不理解理解

文末にはすべて必ず(※個人の考えです)が付きます

2023年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

VTuber Fes Japan 2023 』に参加した。
誘われたので行った。

以下感想。
VTuberのことを人間が演じている技術力の結晶だと思っている人間の発言。
ついでに自分の音楽に対する適正の低さについて考えるフェーズがある。

■イベントについて
いろんなVTuberが出てきて面白かった~。
声出しOKイベントだったんだけど、画面のキャラクターとのコールアンドレスポンスのタイミングにほとんどずれがなくて技術力の向上を感じた。すごい。
ダンスもみんなしっかりしているし、こういうのを見ると3Dモデルってやっぱり強いよなと思った。企業勢以外も高品質な3Dモデルを持っているのもすごいというかVTuberの要求ハードルがどんどん高くなっているんだな~。
最初出演順やセトリが公開されてないのなんでだろうなって思っていたけど、前編と後編で出演者を開示しちゃうと有名な人とそうじゃない人のファンの人数の違いが出ちゃうからなんだろうなと思いました。
演出面に関しては、ぴろぱるさんの描き文字が背景に出てくる奴超格好良かった。

それぞれVTuberが自分のアピールのためだったりとかイベントの盛り上がりのために曲を選ぶのでそこに思想を感じて面白かった。
VTuberのファン層は10代~30代で本来なら触れている音楽文化差があると思っていたんだけど、プロセカが幅広い曲を採用してくれているおかげで20代後半~30代の人の世代のボカロを採用していても10代と一緒に楽しめるの面白いなと思う。
多分Vの中の人の世代が20代~30代が中心なので、プロセカのおかげで世代差を埋められている側面が在ると思うと、このタイミングでプロセカがあってよかったね!と思った。
それはそれとしてカバー曲でコールアンドレスポンスが一番盛り上がったのが放課後ティータイムの『ふわふわ時間』だった気がするので、ニコニコ超会議に参加する+VTuberイベントに参加する+声出しをする層の世代を感じて面白かったです。
VTuber、若者にも刺さっているのかもしれないけどそれはそれとして集金ターゲット層はそこらへんだもんな……。(勝手な予想です

■夕刻ロベルさんについて
私は夕刻ロベルさんと、奏手イヅルさんの声が好きなのでホロスタの出番とても楽しみにしていました。
いやアイドル衣装可愛いよね………………。
夕刻ロベルさんがアイドルとして振る舞っているのが本当に可愛い。
夕刻ロベルさんのアイドル然としたふるまいを見ると、かわい子ぶっている人間を可愛いと感じる私の性癖が反応してしまうので頑張って抑えていました。本当に良くない。
奏手イヅルさんは本人が「アイドルみたいにちやほやしてほしくない」みたいなのを滅茶苦茶態度に出してくるし、アイドル衣装の時もラップとかかっこいい方担当したりとかしているので、私のかわい子ぶり判定が出ない。
夕刻ロベルさんは、ちゃんとアイドルっぽくできてるかな?みたいな手探りをしながらアイドルとしての振る舞いをやっているのを感じるので、ほn、本当に可愛い・・・・……・
リアルタイムだとこういう感情の乱れが発生するから面白いよな~。
ホロスタ自体が喋る時間はほとんどなかったので、そこはちょっと残念だったな。
他のVの人はコラボ曲があったのに、ホロスタだけコラボなかったのもな~。
男性Vが多くないからどこと絡ませていいのかわかんなかったんだろうな……。一所剣と歌わせてくれよ。

■音楽の適正について
以下はフェス自体への悪い意見ではなくて、フェスに参加した結果感じた自分の感性についての感想です。
歌の上手い下手が分からない上に、なんでもうまい!と聞けるのではなく「音楽が流れているぜ!」以上の情報にならないっぽい人間がフェスに参加するの、悪手!!!!!!!!!!!!!!!
なんで星街すいせいさんのイベントは楽しかったのかな~って思って当時の感想を見返したんだけど、歌唱力の話一切してなくて演者の選曲や演出や構成に文脈を楽しんでいた。すごい、本当に音楽に興味がない。面白。
そしてフェスは曲の選び方が「自分のアピールのためだったりとかイベントの盛り上がりとか」なので、文脈が乗りにくいORそのキャラクターのことをしらないので私が文脈を探れない!私向きじゃない!すごい!
いや、一応途中のブロックだけトワイライトとか星とかの関連性がある曲選になっていたので文脈が0ではないんだけど、その文脈がキャラクターにもフェスにもそんなに絡まないし、乗っていたとしてもVTuberはみんなの星だよ!くらいっぽいので、む、向いてない!!!!!!!!!!

音圧が強くてイベント終わってから2時間くらい耳が変になっていたり、前の客が良くなかったり、運要素としてもハズレのイベントだったので本当に疲れた……。
そして前述のとおり歌のウマさについての関心度が著しく低いため、フェスに関しては運要素を除いたとしても私の感覚だと見合っていないから、あんまり参加しなくていいかなというのが分かって良かった!
ここまで

感想

2023年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

てがろぐのバージョンをアップした!できているかは分かんないけど、管理画面に4.0って出ているからたぶん大丈夫!

#いるはずのないひと。
画面設計考えているんだけど、今回初めて台詞のみのメッセージウィンド+立ち絵じゃない形で実装しようと思うとやったことなさ過ぎて難度が跳ね上がるね~。
どうすればいいんだろう。
ぱっと思いつく参考にしたい作品だと幸福の塔 とか とかかなぁ……。
あとファミレスで駄弁る話だからファミレスを享受せよ とか……?

慣れないことをするときは良い作品を参考にするようにするといいからいろいろ試してみます。

あと単純に男の頭身と線の太さとデフォルメ具合どうしようか悩む。
BBSみたいな1ドットペンみたいなのでもいいし、デフォルメ低めの等身高めの鉛筆書きっぽいみたいなのでも、太いペンで描いた後に柔らか消しゴムで細い線に成型するタイプでもいいんだよな。
わからん。

メモ

3年くらい前に書いてた夢小説を公開したぜ!
【炎炎ノ消防隊/夢小説】不定点観測
創作サイトに置くのもどうかと思うけど、ほかに置くところがなかったのでまぁいいでしょう!
炎炎ノ消防隊を読まないとよくわからない+夢小説ってなんだろうの思考実験+キャラクターと主人公が恋愛関係にないの私の好きな物で構成されているので満足な奴。

それはそれとして炎炎ノ消防隊は終盤に風呂敷を畳まずに終わった+ちゃぶ台返しを喰らったのでお勧めする漫画ではないし、
アニメもアニメで原作の表現を踏襲していない部分があるのでお勧めしにくいんだけどね!!!!!!!!!!!
私は灰島編(16巻)までが好きだよ。
とりあえず以下の要素を押さえれば読めるかなというのをまとめた。

【世界観】
・この世界では聖陽教という太陽を信仰する宗教が重要視されている
・人体発火現象という「人の体が突然燃え、焔ビトという炎を操る生き物に変質する」事象に見舞われている
・人体発火現象が起きた中で、炎に適合した人間は炎を元にした能力を使えるようになる(発火能力と呼び、能力の種類によって第二世代・第三世代などと区分けされる)
・発火能力を使って焔ビトを倒す(鎮魂する)集団を特殊消防隊と呼び、原作の主人公が所属している
・発火能力を使いすぎると、体が炭化する
・子どもには発火能力の制御は難しく、能力に慣れるまで収容される実験施設があり、その施設を灰島研究所と呼ぶ

【キャラクター】
■優一郎 黒野
・灰島研究所に所属している社会人
・灰を操る発火能力を使い、その世界サイキョウの男と呼ばれている
・幼少期に灰島研究所に収容されていたことは分かっている
・趣味は弱い物いじめとカレーを作ること
・「強きを助け弱きを挫く」と作中で宣言している
・灰島研究所に収容されている子どもを発火能力の訓練と称してぼこぼこにしている内勤
・特になんの意味もなく作中モブを3人殺したことがある
・強い人と戦うのは嫌いなので、強い人の弱点を早々に見つけて弱体化させて倒す戦い方をする
・物語の後半で、世界を滅ぼすような巨大な焔ビトが出てきたときも無理やり出動させられて、ほとんど勝利している
・能力の使いすぎて右手が炭化しているが、弱い物いじめが好きなので無視して使い続けている

■大黒部長
・優一郎黒野の胡散臭くて優秀な上司
・優一郎黒野はこの人と灰島研究所の社長の言うことしか聞かない
・作中で「怪しすぎて逆に怪しくない」(意訳)と表現されている

■ナタク 孫
・灰島研究所に収容されている子ども
・訓練と称して優一郎黒野にぼこぼこにされている
・過去に優一郎黒野とは関係ないある事件に巻き込まれた結果、PTSDを患っている
・両親から常に優秀であれと育てられたことがストレスになっている
・発火能力の中でも特殊なアドラバーストという力を持っている可能性があり、灰島研究所はアドラバーストの制御がしたい

■新門 紅丸
・この世界最強の男と呼ばれている
ここまで

メモ

映画倍速でも言及していたけど、物語に本当に真剣に向き合っているか?って考えてしまうと際限がなくなってしまうから、とりあえず今私の出来る現状でよしとしましょ~ということでなぁなぁにしているなぁ~というのを本の単語を拾う読み方をしていて思う。
表現を楽しまずになにが起こっているのかだけ把握する読み方、そのまんま映画倍速だもんな~。
でもその読み方を否定しちゃうと私は本を読むことにとても疲れちゃうから、私は私にオッケーを出して、それでなおおもしろかったら精読するというステップを踏むことを許している感じがする。
だから私の本の感想は大抵物語の構造についてしか言及出来ないのだ!わはは

でも私は物語を自分の楽しみのために使っているので、手抜きを自覚しながら手抜きして行きます。

#game
plastic tape 』やった!
Twitterで紹介されていたのでやった。

以下ネタバレ感想。

■総括
1画面で完結するシンプルな物語で、時間の経過を感じながら相手が痛くないように祈るばんそうこう文化が受け継がれていく様子が見れるので良かったです。

■概要
携帯とばんそうこうの入ったケースが映った画面と主人公のテキストだけで物語が進行するゲーム。
最初は母親から心配されることを鬱陶しがっていた主人公が、成長して子どもができたことで立場が逆転する様をばんそうこうの数が減っていく様子と共に描くお話。

■感想
一画面な上に線がシンプルなので見やすいから楽しいね。英語にも日本語にも対応していて嬉しかった。
こういう一画面で物語進行するゲームやると、自分も作りた~い!ってなるので良い。
というか1週間チャレンジする時ってこういうゲームを作るべきなんだよ……。
ここまで

感想

自分で読むときは感情を込めないで読めるのが良い。
一時期AmazonのAudibleを寝るときに利用しようかと思っていたんだけど、読み手が感情を載せてくるのが私の読解の邪魔になったので断念した人間。
音読に感情があるとすごい邪魔に感じる。かと言ってゆっくり音声はイントネーションとかの区切りの関係なのか、何言っているのか聞き取りにくいんだよね。難儀だ。

音読楽しいけど、終わった今顎が痛い。

#hon
本が読めない32歳が初めて芥川龍之介を読む日
これが面白かったので自分でもやってみよ~と思って音読した。
丁度手元に人からもらった短めの小説を集めた奴があったのでいい機会だったのもある。
読んだのは以下の3本。
・『夜釣 』泉鏡花
・『東京』乙一
・『一人二役 』江戸川乱歩
すでに3本読んでいる時点でそこまで精読ではないんだけど、そもそも私は音読という行為が好きだからいっぱい音読したかった………!!!!!!!!
子どものころから読み聞かせが大好きだったので、自分でやるのも楽しいよ~。そういう訳なので精読というより音読してて楽しかった~という感想になる。

多分聞いてくれる人がいたら一行ずつ考えを話すとかはできるんだろうけど、いない場合は一文ずつ書き出してそれに対して感想を書く方が向いているな~とも思った。
音読は音読を楽しんじゃう。

以下雑感。

■『夜釣』
文章を楽しむという観点だと『夜釣』が一番読み返し甲斐があった~。淡々とした文章なのに不気味で、最後の締めが超格好いいね~。自分の子どものはずなのに、なんだか知らない生き物みたいに見える後半の畳みかけが良質のホラー映画を見ているようで良かった。文章も読みやすいように見えて、単語の反復やちょっと止まる表現があったりするのは流し読みだと気にしない箇所でよかった。
『手もしびれたか、きゅっと軋む……水口を開けると、茶の間も、框も、だだっ広く、大きな穴を四角に並べて陰気である。』
私流し読みだとここ引っかからないんだけど、どういう語順!?でも不穏な雰囲気が畳みかけられているようには感じる気がする。
あと三点リーダーの使い方と句読点の使い方が独特で面白い。そこで区切るんだ……となるところが多々。

■『東京』
『東京』も起きた事象の大変さに対して文章が大変淡々としているんだけど、こっちは逆に優しさが満ち満ちているので不思議だ。前半は冷静なんだけど、後半になるにつれて口調はそこまで変わらないのに晴都君に対する視線に冷静さが欠けてくるのと、柔らかい口語体が増えたり文中に感情表現が増えるからなのかな。それはそれとして処女かどうかって検査できなはずと思って若干集中はできなかった。いや処女受胎の話したいからそういうことにしないといけないのはわかるんですが……。

■『一人二役』
すいませんこれに関しては単純に私の性癖の話だったから文章がどうとかそういう話を置いときます。
1人の男が変装して妻に言い寄った所、妻がそちらの男に恋をしてしまった故妻に入れ込みながら変装した自分に嫉妬する男、愚かわいいね~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
人のことを自分の暇つぶしの一つとしてしか認知していなかったくせに、最終的に墓穴を掘ってずぶずぶになっちゃったので本当に可愛い。顔に傷をつけちゃったりしちゃったりまでしてすごい。自分殺しが性癖なので、ウルトラミラクル大好き。
場合によっては語り手が男に対してそれを提案していた可能性も残している辺りが憎いね~。江戸川乱歩は特定作品を執拗に読み返して文体が体に叩き込まれているので一番音読しやすかったけど、それ以上に「この単語が来たということは~????この男も金持ち放蕩息子で他人のことを自分の欲望を満たすための何かとしか思っていないろくでなし~~♡♡♡」という行儀のよくない読み方をしてしまって楽しかったです。ちょくちょく縞棒の浴衣とか犯罪を誘発する語り手とかの明智を髣髴とさせる要素があってニコニコしました。
妻が一番怖くて可愛い♡

本当は『山月記』も読もうとしていたんだけど、冒頭から意味の分からない漢字が連打されて全然音読向きじゃなくて心が折れました。
『隴西[ろうさい]の李徴[りちょう]は博学才穎[さいえい]、天宝の末年、若くして名を虎榜[こぼう]に連ね、ついで江南尉[こうなんい]に補せられたが、性、狷介[けんかい]、自[みずか]ら恃[たのむ]ところ頗[すこぶ]る厚く、賤吏[せんり]に甘んずるを潔[いさぎよ]しとしなかった。』
これを教科書で音読していたんですか!?!??本当に!?!??!?
ここまで

感想

#game
Where Ages Go 』やった!
Twitterで勧められていたのでやった

以下ネタバレ感想。

■総括
犬にあんなに一生懸命話しかけてくれる人間というだけで好感度が爆上がりした。周りに人がいない時に犬に対してはきはき喋れる人間を遠くから観測できるのは大変楽しい。
アニマルセラピー

■概要
最初に主人公の見た目と性格とジェンダーを選択してから、3人の攻略キャラクターから選択するタイプのほぼ一本道ノベルゲーム。
攻略対象の1人目は音楽作成を趣味と夢にしているが、自分に自信が持てない男の子。
2人目は眼鏡をかけた真面目そうな青年。
3人目は少し危なそうな雰囲気のあるお兄さん。
それぞれ短い期間で仲良くなり、自分たちの抱える問題について話してくれるようになるが、その問題を主人公に対する気持ちで乗り越えるという構成。
最後までプレイすると主人公が犬だったことが分かり、台詞を口に出さない主人公・攻略対象をなんと呼ぶかも自分で決められた理由にも納得する形になっている。

■感想
攻略順は剣呑お兄さん→眼鏡のお兄さん→ヘッドフォンの少年でした。
最初私は危なそうなお兄さんから行ったんですが、孤高のお兄さんが主人公と出会って雰囲気が優しくなるのとかけじめのために喧嘩をするとかあるあるだよね~って思っていたら、エンディングで主人公が犬だと分かった瞬間愛おしさが爆発してしまった。私は犬を拾うヤンキーが大好きなので……。
あんなに犬に対して照れたり真剣に話してくれる人間という時点で良い奴が確定するの面白いね。
もし眼鏡の人1人目にやっていたら、「こいつ初めてのデートにフリスビーを!?!??!」ってなって気づいちゃったかもしれないので良かったです。
乙女ゲームは主人公が攻略対象をカウンセリングするゲームとはたびたび言われるけれど、これに関しては本当にアニマルセラピーだね。
選択肢によってスチルの犬の姿が変わるのが芸が細かくて良いね~。
海外だと犬がリード無しで歩いていることはあるけど、捨てられている状態ってあるのかな。海外ペット飼うのに手続き面倒だった記憶がある。
ここまで

感想

現在、インプット期というわけではなく、アウトプット出来ないのでとりあえず映画や本で気持ちを誤魔化している期。

感想、書きたいことをザカザカ書くのは楽しいけど、終わった後すぐに書かないと追いつかなくなってきたぜ!

#eiga
ダーク・アンド・ウィケッド 』見た!
Twitterで知らない人が紹介していたので配信で見た。

以下ネタバレ感想

■総括
悪魔憑き系の映画で、7日間ずっと嫌な感じを見る映画だった。
私は人が派手に死ぬ奴やミステリー式の奴が好きなので、常に「人の死に方が……地味……!」となった。
始終嫌な気持ちになる感じの話。エンタメ向きではない。

■概要
死に掛けの父親とその周りで起こる異常な恐怖体験を映す7日間の映画。
父親が危篤になったということで、娘と息子が実家に帰って来たのだが母親は「どうして帰って来たのか」と冷たい態度を取る。
2人は母親が精神的に疲れておかしくなったと心配するが、次の日母親が首をつって死んでいるのを発見する。
その間父親が死ぬまで実家にとどまろうと二人は決めるが、そこからお互いの目の前に死んだはずの母親や動けないはずの父親が現れたり、身の回りの人間が死ぬなどの異常事態が起き続ける。
2人の精神が限界に達した7日目、息子は自分の身を守るために家を出るが自分の妻や娘が死んだ姿を目撃し自殺する。しかし妻や娘の死体は彼の幻覚であった。
父親を一人残せないと実家にとどまり続けた娘も、父親が死ぬと同時に何かを見て絶叫し、終幕。

■雑感
なんとなく知っていたけど、私は悪魔系のホラーが退屈に感じる質のようです。ゾンビも走らないゾンビだとコメディじゃないとあんまり刺さらないし、多分激しく人が死なないとエンタメとしてウキウキできないらしい。
でも和風ホラーのじわじわは楽しいので、何が違うんだろうね。自分の趣味について考えるのが好きなので、何か思いついたらまた加筆します。
ぱっと思いつくのは悪魔のせい!ってされると和風ホラーの何が原因が分からない感じが低くなっちゃうからなのかな。
でもエクソシストみたいにさかさまゴキブリみたいになると面白いから、単純に今作の怖がらせ方がじっとり嫌な方に振ってあるのが原因かも。派手さが欲しいぜ!
あと父親を病院に入れようとしている妹に対して、6日目に「でも一人で死ぬの可哀想じゃん……」って言って病院への電話をやめさせた兄貴が速攻で逃げ出したのマジでなんなんだよと思いました。
でも兄貴の死に方でカタルシスなんて得たくなかったので、本当に嫌な気分に振っていく映画なんだこれは……。
人間の気持ち的嫌な気分映画は好きなんだけどね、不思議~。
ここまで

感想

#game
Sweetest Valentine 』やった!
Twitterでおすすめされていた+VNTranslationを使ってみたかったのでやった。
VNTranslationは【備忘録】日本語未対応のゲームを自動翻訳して遊ぶ方法 を参照した。

以下ネタバレ感想

■総括
ヤンデレゲームだったけど、ヤンデレだったのは主人公だったんだ―――――――――――――――♡♡♡
私の横恋慕三角関係でフラれた奴が全部滅茶苦茶にする性癖が直撃で満たされるとは思っていなかったのでプレイしながらずっとウケていました。
こんな作品がこの世にあるんだなぁ……。

■概要
バレンタインに告白をするためのケーキを作った主人公のアイミだったが、好きな相手のユヅキ君はクラスの人気者のなためいい結果が帰って来るとは思えない。
ユヅキ君に告白するか、幼馴染のイチゴに親愛の証としてケーキをプレゼントするのかでシナリオが大きく変更される。
イチゴ√ではこの街でたびたび起きていた殺人・行方不明事件の犯人がイチゴだったことが明かされる。アイミは幼少期から動物を殺す暴力性を持ち合わせており、加えて自分のために生きてくれる誰かを愛する存在なため、自分と一緒に居るために罪を犯したイチゴを肯定して共に生きることを決断するのがメインシナリオ。
ユヅキ√ではユヅキがアイミの告白を付き合っている人がいると断った結果、現実を受け入れたくないアイミがユヅキを殺し、プレイヤーは彼が死んだことを知らないままユヅキの幻覚を本人だと思いながら進行する。最後にユヅキの恋人であるハルトが現れることで現実を直視したアイミは警察に逮捕されるか死亡するシナリオになっている。

■キャラクター
全員キャラが立っていて素晴らしい!
特に序盤顔が見えないモブキャラクターとして登場するハルトは、乙女ゲームの「主人公のことを好きになって嫉妬のあまり町の人々を殺すが、攻略対象によって粛清される」わかりやすいヤンデレ舞台装置っぽいので、ユヅキ√でのユヅキにとって唯一無二の存在であったこと・自身のことを平凡なモブキャラクターだととらえていることが明かされた時の好感度の上がり方がえげつないです。sweetheart……♡
そしてモブキャラクターと自認している程度の能力なので、大抵全部手遅れというところもシナリオと噛み合っていて良かった。
あと個人的にユヅキはハルトのことを8年前から認知して憧れを抱いていたこと、ハルトの将来の夢が探偵だったことが大変私の趣味に刺さってもいます。Loveだ……。
私はイチゴ君True→イチゴ君その他エンド上から→ユヅキ君True→ユヅキ君その他エンド上からの順で回収したんだけど、私のテンション爆上がりポイントがユヅキ君√に集約されていたのでこの順番で良かったです。
イチゴ君は殺人鬼キャラクターなんだけど、両親から身を守るために親を殺す→自分の殺人を嗅ぎまわっている人を殺すの連鎖で、その犯行動機がアイミの近くにずっといたいという理由のある殺人であり、対してアイミが幼少期に理由なく動物を殺すタイプのサイコという殺人者としての切り分けがされているのが面白かった。イチゴ君は犯罪者だけど基本理性で動いているのでヤンデレではなく、そういう点では主人公が私個人の理屈だとヤンデレに振られる。可愛い……。
アイミにもユヅキ君√だと一応自分を愛してくれない存在を否定する目的があったように思うから、そこはまちまちなのかな。
イチゴ君の√に入るためには、一度彼からの告白を断って、その上でなおイチゴ君がアイミのために(狭義)殺人を行ったことで初めてアイミは「それくらい自分のことを愛している」のが分かってTrueに行けるようになるのが、納得感あって良かったですね~!
ユヅキ君√に関しては本当に巻き込まれ事故だよ……。ユヅキ君√入ってからのバグっぽい表現が入ってから、ユヅキ君が主人公の作った幻覚だったことが確定した瞬間のテンションの上がり方が尋常ではなかった。
ユヅキ君√に2年前シナリオが入っていたことがウルトラスーパー最高です。ハルト君とユヅキ君が付き合っているし、ユヅキ君がベタ惚れだったのが好きなんですが、それがイチゴ君True、ユヅキ君死亡後に明かされるこのどん詰まりテキスト開示順が気持ち良~~!やったー!絶対参考にしようと思いました。
さらに作者の追加テキストを読むと、Trueエンド後にユヅキ君が大学でちょっとやさぐれる+別の誰かと出会って前に進んだり進まなかったりするらしい続編が構想されていたらしく、私はそういう人間の出会いの重さが現在過去未来で変わっていったり√によって重みづけが変化する様が大好きなのでニコニコしちゃった。
ここまで

感想

#eiga
薔薇の名前 』見た!
12ヵ月のシネマリレー で放映していたのと、原作を持っているんだけど文書量と登場人物の多さで読む腰が滅茶苦茶重いからもう映画を見ることで何とかしようと思った。

以下ネタバレ感想

■総括
思った以上にシャーロックホームズの冒険や少年探偵団的なエンタメ映画でびっくりした!
それに加えて宗教戦争やたぶん物語ることもやっているので頭空っぽエンタメ映画脳と真面目に考えてみる脳のどっちを働かせればいいのか混乱していたけど、何にせよ内容が充実していたとても楽しかった。

■概要
師匠のウィリアムと弟子のアドソが訪れた協会で、不可解な殺人事件が起きる。殺人事件のせいで異端審問で異端とされたくないと考えた副院長はウィリアムに事件の調査を依頼する。
調査を進める最中次々と殺人が起きるが、被害者の死に方がヨハネの黙示録を見立てたものだったため、悪魔の仕業だといううわさがたつ。
その捜査のため異端審問官がやってきて、副院長・修道士・修道士相手に売春を行っていた少女たちを悪魔に身を売り殺人を犯した人々だと火刑に処すことが決定される。
ウィリアムは一連の殺人がある禁書を発端にして置き、1件目は自殺・2件目以降は禁書に塗られていた毒薬に触れた指を口にしたことによる毒殺で、見立て自体は偶然か近くにいた人間が隠ぺいするためになぞらえたものであることを看破する。
その禁書に毒薬を塗ったのは、教会の院長であった。
その禁書とは、アリストテレスによって書かれた「笑い」について書かれた本であり、院長曰く「笑い」を肯定すると世の中に神が必要なくなることを協会が公式に認めることになるため、この本を読んだものが死ぬように毒物を含ませたという。
院長はすべての証拠を無くすため、協会に火をつけで書の多くを燃やしたが、ウィリアムとアドソはいくつかの書を持って無事に脱出、その火事によって異端審問官が逃げ出したことで、火刑に処された人間のうち少女だけは脱出することが出来た。
ウィリアムとアドソは少女に見送られながら、本を抱えつつ修行へと旅立って行って終幕。

■シナリオ
ミステリー部分は捻りがない+そ、そんなことが!?というびっくり推理部分があるのでミステリーとしての手つきがシャーロックホームズでした。エンタメだね!
原作が滅茶苦茶分厚いので、多分いろいろカットして分かりやすくしてくれたんだろうなと思います。おかげで大変見やすかったです。前半の3人目が死ぬところくらいまで私の生活状況も合わさって滅茶苦茶眠かったですが。
と言うかここ最近『ノック』に『九十九十九』にヨハネの黙示録の見立てを連続して見ていたので「また!?!?!?」となっていました。
そしてこっちの見立ては見立てというよりウルトラスーパーミラクルが重なって自然と見立てになっているので「マジ!?!?!?!?」となりました。いや、いいんだけどね……。そもそもこの話の原作が春琴抄みたいに作中作をほかの人間が見るという構想になっているらしいので、この不自然な見立ての件も作中リアリティライン的にどういう扱いになっているのかは全然わからんから、まぁ原作を読まないといけないんだな私はという思いが強くなりました。
それにしても私は異端審問系の映画を見ていると本当にイライラする人間なので、ほほほほホホホとなっていました。論理で話をしろ!!!!!物的証拠を示せ!いや物的証拠も捏造されればそれまでなんだけど、少なくとも論理的に話す気概は示して!?!?!?ハァハァ……ッッ!異端審問のクソ裁判が現実にあった・あると思うと本当に許せないよ……。

多分「笑い」の件と物語として残すところとかが、原作だともっと掘り下げられているんだろうな~、清貧議論のところとかもっと掘り下げあるんだろうな~、異端審問官とウィリアム先生の話とかもっとあるんだろうな~と思いながら見ていたけど、映画としてよくまとまっていて良かったなと思います。個人的に大変楽しかった。

■舞台
小物とか音声とか滅茶苦茶凝っていて良かった~。建物も綺麗だ。
音声が綺麗なので、映画館で見れて良かったな~と思います。
図書館の本とかもすごい準備されていたし、階段が入り組んだ図書館とかきれいだった!


ここまで

感想

#eiga
ミスター・ガラス 』見た!
配信で見た。
シャマランのヒーローシリーズ(と勝手に私がよんでいる)の最新作だね~。

以下ネタバレ感想。

■総括
嫌いじゃない!!!!!!!!!!!むしろ好き!!!!!!!!!!
今までの登場人物が自分をヒーロー/ヴィランと定義するに至った超能力はすべて本人の思い込みであるという観点で話を進行して、なおそれを否定する話、嫌いじゃない!!!!!
というか終盤のミスターガラスの上位グループの裏をかく件と超能力とは人間が自分を信じることで覚醒するという件が入ったおかげで最大風速がかなりでかいので、映画館で見ていたらかなり満足して退出していただろう程度には好き!!!!!!!!!!
ただそれはそれとしてヒーローの定義がまったく合わない上に、精神科医の「お前たちのそれは思い込みである!」の理詰めが温くてお前らもっとちゃんと反論せい!とは思ったけど、やっぱり私はこういうの嫌いじゃない!嫌いじゃない~
前半は「痒い所に手が届かないけどこれ好きな奴~」からの後半の「これは私の好きな奴です!!!!!!!!!!!!!」で満足度が確保されてしまった。(後半で前半の痒いところのフォローがされるわけではない
でも人には勧めません!

■概要
超人的な能力を持って隠れて街の自治を行っていたデイヴィッドと、多重人格の殺人犯のビーストは、対決の最中に警察に確保されミスターガラスもいる精神病院に収容される。
そこで3人は「お前たちの能力はあくまで一般人の範囲に過ぎない/自己認知が歪んだ勘違いであり、超能力ではない」という旨の治療を受ける。
それによってデイヴィッドやビーストたちは、自分たちの能力を疑うようになるが、施設を脱走したミスターガラスによって「お前たちの能力は真実である」と宣言される。
自分たちが実際に超人的な能力を使えることを再確認した二人は、それによって自身の超能力を確信し施設を脱走。
脱走しながらヒールとして道中に人間を殺すビーストと、ビーストにこれ以上人を襲わせないように人々を助けたデイヴィッドはお互い戦闘を始める。
しかし、ビーストの人格分裂の原因となった父親の事故が、8年前にミスターガラスがヒーローを見つけ出すために起こした脱線事故によるものだったことが発覚し、ビーストによってミスターガラスは殺害される。
また、戦闘によって弱った2人は警察によって殺害されるが、その警察組織は実際は「表立った超能力者をこれ以上増やさないように殺害する」ことを目的とした秘密組織だった。
3人を殺害したことで超能力者の出現を抑えたかに思えたが、ミスターガラスはその組織の存在をしっていたのか、3人の超能力を使った脱走や戦闘を映した監視カメラの映像をネットで配信していたのだった。
世間の人々が超能力の存在を知り、自身の能力を信じることでこの世界はさらに進歩するという予見を残して終幕。


■ヒーロー・ヒールについて
『アンブレイカブル』で、この人ヒーローを人を救うかどうかではなく超能力があるかどうかで定義してんな~って思っていたので、精神科医の「お前のその超能力は思い込みだ」で速攻でぐらついたのまぁそれはそうで面白かった。
でもビーストと対峙する時に、ヴィランは人を襲うこと・ヒーローは人を助けることを優先して動いていたあたりちょっとだけヒーロー側の解釈が変わってるっぽいんだよな~。
どっちかというと、自分たちの定義についてよく考えた結果、ヒーロー側はロジックを整理しなおせたという話なんかな。
でも話が途中でヒーロー・ヴィランではなく超能力は人間の力を持つことで覚醒するという話に挿げ替えられているのが、ズルいぜ……!とはなる。
でも人類の信じる力による進歩するという方向の肯定は好きなんだよな~。痒い所……。

■精神科医
対デヴィッドの犯罪者をビジョンによって見つける時の詰め方が「あなたは超有能な精神科医と同じような能力によってロジックを立てる暇もなく特定の人間を悪人だと予想した上にそれが全部正解だっただけ!」なんだけど、もうそれは超能力で良いだろと思いました。
というか未来予知もしているんだから、デイヴィッドはそこでももうちょっと暴れろよ!実験とかすれば一撃でしょう!
まぁアンブレイカブルでも主人公は自主的に自分の能力を信じた訳じゃなく、周りに言われたから信じているだけの能動的おじさんだから、押されたらすぐ倒れちゃうのかもしれない。よくそれで8年も哲学なくヒーローやってこれたな……。

■ミスターガラス
この人だけ超能力持ってないだろって思って前作から見てたけど、もう最後の奴みたらもうお前が一番だよ……!!!!!!!1111になっちゃった。
それはそれとしてミスターガラスは特殊能力持ってない上に責任能力クソあるんだから無期懲役で良いだろ。いえ、ミスターガラスがいないとビーストたちの統制ができないので映画的に必要なので良いです。はい。最初から責任能力なしと見せかけるために呆けた演技しているのかと思ったら、最初は普通に会話していた見たいなので彼が精神病院に入れられている意味がわからない。
それか特殊能力というのは特殊能力自体を指すのではなく、特殊能力は絶対にあるという強い信念があることを指すのかな~。
でもそうするとアンブレイカブルがそうなっている意味が分からないもんな。どっちかというと息子の方?

あと関係ないけど「MG」のピンバッチを用意していたのは笑った。自分用のサインを考えるの滅茶苦茶強い版だ。

■ビースト
この人が一番ズルいよな……。
両親から虐待を受けているというつらい過去があると能力が覚醒してヒールになるという、良くない偏見を助長させる設定+食人+犯罪者なので普通に強めに否定を入れてほしかった。
最終的に愛を知れたしその特殊能力を人類の進歩の行先という肯定を与えるなどの最後の畳みかけで、今までの罪をなぁなぁにされている感がある。
にしてもスプリットはサスペンスだと思ったらファンタジーだったので当時はキレていたけど、今見直したら普通に楽しく見れそう。もともと多重人格ものが好きなので……。
ここまで

感想

#eiga
アンブレイカブル 』見た!
配信で見た。
この前『ノック』みた時に、感想喋った相手が「俺たちのシャマラン」という単語を使っていたけど私の中でシャマランって当たり外れが大きい+シックスセンス以外そんなに当たってないイメージで「俺たち」と言われている監督なのがよくわからなかったから確認したかった。
以前スプリット見てことがあるので、シリーズものだしこっから行くか……となったので次はミスターガラスみます。

以下ネタバレ感想

■総括
ヒーローが自分のことヒーローって気付くまでをシリアスにやったらカッコよくね!?という話と「ヒーローは悪役が存在するから存在できているんだ!」理論を流用することで自己証明を果たす悪役の話の2本軸。
私はこの「ヒーローは悪役が存在するから存在できているんだ」理論のこと(正しく言うならその理論をどや顔で振りかざすタイプの思考)が好きじゃないけど、悪役の方は自己証明に必死で切実だったのと理論はあくまでツールであって結論ではなかったので良かった。
それはそれとしてここ最近日本の煮詰まったヒーロー理論作品を連続で浴びているので、ヒーロー理論の密度が低くて物足りねぇぜ……と感じる自分もいる。見るタイミングが悪かったね!高校生くらいの時に見たかったかもしれない。

■概要
列車の脱線事故に巻き込まれた主人公は、自分が生まれてから一度も怪我や病気になったことがないことに気付く。
主人公が異常な筋力や機器察知能力など常人を超えた力を持っていることに気付いた自分の息子や、生まれつき体が極端に弱いヒーローマニアのイライジャから「お前の不死身だ、ヒーローになるべきだ」と言われる。
特にイライジャは、妻と結婚するためにアメフトの選手になることを諦めた主人公の背景や、水に弱いという明らかな弱点がある点を見て「彼こそが自分の憧れたアメコミのヒーローである」と心酔していく。
最初は自分の力を信じていなかった主人公だったが、最終的にその能力を使って人助けをすることに成功する。
主人公の活躍に喜ぶ息子とイライジャであったが、イライジャは主人公のようなヒーローを探すために主人公が巻き込まれた列車の脱線事故を起こした犯人であることが発覚する。
イライジャは「体が弱く自分の存在意義を感じられなかったが、ヒーローの敵対する存在になれば自分は悲しい過去を持ったヒールになることが出来る。そうすることで自分の存在意義を肯定できる」と語るが、主人公は警察に連絡してイライジャは逮捕、精神病院に収容されて終幕。

■どんでん返し
作中で「物語にはどんでん返しが必要!」って言う台詞があるんだけど、シャマランのことを勝手に毎回どんでん返し期待されて大変だな……と思っていたのでなんか……本人がそれを楽しんでいるならもういいよ……。ファンの期待に応えようとしているだけなのかもしれないけども。
この作者なら××する!みたいな偏見で見るのあんまり好きじゃないからあんまりそういう目で見る予定なかったけど、作者本人がそういうなら……でどんでん返しある予定で見てたけど、妥当なところに着地したのでなんなんだ!と思いました。
スプリットの時はスリラーかと思ったら超能力バトルだったのでキレたけど、こっちは超能力バトルかと思ったら警察+精神病院のコンボでリアリティライン戻してきて笑っちゃった。それをどんでん返しと呼ぶならまぁもうそれでいいんですが……。
個人的にどんでん返しは目的ではなく物語の補強であって欲しい派なので、多分びっくりどんでん返しでも刺さんないのかもしれない。
にしてもこれスプリットのシリーズってことは、ミスターガラスさんの夢は叶うってことなんだね。ミスターガラスに特殊能力があるのかは知らんけど少なくともあの世界にはヒールが存在するということなので、良かったね!

■ヒーローとは
冒頭から結婚しているのに隣の席に座った女に粉かけようとしている時点で主人公の好感度滅茶苦茶下がってスタートしたんだけど、あのシーンって必要だったのか?のちのちヒーローになる主人公の人間臭さの追加の意味があるのか、妻との仲が悪くなる描写の意味なのかな。ちょっとわかんなかった。
未来予知で止める犯罪行為もえり好みするし、自分がヒーローやってることを息子に言うし、なんかそこらへんがすでに完璧なヒーローではない。人間臭さの調整が入っている主人公ということでいいのかな。
なんかスパイダーマンの俗物さを滅茶苦茶薄めた感じの人間性なので、どういう方向に行くのかよくわからなかったね~。人助けも1回しかやってないので、ミスターガラスで方向性が分かるのかな。
息子が「お父さんが不死身だって証明するんだ!」って父親に銃を突きつけるシーンが一番楽しかった。
お父さん撃ったらその後ニューヨーク行っちゃうからな!で説得ロール振るの、もう撃たれても死なないの確信しているの面白い。
何かしらを守るためにヒーローになるのではなく、ヒーローになる力があって周りの人に求められているからヒーローになる感じが不思議だ。
イライジャも誰かを傷つけたいからヒールになる訳ではなく、自分の存在理由が欲しいからヒールになる人間なので、二人ともヒーロー/ヒールになるのは目的ではないんだよな。
この場合だとヒールは自分の存在証明のために悪役であることをやめられないけど、ヒーローの方は頭打ちが早そうだ。
ニチアサ系列のヒーローとアメコミのヒーロー像が違うからなのか割とヒーローの趣味が合わないな……と思った。まぁヒーロー像なんて千差万別なのでそりゃそうなんだけど。
誰かを守るという大義名分もないので、誰を助けるのかの線引きはどこ?の疑問提起で一撃で崩れそう。というか息子がヒーローに興味なくなったらやめそうなんだよな~!
この作品におけるヒーロー、誰かを守る人ではなく強大な力を持っているかどうかでしかない。
私にとってのヒーローって、誰かの健やかな毎日を祈れる人であることが必須条件なのでそう考えると主人公は全くその要件に当てはまってないんだな。面白。
ついでにその要件を守れてさえいればヒールが存在しなくてもヒーローは存在できると思っているのでイライジャとも全く趣味が合いません。

ここまで

感想

映画で好きな演出ってなるとなんだろう。
最後に登場人物がみんな集まる奴とか相手の好きなところを並べ立てるとかは大好きだけど、映画でも小説でもアニメでも大好きだしな~。
B級映画の爆速で過ぎるエンドロールは好きです!
あとIMAXの冒頭の針のクソでかい音

特集:細かすぎて伝わらない映画の苦手な場面
人によって苦手な部分も苦手な理由も違って面白かった。

自分の映画の苦手描写何か考えてたんだけど、思いついたのは2個だな。
①邦画の実写の人間の顔だけを拡大して合成する
②主人公の暗喩的心情表現を実写にする

①邦画の実写の人間の顔だけを拡大する
これ最近だと実写版の『かぐや様は告らせたい』の主人公だったかヒロインだったかの顔を巨大化して天使の体にくっつける描写とかがパッと思いつく。邦画のコメディーにごくまれに出てくる。
多分ハイスクール奇面組とかの頭を大きく描いてツッコミ入れたりボケたりする古めのギャグマンガの演出を実写に流用したんだろうな~。漫画だといいんだけどね。
苦手意識というか、筋肉質なドラえもんを描いて笑うタイプのノリを内輪以外で見るのが好きじゃなく、それに似たものを感じているんだと思う!あと頭を大きくするためのアニメーションのバウンドがあるせいでテンポが悪くなるのも好きじゃない要因かも。
このギャグを採用する作品とテンションが合わなかった経験しかな~い。

②主人公の暗喩的心情表現を実写にする
ぱっと思いつくのは『泣き虫しょったんの奇跡』の主人公が奨励会を諦めるとき道路を歩いている時にマジでコンクリートにずぶずぶ沈んでいく描写とか『恋する寄生虫』の開始五分で世界が嫌いな主人公の心情描写として東京が炎上する奴とか『蜜蜂と遠雷』のピアノの演奏中に馬が走る奴。
原作の比喩表現を直接映像化するの、演者の力と受け取り手の力を信じろ!となる。
同じ文脈で『映画大好きポンポさん』の作中作映画で作中主人公の鬼気迫る様子に黒い影を描いてきたのも「実写映画映画にアニメ的演出を作中作に入れるの!?」でちょっと心離れたりもした。

グロゴアは痛いので画面見ない。

被害者に抵抗の意志がない状況の加害になると「加害者側、早く痛い目にあってくれ……!!!!!!!!!!!」ってなる人間なんだということが分かったんだけど、ミツクリさんとか満島さんに対してそうなったタイミングがほぼほぼ同じなの面白い。(ギンガの謝罪・駒谷の負傷+昏睡)
それはそれとして加害者は好き♡でも最終回まで痛い目に合わなかったらちょっと嫌♡面倒くさい奴!!!!!!!!!!

被害者がすでに死んでいて自己完結している場合はOKです!

#eiga
イニシェリン島の精霊 』見た!
配信で見た。
映画館で見ようと思っていたら時間が過ぎていた。

以下ネタバレ感想

■総括
閉鎖的田舎空間なのでどんなに相手のことが嫌いでも縁が切れない上にぬるま湯故に自分が移動する活力も思考力もない癖に怒りの爆発力とプライドだけは残っている嫌な奴を見たぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
外に出る手段があるならさっさと外に出ろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
主人公の方もなんか……趣味を見つけるとかそういうことをしろ!!!!!

■概要
イニシェリン島という田舎の島に住む主人公は、ある日突然親友が自分と口をきいてくれなくなり困惑する。
親友が言うには、自分は音楽を作ることで後世に名を残したいが、そのためにはつまらない話しかしない主人公が邪魔だという。
どうにか関係を修復しようと奮闘する主人公に対して、親友は主人公が自分に話しかけるたびに自分の指を切って主人公の家に投げつけると宣言し、それを実践する。
ただでさえ人口が少なく友人関係も狭い島で孤立した主人公に反して、島にやって来た音大生と意気投合し作曲・演奏に打ち込んでいく親友。
孤独を深める主人公に追い打ちをかけるように、隣人の少年からも縁を切られ、主人公の妹は島を離れて本土へ出向き、買っていたペットのロバが親友の投げつけた指を食べて死亡した。
主人公は親友に対して「お前の家を明日焼く」と宣言し、実際に親友の家を焼く。
火事から生き残った親友と主人公で共に海を眺めて終幕。

■人間関係
さっさと閉鎖空間から外に出ろ―――――――――――――――!!!!!!!
主人公、改善させる気があるなら自分も何かしらの趣味を始めてみて親友の気持ちを理解しようとする姿勢を見せてください!(閉鎖空間でそもそもそういうことをしている人が少ない+生活が平坦なのでそういうことをしようという選択肢があることにそもそも気付いていない
親友、主人公が喋って時間を潰すこと自体が目的になっている喋るのがかったるい相手だというのは分かるけど、ある程度の距離感というのがあるので突然100突き放して自分の指を投げつけるのはやめてください!(でもそれくらいやらないと閉鎖空間なので絶対に顔を合わせるしこの主人公はまたへらへら話しかけてくるだろうことも分かる
そしてお互いに距離を取るという選択肢を取るつもりはない。なぜならこの島はぬるま湯で丁度いいし、平坦な人生を変えるのはとても大変だからです。
その癖現状や他人に対する不満は常に鬱屈としているので悪意は満ち満ちている。
い、田舎………………。(個人の感想です

私はどっちかっていうとメンタルは親友側で、他人に対して延々とつまんねぇ話を一方的にするところは主人公という最悪のハイブリットなのでマジでどっちの側にも立つ可能性がある~~~~^^^^^^^^^^^^と最悪な気持ちになりました。
自分しか友達がいないので一生つまんねぇ話してくる悪い奴でもないがそれはそれとして喋っている時の目的がコミュニケーションではなく本人の時間つぶしであることが透けて見える相手、そしてそいつは毎日毎日自分に話しかけてくるしそのせいでほかの人と喋る時間も無くなるし創作の時間もつぶれるのマジで嫌だなという親友の気持ち……(最悪な言語化(そしてこれはすべて私に返ってくる
主人公的には相手が改善してほしい箇所があるならこっちも頑張るからさぁ!って一生懸命なんだけどそのやり口が親友の方を変えさせようとする姿勢な時点であんまり冷静さがないし、ベースが被害者面なのでそういう相手に向かって一生懸命喋るのも面倒くさいしお前の中身がないからつまらないという話をしているのにまずそこを認めないというところが本当に嫌。妹がいなくなる時の自分の心配しかしない視野の狭さ。喧嘩を通しても何も変わっていない(これも全部私に返ってきます
自傷行為?

わかりやすい改善案としては主人公も音楽を始めてみるとかなんだろうけど、主人公はそういうの全然なかったな……。
なんか最後の仲直りも、現状維持に近い感じがするんだけどそうでもない?そうでもないんですか……?わからないです……。

ここまで

感想

#hon
しあわせの書―迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術― 』読んだ!

これの裏切り本(ぱっと見期待できなさそうだけど読んでみたら想像以上に面白かった本)で紹介されていたから読んだ。

以下ネタバレ感想

■総括
仕掛けが手が込んでいてすげ~。あと文体は古臭いけど割と読みやすかった。
ギミックについての詳細な言及は一応しないでおくけど、ギミックに対する感想は述べるので読む予定の人はスキップしてください。

■概要
なぞの名探偵ヨギガンジーはひょんなことから死んだ人間が別の場所で目撃されるという事象を見聞きする。
死亡したといわれている人間が共通して傾倒していた宗教「惟霊講会」について調査するうちに、その団体の後継者争いの判定役を担当することになる。
後継者の一人は読心術(相手が今開いている本の先頭の単語が当てられる)が使える瑠璃子、彼女は死んだといわれている人間の一人である。
もう一人の後継者は現当主の孫だが、神通力のような特殊能力はない男。
後継者争いの勝負方法は断食であったが、瑠璃子とその仲間が不正を働いていたこと、断食勝負で参加者全員を餓死させようとしていたことをガンジーが見抜き、孫が後継者となって終幕。
だいぶ端折ったけど大体こんな感じでしょ!

■ギミック
興味深い・関心がある系列の面白ぇ~だった。それはそれとして物語のテーマ自体にはあんまり絡まないので、再読するか?というと私はしない塩梅。
思いついたとて実践するの滅茶苦茶大変だったろうな~作者がすげ~!
超常現象をテーマにしているのに、何事にもタネがあるとしている姿勢なの面白い。作者がマジシャンもやっているらしく、種も仕掛けもあります!をやってくれるのは楽しいね。

■シナリオ
ギミックが重要ではあるけど、ギミックありきではないので私は楽しく読めたので良かった。
まぁギミック無しだととんでも系のミステリーではあるんだけど、展開が早くさっさと話が進むので良かったです。
それはそれとして登場人物が超常現象に対してガンジー以外ノーガードなのすごい。私なら絶対別の本用意させるので……。
超常現象を信じている人々の集団だからなのかな~。
テンポの速いわかりやすい勧善懲悪型のシナリオなので人は選ぶかもしれない。
ここまで

感想

ミステリー本の帯に「衝撃の大どんでん返し!」って書いてあるのを見て「そんなもの書くな!!!!!!!!」と思いはするが、そう書いてなかったら買ってない本は割とあるのでもう自分の中のプロレスでしかないと思うことにした。

#eiga
パラサイティック 』見た!
Twitterで知らない人が紹介していて見た。
邦題と日本のポスターだとモンスターパニック系のB級に見えるけど、本当は人種問題とかに切り込んだ話だしポスターも元の方が格好良かったという感じのツイートだった気がする。

以下ネタバレ感想。

■総括
最初は父親に認められたいおどおどした男の子が、移民という虐げられている人たちを化物に食べさせることで自分の身を守るようになる感じの搾取する側とされる側が逆転する話。スタンフォード監獄実験!
最後主人公が化物を殺そうとするので「君ははっきりしないねぇ!?」と思っていたら、ちゃんとそうは問屋が卸してくれなかったので良かった。
最後のクリーチャーの造形好き♡死に方はそんなに派手じゃないけど、多分そこ主題じゃないので抑えていたんだろうな。
エンディングの短調の曲と遠くに歩き続ける主人公のエンドロールが意地悪くて良かった~。

■概要
母親の死がきっかけで生き別れの父親の元を尋ねることになった主人公だが、主人公の父親はモーテルに集めた行くあてのない移民から金を巻き上げた挙句化物の餌にしていた!
自分は人を傷つけたくないと思う主人公だったが、父が事故と怪物によって死ぬと同時に父が次のターゲットにした移民たちがモーテルに来てしまった。
事故により移民のうちの一人が怪物に食べられ、父親に「決して化物に女は近づけるな」と言われていたにも関わらず女に怪物の子どもを産みつけられてしまう。
どうにもならなくなった主人公は、残りの移民を化物に食わせ、父親のように化物を自分の支配下に置くことを決めた。
無事男の移民を殺し、化物になぜか同情的な女の移民と共にモーテルを旅立つことを決めた主人公は、最後にモーテルごと化物を燃やす。
しかし、逃げ出す途中に女は身ごもった怪物を出産し死亡し、主人公はその怪物に寄生される。寄生された主人公はモーテルのもとを去って終幕。

■主人公
いい人なのか悪い人なのか中途半端な感じが人間っぽ~い!
あの姿勢で最後まで「僕は人を傷つけたくない」と言えるのすごいよ。
虐げられる移民を餌にして育った化物が世に放たれるエンディングなので、平常時は人に優しくと思ってはいるけど状況になれば虐げる側にも軽々しくなれるところがたぶん世の多くの人の投影になっているんだろうな~。

■化物
あのモーテル自体が化物というのはなんなんだろうね。ベッドや壁の穴が化物の口になっているのは、生殖とつなげてるのかな、わからないけどパニックホラー的にはニッコリなので良い。
女だと化物に同情的になっちゃうのもなんなんだろうね、わからない。

■邦題ポスターについて
お手軽B級っぽいタイトルに変えられるのあるあるではあるんだけど、それはそれとして元のポスターだったら見てなかったという側面もあるから何とも言えないね……。
私はバクラウという映画を邦画ポスターを見て「宇宙人と閉鎖空間の村のバトルものか~♪」で見に行って「虐げられ住む場所を奪われた移民たちの戦いの話だった……!」で良い経験をしたけど、「虐げられ住む場所を奪われた移民の戦いの話です!」ってポスターだったら行ってなかったしな……。
もう邦題ポスターと原作ポスター二枚張るようにしてほしい。
まぁパラサイティックの邦画ポスターはマジでダサい上になにがあるのかもわからんから仮に映画館で観ても私は行かないんですけどね!!!!
ここまで

感想

#hon
九十九十九 』読んだ!
あなたは今、この文章を読んでいる。パラフィクションの誕生』で紹介されていたので読んだ。
『コズミック』は読んだことあるけど、それ以外の清涼院流水作品は未読!
『ディスコ探偵水曜日』未読!
西尾維新の『ダブルダウン勘繰郎』と『トリプルプレイ助悪郎』は読んでいる。


以下ネタバレ感想。

■総括
世界を見通す神通理気のある探偵がこの世界が物語の中であると気付かないわけがないというあれそれを取り入れてメタで遊んでいることは、わかる!
話の区切りによって読んでいたページがマトリョーシカ式の作中作であることが分かる構成になっている上に、その時系列を変えることで作中世界がつながっているという二重構造になっているようになっていることも、なんとなくわかる!
この作品世界が『コズミック』に出ていたのとは違う九十九十九によってつくられた世界で、彼の自意識の主体はこの物語の外側に設定されている……のか!?ここは知らん!
とりあえず読んでいて面白かったのでヨシ。あとは分からん!

■概要
日本探偵クラブに所属する神のような推理力の名探偵、九十九十九が主人公の7話構成の物語。
1話は九十九十九の生い立ちの説明とヨハネの黙示録の見立て殺人を解決する話。2話以降も同様だが九十九十九のもとに1話と全く同じ内容の小説が届いたという2話が始まる上に、2話の九十九十九は1話の内容は大体あっているが細部が異なっていている旨を述べる。
話数を重ねるたびに今まで読み手が読んでいた(と思われる)小説が届いていくが、途中で掲載の順番が入れ替わる。
話数ごとの九十九十九は連続した同一人物ではなく、それぞれ異なった人格を持ったキャラクターだったのだ!それぞれの主人公の九十九十九はタイムリープなどを駆使して未来・過去の話に干渉していく!
どう書けばいいんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!諦めました!!!!!!!!!!!!!!!!

■九十九十九
あたまが三つある奇形の自分を世界が受け入れてくれるわけがないという感情から『九十九十九』の世界に閉じこもったJDCの九十九十九じゃない九十九十九。かわいいね。
自分で外の世界に視線を向けるように『九十九十九』の世界を構築しているのもまた現実肯定って感じだ~。
少年社中の『パラノイア★サーカス 』のフィクションと現実の肯定を思い出すけど、九十九十九はどっちかっていうと現実には帰った方が良い(それでも創作の世界は居心地がいい)のバランスだったように受け取った。そこら辺のバランスの違いを見るのも楽しいね。
多分そういうことをしているんだと思うんだ……構造が複雑で確信できないのがウケますが……。

それはそれとして母親信仰があるところはちょっとキツイぜ!
まぁ聖書を元にしているから聖母マリアとかそういう側面の見立てもあるのかもしれない。

■メタ構造
メタ構造でいっぱい遊んでいて楽しそうだった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
今までの話が作中作になるという構造だけでも面白いけど、話数を入れ替えてタイムリープまで入ってくるともうわからんね!
この世界は自分を認められない九十九十九によってつくられたもので、九十九十九はこの世界を愛しつつも外に出ようとも願うという塩梅が現実世界肯定とフィクション世界肯定になる塩梅で良かった。
物語を物語る話で用いられるトリックが見立て殺人という物語ベースの物なのもよい。
それはそれとして私は作中外の物語を異様に引用して展開していく奴は読むのがマジでかったるいと思っているので、かなりそこらへんは斜め読みだ!できれば作品中で見立てられる内容の解説を入れるか、作中が初出の内容で見立てしてほしいぜ!
でも九十九十九は見立て自体は重要じゃないし、この話でとうとうとヨハネの黙示録とかの解説されても疲れるから良かったのかもしれない。
見立てること自体が目的であって、見立て元がどういう内容かどうかはそこまで重要ではないような気がする。いや元ネタ知らない人間が重要かそうじゃないかは判断できないんですが……。
とりあえず一応全体読めたから、もう一回パラフィクションの方を読み直すか~。
ここまで

感想

自分の創作ではあんまりそういうのを具体的に描写しないようにはしているけど、それでも想起する部分はあるから注意書きはあった方がいいよな~。
私の作った創作物のすべての注意書きを最初のページに載せておけばいいかな……。


ノック』やらスズメの戸締りやら刀剣乱舞黎明とかで、年齢制限以外の注意書きって必要だよな~とは思っているんだけど、こういうサイトもあるのか~。
犬が死ぬ映画苦手なのでありがたいな。
それはそれとして災害とか幼児虐待とかの注意書きは欲しくないか!?ダメ!?

#eiga
第三の男 』見た!
Twitterで知らない人が言及しているのを見て観た。
なんで言及していたのかは忘れた。

以下ネタバレ感想。

■総括
かなりわかりやすく友情と正義のどちらを取るのか?という話と貴方の知っているその人はあくまで一面であり、どこを重要視するかはあなた次第ということをやってくれる映画で見やすかった。
あんまり親友が何考えているのかわからない感じの作りになっているのも良かった。最後まで主人公の近くをうろついてしまうところに人情を感じる塩梅なので、見ている方も若干元恋人に傾くように作っているのかな。
私は犯罪者はさっさと裁かれて欲しいのでアレでしたが。

■概要
親友が仕事を斡旋してくれると聞いて田舎からウィーンに出てきた売れない小説家の主人公だが、ウィーンに到着した前日に親友が交通事故で死亡したことを知る。
警察に「親友が犯罪に手を染めていた」ことを伝えられるが、それを信じられない主人公は調査に乗り出す。
親友の元恋人との調査によって、親友の死亡事故が事故ではなく他殺の線が浮かび上がるが、最終的に親友が薬物の密売によって多くの人を苦しめていたこと・実際は親友は死亡しておらず死体は替え玉だったことが発覚する。
警察から親友の身柄を引き渡すよう言われた主人公は友情を取るか正義を取るか悩んだ末、逃走する親友を殺害し死体を警察に引き渡した。
最後まで親友の味方をしてほしいと言っていた親友の元恋人は、親友を殺した主人公のことをなじるが、主人公は元恋人の身を案じ、事件を解決した後もウィーンに残ることを決意して終幕。

■画面
モノクロ映画は画面のコントラストが映えて見やすいね~!
夜の時間帯が多いから見にくいかなと思ったけど、光のあるところをしっかり映してくれるのでむしろ綺麗でした。親友の顔が影から見えるところとか。
あとカメラワークが面白いところがちょくちょくあって良かった。モノクロ映画って遠巻きから地面に平行なカメラ遷移するイメージだったので、下から見上げるアングルが何度かあるのが面白い。
特に下水道から親友が逃げ出そうと網に手をかけるシーンは、上から差し込む光も込みで蜘蛛の糸みたいで綺麗だった。
親友を殺した後にこちらに向かって歩く主人公と靄もシーンも好き。好きなシーン下水道に集約されているな。
関係ないけど、画面右上のテープ入れ替えタイミングを教えてくれる黒丸を久しぶりに見て感動した。

■シナリオ
古い映画は捻った所がそんなにないので、今の作品より素直に受け入れられる気がする。
にしても場面転換が滅茶苦茶テンポが良いというか速足というかでちょっとびっくりした。情報量がぎちぎちだ。
親友を挟んだ主人公と元恋人が、相手が悪人だった時にどう立ち回るか?の対立構造になっているところが途中から明示されてからは特に見やすい。
前半が親友が何者だったのか?が曖昧な状態からの明確な対比なので際立ったのもあるかもしれない。
元恋人は彼にもいろんな側面があって、彼を最後まで愛し続けられる人なんていなかったんだから許してあげたい派。ちゃんと犯罪者の側面は彼の一つであり、すべてではないという話をしてくれます。彼は私にたくさん笑ってくれたし笑わせてくれたし飼っていた猫も懐いてくれる素敵な人だった。
主人公は割とぐらっぐらなので元恋人にも警察にも直前にあった方にほだされてウケます。しゃんとしろ!でも疑問提起映画だからしゃんとしてなくて良し!
可哀想な過去があるからと言って、可哀想だったら罪が許される訳ではないので正当な手続きで警察に連れて行って欲しかったから勝手に殺した主人公にはお前----------------!とは思いました。親友銃で撃たれていたから連行できただろ!けじめということ!?何!?そういう直情的な判断をするから元恋人にも警察にもすぐに丸め込まれるんだぞ!
でも最後にもう一度親友の葬儀をする演出は超好き♡殺してくれないとできない♡
元恋人は主人公の元を去るけど、主人公は元恋人のことを見守れるようにウィーンに残るという終わり方も好き。
離別ではあるが完全な離別ではない。主人公は最後まで元恋人に恨まれていてほしいし、それを静かに受け入れてくれ。

自分の身代わりの死体を用意できるくらいの裏社会人間の親友が、主人公の周りをウロチョロするのはまぁ主人公と一緒に居たいというのが本心だからなのかな。それともどこまで情報掴んでいるのか確認したいからなのかな。そこらへんは読み手委任ではあると思いますが。
個人的には別にそこはどっちでもいいけどな!犯罪なので!
そして元恋人の前には一切現れないし、切り捨てる気満々なところも好き♡主人公はそのことを元恋人にも告げないし、こう……主人公……柔らかいね……可愛いね……。

にしても割と暗い内容に反してBGMがバリバリに明るいのはなんで!?
調べたら当時の大衆酒場で人気の音楽だったらしいけど、それでもなんで!?!?
ここまで

感想

#eiga
名探偵コナン 緋色の弾丸 』流し見した。
将棋指す人が出るよと詰将棋という単語が出るよという話だけ知った状態で見た。

以下ネタバレ感想。

将棋は全然関係なかったぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最後に敵を追い詰めることを詰将棋に例えていたが5手詰めって言っているのに自分が5手指している状態だから9手詰めじゃねーかと思いました。
銀の弾丸はリニアモーターカーを貫通しても一切の抵抗を受けないとする。
映画版のコナンさんは推理部分については空想科学読本になるので、お酒を飲みながら楽しく見るのが丁度いいね。
赤井さん家はなんかみんなやってることがバラバラだからか、全員出す作品作るの大変だな……と思いました。
ここまで

感想

オーズの悪い人を倒す欲望を持つヤミーのモチーフがバッタなの、好き!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そしてど定番の正義の欲望のヤミーを倒していいのか?という疑問に対して即答できる映司君すごすぎる。

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