親友の行方を捜すことになる。
客とコミュニケーションをとるうちに、親友が反テクノロジーの組織の幹部であること・テクノロジー会社にスパイとして侵入して機密情報を盗み出していたことが発覚する。
親友は何食わぬ顔で主人公にテクノロジーの社会を転覆させる手伝いをさせてくるが、主人公はそれを受けていつも自分は親友の言うことを聞かされてばかりだと気付き口論に発展する。
会話や感情のコントロールによって、ロス・オジョスの未来を変化させるゲーム。

■プレイヤーの立場
最後までプレイすることで、プレイヤーが選択肢で操作していたのは選択肢だけでなく主人公の感情でもあったのだ!というのが明かされて、作中で悪役として描かれていた存在とイコールになる展開が面白かった。
情報化社会によって個人の情報や感情が記号化され、それらの蓄積に価値が付与されるようになった現代社会に合わせて、こういうゲームが出てきたのだと思うのでそれ自体はめちゃ好き。
あと悪役とイコールにするなら、Feelgridつける前と外した後の主人公の選択肢はプレイヤーから奪ってほしかったな~とは思う。というかそうなってないので、プレイヤーの意思=主人公のまんまの方が正しいのか?と思わなくもない。どうなんだろうね。
プレイヤーがやっていたことに対するフォローアップは全然ないんだけど、個人的にフォローできるもんじゃないな……と思っているのでなくていいです。周回していくとフォローあったりするのかな。敷いて言えば、それらの選択肢が存在したことで主人公がウーナに出会うきっかけになったことくらいか?
プレイヤーが主人公を操作すること自体に対して暴力的だぜ!と思っている人間なので、これでいいんだけどね!むしろ一発きつめのもくれた方が嬉しかったかも!
でもどの人間でも他人のことをコントロールする挙動をしてしまうこともあるよねという均一化の話で、プレイヤーも主人公も親友も似たようなものだよ!と言う着地点だったらこれでいいのか?だから最後の口論でも、主人公は親友にされた挙動をそのままやり返すという、いいのかそれでと思う終わりになったのかな~~。

■UI
特に好きなのがUI~!
テキストノベルにある二人の立ち絵が正面を向いている状態を、タクシーの前方から見た時の構図に当てはめて提示してくるの滅茶苦茶好きですね!
お客さんが乗ってきたときにバックミラーに映るようになっているのも好き。カットインみたい。
基本操作もスマホのアプリを操作する形で提示されるので、スムーズに世界観に浸れるのがすごい良かった~!
ついでにスマホの連絡ツールの入力中表示やそれぞれのキャラクターのbioなど細かいキャラクター表現も好みだった。カワイイね~!

■社会風刺
お金が足りない!とかクソ客が多い!とかのゲーム内フラストレーションがそのまま現実社会の仕事を奪われる労働者層の辛さにスライドされている形なので割と納得はできる形になっているのが面白い。いや納得したくね~~!社会!!!!これはゲームではなくそうなっている社会への嫌っっという感情です。
AI周りについてはちょっと露悪的に描かれすぎているように感じたけど、社会風刺物はシナリオをわかりやすくするためにそうなりがちだからな……というので落ち着いた。
いやどうすればいいんだろうね……。ゲーム内で特に解決されないけど言及される人種差別とかもウギーとなる。

■親友
こんなに爽快感のない終わり方にしていいんだと思ってウケちゃった。
感情を他人に開示するアクセサリーを無許可で渡してくる時点で縁を切れと反射で思ってしまった程度に親友のこと初見から苦手だったんだけど、一切解消されないまま最後まで突っ切っていった――!
ついでに言うと主人公の理性より感情で言動がバチバチに左右されるところも割と苦手だし登場人物もクソ客が多いので、ハァハァっ……!ここはゴッサムシティ!?!?もうちょっと理性優位で生きられないか!?ニンゲン!?となっていた。これが人間なんだよ!って言われるの、わかるけど嫌~~^^いや別に自分が完璧にそれをできているという訳ではないんですが……ぉぉぉ……。
親友が主人公に対して、「あなたはこういう人間である」とか「私にも悪いところがあるが、あなたにもこういう悪いところがあるのでお互いの妥協点として私は××をするがお前は〇〇をしろ」とかの相手のため・相手に譲ると見せかけて主導権取るタイプの話し方をするので嫌だな~と思っていたら、最後の口論でそれのトレースをさせられて滅茶苦茶嫌でした!!!!ハンムラビ法典で生きるな未来人!!!!なぜ相手にされて嫌なことをそのまま相手に返す!?!?じゃあ論破するタイプの話でなら殴っていいと思っているんですか!?!?!?ゲゲゲ
口論部分の翻訳が若干怪しいので選択肢に迷ったけど、一撃で勝てたぜ!嫌だぜ!
まぁ親友との関係を見直したことで、主人公が自分を大切にできるようになりましたという話なのかな~。

ここまで

感想

#game
Strange Horticulture 』やった!
Twitterでおすすめされていたのでやった。

まだエンド2つくらいしか回収していないけど一旦感想。

■総括
壁にいっぱい植物並べて名前つけられるの気持ちい~!
一個一個の謎解きの難度も低めなので、ポンポン次に進めるのが楽しかったです。

■概要
薬草を集めながら植物の販売や薬の作成を行っている主人公が仕事のやり方によって未来を少しずつ変えていくゲーム。
店を経営してお客さんから話を聞くうちに、殺人事件を発端としたオカルトミステリーに巻き込まれていく。
道中自分の店に訪れる宗教団体のトップに薬と偽って毒薬を渡したり、魔術の封印を解く事で事件を解決したりできる。

■謎解き
謎解きは3軸あって、①お客さんの注文する植物は何か?②植物はどこにあるのか?③物語で何が起こっているのか?がそれぞれ違った謎解きになっているので楽しかった。
特に①の植物の解説を読んで、お客さんのいう特徴と合わせて選ぶという作業と、自分が見つけた植物の名前タグをつけて棚に一列並べて壮観!!!!となるのが楽しかった。
植物のグラフィックも可愛いので良い。

■周回
周回はやりづらい……!
セーブからやり直すと、今まで集めた植物の情報がリセットされた状態に戻ってしまい同じ謎解きをもう一度やらないといけないのでキツイぜ!
謎解きは1周目は良いけど、周回するには同じことの反復になるので飽きる!なんかうまいことできる方法があるのかな。

ここまで

感想

#eiga
聖闘士星矢 The Beginning 』見た
いや本当に……感想としてカスみたいな奴なのですいません……。

以下ネタバレというかなんというか

■総括
すいません途中で寝ました……。自分でもびっくりしました……。

■言い訳
疲れていたのかな……。
寝た原因を映画側に転嫁するとしたら、画面が割とずっと暗いのと戦闘シーンがあんまり派手じゃないのと話が動くのが遅くて集中できないな……と思っていたのは覚えているんですが、
映画を見ている時に寝るのは割と意味が分からないので自分でも驚いている。他に見ている人がいなかったのが救いですが……。

■感想
聖闘士聖夜をみたことないんだけど、序盤から闇の地下闘技場みたいなところで戦いが始まったんだけどあれは原作にあるんですかね。
敵キャラもそんなに見栄えがしないのでよくわからず、鎧も色が落ち着いていてかっこいいよりも渋いね……!という感情が優先されていた。
全体的に戦いの枠を神々の世界観の大きな話と捉えればいいのか家族の小さな話とみればいいのかわかりかねて入り込みにくかったのもある。
いや別にどっちかにしないといけないわけじゃないんだけど、中心軸がどっちか分からないと入り込めなかった。まぁ寝ている時にその解説があったら完全に私のせいです!!
うつらうつらしながら、ずっと似たような修行してんな……と目が覚めるたびに思っていたけど、これ夢を見ていた可能性が否定しきれないよ。
最後のバトルの時は起きたけど、観ていて目が覚めなかったので本当に私向けじゃなかったのか滅茶苦茶眠かったのかわからない。
ここまで

感想

#eiga
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 』見た!
面白そうだったので見た!
原作ゲームはswitchより前の奴は割とやっているけど、switch以降のマリカとかルイージマンションとかオデッセイとかは全然触れていない!
これは単純に私のゲーム離れが原因。

以下ネタバレ感想。

■総括
ゲームをクリアするために何度も試行錯誤するその姿をこそ美しいとしてくれる映画をマリオでやってくれる、もうそれだけで私は見ていて幸せでした!!!!ありがとうございます!!!!!!!!
小ネタもえぐくて始終ニコニコしていた。たぶん移民問題とか家族関係とかの問題提起も邪魔にならないくらいにすっと置いているのがすごい~!
吹き替えで見たんだけど、次は字幕とか4DXでみたいな……。

■概要
ブルックリンに住む配管工の兄弟マリオとルイージは仕事でヒーローになるべく洪水の原因を調査していたところ、ひょんなことからキノコワールドに迷い込んでしまった。
ルイージとはぐれたマリオは、クッパによって滅ぼされそうとしているキノコワールドの姫ピーチと勇敢なキノピオと共にキノコワールドを守るための冒険に出る。
道中王様の息子であるドンキーとの対決によってコング王国との同盟を結ぶが、クッパによって壊滅させられた上、マリオとドンキーはピーチ一行と離れ離れになってしまう。
クッパと無理やり婚約させられたピーチは結婚のタイミングで謀反を起こし合流できたマリオとドンキーと共に抵抗したところ、ひょんなことからキノコワールドの一部がブルックリンに転移してしまう。
ブルックリンでもなお暴れようとするクッパだったが、スターを手に入れたマリオとルイージによって倒され、ブルックリンのヒーローとなった2人はキノコワールドへ移り住み配管工として活躍している姿が映されて終幕。

■プレイヤー肯定について
この映画の根本にあるのが「例え失敗しようともゲームをクリアしようと挑むその姿をヒーローと呼ぶ」なのでもうもうもうマリオとか関係なくゲームが好きな私は滅茶苦茶嬉しくなりました!
そもそも映画が始まる前に入る任天堂のCMが、老若男女がマリオのゲームで失敗して悔しがるシーン→クリアして喜ぶシーンを映してからの「It'me,Mario!」「It's you,Mario!」でマリオ≒プレイヤーを出してその姿が好きだよと提示してくれる物だったので、重ね重ね本当に嬉しくなっちゃった……。
それもゲームの上手い人も下手な人もクリアしたいと思う気持ちは変わらないよというのを言うために、RTAみたいな動きをするピーチ姫とずっとステージの練習をするマリオの対比をするのも好きだ……!練習量が多い/少ないのが偉いのではなく、挑むその姿勢が美しいのだ……!好きだ。
あとこれは勝手な読み取りだけど、マリオはルイージと一緒にいるから強くなれるスーパーマリオブラザーズなんだ!をやっており、プレイヤーはマリオが主人公だからマリオシリーズのゲームやってる側面もあるので一緒にいるから強くなれる文脈が乗って来ることが本当に本当に嬉しい……。
加えて言うなら、諦めない姿がヒーローだ!の文脈のおかげでドンキーはもちろんクッパの格が落ちない塩梅もいいよね……。キャラクターコンテンツ映画として素敵です。クッパのファンだって世界にたくさんいるからね……。

■マリオ作品映画として
知ってる要素が多いというより知ってる要素しかないし、多分理解できていない奴もたくさんあるな!というくらい細かいネタが多すぎる。
特に好きなのは最初のブルックリンの街を横スクロール風の画面で横切る画面―――!!!!
あと吹き替えのルイージの「マリオ?」の呼び方が完全にルイージマンションでテンションが上がってしまった。音声の一致を発見すると嬉しくなっちゃう。
全然知らんマリオの両親だったり、ピーチ姫はキノピオに拾われた子どもだったりの設定が出てくるのも面白い~。何それ知らんのにすごいしっくりくる~!
BGMはもっとわかりやすくマリオマリオしてもよかったのでは!?と思うけど、それはそれとしてアレンジでたくさん入っていて良かったです。
あとドンキーをキャラとして拾ってくれたのも嬉しい!最初のマリオの登場作品だし、私はドンキーが好きなので……。
それにしてもドンキーの設定が「王様の息子かつ放蕩息子かつカリスマ持ちで地元では最強!」の道中仲間になる3番手キャラっぽい造形になっているのが可愛いよね……。

ここまで

感想

#game
Sweet Dreams 』やった!
Twitterでおすすめしてもらったのでやった。

以下ネタバレ感想。

■総括
Cro可愛いね~。人の愛とか恋とかを若干見下しているっぽいところも込みでカワイイ。
PCに直接手を出してくる展開はウキウキするので、自分のゲームにも組み込みた~~いしRen'Py便利!

■概要
電車で出会った車掌と喋るノベルゲーム。
大学を中退してから引き篭もりがちになった主人公は、母親からの命令で10年前に住んでいた田舎へ引っ越すことになる。
その道中で出会った車掌と選択肢によって友人になるか監禁されるかのエンド分岐が発生する。
エンドを回収した状態でゲームフォルダにプレイヤーが手を加えると、主人公が車掌の異常性に気付く√に分岐するが、最終的に車掌がプレイヤーのゲームの介入を阻害して二度とゲームがプレイできなくなる仕様になっている。

■演出
キャラクターの瞳がぐるぐるしたり、指切りげんまんのスチルのボカシを掛ける掛けないで簡易に立体感があるリッチな差分にしていたりと演出面で参考にしたい箇所が多かった!
メタ展開を把握しているキャラクターがプレイヤーに対して過去に何があったのか全く教えてくれないのも好きなので、続編でもうちょっとキャラクターの情報を掴ませてくれると嬉しいな~と思いました。
にしてもやっぱり登PCに登録してある名前を呼ばれる展開はテンションが上がるね……。

ここまで

感想

バンオウの最新話で奨励会を抜けられるプロ棋士(凡百ではない)が120年たゆまぬ努力を続けることが出来る(凡百ではない)吸血鬼に「俺と同じ凡才だ!」っていうのを見ると、バンオウにおける凡才の定義って「優秀な周りの人が軽々と到達できるものに自分だけ手が届かない状況でも諦めず手を伸ばし続ける人」っぽいので、西尾維新か奈須きのこ……となっている。

何時間寝ても覚めぬ(目が)

好きな作家とは書いたが、その好きな作家とは好きな本のジャンルはあんまり被っていない。

#hon
サバイバー 』読んだ!
Twitterで去年好きな作家が献本で貰ったと言及していたのを見て買った積読を崩した。

以下ネタバレ感想。

■総括
わからないけど好きだ……!
カルトの生き残りかつ教祖に祭り上げられた男が自分の人生をブラックボックスに再話することで上書きしていく構造+章とページ数が降順になっている構成が私の好きな奴だね~!
最後の終わり方が読者を突き放す構成になっているのも好き。
テンダーは生き残ったのかについて、世間的にはテンダーは死ぬんだろうけど、教祖や連続殺人犯として死んだだけでこのあときっと生き残って別の人生を歩んでいる可能性も十分に残っているのが好きだ。

■概要
テンダーは10年前集団自殺したカルト集団の生き残りであり、一世を風靡した教祖であり、飛行機のジャック犯であり、現在その飛行機は墜落の真っ最中である。
彼は自分の人生について飛行機のブラックボックス(すべての飛行機に乗っている滅茶苦茶強固な録音装置)に語ることで、後世に自分の人生について残そうとする。
長男以外の人間は外界に出て稼いだ金を宗教に仕送りする生活を定められているテンダーは、10年前にカルト集団が集団自殺でなくなった後も教義で定められた仕事を続けていた。
そんな中、テンダー以外の信者の生き残りが全員死亡する事件が起き、それをきっかけにテンダーを教祖とした宗教指導者へとマスコミと未来予知の出来るファーティリティという女性によって仕立て上げられる。
しかし、信者の死亡がテンダーの殺人によるものだという嫌疑をかけられてから一転、ファーティリティと本来の殺人の犯人であるテンダーの双子の兄と逃亡
することになる。
逃亡の最中にカルト集団での生活でのトラウマを克服したテンダーは、ファーティリティの「今日おかしな飛行機ハイジャックが起きる」という予言を覆すために該当の飛行機に乗り込み、すべての乗員を飛行機から下ろしたところで、「おかしな飛行機ハイジャック」を起こしたのは自分だと気付く。
今までの顛末を語り終えたテンダーは「今日は実に美しい日だ」と締めくくり、「テスト、テスト。1,2--」の台詞で終幕。

■テンダー
カルトに育てられた時に植え付けられた記憶を本当だと信じて生きてきた、他人からの命令でしか何も決めることが出来なかったテンダーがちょっとずつ変わって、他人から押し付けられた物語を全部全部上書きして前に進む物語なんだな~これ!語りのテンションが気持ち悪いし不明瞭な描写が多すぎるせいでそういう風に取りにくいんだけど……割とジュブナイル的な物を感じる。
決められた運命はカルトの方で提供された側面もあるけど、ファーティリティの予言もそうだし、テンダーを教祖に仕立て上げたエージェントも同じように機械的な未来予測でテンダーを定めた未来に連れて行っているし、ついでにテンダーが働いていたその日に提供される料理に関するテーブルマナーを雇い主に教える仕事も「想定した未来とそれへの対処法を提供する」点では決められた未来を提供する仕事なんだよな~と読み終わってから思いました。
気持ち悪いのに爽やかだ、意味が分からない。私は好きだ……。
語りによって表現される部分が曖昧過ぎて、最後の最後まで双子の兄やファーティリティのことをテンダーの多重人格のうちの一人だと思って読んでいたけど、割とその部分否定する要素は少ないよな。
でも最後に雇い主のところでファーティリティの存在が認知されたから違うか。これは私がそう読みたかったからそう読めないかな~って思った要素でしかないです。
それにテンダーは最初からブラックボックスには自分が死んだと世間に信じさせる+連続殺人犯/カルト集団の教祖と世間から認識されている自分の人生を上書きすることが目的だから、そんなに信ぴょう性はないんだけどね~。少なくとも、テンダーはそういう風に世間に認知された方が都合がいいと思った情報を残していると思って聞くくらいが丁度いいんだろうと思って受け取ることにする。
ついでに運命からテンダーが逃れることが出来るのか?というと、そもそもファーティリティの予言には長期的に見れば「私もテンダーも死ぬ」し短期的に見れば「私もテンダーも幸せになれる」というのがあるので予言から逃れることはできないし、わざわざ逃げる必要もないというのが定まっているので、どっちかというと重要なのは自分で人生を選ぶということで、テンダーがそれをできたのが飛行機ジャックである時点でもう、それでいいんですよ私にとっては……!!!!テンダーが生きていようが死んでいようが……!!!!!!テンダーがこの物語を語り、それを残すと決めたこと自体が好きなので……。
でもあの爽やかさ的に、多分テンダーは生きているんだろうなと個人的には思っている。いや、どっちでとっても良いというのが前提で、私はそっちの方がしっくりくるという話です。教祖であり連続殺人犯であるテンダーはちゃんと死んで、別の誰かの物語が始まっているんだろうな~。
訳者あとがきに、作者がサバイバーの顛末についてwebサイトで言及しているって書いてあって作者に対して「余計なことを……ッッ!」と思ったのは内緒だぜ!そして訳者がweb追記の内容に触れず、「完全に著者に従う必要はなく、解釈は読者の自由意思に任されている」と言っていてキスしちゃった♡
作中でそう書かれているならまだしも、外部のテキストにそう書かれても私はスキップするよ。たとえそれが私の予想した結末と一緒だとしても、そうなる可能性があったかもしれなかった物語と、そうだった物語は別物なのでね!

■構成
章とページ数が降順になっているの、本だから出来る上にテンダーのテンダーとしての人生のカウントダウンなので私の好きなギミックです!!!!ラブ!!!!
最初は意味が分からない気持ち悪い語りなのに、最後に近づくにつれて物語が終わってしまう寂寥感がある。
特に最後の方の章はどんどんページ数が短くなっていくので、「ま、まだ5章もあるんだから……で、でもあと25ページ!?」ってなるのが、本なのにライブ感があってすごい良かった。テンダー、行かないでくれ……いや行ってくれ……。
そして0ページで何が起きたのか我々には明かされない構成~好きだ~!webで結末を公開するな~!
えーというかこの構成カッコよいからいつか真似したいな。これゲームだとどうすればいいんだろう。
ぱっと思いついた奴、どうやっても射精カウントダウンみたいになるので全然良くない。
あとはシークバーだけど、シークバーはシークバーでしかないからライブ感とはつながらないな今の私の思想だと。含蓄や閃きが足りない。
紙の本で一次創作やるかなぁ~、やるなら日記形式とかになるからやれそう?まぁ気長に考えてみよう……。

■翻訳
翻訳本だから厳しいかと思っていたけど、再話形式なので自己言及のみ+情景描写がほとんどないから読みやす~。いや文章としては支離滅裂な部分があるので理解はしにくいんだけど、個人的な文章のテンポとしては読みやすかった。
『アルジャーノンに花束を』も楽しく読める人間なので、もしかしたら一人称かつ独りよがりな文章とか日記帳の話なら読みやすいのかもしれない!良い発見。
今度試しに探してみよう。
ここまで

感想

#eiga
リアル人狼ゲーム 』見た!
Twitterで知らない人が言及していたので配信で見た。

以下ネタバレ感想。

■総括
雑!!!!!!!!!!!!!!!!!

■概要
「人狼が、村人を喰い殺しました」という台詞で8人の人間が目を覚ますと、目の前で1人の人間が首を包丁で刺されて死亡した。
8人を閉じこめた人間はエナというアイドルのファンであり、エナは交通事故で死んだこと、集まった8人はエナが死んだ事件の関係者であること、エナを殺した罰を受ける必要があることを伝え、人狼ゲームで殺し合うことを命令。
人狼ゲームを進めていくうちに、残り人数は3人になり、人狼はエナの信者の仲間であること、誰が人狼かも発覚。
黒確の人狼に投票してゲームは終了と思われたが、主人公はなぜか「自分もエナを殺した責任を果たさないといけない」と自分に投票し、人狼と自分で2票を獲得した主人公はつられる。人狼と村人が1対1になったため、残りの一人も死亡してゲームは終了。ゲームの主催者と人狼は、「エナのもとに行ける」と喜びながらガソリンを被り炎を着火して画面暗転。
最後にエナのために命を捧げた主人公は罪を許され生存していたが、目覚めた場所はドルオタが踊り狂う地下アイドルのステージ上。主人公が絶叫して終幕。

■感想
全部雑!!!!!!!!素直に全員燃やせばよかったじゃん!!!!!?!?!?!?!?!??!?どうして人狼に?
人狼の説明がパワーポイントのアニメーションで始まったので滅茶苦茶笑ってしまった。そんな細いフォントで人狼って書くな!!!!!!!!イラレもフォトショも使えないのにアイドルの雑オリジナルMVを作って放送するな!!!!!!!!そんなことエナは望んでない!!!!!!!!
最初に占いCOかつ対抗無しの人間が吊られたので、「人狼ゲームに見せかけて実際の人間関係を重視したレイジングループみたいなやつなのかな?」って思ってみていたのに人狼も人間関係も雑で笑った。
2人の占いCOが吊られたあと(なんで?)2人の占いが対抗になるんだけど、対抗から黒出しされた占い師が人狼COしてくる(なんで?)
人狼ゲームって吊られた人が人狼じゃないかわからないからゲーム性が出てくるのに、映画としては人狼の苦悩を語らせたいので、回想モノローグとかない限り普通にギミックとして相性悪いんだろうな……。だからどうして人狼に?
そしてホラー映画の因習村と同じ扱いのドルオタへの手つき。カルトに近い物なら何をやらせてもいいと思っている雑さ……。そして独白の薄っぺらさ……。狂気的な笑い声の演出の雑さ……。
中途半端に最初に死んだ人間は黒幕側というあるあるを雑に回収してきたのも面白かった。雑さ、味だね~。
最後のシーンに関してはよくわかりませんでしたが、ホルガの踊りみたいなものだったんでしょうか。
ここまで

感想

#butai
『うみねこのなく頃に~Stage of the golden Witch~』見た!
配信で見た。
原作は去年か一昨年くらいにEP8までプレイ済み。やりたいことは好みだけど、構造に関して一部致命的にそりが合わない箇所があるくらいの心持。
コミカライズはEP4まで読んでいて脱落。買っていた当時にしては単行本1冊の価格が高かったのとなんかどんどん新刊出てくるので財布が回らなくて買うのやめた記憶がある。
それ以外のスピンオフとかメディアミックスとかには触れていない。

以下ネタバレ感想。

■総括
EP1をなぞるという感じなので特にシナリオとしての追加要素はない。
戦人がもう一度事件を振り返るために時間を戻すというのを台詞に組み込んだのは個人的に好みだった。舞台刀剣乱舞の慈伝を面白がる人間なので。
ついでにこの宣言がEP1の8回の公演を繰り返すに掛かっても、続編のエピソードの匂わせに掛かってもいいようになっているのがいいな~と思った。
あとエンドロールや場面転換で登場人物が人形みたいに釣られる表現も、物語を再現するための人形として表現しているんだと思うのでそこらへんも舞台でやる意味を持たせていて良かった。そもそもうみねこ自体が誰かの書いたボトルメールを読んだ誰かの書いた二次創作の再話だと思っているので、姿形だけが似ている(らしい)何者かに演じさせている要素を強めてくれるのは超好み。
真里亜の子の演技が良い良い良い!見た目では留弗夫と郷田さんの2人が特に見た目がしっくり来ていて好き。

■概要
六軒島に集まった18人の右代宮家関係者の身にクローズドサークル・見立て・密室殺人などが起きるミステリー作品。
1年に1度身内で集まる親族会議のために絶海の孤島六軒島に集まった右代宮の家系の一族。
六軒島には魔女がいるという伝説と、10tの黄金を隠す碑文が存在する。当主右代宮金蔵の親族たちには余命僅かとなった彼の遺産を欲する各々の事情もあってか、異様な雰囲気が満ちている。
台風の接近により島の外に出られなくなった中、碑文の見立て殺人が行われる。その殺人内容が、大量殺人や密室など、人間がやったとは思えない物だった。
最年少の参加者である右代宮真里亜はこの事件の犯人は、ベアトリーチェという魔女であるという。主人公である右代宮戦人は自分のなかの誰かが犯人だとは信じたくはないが、絶対に魔法はありえないと語る。
見立て殺人が完遂された時、生き残った人々の前にベアトリーチェが現れ、「碑文の通り黄金卿へ連れて行く」と宣言する。
舞台の最後、六軒島で起きた殺人事件では誰一人生き残らなかったこと、右代宮真里亜の署名がされたボトルメールに書かれた物語が舞台の内容であったことが明かされて終幕。

■演出
壁に白い文字でキャラクター名とか台詞とか碑文の内容が表示される演出がかっこいいね~!
ノベルゲームを元にしているのだし、もともとがボトルメールの内容を元に再構築した内容だというのを踏まえているので文字が出てくる演出カッコよくて好き。
回転舞台でもないのに、舞台セットを入れ替えるので場所移動を表現しているのもかっこよかった~。大きい机でみんなで料理を食べる奴も好き。机小さッとは思いましたが……。
あとみんなの衣装が可愛くて良い。もともとのデザインも可愛かったけど、立体になるとまた良いね~。
そしてベアトリーチェの顔を映さない演出も好き。EP1で終わる場合はベアトリーチェを幻想の存在として終わらせることが出来るし、続編が出せる時はEP1では伏せられたベアトリーチェの真の姿が!と引きにもなるので。
総括にも書いたけど、全体的に全員人形的な動きをするシーンが多くて物語を再現するための人形として表現しているんだと思うのでそこらへんも舞台でやる意味を持たせていて良かった。
まだ出てきてないけど、光の演出で真里亜と戦人を赤と青のスポットライトで分けるシーンも格好良かった~。演出面に関しては原作好きなんだろうな~というところが多々あって良い舞台だな~と思いました。

■シナリオ
EP1自体が出題編なのでシナリオは事件の概要説明でしかないんだけど、しおれた薔薇になにをしたのか画面では見えにくかったり、台詞もマイクの性能の問題か聞き取りにくかったり、事件現場で何があったのか全体的にわかりにくかったり、魔法描写はまぁやっぱり表現が難しかったりするので、原作の情報を持っているの前提じゃないと追いにくい舞台ではあるなぁと思いました。初見で行った場合、全然謎解きせずに帰されるのも「何!?!??!」となりそうでもある。
EPがあとになればなるほど魔法描写も登場人数も増えるので、舞台化は難しそうではあるよな……。
原作既プレイにはおすすめだけど、初見だとかなりざっくりな把握になるし消化不良になるような気がするがそれはEP1の性質(解決編がない)せいでもあるので一概に舞台のせいとも言い切れないのがなんとも……。
うみねこを面白いとは思っているが人に勧めるかというと私は勧めないし、じゃあ舞台単体として完成しているかというとシナリオの関係上尻切れトンボだしというのもあるので、それを踏まえるとやっぱり原作が好きな人向けという体感です。
うみねこ興味あるけどどこから入ればいいかな~って人でも、一回ゲームやってから見た方が良いと思うし……。
ここまで

感想

Powered by てがろぐ Ver 4.1.0.