不理解理解

文末にはすべて必ず(※個人の考えです)が付きます

2023年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

#eiga
アンブレイカブル 』見た!
配信で見た。
この前『ノック』みた時に、感想喋った相手が「俺たちのシャマラン」という単語を使っていたけど私の中でシャマランって当たり外れが大きい+シックスセンス以外そんなに当たってないイメージで「俺たち」と言われている監督なのがよくわからなかったから確認したかった。
以前スプリット見てことがあるので、シリーズものだしこっから行くか……となったので次はミスターガラスみます。

以下ネタバレ感想

■総括
ヒーローが自分のことヒーローって気付くまでをシリアスにやったらカッコよくね!?という話と「ヒーローは悪役が存在するから存在できているんだ!」理論を流用することで自己証明を果たす悪役の話の2本軸。
私はこの「ヒーローは悪役が存在するから存在できているんだ」理論のこと(正しく言うならその理論をどや顔で振りかざすタイプの思考)が好きじゃないけど、悪役の方は自己証明に必死で切実だったのと理論はあくまでツールであって結論ではなかったので良かった。
それはそれとしてここ最近日本の煮詰まったヒーロー理論作品を連続で浴びているので、ヒーロー理論の密度が低くて物足りねぇぜ……と感じる自分もいる。見るタイミングが悪かったね!高校生くらいの時に見たかったかもしれない。

■概要
列車の脱線事故に巻き込まれた主人公は、自分が生まれてから一度も怪我や病気になったことがないことに気付く。
主人公が異常な筋力や機器察知能力など常人を超えた力を持っていることに気付いた自分の息子や、生まれつき体が極端に弱いヒーローマニアのイライジャから「お前の不死身だ、ヒーローになるべきだ」と言われる。
特にイライジャは、妻と結婚するためにアメフトの選手になることを諦めた主人公の背景や、水に弱いという明らかな弱点がある点を見て「彼こそが自分の憧れたアメコミのヒーローである」と心酔していく。
最初は自分の力を信じていなかった主人公だったが、最終的にその能力を使って人助けをすることに成功する。
主人公の活躍に喜ぶ息子とイライジャであったが、イライジャは主人公のようなヒーローを探すために主人公が巻き込まれた列車の脱線事故を起こした犯人であることが発覚する。
イライジャは「体が弱く自分の存在意義を感じられなかったが、ヒーローの敵対する存在になれば自分は悲しい過去を持ったヒールになることが出来る。そうすることで自分の存在意義を肯定できる」と語るが、主人公は警察に連絡してイライジャは逮捕、精神病院に収容されて終幕。

■どんでん返し
作中で「物語にはどんでん返しが必要!」って言う台詞があるんだけど、シャマランのことを勝手に毎回どんでん返し期待されて大変だな……と思っていたのでなんか……本人がそれを楽しんでいるならもういいよ……。ファンの期待に応えようとしているだけなのかもしれないけども。
この作者なら××する!みたいな偏見で見るのあんまり好きじゃないからあんまりそういう目で見る予定なかったけど、作者本人がそういうなら……でどんでん返しある予定で見てたけど、妥当なところに着地したのでなんなんだ!と思いました。
スプリットの時はスリラーかと思ったら超能力バトルだったのでキレたけど、こっちは超能力バトルかと思ったら警察+精神病院のコンボでリアリティライン戻してきて笑っちゃった。それをどんでん返しと呼ぶならまぁもうそれでいいんですが……。
個人的にどんでん返しは目的ではなく物語の補強であって欲しい派なので、多分びっくりどんでん返しでも刺さんないのかもしれない。
にしてもこれスプリットのシリーズってことは、ミスターガラスさんの夢は叶うってことなんだね。ミスターガラスに特殊能力があるのかは知らんけど少なくともあの世界にはヒールが存在するということなので、良かったね!

■ヒーローとは
冒頭から結婚しているのに隣の席に座った女に粉かけようとしている時点で主人公の好感度滅茶苦茶下がってスタートしたんだけど、あのシーンって必要だったのか?のちのちヒーローになる主人公の人間臭さの追加の意味があるのか、妻との仲が悪くなる描写の意味なのかな。ちょっとわかんなかった。
未来予知で止める犯罪行為もえり好みするし、自分がヒーローやってることを息子に言うし、なんかそこらへんがすでに完璧なヒーローではない。人間臭さの調整が入っている主人公ということでいいのかな。
なんかスパイダーマンの俗物さを滅茶苦茶薄めた感じの人間性なので、どういう方向に行くのかよくわからなかったね~。人助けも1回しかやってないので、ミスターガラスで方向性が分かるのかな。
息子が「お父さんが不死身だって証明するんだ!」って父親に銃を突きつけるシーンが一番楽しかった。
お父さん撃ったらその後ニューヨーク行っちゃうからな!で説得ロール振るの、もう撃たれても死なないの確信しているの面白い。
何かしらを守るためにヒーローになるのではなく、ヒーローになる力があって周りの人に求められているからヒーローになる感じが不思議だ。
イライジャも誰かを傷つけたいからヒールになる訳ではなく、自分の存在理由が欲しいからヒールになる人間なので、二人ともヒーロー/ヒールになるのは目的ではないんだよな。
この場合だとヒールは自分の存在証明のために悪役であることをやめられないけど、ヒーローの方は頭打ちが早そうだ。
ニチアサ系列のヒーローとアメコミのヒーロー像が違うからなのか割とヒーローの趣味が合わないな……と思った。まぁヒーロー像なんて千差万別なのでそりゃそうなんだけど。
誰かを守るという大義名分もないので、誰を助けるのかの線引きはどこ?の疑問提起で一撃で崩れそう。というか息子がヒーローに興味なくなったらやめそうなんだよな~!
この作品におけるヒーロー、誰かを守る人ではなく強大な力を持っているかどうかでしかない。
私にとってのヒーローって、誰かの健やかな毎日を祈れる人であることが必須条件なのでそう考えると主人公は全くその要件に当てはまってないんだな。面白。
ついでにその要件を守れてさえいればヒールが存在しなくてもヒーローは存在できると思っているのでイライジャとも全く趣味が合いません。

ここまで

感想

映画で好きな演出ってなるとなんだろう。
最後に登場人物がみんな集まる奴とか相手の好きなところを並べ立てるとかは大好きだけど、映画でも小説でもアニメでも大好きだしな~。
B級映画の爆速で過ぎるエンドロールは好きです!
あとIMAXの冒頭の針のクソでかい音

特集:細かすぎて伝わらない映画の苦手な場面
人によって苦手な部分も苦手な理由も違って面白かった。

自分の映画の苦手描写何か考えてたんだけど、思いついたのは2個だな。
①邦画の実写の人間の顔だけを拡大して合成する
②主人公の暗喩的心情表現を実写にする

①邦画の実写の人間の顔だけを拡大する
これ最近だと実写版の『かぐや様は告らせたい』の主人公だったかヒロインだったかの顔を巨大化して天使の体にくっつける描写とかがパッと思いつく。邦画のコメディーにごくまれに出てくる。
多分ハイスクール奇面組とかの頭を大きく描いてツッコミ入れたりボケたりする古めのギャグマンガの演出を実写に流用したんだろうな~。漫画だといいんだけどね。
苦手意識というか、筋肉質なドラえもんを描いて笑うタイプのノリを内輪以外で見るのが好きじゃなく、それに似たものを感じているんだと思う!あと頭を大きくするためのアニメーションのバウンドがあるせいでテンポが悪くなるのも好きじゃない要因かも。
このギャグを採用する作品とテンションが合わなかった経験しかな~い。

②主人公の暗喩的心情表現を実写にする
ぱっと思いつくのは『泣き虫しょったんの奇跡』の主人公が奨励会を諦めるとき道路を歩いている時にマジでコンクリートにずぶずぶ沈んでいく描写とか『恋する寄生虫』の開始五分で世界が嫌いな主人公の心情描写として東京が炎上する奴とか『蜜蜂と遠雷』のピアノの演奏中に馬が走る奴。
原作の比喩表現を直接映像化するの、演者の力と受け取り手の力を信じろ!となる。
同じ文脈で『映画大好きポンポさん』の作中作映画で作中主人公の鬼気迫る様子に黒い影を描いてきたのも「実写映画映画にアニメ的演出を作中作に入れるの!?」でちょっと心離れたりもした。

グロゴアは痛いので画面見ない。

被害者に抵抗の意志がない状況の加害になると「加害者側、早く痛い目にあってくれ……!!!!!!!!!!!」ってなる人間なんだということが分かったんだけど、ミツクリさんとか満島さんに対してそうなったタイミングがほぼほぼ同じなの面白い。(ギンガの謝罪・駒谷の負傷+昏睡)
それはそれとして加害者は好き♡でも最終回まで痛い目に合わなかったらちょっと嫌♡面倒くさい奴!!!!!!!!!!

被害者がすでに死んでいて自己完結している場合はOKです!

#eiga
イニシェリン島の精霊 』見た!
配信で見た。
映画館で見ようと思っていたら時間が過ぎていた。

以下ネタバレ感想

■総括
閉鎖的田舎空間なのでどんなに相手のことが嫌いでも縁が切れない上にぬるま湯故に自分が移動する活力も思考力もない癖に怒りの爆発力とプライドだけは残っている嫌な奴を見たぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
外に出る手段があるならさっさと外に出ろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
主人公の方もなんか……趣味を見つけるとかそういうことをしろ!!!!!

■概要
イニシェリン島という田舎の島に住む主人公は、ある日突然親友が自分と口をきいてくれなくなり困惑する。
親友が言うには、自分は音楽を作ることで後世に名を残したいが、そのためにはつまらない話しかしない主人公が邪魔だという。
どうにか関係を修復しようと奮闘する主人公に対して、親友は主人公が自分に話しかけるたびに自分の指を切って主人公の家に投げつけると宣言し、それを実践する。
ただでさえ人口が少なく友人関係も狭い島で孤立した主人公に反して、島にやって来た音大生と意気投合し作曲・演奏に打ち込んでいく親友。
孤独を深める主人公に追い打ちをかけるように、隣人の少年からも縁を切られ、主人公の妹は島を離れて本土へ出向き、買っていたペットのロバが親友の投げつけた指を食べて死亡した。
主人公は親友に対して「お前の家を明日焼く」と宣言し、実際に親友の家を焼く。
火事から生き残った親友と主人公で共に海を眺めて終幕。

■人間関係
さっさと閉鎖空間から外に出ろ―――――――――――――――!!!!!!!
主人公、改善させる気があるなら自分も何かしらの趣味を始めてみて親友の気持ちを理解しようとする姿勢を見せてください!(閉鎖空間でそもそもそういうことをしている人が少ない+生活が平坦なのでそういうことをしようという選択肢があることにそもそも気付いていない
親友、主人公が喋って時間を潰すこと自体が目的になっている喋るのがかったるい相手だというのは分かるけど、ある程度の距離感というのがあるので突然100突き放して自分の指を投げつけるのはやめてください!(でもそれくらいやらないと閉鎖空間なので絶対に顔を合わせるしこの主人公はまたへらへら話しかけてくるだろうことも分かる
そしてお互いに距離を取るという選択肢を取るつもりはない。なぜならこの島はぬるま湯で丁度いいし、平坦な人生を変えるのはとても大変だからです。
その癖現状や他人に対する不満は常に鬱屈としているので悪意は満ち満ちている。
い、田舎………………。(個人の感想です

私はどっちかっていうとメンタルは親友側で、他人に対して延々とつまんねぇ話を一方的にするところは主人公という最悪のハイブリットなのでマジでどっちの側にも立つ可能性がある~~~~^^^^^^^^^^^^と最悪な気持ちになりました。
自分しか友達がいないので一生つまんねぇ話してくる悪い奴でもないがそれはそれとして喋っている時の目的がコミュニケーションではなく本人の時間つぶしであることが透けて見える相手、そしてそいつは毎日毎日自分に話しかけてくるしそのせいでほかの人と喋る時間も無くなるし創作の時間もつぶれるのマジで嫌だなという親友の気持ち……(最悪な言語化(そしてこれはすべて私に返ってくる
主人公的には相手が改善してほしい箇所があるならこっちも頑張るからさぁ!って一生懸命なんだけどそのやり口が親友の方を変えさせようとする姿勢な時点であんまり冷静さがないし、ベースが被害者面なのでそういう相手に向かって一生懸命喋るのも面倒くさいしお前の中身がないからつまらないという話をしているのにまずそこを認めないというところが本当に嫌。妹がいなくなる時の自分の心配しかしない視野の狭さ。喧嘩を通しても何も変わっていない(これも全部私に返ってきます
自傷行為?

わかりやすい改善案としては主人公も音楽を始めてみるとかなんだろうけど、主人公はそういうの全然なかったな……。
なんか最後の仲直りも、現状維持に近い感じがするんだけどそうでもない?そうでもないんですか……?わからないです……。

ここまで

感想

#hon
しあわせの書―迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術― 』読んだ!

これの裏切り本(ぱっと見期待できなさそうだけど読んでみたら想像以上に面白かった本)で紹介されていたから読んだ。

以下ネタバレ感想

■総括
仕掛けが手が込んでいてすげ~。あと文体は古臭いけど割と読みやすかった。
ギミックについての詳細な言及は一応しないでおくけど、ギミックに対する感想は述べるので読む予定の人はスキップしてください。

■概要
なぞの名探偵ヨギガンジーはひょんなことから死んだ人間が別の場所で目撃されるという事象を見聞きする。
死亡したといわれている人間が共通して傾倒していた宗教「惟霊講会」について調査するうちに、その団体の後継者争いの判定役を担当することになる。
後継者の一人は読心術(相手が今開いている本の先頭の単語が当てられる)が使える瑠璃子、彼女は死んだといわれている人間の一人である。
もう一人の後継者は現当主の孫だが、神通力のような特殊能力はない男。
後継者争いの勝負方法は断食であったが、瑠璃子とその仲間が不正を働いていたこと、断食勝負で参加者全員を餓死させようとしていたことをガンジーが見抜き、孫が後継者となって終幕。
だいぶ端折ったけど大体こんな感じでしょ!

■ギミック
興味深い・関心がある系列の面白ぇ~だった。それはそれとして物語のテーマ自体にはあんまり絡まないので、再読するか?というと私はしない塩梅。
思いついたとて実践するの滅茶苦茶大変だったろうな~作者がすげ~!
超常現象をテーマにしているのに、何事にもタネがあるとしている姿勢なの面白い。作者がマジシャンもやっているらしく、種も仕掛けもあります!をやってくれるのは楽しいね。

■シナリオ
ギミックが重要ではあるけど、ギミックありきではないので私は楽しく読めたので良かった。
まぁギミック無しだととんでも系のミステリーではあるんだけど、展開が早くさっさと話が進むので良かったです。
それはそれとして登場人物が超常現象に対してガンジー以外ノーガードなのすごい。私なら絶対別の本用意させるので……。
超常現象を信じている人々の集団だからなのかな~。
テンポの速いわかりやすい勧善懲悪型のシナリオなので人は選ぶかもしれない。
ここまで

感想

ミステリー本の帯に「衝撃の大どんでん返し!」って書いてあるのを見て「そんなもの書くな!!!!!!!!」と思いはするが、そう書いてなかったら買ってない本は割とあるのでもう自分の中のプロレスでしかないと思うことにした。

#eiga
パラサイティック 』見た!
Twitterで知らない人が紹介していて見た。
邦題と日本のポスターだとモンスターパニック系のB級に見えるけど、本当は人種問題とかに切り込んだ話だしポスターも元の方が格好良かったという感じのツイートだった気がする。

以下ネタバレ感想。

■総括
最初は父親に認められたいおどおどした男の子が、移民という虐げられている人たちを化物に食べさせることで自分の身を守るようになる感じの搾取する側とされる側が逆転する話。スタンフォード監獄実験!
最後主人公が化物を殺そうとするので「君ははっきりしないねぇ!?」と思っていたら、ちゃんとそうは問屋が卸してくれなかったので良かった。
最後のクリーチャーの造形好き♡死に方はそんなに派手じゃないけど、多分そこ主題じゃないので抑えていたんだろうな。
エンディングの短調の曲と遠くに歩き続ける主人公のエンドロールが意地悪くて良かった~。

■概要
母親の死がきっかけで生き別れの父親の元を尋ねることになった主人公だが、主人公の父親はモーテルに集めた行くあてのない移民から金を巻き上げた挙句化物の餌にしていた!
自分は人を傷つけたくないと思う主人公だったが、父が事故と怪物によって死ぬと同時に父が次のターゲットにした移民たちがモーテルに来てしまった。
事故により移民のうちの一人が怪物に食べられ、父親に「決して化物に女は近づけるな」と言われていたにも関わらず女に怪物の子どもを産みつけられてしまう。
どうにもならなくなった主人公は、残りの移民を化物に食わせ、父親のように化物を自分の支配下に置くことを決めた。
無事男の移民を殺し、化物になぜか同情的な女の移民と共にモーテルを旅立つことを決めた主人公は、最後にモーテルごと化物を燃やす。
しかし、逃げ出す途中に女は身ごもった怪物を出産し死亡し、主人公はその怪物に寄生される。寄生された主人公はモーテルのもとを去って終幕。

■主人公
いい人なのか悪い人なのか中途半端な感じが人間っぽ~い!
あの姿勢で最後まで「僕は人を傷つけたくない」と言えるのすごいよ。
虐げられる移民を餌にして育った化物が世に放たれるエンディングなので、平常時は人に優しくと思ってはいるけど状況になれば虐げる側にも軽々しくなれるところがたぶん世の多くの人の投影になっているんだろうな~。

■化物
あのモーテル自体が化物というのはなんなんだろうね。ベッドや壁の穴が化物の口になっているのは、生殖とつなげてるのかな、わからないけどパニックホラー的にはニッコリなので良い。
女だと化物に同情的になっちゃうのもなんなんだろうね、わからない。

■邦題ポスターについて
お手軽B級っぽいタイトルに変えられるのあるあるではあるんだけど、それはそれとして元のポスターだったら見てなかったという側面もあるから何とも言えないね……。
私はバクラウという映画を邦画ポスターを見て「宇宙人と閉鎖空間の村のバトルものか~♪」で見に行って「虐げられ住む場所を奪われた移民たちの戦いの話だった……!」で良い経験をしたけど、「虐げられ住む場所を奪われた移民の戦いの話です!」ってポスターだったら行ってなかったしな……。
もう邦題ポスターと原作ポスター二枚張るようにしてほしい。
まぁパラサイティックの邦画ポスターはマジでダサい上になにがあるのかもわからんから仮に映画館で観ても私は行かないんですけどね!!!!
ここまで

感想

#hon
九十九十九 』読んだ!
あなたは今、この文章を読んでいる。パラフィクションの誕生』で紹介されていたので読んだ。
『コズミック』は読んだことあるけど、それ以外の清涼院流水作品は未読!
『ディスコ探偵水曜日』未読!
西尾維新の『ダブルダウン勘繰郎』と『トリプルプレイ助悪郎』は読んでいる。


以下ネタバレ感想。

■総括
世界を見通す神通理気のある探偵がこの世界が物語の中であると気付かないわけがないというあれそれを取り入れてメタで遊んでいることは、わかる!
話の区切りによって読んでいたページがマトリョーシカ式の作中作であることが分かる構成になっている上に、その時系列を変えることで作中世界がつながっているという二重構造になっているようになっていることも、なんとなくわかる!
この作品世界が『コズミック』に出ていたのとは違う九十九十九によってつくられた世界で、彼の自意識の主体はこの物語の外側に設定されている……のか!?ここは知らん!
とりあえず読んでいて面白かったのでヨシ。あとは分からん!

■概要
日本探偵クラブに所属する神のような推理力の名探偵、九十九十九が主人公の7話構成の物語。
1話は九十九十九の生い立ちの説明とヨハネの黙示録の見立て殺人を解決する話。2話以降も同様だが九十九十九のもとに1話と全く同じ内容の小説が届いたという2話が始まる上に、2話の九十九十九は1話の内容は大体あっているが細部が異なっていている旨を述べる。
話数を重ねるたびに今まで読み手が読んでいた(と思われる)小説が届いていくが、途中で掲載の順番が入れ替わる。
話数ごとの九十九十九は連続した同一人物ではなく、それぞれ異なった人格を持ったキャラクターだったのだ!それぞれの主人公の九十九十九はタイムリープなどを駆使して未来・過去の話に干渉していく!
どう書けばいいんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!諦めました!!!!!!!!!!!!!!!!

■九十九十九
あたまが三つある奇形の自分を世界が受け入れてくれるわけがないという感情から『九十九十九』の世界に閉じこもったJDCの九十九十九じゃない九十九十九。かわいいね。
自分で外の世界に視線を向けるように『九十九十九』の世界を構築しているのもまた現実肯定って感じだ~。
少年社中の『パラノイア★サーカス 』のフィクションと現実の肯定を思い出すけど、九十九十九はどっちかっていうと現実には帰った方が良い(それでも創作の世界は居心地がいい)のバランスだったように受け取った。そこら辺のバランスの違いを見るのも楽しいね。
多分そういうことをしているんだと思うんだ……構造が複雑で確信できないのがウケますが……。

それはそれとして母親信仰があるところはちょっとキツイぜ!
まぁ聖書を元にしているから聖母マリアとかそういう側面の見立てもあるのかもしれない。

■メタ構造
メタ構造でいっぱい遊んでいて楽しそうだった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
今までの話が作中作になるという構造だけでも面白いけど、話数を入れ替えてタイムリープまで入ってくるともうわからんね!
この世界は自分を認められない九十九十九によってつくられたもので、九十九十九はこの世界を愛しつつも外に出ようとも願うという塩梅が現実世界肯定とフィクション世界肯定になる塩梅で良かった。
物語を物語る話で用いられるトリックが見立て殺人という物語ベースの物なのもよい。
それはそれとして私は作中外の物語を異様に引用して展開していく奴は読むのがマジでかったるいと思っているので、かなりそこらへんは斜め読みだ!できれば作品中で見立てられる内容の解説を入れるか、作中が初出の内容で見立てしてほしいぜ!
でも九十九十九は見立て自体は重要じゃないし、この話でとうとうとヨハネの黙示録とかの解説されても疲れるから良かったのかもしれない。
見立てること自体が目的であって、見立て元がどういう内容かどうかはそこまで重要ではないような気がする。いや元ネタ知らない人間が重要かそうじゃないかは判断できないんですが……。
とりあえず一応全体読めたから、もう一回パラフィクションの方を読み直すか~。
ここまで

感想

自分の創作ではあんまりそういうのを具体的に描写しないようにはしているけど、それでも想起する部分はあるから注意書きはあった方がいいよな~。
私の作った創作物のすべての注意書きを最初のページに載せておけばいいかな……。


ノック』やらスズメの戸締りやら刀剣乱舞黎明とかで、年齢制限以外の注意書きって必要だよな~とは思っているんだけど、こういうサイトもあるのか~。
犬が死ぬ映画苦手なのでありがたいな。
それはそれとして災害とか幼児虐待とかの注意書きは欲しくないか!?ダメ!?

#eiga
第三の男 』見た!
Twitterで知らない人が言及しているのを見て観た。
なんで言及していたのかは忘れた。

以下ネタバレ感想。

■総括
かなりわかりやすく友情と正義のどちらを取るのか?という話と貴方の知っているその人はあくまで一面であり、どこを重要視するかはあなた次第ということをやってくれる映画で見やすかった。
あんまり親友が何考えているのかわからない感じの作りになっているのも良かった。最後まで主人公の近くをうろついてしまうところに人情を感じる塩梅なので、見ている方も若干元恋人に傾くように作っているのかな。
私は犯罪者はさっさと裁かれて欲しいのでアレでしたが。

■概要
親友が仕事を斡旋してくれると聞いて田舎からウィーンに出てきた売れない小説家の主人公だが、ウィーンに到着した前日に親友が交通事故で死亡したことを知る。
警察に「親友が犯罪に手を染めていた」ことを伝えられるが、それを信じられない主人公は調査に乗り出す。
親友の元恋人との調査によって、親友の死亡事故が事故ではなく他殺の線が浮かび上がるが、最終的に親友が薬物の密売によって多くの人を苦しめていたこと・実際は親友は死亡しておらず死体は替え玉だったことが発覚する。
警察から親友の身柄を引き渡すよう言われた主人公は友情を取るか正義を取るか悩んだ末、逃走する親友を殺害し死体を警察に引き渡した。
最後まで親友の味方をしてほしいと言っていた親友の元恋人は、親友を殺した主人公のことをなじるが、主人公は元恋人の身を案じ、事件を解決した後もウィーンに残ることを決意して終幕。

■画面
モノクロ映画は画面のコントラストが映えて見やすいね~!
夜の時間帯が多いから見にくいかなと思ったけど、光のあるところをしっかり映してくれるのでむしろ綺麗でした。親友の顔が影から見えるところとか。
あとカメラワークが面白いところがちょくちょくあって良かった。モノクロ映画って遠巻きから地面に平行なカメラ遷移するイメージだったので、下から見上げるアングルが何度かあるのが面白い。
特に下水道から親友が逃げ出そうと網に手をかけるシーンは、上から差し込む光も込みで蜘蛛の糸みたいで綺麗だった。
親友を殺した後にこちらに向かって歩く主人公と靄もシーンも好き。好きなシーン下水道に集約されているな。
関係ないけど、画面右上のテープ入れ替えタイミングを教えてくれる黒丸を久しぶりに見て感動した。

■シナリオ
古い映画は捻った所がそんなにないので、今の作品より素直に受け入れられる気がする。
にしても場面転換が滅茶苦茶テンポが良いというか速足というかでちょっとびっくりした。情報量がぎちぎちだ。
親友を挟んだ主人公と元恋人が、相手が悪人だった時にどう立ち回るか?の対立構造になっているところが途中から明示されてからは特に見やすい。
前半が親友が何者だったのか?が曖昧な状態からの明確な対比なので際立ったのもあるかもしれない。
元恋人は彼にもいろんな側面があって、彼を最後まで愛し続けられる人なんていなかったんだから許してあげたい派。ちゃんと犯罪者の側面は彼の一つであり、すべてではないという話をしてくれます。彼は私にたくさん笑ってくれたし笑わせてくれたし飼っていた猫も懐いてくれる素敵な人だった。
主人公は割とぐらっぐらなので元恋人にも警察にも直前にあった方にほだされてウケます。しゃんとしろ!でも疑問提起映画だからしゃんとしてなくて良し!
可哀想な過去があるからと言って、可哀想だったら罪が許される訳ではないので正当な手続きで警察に連れて行って欲しかったから勝手に殺した主人公にはお前----------------!とは思いました。親友銃で撃たれていたから連行できただろ!けじめということ!?何!?そういう直情的な判断をするから元恋人にも警察にもすぐに丸め込まれるんだぞ!
でも最後にもう一度親友の葬儀をする演出は超好き♡殺してくれないとできない♡
元恋人は主人公の元を去るけど、主人公は元恋人のことを見守れるようにウィーンに残るという終わり方も好き。
離別ではあるが完全な離別ではない。主人公は最後まで元恋人に恨まれていてほしいし、それを静かに受け入れてくれ。

自分の身代わりの死体を用意できるくらいの裏社会人間の親友が、主人公の周りをウロチョロするのはまぁ主人公と一緒に居たいというのが本心だからなのかな。それともどこまで情報掴んでいるのか確認したいからなのかな。そこらへんは読み手委任ではあると思いますが。
個人的には別にそこはどっちでもいいけどな!犯罪なので!
そして元恋人の前には一切現れないし、切り捨てる気満々なところも好き♡主人公はそのことを元恋人にも告げないし、こう……主人公……柔らかいね……可愛いね……。

にしても割と暗い内容に反してBGMがバリバリに明るいのはなんで!?
調べたら当時の大衆酒場で人気の音楽だったらしいけど、それでもなんで!?!?
ここまで

感想

#eiga
名探偵コナン 緋色の弾丸 』流し見した。
将棋指す人が出るよと詰将棋という単語が出るよという話だけ知った状態で見た。

以下ネタバレ感想。

将棋は全然関係なかったぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最後に敵を追い詰めることを詰将棋に例えていたが5手詰めって言っているのに自分が5手指している状態だから9手詰めじゃねーかと思いました。
銀の弾丸はリニアモーターカーを貫通しても一切の抵抗を受けないとする。
映画版のコナンさんは推理部分については空想科学読本になるので、お酒を飲みながら楽しく見るのが丁度いいね。
赤井さん家はなんかみんなやってることがバラバラだからか、全員出す作品作るの大変だな……と思いました。
ここまで

感想

オーズの悪い人を倒す欲望を持つヤミーのモチーフがバッタなの、好き!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そしてど定番の正義の欲望のヤミーを倒していいのか?という疑問に対して即答できる映司君すごすぎる。

ドンブラザーズとかキングオージャーとかの、仲間になる予定の人たちが最初全然息合わないし仲悪いスタートなの大好き。
初代プリキュアの2人が最初喧嘩からスタートするのも好き。
まだ20話くらいだけど、オーズもアンクと主人公は仲よくはないからこう……、ギクシャクした人間関係が何かしらの目的のためにうまく運営される様を見るのが好きなのが分かりやすい。

RiJの解説・実況の人もウィンターズもそうなんだけど、ネットスラングをあまり使わないでぼそぼそ・早口で喋るのが好き。
RTAのゆっくり解説動画を一切見ないのは嫌なタイプのネットスラングを使うからです。


こんなに訥々と自分の内面を語って動画にするの好きすぎる。
クリスマスのテンションでも全くなければ、クリスマスっぽくないことを自虐する冷笑主義でもなく、ただ悲観的な語りを聞かされる。
ぽんぽこ亭の前で止まったのもぽんぽこさん繋がりだと思うのに、マジで一言も言及しないの笑う。
私はこういう人間が好き……。

#game
お前がデータを送信するんだよ 』やった!

unity1weekで面白かったゲーム。
私はニコニコ超会議とかなんでも同人バザールとかにあるモールス信号を打つ速度の競うゲームを黙々とやってランキングに入ろうとするタイプなので大好き。
もうこれは私の習性でしかない!!!!!!!!!!
終わった後すぐに画面に戻ってほしいのと、スペースキーでも開始できるようになったら周回が捗って最高になる。

感想



Twitterでも言ったけど、この教室の端っこで仲よしの人のいいオタクが喋ってるテンション、好きだ……。
RTAの肉声実況ばっかりみている私の心に大変刺さる雰囲気だ。
特にとしやさんが……可愛いね……。

『初級革命講座飛龍伝』から読み解く漫画『ダブル』 - 感想文としては満点
こういう引用元についての解説があるのは大変ありがたいな~。そもそも飛龍伝が本当の脚本であることも知らなかったので嬉しい。

#game
輝け吟遊詩人 -愛の調べ- 』やった!
unity1weekの企画でいろんなゲーム遊んでいるけど、その中でも一番好きな作品なので記録に残しておきたい。

以下感想

■総括
反復して遊べる+リトライが容易+試行錯誤が楽しいで私が好きな要素がたくさんあって楽しかった!
未だに14万点には至れておりません!

■概要
吟遊詩人となって酒場を盛り上げるタワーディフェンス型のゲーム。
要求ポイントが異なる5つのコマンドの選択順やタイミングを吟味することで最後まで演奏をして会場を盛り上げよう!

■好きなところ
反復がしやすいのと思考錯誤が良い感じに点数にはねるのでやりがいがある。
メンバーが増えた時の画面のにぎやかさの調子やゲスト追加やビートの追加で合いの手が大きくなるのがゲームの進捗と繋がって気持ち良い。
ボタンを押す→変化が目に見えるというのはゲーム体験として超好きな物なので、そこの気持ち良さが大きいのがこのゲームのいいところだなぁと思います。
手順が板についてきたら後は運ゲーなんだけど、そこからは観客のハートの出し方で「今日の客ノリ悪いな……」「今日はのってるじゃん!」って気持ちになれるのが面白かった。盛り上がっていこうぜ!?!?
ここまで

感想

#butai
ダブル 』見た
原作を読んでいて、ドラマは未視聴。
舞台漫画は舞台で見たいぜ~って思っていたので舞台になって良かった。
本当は観劇予定だったけど、なんやかんやあって配信で見ることになった。
今回から400文字程度に概要を追加することにした。自分がどういう作品と受け取ったかの確認作業。オチまで書くのでネタバレ見たくない人はスキップ推奨。

以下ネタバレ感想

■総括
舞台用にかなりストーリーの構成を変えていて、多分これ舞台好きな人には滅茶苦茶響く構成になってるんだろうな~!というのを舞台あんまり見ない人間視点で勝手に想像する雰囲気だった。
友仁さんのイメージってこんななんだ!?というのはあったけど、そのおかげで宝田さんと友仁さんの湿度が異様に高くなっていて方向性としては合っているんだな……と勝手に圧されました。

■概要
売り出し中憑依型の俳優宝田タカラ君と、タカラ君が憧れる同じ劇団所属の売れない俳優鴨島友仁の2人の関係性を中心に描く舞台。
それぞれがどのように舞台や自分、お互いに向き合うのかというのを、タカラ君の家のセットのみを使って時系列のみ変更して構成されている。途中に作中作として各キャラクターが別のキャラクターを演じる場面があり、それがより舞台舞台としての構成を強調している。
自分の気持ちは依存なのか恋愛感情なのか、舞台が好きなのか相手が好きなのか、そもそもお互いの関係に名前を付ける必要があるのかというのをタカラ君の内面描写を中心に展開していく。
最終的にはタカラ君は自分の感情を恋と定めてそれを友仁に伝えようとするが、友仁はそれを言葉にすること自体を否定して、それでもなお2人でいるという形で終劇。

■友仁とタカラの関係性について
湿度が高い!!!!!!!!距離が近い!!!!!頭を撫でるシーンあったっけ!?!?お姫様抱っこのシーンはあったっけ!?!??!
いや原作も湿度は高いし距離は近いんだけど、実際にあの距離感を見るとギョッとするなぁというのが分かりました。
タカラの演劇スイッチが入る直前には必ず友仁さんがタカラに暗示をかけるように超至近距離で見つめ合ったり背後から頬を撫ぜるシーンがあったりするんだけど、(これは私が原作の読みが温いせいだとは思うんですが)舞台の友仁さんの脆弱性があまりにも高すぎてそのふるまいでそれを見せられると、湿度、高いッッとなる。むしろ舞台版はこの二人の関係性の湿度の高さをやりたい話なので良いと思います。ただびっくりしたという私の気持ちはかき残しておきたい。
私は友仁のことを社交性がある『こころ』のKみたいな人だと勝手に思っていたんだけど、舞台版だとどっちかっていうと先生に近いよな。
これは完全に私の感性によるものなので特に共感してもらえるとは思っていない感覚です。
この湿度感で繰り出される「『男の誠実に踏みつけにされるおんなの気持ち』が分かるか?」はだいぶ受け取るものが違って面白かった。舞台でもこのシーンをフックにするよな~!
私は漫画の方だと恋愛的好意を言葉にする怠慢に裏切られたという悲しみもあるが、どっちかというと憧れや尊敬と言ったタカラからの感情を性愛に丸め込まれた怒りや傷つけられたプライドや自分の気持ちを吐露するための道具として誠実さを利用して楽になろうとするタカラへの不誠実さへの咎め・やりきれなさを主軸に受け取ったんだけど、舞台版はタカラに尊敬されていることがよりどころになっていた自分のありどころを奪わないでほしいという悲痛さの方がメインに感じて面白かった。
それぞれの感情は両立可能だし、どれもあったと思うのでようはバランスが変わったように感じるな~というだけです。面白いね。
私は関係性に本人たちが名前を付けたくないのならつけなくてもいいじゃん派なんだけど、ダブルの2人に関してはつけたくないと言っているのは友仁さんでタカラはどっちかというと友仁さんに従っているだけでそういう名前を付けて何かしらの権利を獲得できるならしたいというスタンスだと思っているので、一回よく話し合ってくれねぇ~かな!とは思う。そもそも恋愛感情を直撃で性欲に接続する+それによって憧れや尊敬が曇るという感覚が割とこう……感性がすごい偏っているのでそこらへん、どうなんですか!?私はタカラ君のこと全然分かんないけど、友仁さんがそういうってことはタカラさんの中でもそういうことになっているということなんでしょうか!?
その際に、友仁さんが嫌だと言っているんだから優先されるべきは友仁さん側だと思うんだけど、友仁さんの嫌だと思っている箇所についての解体をしないことには建設的な話には進まないだろうなと思う。まぁそれを求める場合、タカラ君の感情の解体もしないといけないけどどっちも全然できていないので、別にそれでいいと二人が言っているならなんでもいいんですけど。
舞台版は最終的にそれでいいという方向で一旦「オチを付けた気になって」終わる話なので、これ以降はわかりませんという余白も残っているんだな~。
ついでにタカラに関しては、原作の方でもいまいちどういう人なのか全然わかっていないので、友仁よりフラットに見れた気がしなくもない。
そのうえでマキちゃんとの件を見て「こ、こいつ……」と思いました。自我を外部に委託するな……。

■作中作
舞台役者なので、作中で実際に演技してみよう!と言って演技をしているキャラクターを演じるという入れ子構造が発生するのは見ていてとても楽しいね!
ちょっと私は人の演技や表情の機微にうというので、演技の切り替わりなどの技術的なところは分からないが、タカラ君はスイッチが入ると全く別人のようになるという演出が入っていることは分かったので良かったです。
特に「板の上では全部違う人間になって、そういう人たちの気持ちをちょっとでも分かったような気持ちになれる」(意訳)という話をやってくれるので、そういうキャラクターごとの演技が切り替わる演出を入れてくれるのは説得力にもなって大変嬉しかったです。
それはそれとしてプロジェクションマッピングで異様な雰囲気の背景つけるとか、今まで演じていたキャラクターを映すのはちょっと……ズル……!というか本人の演技で出来なかったか!?と思わなくもない。
何にせよ舞台でやることに意味を持たせた舞台になっていたように感じるので、観ていて楽しかったです。
ここまで

感想

オーズとかキングオージャーとか見て分かったけど、私昆虫モチーフのアイテムとかエネミーとかが大好きなんだ……。
カブト虫とかカマキリとか、もうそれだけで格好いいよ。

#eiga
仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ 』見た!
仮面ライダーW見終わったので見た。

以下ネタバレ感想。

総括としては風都が若干ゴッサムシティみたいになっているけど、それはそれとしてヒーローに対して頑張れ仮面ライダー!と言うシーンを見るのは健康にいいのでなんでもいいです!

何も考えずに見ていたけど、ニチアサの映画って2本立てだから1時間なんだね。
時系列はいつなんだろう。本編全部見た後だったから、フィリップ君が母親について考えているシーンあってびっくりした。
先にこっち見てからの方が本編最後の母親との会話のくだりもっと楽しく見れたのかな?今オーズ見ているんだけど、オーズも時系列合わせて映画見た方がいいのかな。
エターナルが主体の映画もあるらしいんだけど、そっちはアマプラにないんだな~、どうしようかな。

ここまで

感想

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ダリルバルデ 素組みした。
墨入れは今度します。モルカーはほかの人の奴なので気にしないでください。
脚の形が鳥脚っぽくてかっこいいよ~ん。
ジェターク社のMSは比較的量産型っぽいと言っていたけど、ダリルバルデはその中でも量産型っぽさは薄いよな~と思って面白かった。
腰や腕が細い!よっモデル体型!
立ったときのシルエットの細さと色味の関係でEVA弐号機っぽさを感じる。

シャマラン監督作品で見たことがあるのはシックスセンスとスプリットなんだけど、シックスセンスは幼少期に見たのでギミックにびっくりして、スプリットはスリラーって言われていたのにファンタジーだったからキレた記憶があります。
シックスセンス今見たらどういう感想になるんだろうな。

#eiga
ノック 終末の訪問者 』見た。
映画の宣伝で見て面白そうだったのと、オチがどうなるのか知りたかったから見た。
以下ネタバレ感想。

総括としては「世界と大切な人の命どっちが大事ですか?」の思考実験的問題提起の、問題提起部分を信じさせるフェーズに滅茶苦茶時間を割いてくる映画だったので、最後まで見てもそうだね……となって終わった。
後味の悪さにも振り切らないミストだ~。どっちかというと切ないエンドなんだろうか。
訪問者たちの話を信じるか信じないかは決断する人たちの心持にしか影響はせず、最後に世界が救われるか救われないかは本当に監督の匙加減だからあんまりしっくりこなかったです。
あとバシバシの津波描写があるので注意書きは入れろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!これは日本の広報にいっています。

世界規模のトロッコ問題を提示してきた人間がいたとして、そもそもトロッコで大事な人が轢殺される状態が本当かどうか質問された人間はすぐに信じられないよね!?からスタートする話。
提示されたのがあなたの常識からかけ離れたものであればテレビの外部情報や目の前で人が死ぬ様を見ても、それを信じようと思わなければどこまでも疑ってしまって選択をすることもできないよね~!決断する際のあなたの判断材料ってなんなんだと思う⁉で話を回している。
現在の陰謀論に対する姿勢で、あなたがそれを信じないのはあなたが信じたくない物だからですか?ちゃんと冷静に判断していますか?という疑問提起もあるのかな。
それにしては4人の襲撃者はもうちょっとこちらが信じられるような下準備をしてほしい!みんなテレビしか証拠くれないのでテレビを疑うと全部疑うことになっちゃうから弁護士の方の主人公の気持ちめちゃ分かるよ……。
もし私が同じ状況で、パートナーが「あの4人は黙示録の四騎士を表していたんだ!」とか言い始めたら普通にキレるもんな……。外に人影が見えただったらまだ了解するけど、考察厨を始められたらそれはもうお前の見たいものを見たいだけだよ。というか神が人間程度が作ったテキストに則った4人を派遣をしてくるの、ダサすぎて嫌だろーが……!これは神はちゃんと人間の埒外にいろという一人類の面倒くさい奴。
あとビジョンとかの内輪用専門用語を使うのもよしてください。

弁護士の方の主人公はちょっとでも疑える箇所があるとそれを理由に全否定する。もともと男性のカップルだというのをフックにしてヘイトを向けられた経験もあって、4人の警告者のことを全否定する。
逆にもう一人の主人公は脳震盪もあってか4人の警告者と似たビジョンのようなものを見た結果ふわっとそれを信じる。多分選択から逃げていた生い立ちから選択をすることを目的にして世界の滅亡を信じるという流れを追っているのか?わからない。
なんか極限状態に居る人間が信じるものを選ぶ基準が揺れ動くさまを描く映画であって、選択をするからどうとかいう映画としての結論は特にないっぽいんだよな。
しいて言うなら選択をするということは、選択をするということなんだぜ!ということだと思う。わからん。
だからエンドロール後にノックする音入れることで「見ている皆さんはどんな選択をしますか!?!?!?」がこの映画の投げかけて来た事なんだと思う~。受けとった結果「私は○○を選ぶ予定だけど、それはこの映画を見た結果とはあんま関係ないよ!」なのでこう……映画から得たものではない!!
受け取ったのはそれについて考える機会なんだけど、個人的にはそういう問題提起してきたなら映画なりの解答例とそれによって描きたかったものの提示をしてほしいな~と思う。個人の趣味。
まぁ問題提起ものは嫌いではないので私向けではないというほどでもない。

途中までこれ創造主(神)の気まぐれから選択を強いられているゲームキャラクターを題材にしたメタ作品なのか?と思ったけどそういうことでもなかった。
それはそれとして作中で「神」の存在に言及することでデウスエクスマキナを良しとしているのズルなのか発明なのか!?

ただ映画見る前だと4人の襲撃者が並んでいるように見えていたポスターが、視聴後だと何かしらの使命感と覚悟を持ってそこに来た人々(勇者ではない)に見えるようになっているのはとても好き。
ここまで

感想

今やってるデスゲーム系のノベルゲーム、見るからに裏切りそうな糸目が顔のない死体になって出てきた上に主人公以外全員殺されてるのに最後主人公が撲殺されて「いったい犯人はどこから来たんだ!?」と回想された。逆に新鮮。

好きな糸目キャラって誰がいたかな~って思い出してたけど、案外少ないな。頭が良くて性格が悪くて噛ませにならない糸目。
開眼する人もいます。
・ハザマ(BLAZBLUE)色は06が好きです
・市丸ギン(BLEACH)
・ミツクリ(ガチ恋粘着獣)
・内海(パトレイバー)
・関(ダンガンロンパTheAfter)
・ゼロス(スレイヤーズ)
・ビショップ(CLOCK ZERO)

#hon
あなたは今、この文章を読んでいる。パラフィクションの誕生 』読んだ
メタフィクションについて勉強している時に買って積んでいた本を読んだ。

以下感想。

総括としては語り手論+その語り手は作者とイコールではないというのがベースで進むので私の肌に合った。
あとゲームと本のメタフィクションの扱いの違いについての資料を引用してくれているのでそこも面白かった。それはそれとしてパラフィクションはゲームにも流用できそう。

個人的にメタフィクションを本でやるのって難しいな~と思ってたけど入れ子を繰り返すことで作中世界だと思われていた部分を非現実に落とし込む奴とか面白そうだからやってみたいな。私が作る場合はゲームだけど。これ選択肢含めた場合どうやれば面白いのかな。
メタフィクションについての定義というより、それを用いた複雑な構造の解説がメインなので面白かった。いろんな作品が紹介されているので今度それも読んでみようと思いました。
全体的にいろんな資料を引用しながらさらっと触れる感じなので読みやすかった。
ここまで

感想

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